Kmara - ROVO - Imago [1999]
Rovo - Sai (Full Album)
ROVOの2Days@UNIT、行ってきました。
初日はナカコーのバンドとの対バンで。ナカコーバンド、ひさ子345沼澤さんといてかなり好きなメンツだったのですが到着が遅かったのかフロアに入れず。一番後ろで呑みながら聴いてました。数年前にサマソニ深夜でみたときより今のバンドの曲がいい、勝井さんと一緒にやったりもしたのですが、ラストの曲のノイズに達するかと言う位の爆音、好きでした。
そしてROVO。
ここは転換の時にフロアに入込、真ん中で躰揺らしながらみました。
KHMARAからドラムバトル入れて3,4曲辺りが一番ぐっと来たというか、ヤッヴェエエえええええ!!!!!!という感じ。
REOMからLIEGEなんて
team.Labo『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space』をヴィジュアル無しで超えてくるっていうか、宇宙空間を翔る前後左右上下不覚な凄さで。銀河の最奥へ航行するドライヴ感覚ありました。
高校生の頃自分が巡り合った最高深度のアルバムは
『live at liquidroom 2001.5.16』で。特に一曲目のKHMARAが大好きで大好きで。なので敢えてKHMARAと書いてます。
私はROVOのLIVEはフェスでは数回みてると思うのですが単独は初めてで。
大学の頃日比谷野音WORLD BEAT 2006でみたときはKONONO No°1に食われてたという感覚があって。その後
Tシャツつきの(そのTシャツの鹿のデザインマジカッコよかった)野音のDVD買ったのですが音圧が弱かったというか。でもリキッドのライヴ盤の良すぎ振りからして絶対にライヴハウスでみたら狂熱があるのではとずっと想っていたのでした。ただ、いつの間にか離れていて。今では時折
『PYRAMID』を聴き返すくらいだったのですが今回ライヴチケットを贈ってもらえて。
そして聴くKHMARAのイントロ。生で見るのは初めて。"この音原田さんのハーモニカだったのか!?"と感動しました。ドラム・パーカスバトルも二人が仁王のような存在感。ギアが完全に入ったのはKHMARAからだったけれど、その前も
熊野古道みたいな荘厳さがあって山本さんのギターが凄味にやられていました。
Encoreではナカコーも出てきてまずは共作曲
R.o.Nを。幾何学的なギターフレーズが現代美術的なあって洒落てるなーと想ったら特別ゲストにU-zhaanが出てきてタブラぶちかまし一気に熱が帯び上がり!勝井さんのヴァイオリンが龍の様!
さらにラストはROVO+ナカコー+U-zhaanによる
White Surf Style 5!!!!!!!これが格好良くて!このタイトさ!スーパーカーの曲を演ることでロック・バンド・サウンドとしてのROVOの強度がまざまざとわかりました。最高の一夜でした!
そして2日目!
昨晩で温まってたからか今夜は最初からガンガン入れました。今夜は益子さんのシンセの凄さが序盤から凄いというか。というか6人編成なのにこの音の密!音のソリッドさが最強!
そして音の瑞々しさ。大学の頃“ヤバいバンド”として訳もわからず圧倒されたのを想いだし、今聴くと“訳がわかるのに凄い”。今年、大学以来
十年ぶりに『2001年宇宙の旅』や
『気狂いピエロ』を再観した時の感動に近いかも。名画は10代、20代、30代…と観たときにまた違った感動を味わえるのに相似な、経験を積んでわかる領域がありました。
高校の頃はロックバンドのライヴに行ってもモッシュやダイヴに気が行って酸欠状態で、その頃はSherbetsとかみてたのですが鑑賞なんて感じというより暴れるために行ってたような感覚で。その時中高の頃聴いていたBlankeyやTMGEから少し背伸びして聞いていたのがROVOでした。そこからクラブジャズ、レアグルーヴ、民族音楽、ジャズと聴くものを拡げ、ここ最近はR&B、ソウル、ヒップホップ、クラシックなんぞを開拓しようとしているのですが、ROVOのスペース・ロック / 人力トランスは"新しい種類の音楽を聴きたい"としてきたこの10年強の走りだったように想えます。
翻って今ROVOを聴いて、その音の快楽を浴びて、"あぁ、俺ってROVO世代なのかもしれない"と感じたのでした。"新しさ/新奇性"に依らない音楽そのものの魅力を浴びたというか、良いものは良い!読解力が増して、より凄味がわかる。本当に気持ちいいし、瑞々しい音に感じ入っていました。私にとって血肉となっているネオ・スタンダードはこの音かなと想いました。音楽聴きも三周目として、真っすぐに聴けるようになってきたと感じます。
そして今夜もスペースマウンテンみたいに上下左右前後不覚にトバサレテ。CISCO来航!これもうほんとにやっぱり音がいいハコでのROVO、最高すぎる!
そしてENは極星と
SPICA. ここでROVOの本当の凄味というか、進化し続ける姿に昂揚!!!まさか上モノをたわんだリズムでくるとは!?音楽的進化潮流を血肉化して己のスタイルで料理する物凄く刺激的な瞬間でした。良いものがいいものであり続けるためには革新を起こし続けているのだなと。原田さんの煽りにがん騰がって最高の一夜、いや二夜連続で巨大な感動を得る最高のROVO20周年ライヴでした!
去り際に山精が「特にないです。好き勝手やってるだけです」。なんてカッコいいオッサン達なんだw!最上のエモーショナルと音楽的刺激を受けた週末になりました。
12日
Eclipse
XI
Palma
Khmara
Woof session
Reom
Liege
En.
R.o N
White Surf Style 5.
13日
Batis
Baal
Mattah
Loquix
MIR
Haoma
n'PoPo~Cisco
En.
極星
Spica
cf,
宇宙と芸術展 at 森美