マスメディアのハレとケ。/TVのバラエティを叩くより報道検証企画を求めたい

Television - Marquee Moon


僕が嫌いなナイナイ岡村さんの話(キングコング西野 オフィシャルダイアリー)がTwitterで盛り上がり、それに釣られて久方ぶりにみてしまいました、めちゃイケ。

『君の名は』のパロで岡村と西野が生活を入れ替わるという企画。

岡村と西野は仲をこじらせていたのですが、西野が騒動の発端となったオールナイトニッポンの打ち合わせに行って岡村が膨大なハガキを自分で一枚一枚選んでいるのを知ったり、岡村が西野の絵本製作への熱意を知って、西野がひな壇を拒否したのはお笑いで生きる道を真剣に考えているからと知ったり。

岡村は西野が寧ろ絵本とかを通して普段お笑いに触れない人たちへリーチし人を巻き込みたいとの思いがあることを知り、西野も岡村の不器用な愛情を知り。互いの事情・心情を理解していくさまが描かれました。

個人的には"対立する犬猿が互いの立場を入れ替えるロールプレイ"ってとても好いなと想って。最近自分もすっかりオッサンになりつつあり、若い子の気持ちを忘れて蔑ろにしているかもしれないと想ったり、逆にお年寄りの気持ちを想像できてないのだろうなぁと想っていたもので。

こういうのって頭で考えるより体感した方が遥かに実際的な効能があると想うし、高齢者体験セットを使って老化後のカラダを体感したり、逆に地位を入れ替えることでお互いの心情理解が進みそうで。そういう研修をリンクアンドモチベーションとかが既に作ってそうですが。個人的にはウヨクの人とサヨクの人の生活が逆転した企画をみてみたいw

西野のブログで実際私自身久方ぶりにめちゃイケをみたし、彼の意図は成功していると想います。しかしながら西野の絵本は西野はあくまで原案・プロデュースで絵は別人が書いていることに触れなかったり、この企画自体大いなる内輪受けで、最後の濱口の笑う男だけだと笑いが足りないというか。西野は絵を描いてないことは公開しているのだからこの点でもう一回波風立てても良かったなぁ。ドキュメンタリー風の企画の割りに全体的にみんないい子で、制作側の意図に沿ってまとまってしまった感はありました。

とは言え、こういうネタフリに時間をかけたドキュメンタリーな企画はレギュラー回よりも断然面白いと想うし、めちゃイケの笑いに良くも悪くも真面目なところが出てて良い回でした。

自分は移り気な人間で、毎回代り映えのない番組にはすぐに飽きてしまって。次の刺激をすぐに求めてしまうというか。好きなTV番組もクレイジージャーニーであったりぶら美であったり。毎回違いがわかる番組しかみてなくて。家、ついていってイイですか?は偶に見るけれどYouは何しに日本へ?もこれ系の企画が飽和した今は最近はみなくなってきています。極論するとTVはすべてSP企画でやって欲しい、レギュラーコーナーの"ケ"でなく"ハレ"をTVには求めてしまうのが本音です。

とは言え現実的にそういうスマッシュヒットなSP企画がポンポン出てくるわけでもなく、決まったスキームで数字を獲って事業を営むのはとても大事なこと。

先刻書いたMichael Naura Quintetの記事の流れでInterFmのJazz ain't Jazzを久々に聴きまして。 クラブジャズの色気が過剰に感じて最近聴いてなかったのですが、沖野さんの選曲は相変わらずいかしていてかなり愉しませていただきました。事業というのは続けることが価値。私みたいな移り気な客ではなく、作り手を支えるのは常連だなと改めて感じたところでもありました。

ちょっと話はズレますが、ラジオだと聴取率調査週間をスペシャルウィークといって特別企画をやったりもするのですが、寧ろ普段の"ケ"の企画で数字を採らないと意味はないのでは?と想ったり。時計代わりにながら聴きしている人も多そうなラジオの方が先に完全オンデマンド化され、TVは未だに円盤販売に邁進するのは権利関係の煩雑さもあるのでしょうが、製作費が段違いだというのもありそう。

