宇多田ヒカル / 忘却 featuring KOHH を聴く海景

c0002171_055054.jpg
由比ガ浜で『Fantôme』を聴く。『忘却』、浪の音が聴こえる中シームレスにKOHHのラップとビートが刻まれていく。KOHHがこんなにも叙情的に歌えるとは。宇多田が詩を描いているのだろうか?宇多田の声が輝きを通していく。曇天の海辺に響きが射していく。“明るい場所へ続く道が明るいとは限らない”。曲が進むにつれ、音が上がるにつれ、或いは瞳が闇に慣れるにつれか夜の海の鮮やかさが増していく。遠くでクルマの流光、灯台の瞬き、黒の中寄せる白波。アウトロで再び浪音が響いてくる。なんて光景、なんて抒情、なんて歌か。この歌の真の姿はこの環境で顕れるのではないだろうか。そして『人生最高の日』への入りの流れにハッとさせられる。得難い体験だった。
c0002171_06967.jpg

[PR]
# by wavesll | 2016-09-30 23:45 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

合唱コンクールでその真価を発揮した『ほったろこい』

160917 33 春日井市立西部中学校(A)


先日放送されたNHK全国音楽コンクール関東甲信越ブロック小中高をみました。小学生の部の高音の美しさ。中でも長野・箕輪中部小が歌った『ほったろこい』が良かったです。「蛍来い、こっちの水は甘いぞ」の曲、本来はこんなにも美しい歌なのですね。

中学生の部は(違うんだけど)ブルガリアンヴォイスみたいな荘厳さがありました。来月8、9、10にNコンの全国大会を生中継するらしいです。合唱、これは面白い!また新たな音楽の金脈を見つけた気がします◎
[PR]
# by wavesll | 2016-09-27 23:06 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

アルジェリアのライの味蕾が開いた秋

先週末、TLにこのイベントのことが流れてきたのでした。

CHEB HASNI Forever~100% Algerian Rai music party~

アルジェリア料理とお菓子を食べながら、在日アルジェリア人とおしゃべりしたり、アルジェリア人DJによる
めったに聴けない最新アルジェリアン・ポップスで楽しく踊る100%アルジェリアン・パーティです!


ということで。大変気になったのですが、今週の小旅行に余力を残す為に泣く泣くパスし、家でYoutubeでアルジェリアンミュージックをかけていました。

Raiという音楽はあまり馴染みがなく、アジアン歌謡なコクも含めちょっととっつきづらいかなぁと聴きながら想っていたのですが、【名盤クロニクル】強烈な異文化競演 シェイハ・レミッティ「Sidi Mansour」という盤にロバート・フリップとフリーが参加していると聴き、ロックを媒介にライに面白味をみつけられるかもと聞いたらこれが大正解でした◎

Cheikha Rimitti ; Sidi Mansour


さらに検索するとSTING & CHEB MAMI - DESERT ROSEという楽曲も発見しまして。


アルジェリアで生まれ、モロッコ、そしてフランスへ広がっていったライ、POP MUSICの中でも進化を続けているのだなと想いました。ここで出てくるCHEB(シェブ)というのは"若い"という意味だそうです。

さて、段々とライの味蕾が開発されてきたところで、件のEL SUR RECORDSのサイトにあるCHEB HASNIのカセットテープ動画を聴いたらこれが物凄い良くて!

Il était une fois Cheb Hasni - Face A


Il était une fois Cheb Hasni - Face B


特にB面が好みですね~^^
こういうコッテコテの?ライ、最初にYoutubeで検索して聴いてるうちはかなりきついものがあったのだけれども、この動画の奴が特別に今の感覚に合ってるのか、自分の感性が開かれていったのか、とても良く聴こえました。

ロックとかジャズを媒介にしていくと結構民族音楽の嗜好も広げられるかも?というのは今回の発見でした。Brian Jonesのジャジューカの奴も好きだったし。クラブ音楽を媒介にしても行けるかもしれないですね。個人的にはイサーン民謡とかカッワーリーとかイマイチ良さが噛みしめられないのですけれども、機会を見て徐々に味蕾を開いていきたいです。そして来年はアルジェリアンパーティ、参加したいなぁ。
[PR]
# by wavesll | 2016-09-26 20:11 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

WONK インストアライヴ at TOWER RECORDS Shibuya

c0002171_15374070.jpg


【Teaser】WONK -1st Album “Sphere”


渋谷タワレコにWONKのインストアライヴを観に行きました。

いっやーかんなり良かったなーWONK!!!!!

