鴻池朋子 『根元的暴力』 @神奈川県民ホール 天地を結い彫り描いた巨大な霊性の塊

神奈川県民ホールへ、鴻池朋子『根元的暴力』展へ行ってきました。

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東日本大震災以降、東北のお伽噺を収集し、皮に彫り描いた作品群。ナメクジの影や正体不明のオブジェにウルトラ怪獣っぽさを感じました。あれも東北の芸術家のデザインでしたね。人類学的な脚注も面白かった。自然を切り離して人間のものとする男の道具と、それを再び結い合わせる女の道具。口という器官の話。そして赤ずきんは狼でありおばあさんであるという話。

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そして徐々に霊性の浪が大きくなっていた処に、圧倒的に表れるこの作品。これが凄まじかった。

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巨大な皮に彫り描かれた根元的な自然の霊性の巨塊。これは、(まだ見ていないのでフワッとしか言えませんが)村上隆の五百羅漢展と対になるような展覧会かもしれません。また、穴から作品の中を出てくる構造は、ニキ・ド・サンファルの作った巨大なナナのように、子宮を感じさせられました。

東北や、蝦夷の自然/獣の根元的な力の存在感。これはとても印象的な、感銘を受ける展示でした。生で体感することが心からお薦めできる展示でした。28日迄。
by wavesll | 2015-11-22 14:33 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)
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