実際、華やかにみえるマスコミの内実はかなりのブラックな労働環境だと聴きます。メディアで働いている人は相当ハードにそして地道に仕事をしていて、業務改善の余裕とかない、或いはその努力はすでにしているのでしょう。それに私自身かなりのTVっ子でHDレコーダーを使っていると日常生活ではTV漬けになるような生活を送って楽しく(1.4倍速で)TV番組をみているので、バラエティ・教養番組はかなり面白いのがBS含めるとありすぎるくらいに感じます。

音楽番組は良いミュージシャンの発掘機能がロックフェスやDOMMUNE以下だなぁと。これは芸能事務所の営業力が強すぎるのが原因でおあり"センスがないせいでメジャーがしっかり衰退してるじゃないか"と嗤う他イマは無いのかもなぁと。

もっと言えば娯楽に関しては別にあればあるだけいいけれど、なくても致命的なものではないし、今はネットもあるのでマスメディアが消えてもマイペンライなのですが、明確に指摘しなければならないのは報道番組で。日本の、特にTVの報道番組の質の低さは酷すぎだと言わざるを得ません。

朝夕の芸能ニュースばっかり流している芥のようなニュースバラエティは論外として、NHKも最近は悪い意味でポップに迎合してきているし、結構いいなとテレ東のモーサテとかみているのですが毎日株価予想外しすぎw何のための有識者なのかとw

それに関しては"その情報を得た上で皆が動くから"と言えるかもだけれども、政治家の発言だとかどの新聞がどの政策を支持したとかお互いがもっと監視・指摘しあえばいいのにメディアは何故"情報/考察の正しさ"が検証されないのかと想います。あまりにゆるふわすぎるというか。

メディアとか広告もそうですが、こういうラフさ、以前はそのいい加減さが好きだったのだけれども。逆に電車とかはもっとラフになったほうが社会が緩くなっていいと想うのだけれども。最近は「みんな下らない芸能ニュースには怒り心頭で突撃する癖に本当に真面目に抗議しなければならない政治等の硬い報道の質には触れないっていうのは何故だろか」と想ってしまいます。

一番の怠慢はニュースバラエティの「レギュラーコメンテーター」と言う謎のポジション。ニュース番組はアンカーがいれば成り立つし、本来コメントや解説を求めるとしたらその道の専門家をゲストに招くのが王道だと想うのですが、それをサボってレギュラーコメンテーターなる半分トーシロにコメントさせるのが酷いと想います。

まだ新聞はきちんとしているように感じるし、ニュースと映像って尺を採るので相性が悪いのではとも想うのですが、公共放送の意義としてもNHKBS1でや世界のニュースの翻訳報道番組と国内ニュースを組み合わせて24時間のニュースchをやってくれないかと。

現実にメディアの自浄努力を考えると(これは自爆/自縛案件ではあるかもしれませんが)年の瀬に「あの時アイツはこう言ってたSP」とかをやるといいのでは。現状コレをやれる胆力があるのは文春くらいしか思いつきませんが。今イメージダウンしてるフライデー辺りに政治家・評論家・新聞・TVの発言の検証企画、やってほしいなぁ。もしくはDeNAに。

DeNAやリクルート、サイバーエージェント等いわゆる"キュレーションメディア"をやってる会社って金を書けずに他媒体の褌で記事作って取材費浮かしてるのでは。ならばこの"有識者発言検証企画"、図書館とTVウォッチャーさえいれば出来るから今年は無理でも来年末位にやってくれんかなーと想うのです。

とは言ってもメディアで飯食ってる人にとっては鬼門過ぎる企画だし、こういうのは2ch辺りで年末の祭り企画的に行ったりして2chまとめサイトで拡散するか、「お前がやれ」と言われる案件かもしれませんね。

cf.
クロスオーナーシップ (メディア)(wikipedia)

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# by wavesll | 2016-12-11 01:39 | 小噺 | Trackback | Comments(0)

Michael Naura Quintet / European Jazz Sounds 於 12月の或る日

Michael Naura Quintet / European Jazz Sounds(澤野工房)

Michael Naura (piano), Peter Reinke (alto sax), Wolfgang Schluter (vibes), Wolfgang Luschert (bass), Joe Nay (drums)

Dr.Jekyll / Michael Naura Quintet(ニコニコ動画 link)
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Michael Naura Quintet / Down In The Village


