昨年度の楽曲Best3なインパクトだった『ビバ!』を創った
毛玉のレコ発ライヴへ行ってきました!
(写真は
kitajimanさんのご厚意で使わせていただいております。)
毛玉 - ビバ!
オープニングアクトは
hikaru yamada and the librarians .
山田光さんがラップトップと機材からエナジーのある極彩の音を奏で、Voの穴迫楓さんが北欧エレクトロニカ的な美唱を重ねる形。電話の着信音が使われたり"おっ"と想わせる音遣いなのですが"やっぱりライヴだとCDJとかより楽器演奏の方が絵になる感はあるなぁ"と想っていたら山田さんがサックスも吹いて!これがカッコよかった!
さらにMCで楽曲のサウンドは既存のアーティスト
(例えば東京女子流)の音源から作ったものとのこと。おぉ!
アヴァランチーズ的音づくりじゃないか!?と知るほどにどんどん好きになっていったユニットでした◎
soundclud音源も素晴らしい。めっけものだったなぁ^^
そして愈々、毛玉の登場!
『船』から。最高の幕開け。フォーキーで穏やかな歌から一気に轟音が炸裂する構成が本当に好き。上野さんのギターのうなりはライヴ全編通して最高でした!露木さんのドラムもベースの石黒さんもいい仕事してたなぁ。
そして
『ビバ!』!
この曲は本当に私の好きなモノどんぴしゃで。
元々毛玉は
1stが出たときに横浜タワレコ試聴機で聴いて「フィールドレコーディングを取り入れたチェンバーポップでいい新人バンド出てきたな」と想ったのですが、この『ビバ!』、私的2014年ベスト楽曲、
森は生きている - 煙夜の夢 a,香水壜と少女 b,空虚な肖像画 c,煙夜の夢(夜が固まる前)にこれまた大好きな南米音楽の感覚が掛け合わされたかのような質感の超名曲(勿論オリジナリティにあふれてるのがまた大名曲な所以で!)。個人的には2017年の幕開けを
エルメート・パスコアールと毛玉で迎えられたのがとても嬉しかったのです。
今夜はゲストに引き続きの出演となる山田光(A.Sax)さん、岸真由子(Chor.) さん、 池田若菜(Fl.) さん、 福岡宏紀(T.Sax)さんを招きフル編成!この音楽はこんな軆を持っていたのかとただただ感動しました。祝祭が此処に鳴らされていました。金管の玄妙でマッシヴな音、いい。
『船』から
『プラネテス』までの円盤通りの流れから1st楽曲を交えたライヴを聴きながら『音楽の拠り代』を考えました。黒澤さんの、起伏が穏やかな歌があの好奇心をくすぐられるサウンドを召喚させるような感覚というか。『シャーマンキング』に出てくる
“オーバーソウル”とでもいうか、楽器を媒介にとてつもないものを呼び起こすというか。楽器演奏の肉体性と音楽の魔法性に心動かされました。
本編ラストは観客も巻き込んでの
『ダンス・ダンス・ダンス』の"らららら"コーラス。そしてアンコールは新曲も。幸せな時間でした。
そして今、帰宅し、予約特典CDで
『キジバト』の弾き語りを聴くと、あのとびきり素晴らしいサウンド無しでも、歌そのもの、メロディそのものに温かい素晴らしさがあるのだなと沁みました。
『ビバ!』には南米的な音を感じたけど、黒澤さんの唄にも南米の空気を感じる気がしてきた…!
師走に
ヘンミモリさんの個展でみたエレファントノイズカシマシといい、本当にわくわくさせられる若手のバンドが続々出てきているのが嬉しい限り。今年も色んなバンドをみていきたいです◎