ホキ美術館 3つの個性―表現の可能性を探る― に行ってきた

土気にあるホキ美術館へ行ってきました。
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ド頭の五味文彦『樹影が刻まれる時』に度肝を抜かれました。また『飛行計画-南風の囁き』の唇の描写も瑞々しかったです。
超写実画は静物で光る。『パンと檸檬』『レモンのある静物』の檸檬の描写が本当に素晴らしい。『プルーンがある風景』も良かったです。また『あかいはな』『ホワイト・スクエアー・コンポジション』は透明キューブをモチーフに使った新たな静物表現で良かったです。そして『UTSUSEMI』の剥製の描写、本当に生きている動物の写真すら越えているというか、立体的に感じるようなマチエールでした。

超写実に描かれた美人達も、勿論良かった(笑)島村信之『西窓』『紗』『浴』『日差し』森本草介『背のポーズ』『モノクロームの肖像』『光の方へ』『部屋』『まどろむ』『若いヌード』と柔肌拝みましたが、一番妖艶だったのは島村さんの『寝室の朝』。おっさんに混じって私もガン見しましたw
島村信之さんはロブスターに嵌まってるらしいです。確かに女性の柔肌に透ける血管の青と、ロブスターの甲羅や爪の青黒さ。似てるかも。いや、似てないかwまた『オオコノハムシ-擬態-』や『ニジイロクワガタ-メタリック-』等虫にジャンルを広げられてました。

3つの個性。五味文彦、島村信之、そしてもう一人は大畑稔浩。風景画。『気配-秋』『霞ヶ浦風景-陸に上がった舟』『早春(白い影)』『有明海』 等筆捌きがみえて良かった。氏は風景を描く際、現地の石や砂、木を砕いて絵の具にいれるそう。平面のデータでなくモノとしての魅力も入れる試みですね。

今回一番惹かれたのは野田弘志『摩周湖・夏天』。写実過ぎず筆致の具合、そして色の対比が素晴らしかった。他に『皿と果物I』。『聖なるもの THE-IV』も良かった。他に石黒賢一郎『ガスマスクを被らなければならない』原雅幸『マナーハウス』『ドイル家のメールボックス』『モンテブワルチアーノ』もハオでした。その他、羽田裕『早朝の白鳥城』には備前松山城にいくときみた白鳥城かと嬉しくなったし、大矢英雄『夏至を待つ日』の青い壁紙が印象的だったし、森本草介『アロエー川の流れ』のセピアでパーフェクトな風景などいいのいっぱいありました。

また陶磁器も。深見陶冶『飾 香炉爐〈展〉』『遥カノ景〈望〉』『心象〈澄〉』がよかったです。

超写実画は写真やフォトショとの関係を思わざるを得ないジャンルですが、思った以上に面白かったです。目を間近に近づけると絵具の筆捌きがみえるのに、ちょっと離れるとまるで写真のようにリアルに見えるのはマジックのようでした。また写真を越える生々しい作品や現地の素材を使った絵など、色々と面白かった。絵画、という概念、更には"みる仕組み"を考えるきっかけになったと言ったらビッグマウスですが、中々に興味をそそられる、良い展示でした。

また建物自体も魅力的。1800円でしたが、作品数も結構あったし、ドライヴも兼ねてならいいかも。横浜から高速使って90分ほどで行けます。盛況でしたが、ゆったりみられるくらいの入りで、ガイドツアーなんかもやってましたよ^^
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by wavesll | 2016-02-11 15:46 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)
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