心が乗って散髪したら髪切りすぎて寒くてw

まだXmasという気分にもならないのですがやっぱり12月なんだなぁと。

そんな冬の日に聴きたくなるのはこんな楽曲。
旧ソ連、リトアニア出身のピアノ奏者、ミハエル・ナウラが63年に残した記念すべきファースト・アルバムであり、間違いなくナウラの最高傑作である。それと同時にドイツのジャズ・シーン革新の先駆けとしても「歴史的に重要」な作品。(mother moon music)
ミハエル・ナウラというピアニストはジャズ批評別冊「ヨーロッパのジャズ・ディスク」(1998年)によると,ロシア生まれのベルリン育ち。ベルリン大学では政治ジャーナリズム,哲学を学ぶ傍ら,ジャズのクラブ,フェスティバルで活躍したそうです。60年代に入りモード手法も取り入れ,ドイツのジャズの牽引者として活躍し,63年に本作を発表。しかしその直後に健康を害し活動停止。71年には北ドイツ放送のジャズ部門のヘッドに就任したそうです。本作以外には70年代にはECMから数枚アルバムを出している(雨の日にはJAZZを聴きながら)
とのこと。

ヴィブラフォンの弾ける音、クールに内在する暖かみ。Europian Jazzの金字塔と言われるのも得心が行く名盤。

十年前に澤野工房さんがCD化してくれて、BEAMS RECORDとかで視聴して一気に気に入って。それから何度も冬の日に噛み締めている気がします。聴き〆るとでもいうのかなw

そんな名盤も今Spotifyで聴けるんですね。凄い時代になったなぁという感じ。キビキビしてるのに温かみもあるのがとても冬に合う。クラブジャズ的魅力もある上で、クラブジャズというブームを越えた普遍性がある名盤。これから先も幾度となく聴いていく、人生の伴侶にしていけそうです。
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# by wavesll | 2016-12-10 20:57 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Equiknoxx X 請福 生姜-ゴルジェなダンスホールレゲエにパッション泡盛 第86回酒と小皿と音楽婚礼

Equiknoxx - Bird Sound Power (DDS) Album(soundcloud link)


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現在来日中で、今夜大阪、明日渋谷でライヴを行うジャマイカの先鋭的なダンスホールレゲエサウンドクルーEquiknoxx。

このサウンド、ゴルいダンスホールレゲエとでもいうか。ソリッドかつ妖しい感覚が新鮮で。かなり刺さる音楽。すっきりしているのに異質さを感じさせフロンティアを拓く音。この新しさとフレッシュさはアレシンスキーに通じる感覚。

これに合う酒ってどんなだろうと考えをめぐらしたとき、請福 泡盛仕込み 生姜リキュールはどうだろうかと。

請福は石垣島ではポピュラーな泡盛で、八重山に行った人ならほぼ飲んでいるのではないでしょうか。このリキュールは生姜の他パッションフルーツや黒糖もMixされていて、請福の火の様な辛さが甘苦くとろけています。

泡盛自体が南国の呑みものですが、さらなるトロピカルな逸品になっていて。ジャマイカのオルタナ・レゲエを聴くにはうってつけ。音と酒にぐいぐいイケ過ぎてへべれけにならぬよう気を配りつつ、師走の愉しい家飲みで寛ぎの時間を。

cf.
Equiknoxx - Bird Sound Power(ele-king)



Equiknoxxの中心メンバーGavsborgによるオールタイム&2016のトップ5チューン(FNMNL)
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# by wavesll | 2016-12-09 21:29 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

長渕剛 『乾杯』 於 FNS歌謡祭に視る"実業としてのアーティスト"の姿

【長渕剛】FNS歌謡祭 初出演!『魂の叫び〜乾杯』(dailymotion link)
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FNS歌謡祭、ウルフルズの『笑えれば』や鬼束ちひろの『月光』等が光っていました。が、それらすべてを吹き飛ばすほどの衝撃が鳳の長渕にはありました。

向井秀徳 自問自答トドを殺すな/友川かずき、あるいはKOHH - "Dirt Boys feat. Dutch Montana, Loota" のような語り叫びそしてアコギを掻き鳴らす音、良かったなぁ。