まずすっごい人だかりにびっくりして。6Fのライヴでこんなに人がいるのも結構めずらしいのでは!?注目度の高さがひしひしと伝わりました。そして音がいい!セッティングにかなり時間かけただけあって、タワレコインストアライヴでこんな音いいのもはじめてかも。音でかかったし。やっぱりジャズは生っすね!

そして何より演奏が良かった!Bluenote Jazz FestivalでみたYasei Collectiveといい、グラスパー以降の感覚を具現化する若手が芽吹いてるのは楽しい◎ヴォコーダーを使った曲なんかは本当にILLでした。

この日のゲストなのかな?サックスの安藤康平さんがフルートも演れるマルチプレイヤーな方で。これがめっちゃ良かったです。各人のソロもかなり良かった★フルートがあったのは本当にめちゃくちゃ良かったので続けてほしい!(パスタカスの時もフルートがいいと言っていたので、私がフルート狂いなだけかもしれませんが、単なるグラスパー・チルドレンでない独自の魅力だと感じたので)

今度渋谷WWWでやるライヴ・NEWWW vol.12は日本のHIPHOP新世代、16歳の俊英KIANO JONES妄想で『Life of Pablo』のトラックをULしたTOYOMUがWONKと共にみれて千円という鬼のようにコスパいいイヴェントなので、かなり気になってます!
[PR]
# by wavesll | 2016-09-25 13:24 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

『不思議惑星キン・ザ・ザ』、ソ連製のとぼけたスペース活劇

8/20公開 映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』デジタル・リマスター版 特別映像「クー!」編


デジタル・リマスターがシネマカリテで行われることで知ったКин-дза-дза!、TSUTAYAでDVD借りて観ました。

1986年につくられたソ連製スペース活劇。これはなかなかな映画体験でした。
『ロボコップ』でも思ったのですが、普通の地球の常識人が異星に不意に飛ばされるのが我々の日常と地続きな感覚が良かったです。

主役のおじさんがまた毅然としたいいキャラしていて。惑星プリュクの二人も『ハックルベリー・フィンの冒険』の王様と公爵のようなうさんくささでwバイオリン弾きの若者・ゲデヴァンもナイーヴさが出てて、キャラ良しの映画でした。

そして何よりキン・ザ・ザ星雲に出てくる人々やメカのデザインが最高!ローテクな感じを保ちながらのSF感が鳥山明のデザインにも通じるような魅力があります。もうほんとこの世界観、最高!

監督がグルジア(ジョージア)出身とのことで、サカルトベロ(グルジア)がフィーチャーされてるのも旧共産圏好きクラスタには嬉しい点かも^^

ただストーリーの速度があまりにゆったりしすぎて、それが独特のとぼけた味にも繋がるのですが中盤くらいまでは結構きついものもありました。でも終盤にかけて面白くなっていってラストはにやっとさせられる、良い映画でした◎

シネマカリテでの上映は9/30日までだそう。ハリウッドの文法からは外れた異色の宇宙活劇、お薦めです★★★
[PR]
# by wavesll | 2016-09-24 08:25 | 映画 | Trackback | Comments(0)

エストニアの吟遊詩人でありmulti奏者:Pastacasの音楽に触れて

下北沢440に『パスタとテニス』を観に行きました。

Pastacas - Papist leib


エストニア出身、フィンランド・テイヨ在住のシンガー・ソングライター、ラモ・テダーのプロジェクト、パスタカス。渋谷7th Floorでの圧倒的なライヴの評判を聴かせてもらい、この動画をみてフルートの素晴らしさに感銘を受け観に行くことを決めたのでした。

残念ながら440ではパスタカスの多重サンプリングソロはなく、コラボアルバムを創ったテニスコーツとの演奏だったのですがやはりフルートは良かったしヨギコという弦楽器がみれ聴けたのはとても良かったです。フィンランド語?エストニア語の歌が聴けたのも刺激的でした。特に途中のソロで他の皆さんがダンスしてた瞬間の流れがとても良かった!

