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RADIO CRAZY 2010

コスモスクエアのインテックス大阪に来てレディオクレイジーというフェスに行きました

ベンジーと布袋には、まずそのプレイ技術にやられて、底力を堪能してたんだけど、毛皮のマリーズみて描きたいことができちゃって、、

ようは、毛皮のマリーズは同世代のバンドなんだよね、どうしようもなく。

俺はロックミュージックってのは、大人が子供に立ち返って演奏する音楽だと想う。つまり『先輩が鳴らす俺らの音楽』だったんだ、今までは。

ただ、毛皮のマリーズは、どうしようもなく元ネタがわかってしまう、そしてまんま。まるきし『グラムロック』。周りの若い奴らに混じってモッシュしようとしたけど、だめだった、醒めてしまっていた。

たぶん峯田にしても、林檎にしても、岸田にしても、もしかしたら先人の遺産を纏めた上澄みにすぎないのかもしれない。俺がよくやる『歌詞引用プラス自分の言葉』のハイヴォルテージ版にすぎないのかもしれない。

それでも価値はもちろんある。今の日本の音楽シーンにはグラムロックが足りないから、そこを衝いたのはセンスいいし、今の若い連中は最高に盛り上がってた、つまりは俺は宇宙が一周してしまったんだ。 知ってしまったものは、もう後には戻れない。

ただ、林檎も、岸田も、峯田も、『己だけの言葉』をつくりだしたと想。それは林檎における『茎』だったりくるりにおける『ワールズエンドスーパーノヴァ』だったり、銀杏のデビューWアルバムだ。

ようは、ロックも生まれて半世紀経ってしまったから、今までの進化を辿るのに時間が要るようになったということだろう。

宇宙が一周したら、そのオービタルを解き放てるんだ。

そういう意味で、毛皮のマリーズと俺は似た者同士、まだまだ半人前仲間だ、と、気づいて、最後は最高にノルことができた。

ただ、『精神も相対論でベクトル化できる』というのと『この世の存在は全て光でできた可能性異次元の自己』とゆうのはかなり新しいと思うけどなw

この半年の『旅』で精神/意識ベクトルは、記憶ベクトルと洗脳ベクトルと比喩ベクトルではないかというところまで論が進んだしな。あとは『全ての芸術には原材料と製作理論がある』という至極当たり前のことに気づけたのもよかった。既存のアートの微積分ができるようになったし。 魔術/真言も使えるようになったし。


ROCKが実験音楽だとするならば、今日本で一番セクシーなグルーヴを生み出してるのは中村達也だろう。

達也のドラムは「歌うんだ」。ドラムで歌う男は世界広しといえども達也くらいなもんだろう、その意味でブランキーはベンジーと達也のツインボーカルだった。

ジャズとロックの違いは音の大きさだが、EORはまさにジャズ並みの技術をもった野生味あふれる猛者たちがでかい音鳴らすバンドだった。

さらに、そこに今日はGUESTでモーサムのモモとスーパーフライが参加して、SMELLS LIKE TEEN SPIRITSとTIME AFTER TIMEやったんだ。最高すぎた。志帆ちゃんも、「このバンドだと信じられないような声が出る」といってた。

スーパーフライがロケンローアイドルなのは、ちゃんと他人の歌を真っ直ぐに「曲に負けずに」歌えることだ。普通は歌に負けちゃうのにあの華奢な体からどこからでるんだという声量でねじ伏せてしまう。あれはわざわざ横浜から大阪までみに来た甲斐があった。

このFESはそれで終わらなかった。COCCO、COCCOは、もはや人間だとは思えない。椎名林檎や峯田、岸田、下手したらベンジーすら超える化け物かもしれない。
今まで何度か見た彼女はおとなしかったのだが、今夜は別人のように凶暴だった。今年の太陽はエレカシやドラゴンアッシュや俺を攻撃的にさせたが、とんでもない魔物までめざめさせてしまったらしい。こんなもん じゃなかった。バレエなみにグルグル回ってた。

凄まじいものをみてしまったなぁと想いながら、ラストステージへ行った。最後は、CRAZYMAN CLUBBANDという特別編成のバンドでの忘年会ライヴだった!

なんとトータス松本とボニーピンクが『別れても好きな人』や『バンザイ』をデュエットしたり、斉藤和義と吉井和也がジョンレノンのイマジンを清志郎が和訳したヴァージョンを歌ったりした!!!そして最後はみんなで『雨上がりの夜空に』!!!

思えば清志郎は、日本のフェスの神様だった。俺が始めてみたのは仙台での荒吐ロックフェスでのアンコール。マイクをぐるぐるまわして「愛し合ってるかーい!」が印象的だった。次は幕張でのカウントダウンジャパン。マイクぐるぐるも、愛し合ってるかーいも、『JUMP』や『雨上がりの夜空に』もいつだって最高だった。フェニックスのように人だった

レディオクレイジーは、カウントダウンジャパンWESTがなくなって、困ったインテックス大阪を助けるためにFM802がはじめた手作りのフェスだ。ロックインジャパンが洋楽アーティストを呼ぶような冒険をしてたころのMAGICがまだあるし、まだ少数派の、弱いフェス。ロケンローラア達は救世主願望がきっとあるから、だから全力を尽くしてしまうんだろう。

少なくとも俺は今日のことを忘れないよ、『バンザーイ!』にあわせてみんなでバンザイした想いでとか、清志郎の魂が受け継がれてることとかな!


忌野清志郎 IMAGINE


忌野清志郎 雨あがりの夜空に

by wavesll | 2010-12-30 03:19 | Sound Gem | Comments(0)
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