ぐじむ肌に透徹す心音鍾
波の屈折-陽射の散歩 #57577
秋の銀河から数多の銀河たちを眺めたような3331のDOMMUNEのインスタレーションには、予期した心を揺らすノイズはなかった。
諦めを手にした私は、同時に強かさを身に付け、理想を掲げるだけでポキリと折れる生硬さからあるいは少し自由になったのかもしれない。
あるいは未だに強迫的な義務感から、破滅へ向かいかけていたのかもしれない。
スペイス、スペイスが必要なのだ。心の芥を解かすスペイスが。
それは柔らかな空間。日常+アルファ。
アーケイドを歩く温かみに、心臓の乳酸が分解されていく感覚
打ち寄せる波を素直に眺めるには、何よりもエクスペリエンスが要る。実験が要る。
ただ今はGideon Van Gelderの産み出す音に身を浸そう。直に雨風がやって来る。