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レミゼラブルとメランコリアにみる生と死

みなとみらいコレットマーレで数日前にレミゼラブルを観ました。
大変面白かった。

ジャンバルジャンの苦難と不屈の物語。ヒュージャックマンが最初囚人姿で出てきた時、まさにジャンバルジャンだと思った。ジュベールの執拗さはモンスターのルンゲ警部にも通じると感じました。

最初は「フランスの話なのに英語かよ」とか「台詞がほとんど歌なのはやはりハードル高いな」とか思ってたけれど最終的には惹き込まれてしまった。『夢破れて』の辺りがきっかけだろうか。スーザンボイルってこんな歌うたってたんですね。

一番感情移入したのがエスポニーヌ?の悲恋って所は恥ずかしいがしょうがないwいやー私もエスポニーヌ的人間だよw全く。キスはともかく最期に泣き崩れてやるくらいしろよ、マリウス。でもそれすら求めない健気さがまた泣かせるなー。

トリガーが多い物語だと思います。様々な立場の人々が登場するし。最近の学生は反乱を起こさないのがダメだなwなんて思ったりw

物語の核心となるのはジャンバルジャンを救った司祭の愛と、ジュベールを苦しめたジャンバルジャンの愛。あの行為は同じ行為でも、結果は違うところが、この物語の胆だと思いました。

登場人物が全精力をつぎこんで生きて死ぬレミゼラブルと比べると、DVDでみた『メランコリア』は非常に現代的なテンションだなと思いました。

主人公の花嫁の鬱の描写や、それに関わる「普通の人々」の反応が非常にリアルで、私自身鬱になった経験を思い出し、外から見るとこんな感じなのかと思いました。

前半の淀み切った居心地悪さと、後半の破滅へ向かいながらも一種心の速度が上がる感覚が、印象的なビジュアルで描かれていてブルーレイでみて正解だったなこれはと思いました。とにかく映像表現が美麗でした。

メランコリアは人を選ぶ映画だけれども、このトーンに嵌る人にとっては本当に印象的な映画だと思います。

ここからネタバレが入ってしまうのですが、レミゼでもメランコリアでも、社会の中で成功を収めている中年の男性が、状況の変化に耐えきれず自殺してしまう描写が共通しています。

普段、自分の哲学を微塵も疑わない人の方が、一度それが壊れると脆くなってしまうのかもしれませんね。逆に常に不安定な場所に置かれている人の方が柳のようにその時々の状況に対応できるのかもしれないな、と2本の映画を見て思いました。
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by wavesll | 2013-03-04 22:13 | 小ネタ | Comments(0)
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