ズットズレテルズ 2009.07.03 下北沢GARAGE
悲報でメディアが蠢いたようですが、気に入っていたバンドのことを暗く書くのは嫌なので、なぜ好きなのかつらつら書きたいです。
上のライヴを聴いてもらえれば明快なのですが、この世の中ナメた悪ガキがやっているロックミュージックっていうところが好きでした。
芸能人2世ばかりで組んだバンド。ワーキングクラスの音楽だったロックもブルジョワの遊びになっちまったのかよと反感を持つ方もおられるでしょうが、文化的環境に恵まれてたことからか生まれたありきたりなロックでないファンクやレゲエっぽいノリが輝いてて好きでした。
円盤の音がまたいいんだ。いい音鳴らしてる。改めて聞いても。
性格の悪さから半年で解散というのも英米のバンドみたいなエピソードで好きだったし、結構気に入っていました。一度生で見てみたかった。
性格が悪い奴っていうのは賢いというのは一つの経験則であって。大体、性格が悪く見えるのは、他人をおちょくれたり、嗤えるところを指摘できるからで。正直、身近にいるとピキピキしてくる人種ですが、ステージを眺める分には面白い。
まぁ、性格が悪すぎるといいものを作り続けることが厳しくなることもあるだろうし、性格の良い素晴らしいエンターテイナーもいると思いますが、ちょっとタチが悪そうなのはロックを感じさせますね。
人間、自分に近い人間に好感やら共感やら持つもの。特に金銭感覚なんかは大きな因子になります。私だったら昼に松屋のカレーやてんやの天丼食べて、「500円でこれならまじいいじゃん!んまー!」なんて成れる人とは友達になれそうw
ズットズレテルズが2世バンドなのも気の合う同志でつるんだ結果でしょう。もしかしたら親に対する複雑な感情を共有できる仲間だったのかもしれません。あるいは「恵まれている自分はどこかズルをしている」なんていうコンプレックスから解放されるのは、このメンバーでのパーティタイムだったのかもしれませんね。
『僕の果汁』はズットズレテルズしか歌っちゃダメな曲だから、ドカットがこのグルーヴでのたまうところを、いつかみてみたかった。今聴いてもやっぱ好きだな、ズットズレテルズ。
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【ラジオ】ズットズレテルズ特集 2015.02.24 よなよな