テニスコーツとのコラボ曲も、植野隆司さんが20年前につくったデモを元にしたというSinu naerがライヴだとロードムーヴィーみたいで好きでした。アンコール最終曲もとても良かった。日本人とのコラボだとSECAIとの “NIJI”も素敵でした。440でオープニングアクトを務めたPeter Joseph Headも日本語の朴訥とした歌で。ボディーボードの歌が聴けたのは面白かったです。

パスタカスとはエストニア語でボールペンという意味だそうで。物販コーナーにあったアルバムのジャケットもボールペンで彼自身が描いたもの?のようでした。マルチ奏者の達人なのに、精神的姿勢が誠実な青年というか、素敵な人でした。Soundcloudでも妖精のように流麗な歌を聴かせてくれます。また、テニスコーツとの共作盤、Yaki​-​Läkiはbandcampにもありました!

やっぱりソロの多重演奏もみたいからまた日本に来てほしいなー!エストニアもとても風光明媚な地のようなのでこちらからライヴに合わせてバルト三国へいくのもいいかもしれません^^

c0002171_9282595.jpg

c0002171_9283979.jpg
c0002171_10274321.jpg


cf.
かなりITが進んでいるおとぎの国?エストニアの首都「タリン」可愛い世界遺産の街(RETRIP)


リトアニア 十字架の丘
[PR]
# by wavesll | 2016-09-23 12:29 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Noname - Telefone と 宮古島サイダー黒糖で在りそうでなかったSweetbitter  第79酒と小皿と音楽婚礼

Noname - Telefone (soundcloud link)


c0002171_1344264.jpg最近聴いた新譜の中で一番わくわくさせられた音楽。Pitchforkでも取り上げられていました。

元々はNoname Gypsyという名で活動していたシカゴのミュージシャンである彼女。ジャケットから名盤感がありますが、期待にたがわぬカンファタブルな、フィメールラップを届けてくれています。

これに合わせるとしたら宮古島サイダーの黒糖味。
黒蜜をサイダーにしたようなまったりしながらもすっきりしているというありそうでなかった逸品です。
この味わいがNonameの音楽に感触のクオリアを加えてくれる気がします。フィメールラップというと日本だとウィスパー系の可愛いものが多くそれも好きなのですが、ビターなフィメイルラップもありそうでなく、良いですね。

Pitchforkの記事によると彼女のリリックは黒人女性の痛みを取り上げているようです。その苦みが、音楽によってほんのり甘みを滲ませる、本当にいいAlbumだと想います。お薦めです。

cf.
「Noname / Telefone」 と 「Jamila Woods / Heaven」(Sampling-LoveのBlog)

[PR]
# by wavesll | 2016-09-22 12:59 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

”勝負”を思い入れを持ってはらはら観ること

【NHKリオ】2020へ期待高まる!トーキョーショー


リオ五輪、パラリンピックも終了、季節も変わり、そろそろ衣替えですね。この二ヶ月はリオをTVで良く見ていたのですが、今回の五輪・パラリンピックは特に手に汗握る愉しみを知った競技会となりました。

私はスポーツにあまり想いいれがないというか、地元チームだから応援するという人間でも無くて。せいぜい6大学野球の時に自分の大学を応援したり、箱根駅伝で自分が通っていた高校の大学を応援するくらいで。

そんな自分も今回の五輪は卓球、レスリング、柔道、体操、バドミントン、陸上辺りは固唾をのみながら日本人を応援しました。卓球は中学で一寸だけ部活に入っていたので、団体戦は男女ともに生中継をみてました。解説が中学の頃ブンデスリーガで活躍してた松下で少し胸熱でした。水谷が中国人選手に勝った団体戦には本当に心躍らされました。

スポーツは本当に戦いというか、勝負ですから。観る側も”勝ってほしい”と想うと本当にハラハラしました。”何を今更”ってことですが(苦笑 特に女子レスリングは、吉田沙保里選手のことを想うと本当に心が痛くなるくらいで。

前日に日本人3選手が金メダルを取ったことで逆にプレッシャーになったのではと想ったり。心の支えだったお父さんがお亡くなりになられてしまったこと、決勝の相手が山本聖子の教え子だったこと。漫画好きの人間からするとまるで『YAWARA!』のユーゴスラビア世界選手権を想いだします。で、決勝の相手が最終巻に出て来る父に鍛えられたマルソーだったみたいな状況に思えて。敗戦で泣き崩れてしまった吉田選手、その後”自分が凹んでいては後輩が喜べない”と気丈に振る舞う精神力の強さ、人間的な廣さには本当に畏敬の念が堪えません。

