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”勝負”を思い入れを持ってはらはら観ること

【NHKリオ】2020へ期待高まる!トーキョーショー


リオ五輪、パラリンピックも終了、季節も変わり、そろそろ衣替えですね。この二ヶ月はリオをTVで良く見ていたのですが、今回の五輪・パラリンピックは特に手に汗握る愉しみを知った競技会となりました。

私はスポーツにあまり想いいれがないというか、地元チームだから応援するという人間でも無くて。せいぜい6大学野球の時に自分の大学を応援したり、箱根駅伝で自分が通っていた高校の大学を応援するくらいで。

そんな自分も今回の五輪は卓球、レスリング、柔道、体操、バドミントン、陸上辺りは固唾をのみながら日本人を応援しました。卓球は中学で一寸だけ部活に入っていたので、団体戦は男女ともに生中継をみてました。解説が中学の頃ブンデスリーガで活躍してた松下で少し胸熱でした。水谷が中国人選手に勝った団体戦には本当に心躍らされました。

スポーツは本当に戦いというか、勝負ですから。観る側も”勝ってほしい”と想うと本当にハラハラしました。”何を今更”ってことですが(苦笑 特に女子レスリングは、吉田沙保里選手のことを想うと本当に心が痛くなるくらいで。

前日に日本人3選手が金メダルを取ったことで逆にプレッシャーになったのではと想ったり。心の支えだったお父さんがお亡くなりになられてしまったこと、決勝の相手が山本聖子の教え子だったこと。漫画好きの人間からするとまるで『YAWARA!』のユーゴスラビア世界選手権を想いだします。で、決勝の相手が最終巻に出て来る父に鍛えられたマルソーだったみたいな状況に思えて。敗戦で泣き崩れてしまった吉田選手、その後”自分が凹んでいては後輩が喜べない”と気丈に振る舞う精神力の強さ、人間的な廣さには本当に畏敬の念が堪えません。

”負けられない戦い”をはらはら思い入れを持ってみるだけで心が鍛えられる気がしました。自分はドラえもんなんかものび太が破滅に向かうのが怖くてTVの前から逃げ出す子供だったのですが、勝つかどうかわからない緊張感を味わえるというのもスポーツ観戦のいい点で、だからこそ思い入れを持って”成功するかしないか分からない負けられない勝負”をみることの刺激を味わえました。

”成功するかどうかわからない勝負”だと、東京五輪の開会式も気になる処です。今まで北京五輪とか素晴らしいショウが行われてきた開会式、冒頭にあげた五輪閉会式での日本のショウは良かったと想いました。

ショウの冒頭の三宅純編曲の君が代、これが何より素晴らしい。椎名林檎による演出も、五輪では中田ヤスタカ、パラリンではピチカードファイヴを使って、まさに『東京の街の音』の系譜を現したと想います。2020年のTOKYO SOUNDSは何が鳴らされるのか、期待に胸が膨らみます。

安倍マリオも良かったし、ゲームなどのポップコンテンツを示したのは今の日本を感じさせて嬉しいです。ダンスは送り込める人数が少なかったからかダイナミックさに欠けた気もしましたが、TOKYO2020では物凄い群舞を魅せてくれるでしょう。今回は伝統芸能より現代の日本カルチャーを示したように思いますが、リオのパラリンピック閉会式の打ち上げ感をみると、閉会式では初春狸御殿とかマツケンサンバみたいなどんちゃん騒ぎでもいいかも、なんて想いました。

パラリンピックも刺激を受けました。競技自体も本当に超絶なアスリートたちで。なんか超能力者やサイボーグのような障碍のない人を超えた魅力を感じました。選手たちの活躍や、パラリンピックの為に都市が整備されることが人々の意識を変え、五輪以上のレガシーを東京にもたらしてくれるのでは。

スポーツの世界は階級別だし、細かくレギュレーションが決まっていてなるだけその分野では公平にしようとしているけれど、“人生”は無差別級だし、法律はあれどかなり自由度が高い。さらに言えば“競技”ですらないかもしれません。人生は一つの観点だけでは評価できない。そこに豊穣さを感じます。

翻って我が身を想うと、生き抜く上でメンタルを強化したい。プレッシャーへの耐性を負けられない一発勝負を自らドンドン行うと共に観戦を通しても鍛えられるのではと想ったロングシーズンでした。

【NHKリオ】パラリンピック 東京プレゼンテーション(ノーカット)


cf.
Sports Fieldrecording スポーツ音響楽曲群

by wavesll | 2016-09-21 20:25 | 私信 | Comments(0)
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