近頃は長渕さん自体をギャグキャラとして馬鹿にする風潮もあるし、今回の歌唱にも「字幕が出ているのだから局の了解を得た上でのパフォーマンスじゃないか、ダセェw」というような反応がありました。

しかし寧ろ私は字幕が出たことは素晴らしいことなのではないかと想って。

歌中ではマスコミ批判、ワイドショー批判、ヒットチャート批判がありましたが、「儲けたもん勝ち、勝ち方より売れたものが正義」という状況に「これこそ音楽だ」とぶち上げたのは単純に素晴らしいし、秋元界隈が勝ち続け、いつしか異論を噤んでいた澱んだぬるい空気を打ち壊す歌唱。ロックだなと。

其の上”局の了解を得た”というのも素晴らしくて。というのもヒットチャートがアイドルにハックされて勝てば官軍になっている今、従来の音楽表現の側のアーティストに”自主規制しなくともきちんと交渉すればここまで歌えるのだ”と示したのはフォーク/ロックという自分の正義を吐露する表現者として、そして邦楽界の年長のアーティストとして賞賛されて良い姿勢だったと想います。

自主規制で口を噤むのではなく、突発的な暴走で言い放つのでもなく、きちんと筋を通して自分の価値観を知らしめる。こうした実業的なアプローチは富士山麓十万人ライヴでプロジェクトを成り立たせるために東奔西走したこともあるかもしれません。(まぁアレは終演後の退場がグデグデでしたが…)

ミュージシャンが社会問題を歌うと近年は"独りよがりのお花畑やクスリ漬けの夢想者がなんかいってら"みたいな嘲笑が蔓延していますが、コトを通すための大人の仁義と音楽的な挑戦を両立させる姿勢は"ロックキッズ"という年齢でもなくなった今だからこそ評価できるアーティストの姿だなと想いました。
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# by wavesll | 2016-12-08 19:18 | 私信 | Trackback | Comments(0)

SHIBUYA AWARDS 2016

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井上 智香子 / primitive babies
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森 今日子 / TENYAWANYA
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# by wavesll | 2016-12-08 08:02 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

ピエール・アレシンスキー展 at Bunkamura ザ・ミュージアム

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Bunkamuraにピエール・アレシンスキー展へ行ってきました。

ベルギーの現代の巨匠。日本の書にも影響を受けた黒、一方で鮮烈なカラフルさ。コミックから着想を得たコマ割は古代遺跡の趣。それらが結実した『至る所から』はアレシンスキーならではの偉大な絵でした。直に見るとその巨大さにも驚きました。

芸術集団コブラ時代の『職業』シリーズ、漁師、美容師、自動車整備士、樵、神父、兵士、消防士、ファッション・デザイナー、音楽家という具体的人物キャラクターをイマジネイティヴに描く。この具象と抽象のバランスがいい。『ネオン』『太陽』『稲妻』『錬金術』は篆刻な感性。日本での書の体験を咀嚼した『移動』はROVO『MON』の様、『夜』と合わせ絵画と書のフュージョン。

『根と脇根』のコマ割、『ときには逆もある』や『無制限の責任』のマティスな感覚。『新聞雑報』の頃はポロックのアクションペインティングにも影響を受けたとか。『仮面の下の三人の声』はミロを感じます。

『誕生する緑』の色彩!水色・緑が躍る。『魔法にかけられた火山』の鮮やかな緑。『手探りで』のカリグラフィーはタギングを先取りしているのはPatrick Hartlの先祖ともいえるかも。『見張り』の黄緑、『中庭への窓』の赤。『見本』のパステルと黒。『写真に対抗して』などの下部挿画(プレデラ)という発想はコミックからきたそう。『肝心な森』で彩りとコマ割りが止揚。

『氷の目』の色味の綺麗と試みの面白さ。『ブータン』・『真上から見たニューデリー』のマヤやトンパの古代絵文字感。『ボキャブラリーI-VIII』はオランダのデリフトを想。

『間接税の会計』や『言葉であり、網目であり』、『神聖ローマ帝国裁判官』・『あなたの従僕』等の基から何かの用紙に絵を描く作品群や『メトロポリタンの口』、『イースト川』、『ローマの網』といったマンホールを紙に押し付けて描く手法がフィールドレコーディング的なブリコラージュの面白さがありました。

