Taylor Deupree + Marcus Fischer - In a Place of Such Graceful Shapes
TLに流れていたTaylor Deupreeのこの楽曲。12kの総帥の関わる音像だけあって、何と言えばいいのか、この感覚に一番近いのは
今年の春の終わりに歩いた尾瀬で聴いた雨音と風音と木道を踏みしめる音に、鳥の声が混じったあの幸福な音世界でした。
先日飲んだ田酒も、水を越えた究極のliquidという趣がありましたが、
Taylor Deupree + Marcus Fischer - In a Place of Such Graceful Shapesに合わせる究極の水を選べと言われたら、私はゲロルシュタイナーを挙げます。
天然の硬水が持つ微炭酸の繊細な爆ぜ具合は、炭酸水の中で抜群の味わいを舌に与えてくれます。
この繊細な味わいと苦味、私の中で特別な炭酸水です。ウィルキンソンや南アルプスの天然水スパークリングも好きですが、ゲロルシュタイナーの格別さにはかなわないかな。
太公望が湖に仙桃を投げ込んで酒にしたように、この音とゲロルシュタイナーをあわせると、そこには尾瀬の雪解け水、あるいは田酒のような、究極の水がうまれる気に、させてくれます。終わりが見えてきた秋に、春踏みしめた雪原を想いだして、今宵は水と音に酔いしれようかな。