Nara古代路 I. 正倉院展 at 奈良国立博物館

第68回 正倉院展に行ってきました!
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突然昨日父から「正倉院展行かないか」と伝えられまして。や、正倉院展の時季に奈良に行くのは長年の望みだったのですが"費用も馬鹿にならないし…"と今まで二の足を踏んでいた処だったのでこの大波には乗るしかないと五時起きし向かったのでした。

奈良駅前。恐らく奈良は人生5度目。
今年は吉野の山桜 晩春爛漫熊野古道旅行での十津川村の玉置神社でも来ていて、今年は奈良によく来ていました。
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鹿。
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鹿。
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九時過ぎに奈良国立博物館着。長い行列ができていて、75分待ちとのことでしたが、結構するする進んだので45分位で入れました。
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正倉院展。通好みの中々の展示で初開陳を含み大分楽しめました。

メインヴィジュアルにも成っている『漆胡瓶』は聖武天皇お気に入りのペルシア風の水差しで唐からの舶来品。巻胎という板を円状に巻き、ずらして立体を創る古代の3Dプリンターのような技法で造られたというのが興味深い。天平のモノグラム。正倉院の品々は国際的状況の中の日本を伝えます。先日平城京にペルシャ人の役人がいたというニュースもありました。信長に仕えたモザンピーク出身の黒人、弥助もそうですが、『マッサン』みたいに外国人が主人公の大河なんてのも面白そうだなと想います。

『楩楠箱』はクスノキを組み合わせ角がアールになっている四角い箱。未来の潜水艇、或いはAppleTVのような感じでガジェットとして魅力がありました。『白葛箱』はアケビの赤が印象的で現場でも気になっていたけれど、現在でも製法が未解明だとか!?凄い。『粉地金銀絵八角長几』は檜製。これ脚が葉を模していて、設計思想がサクラダファミリアの内部の柱と同じだと思いました。

『赤紫臈纈絁几褥』の真紅の海。『布作面』は楽舞の時につけるマスク。楽器も『竽』と『笙』がありました。

『大幡残欠』。聖武天皇を弔うアヤという絹織物の幡(バン)。この厚み、質感が凄かった。そしてその幡の下部にあるのが今年の中でもTOP3な良さがある『浅緑地鹿唐花文錦大幡脚端飾』。天平の昔から奈良に鹿はいたのですね◎『大幡芯裂』の色。時が経たことがもたらした滲みが最上。

『平脱鳳凰頭』も鳳凰のシーサーの様でいいし、『銀平脱龍船墨斗』はシンゴジの第二形態みたいで可愛かった◎また『磁皿』の緑白斑の持つ古代のモダンな趣が美事でした。

『唐草文鈴』など鈴が沢山展示してありました。『梔子形鈴』、『瑠璃玉飾梔子形鈴』、『杏仁形鈴』、『瓜形鈴』、『蓮華形鈴』。また『瑠璃玉付玉』という碧玉のついた珠もありました。『露玉』がまた雫のような形で。

そして嬉しい驚が『和同開珎』が展示してあったこと!『神功開宝』という銭も展示してありました◎

そして『アンチモン塊』という変わり種も。それまでは中国から金属素材を輸入せざるを得なかったのがこのアンチモンがスズの代わりに銅の鋳造に使えたから金属加工を原料から国産化出来たそうです。

『牙櫛』の歯の細かさ!そして東大寺印の『革帯』。あの時代にベルトがあるとは!?『金銀絵花葉文黄絁』、『浅紅地亀甲花文臈纈羅』もつややかな美しさがありました。

撥鏤という、象牙を染めて削ることで造る細工が素晴らしくて。特に『撥縷飛鳥形』は是非生で実寸大で観てほしいです。『黄牙彩絵把紫牙撥鏤鞘金銀荘刀子』も見事な撥鏤刀剣でした。

そして書物も多数展示してあったのですが、『善見律 巻第三』の書の綺麗な事と言ったら!フォントデザイナーの藤田さんにこれで新しい書体をつくって欲しいレベル!!

本当にこの展覧会、一見地味だけれどもきらりと光るArtが数多あるExhibitionでした。私は初めて来ましたが毎年内容が変わるからボジョレーみたいに『今年の正倉院展の出来は~』なんて会話もありそうですね^^

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II. 東大寺、正倉院
III. 橿原神宮、大阪、帰路
by wavesll | 2016-10-30 23:32 | | Trackback | Comments(0)
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