『プリズム』の綺麗さ。丁度いい密度が素晴らしい。『ヴォワラン印刷機の大地』と『ヴォワラン印刷機の黄色』、『モンタテールのヴォワラン印刷機』の2003年の新たなるスタンダード。今世紀に入っても未だ瑞々しさを失わない、重くなりすぎない溌剌さに驚嘆しました。『直線的な廊下』福田平八郎『漣』に比するデザイン性。『ぼた山 VII』のシンプルさ。『最終撹拌』等の丸キャンバス作品も。『のぞき穴 II』 『のぞき穴 III』 『のぞき穴 IV』は2015年の作品、生けるレジェンドの姿、最上の平衡感覚と新鮮な感性に惚れ惚れしました。

コミックのコマ割りを絵画に落とし込むのは立体を絵画に落とし込んだキュビズムにも似た平面表現だと感じました。今、もしこれらと同じレベルの試みをしようと想ったらゲームやアプリを絵画に落とし込むとか…??インタラクティヴ性を出すという意味では展覧会自体がメディア・アートとは言えるかもしれませんね。

展示は明日まで。1400円。19時までやっていて粒揃いかつ軽やかな展覧会なので仕事帰りでも快く観れると想います。
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# by wavesll | 2016-12-07 20:41 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

喜友名諒の空手の形 武と舞が交叉する身体表現

Karate 'KATA' Japanese champion Ryo Kiyuna 2015 "Suparinpei"


喜友名諒vs新馬場一世(第42回全日本空手道選手権大会)


karate KATA 'Ahnan' Team Okinawa in Karate premier leage Okinawa Japan


NHKBS1 アスリートの魂「沖縄の誇り 背負って 空手家・喜友名諒」をみて、この稀有な空手家、喜友名選手を知りました。

そもそも空手自体が琉球生まれだったことも初めて知って。
TOKYO2020で競技となる”形”も、実践的で護身術から始まった空手の神髄を表しているのだなぁと。
”むちみ”を魅せる喜友名選手の演武は身体表現としてもずっとみていられるし、カポエイラのような武と舞がクロスする真善美を顕わしているように感じました。TOKYO五輪で楽しみな種目が増えました。北青山のクラヴマガの道場も興味あったけれど空手、やってみたくなったなぁ。

cf.
シルヴィ・ギエムのボレロ 於 東京バレエ団創立50周年 祝祭ガラ

Compagnie Marie Chouinard 『春の祭典』を観に赴いた秋滲む金沢鑑賞旅行記
三点倒立もできない俺が生で体験してハマった、スポーツ興味ない人にこそ薦めたい体操観戦の魅力10ポイント
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# by wavesll | 2016-12-06 04:30 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

ヘンミモリ『メタモルフォシスと飽和』に於けるエレファントノイズカシマシとのライヴペインティング@Buena

大久保/新宿のArt Space Bar Buenaにて催されているヘンミモリ 個展 「メタモルフォシスと飽和」に行ってきました。
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蜜蝋で描かれた「染みでできた穴」、会社の灰皿から着想を得たそう。

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「かびが生えた表皮」

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「かくされていたものがみえる」

2年ぶりにみたヘンミモリの個展。この日は初日イベントとしてエレファントノイズカシマシのLIVEでのヘンミモリによるライヴペインティングとおやすみホログラフの8月ちゃんとのトークセッションがありました。8月ちゃんは写真NGかと想って撮らなかったけれどOKっぽかったなぁ、撮っておけば良かった><(Twitterで検索すると二人の2ショット引っかかります。)

されどエレファントノイズカシマシによるライヴがとても良くて。コンビニ入店音等の身近な音から拡大して行きクラマは青黒い宙へ離陸する様なサウンド。チャンバーなノイズって初めてで。心地よい眠気からバリバリの刺激まで気持ち良かったです。
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エレファントノイズカシマシ「GIG AT KIN-ZOKU」ELEPHANT NOIZ KASHIMASHI