”負けられない戦い”をはらはら思い入れを持ってみるだけで心が鍛えられる気がしました。自分はドラえもんなんかものび太が破滅に向かうのが怖くてTVの前から逃げ出す子供だったのですが、勝つかどうかわからない緊張感を味わえるというのもスポーツ観戦のいい点で、だからこそ思い入れを持って”成功するかしないか分からない負けられない勝負”をみることの刺激を味わえました。

”成功するかどうかわからない勝負”だと、東京五輪の開会式も気になる処です。今まで北京五輪とか素晴らしいショウが行われてきた開会式、冒頭にあげた五輪閉会式での日本のショウは良かったと想いました。

ショウの冒頭の三宅純編曲の君が代、これが何より素晴らしい。椎名林檎による演出も、五輪では中田ヤスタカ、パラリンではピチカードファイヴを使って、まさに『東京の街の音』の系譜を現したと想います。2020年のTOKYO SOUNDSは何が鳴らされるのか、期待に胸が膨らみます。

安倍マリオも良かったし、ゲームなどのポップコンテンツを示したのは今の日本を感じさせて嬉しいです。ダンスは送り込める人数が少なかったからかダイナミックさに欠けた気もしましたが、TOKYO2020では物凄い群舞を魅せてくれるでしょう。今回は伝統芸能より現代の日本カルチャーを示したように思いますが、リオのパラリンピック閉会式の打ち上げ感をみると、閉会式では初春狸御殿とかマツケンサンバみたいなどんちゃん騒ぎでもいいかも、なんて想いました。

パラリンピックも刺激を受けました。競技自体も本当に超絶なアスリートたちで。なんか超能力者やサイボーグのような障碍のない人を超えた魅力を感じました。選手たちの活躍や、パラリンピックの為に都市が整備されることが人々の意識を変え、五輪以上のレガシーを東京にもたらしてくれるのでは。

スポーツの世界は階級別だし、細かくレギュレーションが決まっていてなるだけその分野では公平にしようとしているけれど、“人生”は無差別級だし、法律はあれどかなり自由度が高い。さらに言えば“競技”ですらないかもしれません。人生は一つの観点だけでは評価できない。そこに豊穣さを感じます。

翻って我が身を想うと、生き抜く上でメンタルを強化したい。プレッシャーへの耐性を負けられない一発勝負を自らドンドン行うと共に観戦を通しても鍛えられるのではと想ったロングシーズンでした。

【NHKリオ】パラリンピック 東京プレゼンテーション(ノーカット)


cf.
Sports Fieldrecording スポーツ音響楽曲群

[PR]
# by wavesll | 2016-09-21 20:25 | 私信 | Trackback | Comments(0)

Linda Perhacs―Parallelograms & ElderFlowerSparklingWaterで灰空に清冽な風を 第78回酒と小皿と音楽婚礼

Linda Perhacs - Parallelograms (1970)


c0002171_16183199.jpg今日のような曇った気候には、リンダ・パーハックス(Linda Perhacs)のアシッド・フォーク音楽が良く似合います。

こちらのサイトに詳しいですが、かつてはハワイ出身のシンガー/ソング・ライターと思われていたが実は米西海岸カリフォルニアのフォーク・シンガーだった彼女が残したアルバム。本作のみを残しシーンから消え伝説的存在となった彼女は、何と本2016年に新作を出し、そこでも素晴らしい歌声を聴かせてくれています。

この遥かなる風土を想わせる音楽に合わせるとしたら、KIRIN 世界のKichenから Elderflower Sparkling Waterはいかがでしょう。モロッコの家庭に伝わる季節の花を蒸留して香りを集めた"フラワーウォーター"にインスピレーションを受け、エルダーフラワーを10週間ほどかけて抽出したこの花の香りの無糖炭酸水、此の花の清潔感のあるかぐわしさがLinda Perhacsの繊細な歌声の魅力を更に引き出している気がします。あの歌に香りがあれば、こんな清冽なものだったかもしれません。

今回の組み合わせ、この企画の中でも結構上位な相性の良さだと想うのでもし良ければ出来ればCDでお試しを^^
[PR]
# by wavesll | 2016-09-21 16:41 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

