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青海辺境奇譚 Saigon Rock & Soul Classic Tracks X キリンクラシックラガー 第66回酒と小皿と音楽婚礼

Saigon Rock & Soul Vietnamese Classic Tracks 1968 1974 - Remaster.
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青海辺境奇譚 Saigon Rock & Soul Classic Tracks X キリンクラシックラガー 第66回酒と小皿と音楽婚礼_c0002171_0204896.jpgジャックス『からっぽの世界』を聴いていた時にYoutubeが繋げたサイケデリック/ガレージ。

THE CHOCOLATE WATCHBAND - THE INNER MYSTIQUE (FULL VINYL)Dantalian's Chariot - 1967 - Chariot Rising [Full Album] と繋げて辿り着いたのがこのヴェトナムはサイゴンのサイケガレージ。このSublime Frequenciesというレーベル、海外、それも辺境の秘録音物をDigしてくれるところで、本連載でも

EXOTIC SYRIA

第四回 酒と小皿と音楽婚礼― Folk And Pop Music Of Myanmarと常陸野ネストだいだいエールでスパイシーに

なんかでお世話になっているのですが、この越国のも最高にご機嫌なナンバーが多くて好みです。

私は民族音楽や辺境音楽が好きな方だと想うのですが、これは高校の音楽好きで学食でだべっている時なんかに「あぁ洋楽ロックの話じゃこいつらには敵わないな」と想ったことがそもそものきっかけだったと思います。

レッドオーシャンの英米ロックを追うより、自分しか追ってないブルーオーシャンだろうとワールドミュージック方面を大学時代に聴き漁ったものでした。生来、民謡的であったり民族的であったりする感触が好きなのもあり、最初はJVCのシリーズでガムランとブルガリアンヴォイスに嵌り、その後ブラジル/アルゼンチン等の南米物に嵌り、それらも追いつつも直近1,2年のマイブームとしてはアラブ・クラシック音楽に嵌ったりしています。ワールド音楽聴き始めはカッワーリーだけは面白味が分からないと思ったものでしたが、歳を重ねて嗜好が広がっていくのをみると、いずれドハマりするかも等と今は想います。

cf.
第38回酒と小皿と音楽婚礼 BurhanÖçalのイスタンブールの調べとジャスミンミルクティー

AFRICA EXPRESS PRESENTS THE ORCHESTRA OF SYRIAN MUSICIANS WITH DAMON ALBARN AND GUESTS

でもそんなのは井の中の蛙でTwitterなんかで音楽好きの人の呟きを見ていると本当に天井知らずに聴いている人がいて恐れ入るばかり。一方でここ数年はサマソニに行きはじめたのもあって英米音楽の有名どころを聴いてうぉおと想ったり。今は低額で聴き放題を楽しめるからありがたい。Internet様様です。それで改めて、ブルーオーシャンとかレッドオーシャンとか関係なく自分はワールドミュージックが好きなんだなと再認識したりしています。

そんな中でも、欧米的な目で選別された民族音楽が一番好みなのかもしれないと想ったりします。本物志向の人にはどやされそうですが、感覚が2.8歩主流から外れてるくらいが好きなのかもと。

Indonesian Guitarsや、もっとテーマパークっぽいLes Baxterの諸作なんかも好きでしたしね。土着性と洗練性やバッタもの感の混合具合がいいのかなぁ。

今回紹介するSaigon Rock & Soul Vietnamese Classic Tracks 1968 1974 - Remaster.も"Exotizmという外部の目"が大きな役割を果たしていると感じます。

ヴェトナムで1968年から1974年に作られたサイケ/ガレージ/ファンク・レアグルーヴス。電気的にひずんだようなローファイなサウンドがご機嫌です。日本で言うところのGS世代なのかな?ロックが無邪気にラヴアンドピースを歌えていたロックのエデンな時代性が明るい音色に込められている気がします。

さて、これに合わせたい酒は

KIRIN クラシックラガー
ブランド誕生以来125年を超えて、それぞれの時代のお客様に愛され続けているキリンラガービール。その歴史の1ページを飾る昭和40年頃の味わいを、当時と同じ熱処理製法でつくり出しました。「コク、苦み、ビールの味わい」にこだわり、自信を持ってお届けする「キリン クラシックラガー」
とのこと。この苦味と渋みが、サイゴンの音と相まって、時の流れを見知らぬあの頃に戻してくれます。自分は通常のキリンのラガーよりクラシックラガーの方が断然好きで、思わず画像をジャンボにしてしまいましたw

またヴェトナムの歌謡ロックのちょと間が抜けた感じもいい。どんな音楽を聴いているか、好きかはその人の自己認識や憧れる方向性と密接にかかわっている気がします。ファッションが外面なら音楽は内面な感じ。自分の場合は学生のころなんかはみうらじゅんに憧れたりしてたからなぁ。今は金の匂いのしないプチMJになってきてしまいました(苦笑

自己認識の余談で言うと先日ネットで高畑充希さんがいけすかないと批判されているという記事がありましたが、確かにCMとかみてると「あぁこの子自分で自分を可愛いと想ってそう」って気にはなりますwただ、自分は"私は可愛い"という自己肯定感の強い子、嫌いじゃないなー。どちらかと言えば女の子をそういう気持ちにさせたい。それじゃこっちがMJやなぎら健壱じゃダメかwいやいや、この道を征きながら、格好良さも追及していきたい。

このサイゴンのちょっとユーモラスながら温かで格好いい響きはヴェトナム戦争という惨禍から生まれえた光なのかもしれません。水底の長閑さは水面の激しい激流の下にあったのかもしれません。深みのある人間像は、何でもかんでもしゃべってしまう自分には難しいところですが、白日に出さない熱や秘闇を湛えた様に少し挑んでみたいなと想いました。


17 TRACKS :
1. CBC Band - Tinh Yeu Tuyet Voi [The Greatest Love]
2. Elvis Phuong - Bai ca ngong [The Crazy Song]
3. Carol Kim - Cai Tram Em Cai [Your Hair Clip]
4. Thanh Mai - Toc Mai Soi Van Soi Dai [Long, Uneven Hair]
5. Carol Kim - Noi Buon Con Gai [The Sadness of Being a Girl]
6. Bich Loan, CBC Band - Com tim va nuroc mat [Heart and Tears]
7. Phuong Tam - Dem huyen dieu [Magical Night]
8. Le Thu - Sao Bien [Etoile Des Neiges] [Starfish]
9. Minh Xuan, Phuong Hoang - Mat troi den [Black Sun]
10. Thai Thanh - Bung Sang [Dawn]
11. Bang Chan - Nhung dom mat hoa chau [Fireballs]
12. Giao Linh - Chuyen Tinh Sao Ly [A Love Story From Sau Ri]
13. Elvis Phuong - Kho Tang Cua Chung Ta [Our Treasures]
14. Thanh Lan - Hoai Thu [Autumn Memory]
15. Hung Cuong, Mai Le Huyen - Hon Anh Gian Em [Jealousy]
16. Mai Le Huyen - Duyen Phan con gai [A Girl's Destiny]
17. Phuong Dung - Do Ai [Riddles]

by wavesll | 2016-06-30 00:33 | La Musique Mariage | Comments(0)
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