二村ヒトシ『すべてはモテるためである』 ・ 『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』短評

c0002171_17403698.jpg昨年親密にしていた子にふられた時『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を薦められ、悔しいが面白く、勢いで著者の前著『すべてはモテるためである』もポチって積ん読していたのですが、たまたま今日手に取って読んでみて、あぁ、なんか為になったなと思ったので短い感想を書きます。

著者の二村ヒトシさんはAV男優からAV監督になった人で、実際にこの本を書いてから数年後、モテはじめたそうです。

何が書いてあるかと言えば、「あなたがモテないのは馬鹿か臆病、あるいはその両方で気持ち悪いからだ」ということ。で、気持ち悪い状態から抜け出すためのハウトゥとその後に推奨されることが書いてありました。

まぁ、何しろ「こんな本を読むような人間だからモテない」が冒頭ですから、率直な話が多く、「自分はそんな馬鹿でも臆病でもないと思っているあなたが一番気持ち悪いタイプの男だ」だそうです。やぁ、ほんと私もモテない人間で、その原因はまぁ自分の馬鹿さ加減にと奇矯なところだと感じてましたが、こうずばずば言われると「あぁ、そうかぁ。。」と苦しい笑みを浮かべざるをえません。

薄々感じていた、というか実際に自分が考えてある程度やっていたことだったりこうありたいなと思っていたようなことが多く書かれていて、得心のいく本でした。「話していて相手が変わらないと感じると、その会話の感想は最悪」だとか。自分でもそう感じますね。

モテるためには「きちんと考えて、でも臆病になり過ぎなく行動する」「相手の土俵に立って、心の穴を刺激する」ということ。その為には"モテ"以外での自分の心の居場所があることが大事だと説いたり、巻末の哲学者との対談にも書いてありましたがモテるためのマニュアル本というよりも"「よく生きる」とは何か"みたいなことも書いてある本、という感じでした。

そしてこの本に書いてあることを実践できるようになったとか、モテはじめた二村さんは、そこで女の子たちの心の穴をまざまざとみることになり、15年後に文庫版に追加された最終章でモテることが必ずしも幸せというばかりではなかった。ということを書いています。

c0002171_17591034.jpgその点についての考察がこの『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』なのだと思います。自分のことを好きになった男を下に見てしまったり、本当の自分を好きなわけではないと感じ、自分のことを好きでない男を好きになって苦しい恋愛をしてしまう女の人。その原因は「自己受容(自分を愛すること)の欠如」と「ナルシズム(自分に恋すること)によるプライドの高さ」にある。と。そして自己受容するためにはどうすればいいか、のような考察が書いてあったように思います。


確かに、「この人といると成長できる」って思わせる男はモテそうだし、自分にべたぼれの男は軽く見られそうだよなぁ、俺自身も自分より越えてるところとか尊敬できるところがない女は好きになれないもんあぁと思いましたが、この本を読んだ当時のtweetを振り返ると私は読後、

読んでいて、これみたいな本を読んで分かった気に成ってる奴はヤバい、この本に疑義をはさみ批判的になれない人間はヤバいと思った。
そこで、後書きの対談部分で著者のAV監督のヤリチン男が突っ込まれる展開になったのを載せたのはとても良い効果を生み出していると思う。


みたいなことを書いていました。まぁこういう自分を先回りしたことを言う男にすぐ転ぶ女こそ、ヤリチンやらなんやらに食い物にされる女なのだろうなぁと想ったようですw

ただ、両著に書いてあったように、自分の中の女のことを良く知り、その女が惚れるような男になろうと努め、好きな女の中の男の様な人間になれるよう人事を尽くして天命を待つっていうのはほんとその通り参考にして色々やっていきたいなぁと想わせる本でした。

まぁ、私も昔は「女の話しか出来ないような野郎は本当に中身がなくつまらない」と思っていたのですが、今は「確かに恋やら女やら、愛やらはそれだけの魅力あるなぁ、まぁそれだけでない"心の居場所"も持ちながらやってきたいな」くらいまでは社会化されました(笑)これ読んでまた色々、努めていきたい所存です(苦笑
by wavesll | 2015-02-07 18:25 | 書評 | Trackback | Comments(0)
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