ブートレグ音源(非正規流通作品)を漁る楽しみの一つが、曲の変遷を探る愉しみだ。「うた」には「ながれ」がありんす。
椎名林檎の『幸福論』にはめちゃくちゃ色々なパターンが存在する。
その初期デモ音源の歌詩はこうも聴こえる。
幸福について何て論ずるとすれば
こう普通としてても頬を赤らめます
だってあたしにとっては君の強さも隠したがる弱さも全部
時の流れと空の色に此れ以上望まない様に
変わらない気持ちを飼育して/知り尽くしてくれてる美しさなんです
幸福についてなんて論ずるべきじゃない
もう赤くなった頬に困惑しちゃうけど
さっきわざわざ言ったの嗚呼その光も陰にある/翳りある戸惑いも汲んで
あたしは君のメロディーとその哲学を今からずっと
守りたい気持ちに切りもなくエナジーを燃やすだけなんです
時の流れと空の色に此れ以上望まない様に
素顔で泣いて笑いもする其れが幸せの証
あたしは君が只真実をくれる限り同じ様に
身も心も幸福の海で泳ぎ疲れてしまうんです
今のヴァージョンとはかなりの差異が見受けられる。実際、
『無罪モラトリアム』ではかなりヒステリックに謳っている。
まぁ、阪神淡路大震災、オーム真理教、エヴァンゲリオンと、あの頃はニッポン全体が鬱だったwだから男が弱っちまってインポ気味になっちゃって、女もピリピリしちまってたんだろ、
でも今、椎名裕美子は、信頼できる仲間と共に音を奏演している。
現在進行形の『幸福論』を∬hena Ringδはsingingしてる、Narh’N’TENNA XD.