明けましておめでとう御座います。
雪降る元旦は久々でしたね。
私は御節を食べたり、スパークリングワインを飲んだり、草間彌生の富士山の番組を観たり(上の富士山の絵画です)、横浜へ筆ペンと年賀葉書を買いに行ったり、ちょっと本を読み始めてみたり、まったり過ごした1月1日でした。
で、ちょっと2015年、このblogで前々からやりたかった企画を開始しようかなと思います。
それは食べ物・飲み物と音楽の組み合わせ。
音楽って口にするものと本当に好い相性があるものってあると思うんです。
個人的には自分が好む音楽は、前菜とか、ちょっとしたおやつとか、酒や珈琲と合うものが多い印象で、ちょっと摘む位の小皿料理と音楽の婚礼には、付き合いたての時間のような心の湧きたちに似た浮き立つ気分があると想います。
自分としてもこの企画の試みは、「味」という文章ではどうにも伝わらない部分を以下に描写するか、という意味で挑戦でもあります。まぁ、気楽に、それこそ音楽の力を借りながら、ちびちびと連載を続けていきたいなぁと思います。ご笑観して下さったら幸いです。
では、1回目は御屠蘇ということで、アルコールに合う音楽を。
André Mehmari (piano) & François Morin Duo
現代ブラジル最高峰のピアニストと、仏国気鋭ドラマーのインプロヴィゼーション。
アンドレ・メマーリは以前からその誉れは聴いていたのですが、一昨年の日本公演を収めたピアノ・ソロ・ライヴ盤で惚れ込み、愛聴していたところ、昨年末にこの円盤を見かけ、試聴したところ冒頭のピアノとシンバルの華やかな凛々しさに一気に惹きこまれ、ここ2週間ほどヘヴィーローテーションしているのがこのアルバムです。
さて、この音楽にあう酒は何だろう?と想うと、やはりしゅわっと泡立つアルコールがいいのではないかと思います。シャンパン、スプマンテ、スパークリングワイン等々、この系統ならばなんでもいけそう。でテリーヌなんか摘んじゃったら最高ではないでしょうか。
そこで自分が薦めるなら、一昨年にサッポロが売り出した薫り華やぐヱビス。こいつでいきたいですね。
ジュエル・ロブションが監修したというフランス・ソーヴィニヨンの麦を使ったこのエビスビール、初めて飲んだ時は苦味に物足らなさを感じたものですが、逆にシャンパンのように飲めるビールだなと悟ってからはコンビニやスーパーで見かけては買って飲んでいました。
この華やかな風味と苦味はこのアルバムの味と見事にマッチすると、記憶の中のロブションエビスを想い返すとはっきり感じます。というか、飲みたいなー、合わせたい!
調べたら通販で今でも買えるそうです。
初春に ロブションヱビスで 歳神と 鍵盤太鼓に 舌鼓哉 ー鴎