それに呼応するヘンミモリのライヴペインティングも凄く良くて。というか、物凄くよかった、このヘンミモリXエレファントノイズカシマシ。流転する絵、金地に白で始めたのは釉薬を意識したそう。途中で応挙の雪松図屏風から、金地日本画による海の洞穴にみえ、ラストは濃溝の滝のような山景にみえて。あとで聞いてみると何でも人間がいるとのこと、そう聞くとそう見える。ライヴパフォーマンスとして次々に違ったイメージが想起されるように描いているそうです。
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このライヴペインティング、やー、面白かった!個展では煙になるスイカのポストカード耐水・貼ってはがせるアートシールの販売も。12/10(土)まで。入場FREE◎

cf.
nausea 3 - shotahirama chris watson Highrise -

Noisy 3 - 花電車, Jerzy Skolimowski / The Shout, Ametsub & shotahirama play @渋谷タワレコ
Phantasmagoria@代官山Unitで腰が砕けるほどのノイズ体験
八月ちゃん、初めての「聞き手」 12月4日(日) ヘンミモリさん個展「メタモルフォシスと飽和」@ART SPACE BAR BUENA(ヘンミモリ、八月ちゃん)(もしもし、そこの読者さま)
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# by wavesll | 2016-12-05 20:18 | 私信 | Trackback | Comments(0)

クラーナハ展 & 国立西洋美術館常設展

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上野・国立西洋美術館へクラーナハ展―500年後の誘惑を観に行ってきました。

非常にいい展覧会。ドイツ・ルネサンスというのも初めて知る俄振だったのですが、クラーナハの画には時代を越えた感性を感じました。ルカス・クラーナハ(父)による『聖カタリナの殉教』のSFみたいな天変地異とデヴィッド・ボウイの様な銀金のスーツ。これが1508/09年頃の画とは思えない!

クラーナハ(父)による『正義の寓意(ユスティティア)』。一緒に行った子の“背景の黒のフォルムがとびきり”という言葉を聞きその通りだと想。この早筆で工房を率い絵画の大量生産を行った画家を素材にレイラ・バズーキが中国の複製画家達に6時間で描かせた複製現代アート『ルカス・クラーナハ(父)≪正義の寓意≫ 1537年による絵画コンペティション』も“ジャンプ漫画家達が描いた両さん”みたいで面白かったのですが、オリジナルは構図が頭抜けていて、その幼児体型もあいまってどぎまぎするような蠱惑で"正義"が描かれる非・バランスにやられました。

クラーナハの現代性は人物画の背景に顕著だと想います。父ナハの『ザクセン公女マリア』の水色、『フィリップ・フォン・ゾルムス=リッヒ伯の肖像習作』の黄色に浮かぶ首はSWANSのジャケの様。『ブラデンブルク=クルムバッハ辺境伯カジミール』の青緑もモダン、ゴッホの時代みたいな超越性。

父ナハ『ザクセン選帝侯フリードリヒ賢明公』の確かな筆致。この頃の貴族が着てる毛皮のジャケットが典雅でいい。父ナハ『夫婦の肖像(シュライニッツの夫婦?)』のしっかりした人間性を感じる描写力。父ナハ『神聖ローマ皇帝カール5世』、こんな顔だったのか!顎シャクレとるがな。

父ナハとゲオルグ・ペンツの『ザクセン選帝侯ヨハン・フリードリヒ寛大公』の二枚の顔がそっくりで本当にこの顔なんだなと。父ナハ『女性の肖像』の髪飾りと刺繍の美しさは子ラーナハ『ザクセン選帝侯アウグスト』『アンナ・フォン・デーネマルク』に通じ、この子ラーナハの二枚は序盤のピークの一つ。服飾の質感の美事さ。金糸刺繍や服の厚みの表現、素晴らしすぎました。

版画がとっても良くて。父ナハ『マグダラのマリアの法悦』、同じ題材をカラバッジョ展でみましたがより聖的で。マルティン・ショーガウアー『聖アントニウスの誘惑』の化物の良さ。父ナハの同題も化犬が可愛かった。あいつ五百羅漢図展にいたなwアルブレヒト・デューラー『龍と闘う大天使ミカエル』も見事。

父ナハ『聖ゲオルギウスと龍』なカッコ良さ。『聖ヨハネス・クリュソストモスの悔悛』の鹿の神々しさと植物の魔境感には舌を巻きました。父ナハ『ヴィーナスとキューピッド』『キューピッド』『ヴィーナス』の小悪魔な小娘の裸体の目の不健康な色気にやられました。父ナハ『パリスの審判』も魅力的な線で。『アダムとイヴ(堕罪)』の版画では輝かしいエデンが。絵画版『アダムとイヴ(堕罪)』では若い男女の悪い表情がロックな魅惑を放っていました。

