日曜の夜、表参道A5出口を抜けて、根津美術館を右折し、ブルーノート東京へ行ってきました。初ブルーノート、お目当ては今年大名盤
『The Epic』をリリースしたカマシ・ワシントン。流麗な会場での美事なステージに熱く酔わされました。
OPからの1曲目がChange Of The Guard。この日のバンドメンバーは
Kamasi Washington(sax) カマシ・ワシントン(サックス)
Patrice Quinn(vo) パトリス・クイン(ヴォーカル)
Ryan Porter(tb) ライアン・ポーター(トロンボーン)
Brandon Coleman(key) ブランドン・コールマン(キーボード)
Miles Mosley(b) マイルス・モズレー(ベース)
Tony Austin(ds) トニー・オースティン(ドラムス)
Ronald Bruner Jr.(ds) ロナルド・ブルーナーJr.(ドラムス)
だったのですが、この曲でのkeyのブランドンのソロの熱さと言ったら!初っ端から大昂奮させられました!そしてカマシのブロウの熱く掠れるクライマックスの熱量はもはやP-FUNKにも届くかのような焔。今年はファラオ・サンダースみれなかったけれども、こんだけいいスピリチュアルを感じさせるサックスのライヴがみれたら、もはや満足です。
1曲目がkeyの見せ場があったように、各曲でそれぞれのソロの見せ場がありました。2曲目はマイルスのウッドベースのぼわぼわと揺蕩わせるところから、粒立つソロ、最後には弓でウッドベースを弾くプレイまで。あんなベース初めて見たなぁ。
3曲目は確かパトリスのvoがフィーチャーされた楽曲。彼女の甘く芯のあるvoも良かったし、バンドメンバーが全体的に親密な感じで良かったです。そして4曲目ではなんとスペシャルゲストとしてカマシの親父さん、Rickey Washington リッキー・ワシントンがフルート/ソプラノ・サックスで参加!ジャズフルート、一度見てみたかったのでとても嬉しい驚きでした。一曲一曲にスペシャルな事を仕掛があって、お客を愉しませる術が満載のライヴ、
ギネスをベースにしたアーティスト・カクテル"平和大使"が進みました。
スペシャルは続きます。次の曲ではなんとダブル・ドラムがドラムバトル!物凄い早くて円運動の残像が見えるロナルドのドラムと、それに顔をゆがませながら食らいつくトニーのドラム。思わず
『The Whiplash (セッション)』を想いだしてしまいましたwでもあれより遥かに豊饒でポジティヴなドラム・バトルだったなぁ。
Enではまた物凄い音の盛り上がりで、特にパトリスが爆発的なシャウトをした時がクライマックス!極上のライヴでした。なんか、小学校の音楽の時間にジャズシンガーがやってきて、「英語の発音だとトマトじゃなくてトメイトゥっていうんだよ」とか言いながらジャズに触れさせてくれたときを想いだしたっていうか、ジャズの愉しさが目一杯詰まった素晴らしいライヴでした。今年は物凄いクオリティなライヴに恵まれた年だったけど、ジョージ・ワシントン、ディアンジェロに次ぐ素晴らしいライヴだったなぁ。大満足でした。
"カマシは日本が大好きです"と書いてくれてるのが愛らしいwいい夜に成りました。