イジメストレス自殺対策に必要なのは"その場でNOと伝える技術と冷酷さ"を仕込むこと

Twitterで
ツイッターで楽しいのは人が美味しそうなものを食べてたり、楽しそうな場所で遊んでたり、好きなものをなぜ好きか熱く語っていたり、偶然すごく綺麗な風景に遭遇していたり、しょうもないギャグを思いついたり、そういった呟きであって、悪口や陰口やデマ、差別に関して無関係同士の殴り合いではない。
という文章をみて、ほんとその通りだと想って。

賢しい顔でヘイト芸をするよりラヴを話したいもの。批判するのが楽しくなってくるとヤバイと想いました。とは言え、批判ばかりの人はそれだけ人生自体がきついのだろうなとは想うのでやめろとは言えないところもあって。

Twitterだとかなり情報のフィルタリングが楽で自分の居心地良いTLを創りやすいので、穏やかな箱庭を乱されるとムカつくのですが、基本的に何かを批判する人、批判癖がついている人ってかなり厭な気分の中で生活する苦境にいる人だと想うんですよね。

私自身もネガティヴな部分はなるだけ出したくないと想いながらも未明から明け方位に脳のリミッターが外れてくると負の感情がついつい漏れてしまうことがあって。そんな話を一つします。

私は音楽にしてもイベントにしてもどっか新奇性を求めるところがあって、またそれを面白おかしく話すもので、保守的な人からは”変な物事ばかり好きだなぁアイツは”と想われていたリ、或いは上質なものが好きな人からも”コンセプト頼みで実質が見えてないなぁあの人は”と想われているかもしれません。

で、つい先日も「野毛のJAZZ de 盆踊りに行かないか」と誘ったら喜色満面の顔で「絶対行かない」と言われまして。どうも自分の食指がそそるイヴェントはB級だとみられてるのではないかという不満があるのです。もっと本質的に価値があることだと伝えるべきなのでしょうけれども、そして私は本質的な価値もあると想っているのだけれども(実際渋さ知らずのLIVEで盆踊りができるイベントなのでした)、私のプレゼンも悪く、軽んじられたと感じてしまって。

いや、まぁアヴァンなイベントなのはそうだし、渋さだって知らない人は知らないし、知ってても趣味じゃない場合は仕方ないけれど、どうにも保守的な姿勢を正当だというような態度がカンに障って。とはいえその時は受け流してしまったんですよね。結局私自身も行けなかったのですが…。

その場で言えなかったのは私にも泣き所があって。どうにも私は油断すると喋りすぎてしまうんですよ。完全にコミュニケーションの貿易均衡が崩れて、相手に不満を溜めてしまっているのではないかというところもあって。後自分がクズな部分があると自認している友達ならいいのだけれども、その友は自分は真っ当だと想っているタイプだったので、真正面から彼の態度を批判するのはショックを与えてしまいそうだなといらぬ心配をしてしまったのもあります。

とはいえ黒いものは溜まって。「ええいあいつも大人だし、いいや奴もみるかもしれないがBlogのネタにしてしまえ、何なら見せてしまおうか」と書いているのですがwほんとこんな心配されるほど彼は神経がか細くないし、寧ろ悪意無く、ナチュラルに話しているだけで。指摘されれば「そんなつもりはなかったんだけど」と想うだろうなと予想されると想います。”良い奴”というのがあるから、逆にその場で反論を言いだしずらいのもあって。

みたいな"その場で不快感は感じたのだけれども即座に言語化できず口に出せなかったけど後後考えるとやっぱり不快だしとは言え何か時期外して言いずらくなってしまった黒いモノをWebに書くこと"は陰口なんでしょうかね?まぁ、やっぱり直接言った方が気持ちは晴れますが、直接言ったら波風立つし、こういうのも渡世の術なのではないかなとも思ったりしたのでした。

とまぁ、今回は気の置けない友達だからほぼ直接言い放てたから良かったものの、これが職場の上下関係がある中でネチネチやる人間とかがいたらかなりのストレスだろうなと想います。そういう人は2chとか鍵アカとかに痰を吐かざるを得ないのかなぁ、大きな会社ならカウンセラーがいたり、ホワイトな会社ならメンターが話聞いたりマネージしそうだけれど。