父ナハの『ルクレティア』の狂った美人の美。透明なヴェールが艶めかしい。イスラエル・ファン・メッケネム『ルクレティアの自害』も伝統的で良かったのですが、デューラーといい、ちょっと正統派で押されすぎてクラーナハの革新性の引き立て役感がちょっとありました。

この展覧会ではクラーナハをテーマとした他の画家も展示してあって。マルセル・デュシャン『花嫁』も機械/器械での比喩表現は良。ジョン・カリン『スノ・ボ』はクラーナハ式の異様なS字身体で名カヴァーといった感じでかなり面白。

そしてこの展覧会の裏番がパブロ・ピカソが描いたクラーナハを基にした画で。『ヴィーナスとキューピッド(クラーナハにならって)II』のセンスの良さといったら!第1ステートと第2ステートがあるが白い方が好み。『ダヴィデとバテシバ(クラーナハにならって)』のサン・ラ感。ピカソの驚異的なディレクション感覚がクラーナハを媒介して伝わりました。

父ナハ『泉のニンフ』、これは凄い。男なぞ眼中にない野生の妖精の目、射ぬかれる。対する子ラーナハの『ディアナとアクタイオン』のアイドルとみまがう様なお色気もヤバかった。この2枚に『正義の寓意(ユスティティア)』の三枚が私的クラーナハ美人画三選でした。

“誘惑する絵-「女のちから」というテーマ系”コーナーの凄味。
父ナハ『不釣り合いなカップル』の若い娘の色香なやられる老人のみっともなさと金目当ての女。『ヘラクレスとオンファレ』のヘラクレスのだらしない顔wそしてオンファレがみつめるのは"こちら"。また『ロトとその娘たち』のビロードの描写とバックのソドムの滅亡描写をみれたのは嬉しいサプライズでした。

『洗礼者ヨハネの首を持つサロメ』の邪で得意気な笑み。『ホロフェルネスの首を持つユディト』、ポスターではクールネスを強く感じたが、実際にみると冷酷さというより正義を執行した“やってやったぞ”という紅潮が感じられとても印象的で、これは生でみれて僥倖でした。

クラーナハの描く赤ん坊は僧侶のような悟った目付きというか不気味さを感じて。父ナハ『聖母子と幼き洗礼者ヨハネ』・『幼児キリストを礼拝する幼き洗礼者ヨハネ』、『聖母の教育』、しまいにはダンシングベイビーのよな『メランコリー』、野性動物のような意志疎通の難しい生物としての子どもを感じたのは私自身が子供との付き合いが下手なのがあるからかもしれません。

ラストの部屋のテーマはルター。
クラーナハはルターの肖像画を目にした人も多いのでは。ルターの友人である父ナハによる『マルティン・ルター』の黄緑の背景に若々しいルター。聖職者でありながら妻を娶ったルター。父ナハ『マルティン・ルターとカタリナ・フォン・ボラ』これこれ!これみたことある!父ナハの挿し絵によるルター翻訳『新訳聖書(9月聖書)』は宗教改革の記念碑的書物、宇宙と芸術展でみた『種の起源』などの名著の初版を想起しました。

