自分は暑いのは大好きな人間だと思っていたし、寒いより暑い方が断然好みなのですが、数年前に熱中症になりかけて以来というか、暑すぎるのも耐えられないかもしれんと想い始めました。
そこで近年は夏には酷暑を冷ますようなブリージン・ナンバーをかけるのが好きになってきまして、
SPINETTAの『KAMIKAZE』やクレイジーケンバンドの
『7時77分』とか
『ガールフレンド』とかで"こりゃBrea爺ingもいいね"とか下らぬ駄洒落をやっていたものでした。
KAMIKAZE (1982) L.A. SPINETTA
CRAZY KEN BAND / 7時77分
そんな夏の夜に
ポール・サイモン 『Stranger To Stranger』 クラップ!クラップ!ら参加の冒険的/実験的な色彩帯びた新作.(Mikiki)という記事を読んで今聴いてるのですが、これがすこぶる良くて!
Paul Simon - Stranger To Stranger (Full Album)
ワールド・ビートを取り入れた音楽にヴェテランが試むというと夏の超・長時間音楽番組群でも披露された
ヨシ子さんが思い浮かびますが、こちらはよりスマートな音の洗練さで、まさにSummer Breathin'. 『Sound of Silence』とかのイメージしかなかったのでこれは嬉しい驚きでした。御年74才で
Clap! Clap!を起用するところなんかも感性が今だなと。桑田さんがSeihoを起用するようなものですものね!
まぁ日本にはPUNPEEにラップをOKする若大将がいますが^^
桑田佳祐 - ヨシ子さん
お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE
そうそう、日本屈指の爺バンド、
フジロックにも出演するはちみつぱいが、今年のビルボード東京&大阪のライヴ盤を出しているのですがこれが年間ベスト級の出来で。
歌唱はもちろんヴェテランのコクがあるのですが、バンドのサウンドが完全に今仕様。タワレコでは
フィッシュマンズの96年赤坂BLITZのライヴ盤と並べてあったのですが、ジャム感そして音感触がフィッシュマンズリユニオンに通じる煌めく感覚でした。
はちみつぱい at Fuji Rock Fes '16 「こうもりが飛ぶ頃」
そして今年はJディラ的なもたれたビートが日本でもどんどん組み込まれた年でした。
グラスパー以降の新世代ジャズがどんどん導入されて、
Yasei Collectiveであったり、
WONKであったり、
TAMTAMであったり。
Nao Yoshiokaのように2015年からもたれるビートを導入していたアーティストもいましたが、日本においてこれだけこのビートジャズが流行ったのは、やっぱりこの人のインパクトがあったからだと想います。
David Bowie - Blackstar (full album)
Cotton ClubでのLiveで超絶の域のドラミングを成したMark Guilianaのクァルテットを起用したこのアルバム、最期まで表現のアップデートを研鑽しトレンドセッターとして彼が時代へ与え続けた衝撃には舌を巻きます。
革新的な爺達、こんな形で年を重ねるの最高だなぁ。今年は日本の、そして海外の爺達のイノヴェーティヴな姿に刺激を受けた年となりました。