休息の時 Joss Turnbullによるイランの打楽器Tombakとエレクトロニクスを聴きながら

Joss Turnbull - tombak, effects


https://soundcloud.com/jossturnbull

独逸のグループ、LebiDeryaのパーカス、Joss Turnbullの千駄木でのライヴがあるのを知り、行こうかと思っていたのですが、今夜はパスしてこのYoutube動画で心身を休めようかと想いました。

人間の生産活動が最大化されるためには、期限が定められて、その中で競争原理が働くことが要。人間の躰自体は飢餓に耐えうるので、本来生命活動を維持するために必要な労働は現代は少なくて済むはずですが(例えば深夜にYoutubeでイランの打楽器の演奏をみる等)効用を最大化しようと人は労働の緊張を維持し続けています。向上心のなせる業といえるかもしれません。

英国のEU離脱に続きトランプの米国大統領選勝利により2016年という年が歴史上の大きな曲がり角になりました。富を独占するエリート層の"正しい選択"に下層化していく大衆が"NO"を突き付けた年となったといえるでしょう。

しかし、経済を排外的にしても庶民の暮らしは良くならない、というか悪化するでしょう。それでも反旗を翻した理由、エスタブリッシュメント層が見誤っていたのは、経済的に弱い立場の人々もプライドがあり蔑ろにされれば自らの持つパワーを行使するという点。驕れるエリート層の思い通りになってたまるかという破壊衝動と、その裏にある自らの生活の基盤が崩されることへの恐れがそこにありました。

とは言え、電通を見ればわかるようにエリート達も怠惰に美味しく稼いでいるわけではなく骨身を削って競争に身を投じているからこそ満足のいく取り分が欲しいし、低所得者を"努力が足りない"と軽視しがちな現実があります。しかし実際問題として新自由主義・金融支配層への反逆が起きている今、身を切らないと秩序の破壊は免れないでしょう。

また構造的な問題として途上国が発展して競争相手となってきた結果先進国が搾取できなくなった為、今まで下駄を履いていた中間層を維持できず全世界的にエリートと下層で格差が広がる流れがあります。

その解決には起こらなかったトリクルダウンに此れ以上期待するのではなく、結局は租税回避を封じ込める国際的な取り決めに各国指導者がリーダーシップを発揮し、再配分を達成するしか本質的な解決にはならないとピケティ以後の視座では想えます。

とは言え、生き馬の目を抜く世の中で真夜中に静かな、しかし熱のある音楽を聴いていると、立ち止まる時間、整える時間、あるいは緊張から解放された時間が愛おしく想えて。

ペルーへ行った際ガイドの方が「ペルーの人は怠け者なのに対し日系移民はよく働いたから大成功して。それに反発した人々に日系の人の家は焼き討ちにあって。それから日系の人もペルーの人に利益が行くようにした」と話していて。何も皆がむしゃらに働きたい人間ばかりじゃないのに勝手に競争に巻き込まれたら厭だものなぁと想ったものでした。

翻って日本。現在国内も個人商店は巨大資本に切り替わり自らの裁量で事を行える競争環境ではないグローバルな闘争に曝され、ストレスフルな環境を耐え抜く労働者が数多く存在し、非正規労働者は4割を超えました。

ソヴィエトが倒れてから四半世紀、資本主義が増長した軋轢に対応する"その先"は北欧型の福祉社会なのか、或いはBIなのか、ともするとAIとロボットが労働する社会なのか将又別の未来なのかは現在はまだ判別できませんが、封建的な独裁社会ではなく、各人が自分の人生を自分の速度で歩める自由を求めたい。

そしてその環境・社会は他人に与えられるものでなく、自分で選び取るもの。その為には個人の務めを。深い夜のまどろみに心と躰を休息させる自由を行使しながら、そう想います。

Joss Turnbull - Riqq, Tombak and Daf


cf,
エストニアの吟遊詩人でありmulti奏者:Pastacasの音楽に触れて

とれない疲れに!押すだけで疲労回復に効果的な7つのツボ(治療院ギルド)
AFRICA EXPRESS PRESENTS THE ORCHESTRA OF SYRIAN MUSICIANS WITH DAMON ALBARN AND GUESTS
米国民はなぜトランプを選んだか?ー生活者の視点から(Willyの脳内日記)
by wavesll | 2016-11-10 03:21 | 小噺 | Comments(0)
<< 言葉の無限、身体の重力 Kraftwerk - Tou... >>