凡人には二通りある。ポップ型とヤムチャ型だ。この2タイプは脇役の典型といってもいい。両方同程度に存在するし、物語を盛り上げるためには両方ともなくてはならないキャラだ。しかし、一般に評価されるのはいつだってポップタイプである。なぜか。ポップは、天才に食らいつき続けたからだ。
途中で「俺なんか無理ですよ」とあきらめたヤムチャと違い、ポップは周りとの実力差に苦しみつつも決してあきらめずに食らいつき続けた。実はその行為はある方向から見れば、勇者にとって足手まといが増えていて迷惑だったかもしれない。しかし、自分がいたら足手まといだとあきらめたヤムチャより、ポップのほうが人気があるというのもまた事実なのである。
ヤムチャは実は誰も傷つけていない。リスクを負わない人生を歩んでいる。しかし、ポップのようにメルルを傷つけても自分の思いのままに活きるほうを多くの人は良しとみるのだ。閃光のように生きる。それがポップクオリティ。