上に書いた”好きな奴なんだけどカンに障る”とか”相手を想うと傷つけたくない”なんて思考はイジメ自殺しちゃう子辺りも持ってそうな思考方向だなとふと思ったり。それで自分でストレス溜めて鬱になっちゃったら元も子もないですから、死ぬ前にNOという、或いはこの状況自体にNOと言って逃げ出す必要があります。

上にも書いたのですけれども、イジメという程度では全然ないけれどもカンに障ることをナチュラルに言う人間は悪意はなくて自然な態度をとっているだけで。良く「相手も楽しそうにしてた」なんて話聞きますがそれって結構本気で思ってるのだと想うのですよね。大学生同士の”いじり”なんかも結構そうで。お互いにいじってる内はいいのだけれども一方がいじるのが固定された関係って、その場が盛り上がるから優しい”いじられる方”も笑顔を作ってるだけで本当は黒いものもあると想うんですよね。

そういうものに「NO!」という。やめろという。或いは(これは本当に低級な小中高生の話で)拒否しても嫌がらせして来たら「これ以上やったらお前の家に火をつけるぞ、ペットの首をかっきるぞ」位いう。それでなんか言って来たら物的証拠あげて警察マターにするとか、そういう手法を教師は生徒に教えるといいと想います。敢えて「放火する」だの「ペットを殺す」だの過激なことを書いたのは、そういう冷酷な心を持つくらいの気概でないと優しい子はいじめっ子に気を使ってしまうと想うんですよ、で、思い詰めたら辛い。なら風穴開けようと。

勿論、本当に放火してしまったら自分がお縄ですから、実際には打たない核防衛みたいなもので。大人になるとこれは恐喝でやはりお縄になってしまうので、根回しやら何やら人間心理の機微を突きながら自分のいい方向に持ってかないといけませんが、職場に言いたいことがあったときに上手い具合に相談できる人間関係のチャンネルがあるだけでまるで視界が変わる気がします。Twitterなんかはうざい人間はRT非表示とかミュートとかブロックとかするのは何ら問題ないし、職場だってあんまりにも辛かったら転職の動き出しをすればいい話です。

ともあれ、付き合いを続ける人間ならば、不快なことがあったらその場で「不快だ」となるべく柔らかく、しかし必要十分に伝える瞬発力を磨くと共に、その場で言えずに時期を逃したなと想っても後で冗談交じりに軽く伝えたり、或いは変な空気になってもガチで伝えたり。まぁそういう意味でも冷酷さがないとか細い神経では生きるのは中々に辛いものだと想います。何より”言い放つ”、言語化して自分の外に出す、何らかの解を自分の中から出すことが、黒い気持ちを外部化して、精神状態を浄化する作用があると想います。相手が変わればいいけれど、相手を変える働きかけをするのは至難の業だし、そこにコストを払うより言いたいことを言い放つ・外部化することが現実的にはストレスに大きな効能を持つように想います。一度”模範解答”を固めておくと次そういう事態が起きた時すぐ口に出しやすくなりそうだし。

それに、他人様が自分の事を愛してくれるなんてのは甘ちゃんの考え方で。件の事例では私自身もイベントに誘ったこと自体は余計なお世話だったかもしれません。
とにかく頼まれたことを一生懸命してあげることはよくても、頼まれもしないことは絶対にしないこと。それが本当の親切というものでしょう。親切の押し売りだけは、いかに善意でもいただけません。
なんてTweetもありました。

逆に言えばそこを期待しないからこそ、親しき仲にも礼儀ありを求めるというか。お互いに「お前アホだなwwww」とやれればいいんですけどね。人間関係はコミュニケーションの面だけでなく敬意の面でも貿易均衡でないと上手くいかないのかもしれません。その為には私も成長しなければならないですね。

冒頭のTweetにも、「それは居心地のいい箱庭で自己満足したいだけ、戦ってる者はそんな戯言聴けないだろう」という気持ちもないではありませんが、TwitterはBlogとは違って半ばPushメディアですから、ネガティヴなものを流すならそれを薄めるくらいの面白い機知を。或いは負の感情を詩的表現に昇華する必要があるかもしれません。実際、不愉快な思いをしたことでこんな文章が出てきたし、批判はバネになることありますね、消化できる量と頻度なら。

cf.
"分かっていない他者に届く表現"によるコミュニケーションの話


"好きな物しか好きじゃない"人へのアプローチの考察
[PR]
# by wavesll | 2016-09-20 05:47 | 小噺 | Trackback | Comments(0)