見どころの多い好い展覧会。来年1月15日迄。

常設展もみてきました。

スケッジャ / スザンナ伝
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聖ヴェロニカ
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聖ミカエルと龍
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アンドレアス・リッツォス / イコン:神の御座を伴うキリスト昇天
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シモン・ヴーエ / アレクサンドリアの聖カタリナ
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ジュゼペ・デ・リベーラ / 哲学者クラテース
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ペーテル・パウル・ルーベンス / 豊穣
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エドワールド・コリール / ヴァニタス-書物と髑髏のある静物
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エヴァリスト・バスケニス / 楽器のある静物
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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール / 聖トマス
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アレッサンドロ・マニャスコ / 羊飼いのいる風景
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ニコラ・ランクレ / 眠る羊飼女
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カルロ・ドルチ / 悲しみの聖母
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アリ・シェフェール / 戦いの中、聖母の加護を願うギリシャの乙女たち
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ジャン=バティスト・カミーユ・コロー / ナポリの浜の思い出
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ジャン=フランソワ・ミレー / 春(ダフニスとクロエ)
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ギュスターヴ・ドレ / ラ・シエスタ、スペインの思い出
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オノレ・ドーミエ / マグダラのマリア
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ギュスターヴ・クールベ / 波
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エドゥアール・マネ / 花の中の子供(ジャック・オシュデ)
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カミーユ・ピサロ / 立ち話
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クロード・モネ / 舟遊び
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クロード・モネ / しゃくやくの花園
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クロード・モネ / ウォータールー橋、ロンドン
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モーリス・ドニ / 雌鶏と少女
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モーリス・ドニ / ≪雌鶏と少女≫のためのスケッチ
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モーリス・ドニ / 「フィレンツェの宵」より《カンタータ》のための習作(?)
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モーリス・ドニ / 「黄金時代」より《浜辺》のための習作
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モーリス・ドニ / 久我夫妻の肖像
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モーリス・ドニ / 久我太郎の肖像
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モーリス・ドニ / ジャンヌ・ロネー
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モーリス・ドニ / レマン湖畔、トノン
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モーリス・ドニ / 池のある屋敷
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モーリス・ドニ / 《フィエーゾレの受胎告知》のための習作
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モーリス・ドニ / サン・ポール聖堂ステンドグラス《聖ジャンヌ・ド・シャンタル》のための習作
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モーリス・ドニ / 『エロア』のための習作
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ポール・ゴーガン / 海辺に立つブルターニュの少女たち
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ポール・ゴーガン / 水浴の女たち
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アドルフ=ジョセフ=トマ・モンティセリ / カシスの港
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ジョン・エヴァリット・ミレイ / あひるの子
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ポール・セリュジェ / 森の中の四人のブルターニュの少女
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エミール・ベルナール / 吟遊詩人に扮した自画像
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ポール・ランソン / ジギタリス
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ピエール・ボナール / 座る娘と兎
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エドゥアール・ヴュイヤール / 縫いものをするヴュイヤール夫人
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モーリス・ドニ / シエナの聖カテリーナ
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ジョルジュ・デヴァリエール / 聖母の訪問
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ピエール・ボナール / 働く人々
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フランク・ブラングィン / しけの日
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レオン・オーギュスタン・レルミット / 落穂拾い
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ヴィルヘルム・ハンマースカイ / ピアノを弾く妻イーダのいる室内
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アンリ=ギヨーム・マルタン / 縫い物をする女
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ピエール=オーギュスト・ルノアール / 帽子の女
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アンドレ・ドラン / ジャン・ルノアール夫人(カトリーヌ・へスリング)
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ヨーハン・ハインリヒ・フュースリ / グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ
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ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(派) / ある男の肖像
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ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ / 聖母子と三聖人
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ジョヴァンニ・セガンティーニ / 風笛を吹くブリアンツァの男たち
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アンリ・ルバスク / ハンモック
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ロジェ・ビシエール / 花を持つ婦人
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アンドレ・ボージャン / アルクマール運河、オランダ
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フェルナン・レジェ / 赤い鶏と青い空
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サム・フランシス / ホワイト・ペインティング
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ジャン・デュビュッツェ / 美しい尾の牝牛
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ジョルジュ・ブラック / 静物
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モーリス・ド・ヴラマンク / 町役場
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シャイム・スーティン / 心を病む女
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ジョルジュ・ルオー / 道化師
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ジョルジュ・ルオー / リュリュ(道化の顔)
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ピエール・ボナール / 花
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レオナルド・ビストルフィ / 死の花嫁たち
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cf.
レオナルド・ダ・ヴィンチ展*カラヴァッジョ展*国立西洋美常設展

黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝&国立西洋美術館常設展foto shots
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# by wavesll | 2016-12-04 17:47 | 私信 | Trackback | Comments(0)

ジュリアン・オピー展@外苑前MAHO KUBOTA GALLERY

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太い線のシンプルな絵は現代都市生活者の“気分”を写しているように想えました。そして静止画の一部が動く映像がGIF動画感覚というか、新時代の掛軸のようで面白かった。
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# by wavesll | 2016-12-03 23:09 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)