雑誌やサイトに2012年のベストアルバムがドロップされる時期になってきた。
外国人編集者がトーキョーの様々なガイドを書いているサイト、
TIME OUT TOKYOが一風変わった今年の邦楽ベストアルバムを挙げていた。 その中で、今年最大の出会いともいえるようなミュージシャンが紹介されていた。
彼の名はヨシホリカワ。
2011年のレッドブルミュージックアカデミーで頭角を現し、スペインのSonar Festivalにも参加し、日中は建築音響デザイナーとして働くビートメイカー。
彼の音楽は、さすが建築音響デザイナーだけあって完璧に設計された心地よさを持っている上、アイディアが組み込まれていて現代Artのような魅力がある。
彼の曲で一番気に入った曲を聴いて頂きたい。
Yosi Horikawa - Bubbles ガラス玉が転がり、ピンポン玉が跳ね、ペットボトルが叩かれる。そんな様々な音がサンプリングされて作られたこの曲は、ただ面白いアイディアというだけではなく、粒だった音の重なりが音楽としてもハイレベルに楽しめるようにデザインされている。これ、いいよ。ヘッドフォンで聞いても最高。
他にも彼は生活の中の音をサンプリングして楽曲を創っている。
手紙を書くペンの音をサンプリングした
Letter 料理の音をサンプリングした
Cook From South 縄跳びの音をサンプリングした
Skipping 等、ただ音楽なだけでなくて面白要素のある楽曲が結構ある。こうしたアイディアの魔法は思いつくのが大変そう。研ぎ澄まされた感性から生まれるんだろうなぁ。
今は音源はダウンロード販売が主のようで、余りDLで買わない自分としてはCD出してほしいけれども、こういう興味深いアーティストも音源を出せるようになったのは素晴らしいことだなぁ。やっぱ音楽は面白い。