先日他界されたPrince。ギターが物凄い上手いとか、岡村ちゃんが憧れ目指した存在とか、伝説級のアーティストと言うことは聴いていたのですが、実際の処ジョジョ関連で『The Gold Experience』を聴いてただけで、そこまで聴きこんでいたわけでもないし、逆に失礼だからと想ってこれまで訃報の件に触れていませんでした。
ただ、生前無料音楽システムに厳しかった彼が逝去し、Webに追悼の流れで音源があふれ、色々聴くことが出来ている中で、
Coachella 2008のライヴが非常に良かったので、これは紹介したいなと想ったのです。
Prince Coachella 1
Prince Coachella 2
Purple Rain等の大ヒット曲から、Come Together、更にはCreepまでのカヴァー。コーチェラという他流試合でのサーヴィス精神にあふれたセトリは、初心者にもとっつき易いと想います。
更にそのサウンド!ギターが格好いいのは勿論ですが、去年
サマソニでみたD'angeloを直結で想起する熱いライヴ!検索して観るとD'angeloはやっぱりPrinceの強い影響下にあったみたいです。
Sonic Youthを聴いてVelvet Undergroundを感じると同じように、D'angeloからPrinceに繋がりました。源流をたどるのは面白い。去年D'angeloにどっぷりやられた人、或いはCeroの『Obscure Ride』が去年のベストアルバムだった人に、是非聞いてもらいたいです。
Princeは権利関係に非常に厳しい人でもありました。実際、Webは著作権ビジネスと言うものを破壊するイノヴェーションだったと想います。自分みたいな個人ニュースサイト崩れだと、創作者の権利を時に軽く見て、怒りを買ったことも過去に在ります。アーティストにとっては、自分の作品を好きに使われ、対価も払われないのは酷い噺だと想うし、仮に音楽でなく文筆であっても、自分の発言を捻じ曲げて伝えられたら怒りたくなるのはわかります。そこは素人のサイトだとしても律儀に丁寧に敬意をもって扱わねばならないなと想います。
もっといいのは自己資本比率を増やすというか、他者のクリエイティヴィティがメインでなく、己自身の言葉で魅せられるようになれたら理想ですよね。昨日
「音楽紹介ブログはその楽曲の時間分の文章を書くべきだ」と書きましたが、引用があくまで引用の量に収まるくらい本文の質と量を高めること、その正攻法が結局一番いいのかもと想います。なかなか難しいですが。
音楽作品で、上手く収益があがる仕組み、これを考え付いた人がいたら次代を謳歌できること間違いなしでしょうね。
ハイレゾ配信のTIDALはJAY ZやBEYONCEが株主だったり、ヘッドフォンのBeatsはDr.Dreだし、
ニール・ヤングはハイレゾプレイヤーPonoPlayer造ってるし、音楽関連ビジネスに手を広げることが今後の生き残り、マネタイズの鍵だとは理解しつつも、あくまで音楽作品での収益に拘ったプリンスの姿勢は理解したいし、良いエコシステムが生まれてくれることを望むばかりです。
Webでちょろちょろ文章を書いている自分は、
Facebook、個人ユーザーが投稿を収益化する仕組みを検討かというニュースや、
NAVERまとめで収益を上げるとか、
noteだとか、或いは
欧州で始まり米国に上陸した"ジャーナリズムのitune"Brendleが気になっています。日本だと
dマガジンと食い合うかもしれませんが。"情報のマネタイズ"、或いは新たな情報生態系の構築は、どうなるのかなぁと、blog世代の個人サイト管理人としても興味があるところです。