人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中村佳穂 / リピー塔がたつ とんでもないピアノシンガー

中村佳穂 / リピー塔がたつ とんでもないピアノシンガー_c0002171_20435783.jpg

2016/7/2発売 中村佳穂1st album『リピー塔がたつ』


口うつしロマンス:中村佳穂 (soundcloud link)


いつものように渋谷タワレコ6F奥のカツオさんコーナーへ行くと目に入ったのがこのPOP。"へぇ~FUJIROCK出てて、くるりの岸田も褒めてるのか、どれ聴いてみようか"と試聴ボタンを押すと一気に心臓鷲掴みにされるような音!こーれはめっけものだぞと。

上のYOUTUBEはかなりノイズが入っちゃってるんで、"熱"だけでも伝わればなと。soundcludもいいですが、出来ればCDを聴いてほしい。なんでもメジャーどころだとタワレコ限定発売だとか。


FUJIROCK'16に出てる動画も上がってました。
CD Shopっぽいコピーを考えるなら「aiko meets 矢野顕子な新世代ピアノシンガー」とでもいいましょうか。サンクラにあがってるあんたがたどこさもいいし、奇妙礼太郎とか好きな人にも響くんじゃないかなぁ。

まぁ何しろ歌が強くて美しい!『リピー塔がたつ』の1曲目<リピー塔がたつ(intro)>から2曲目<POiNT>への怒涛の展開の惹きが凄くて!ここをね、是非ともタワレコ渋谷6Fカツオコーナーに試聴が昨日(1/27)の時点ではあったので聴いてほしい!

3曲目の台詞付きの<辞める辞めない押し問答>はちょっと椎名林檎っぽい。4曲目<通学>の音遊びは現代JAZZ/ELECTRONICA/POST CLASSICALな感覚もあるPOP楽曲で。ここでも唄の強さがサウンドに負けてない。5曲目の<悪口>はクラシカルなピアノ弾き語り+アルファ(パーカス、チェロ、ボイパ)なチェンバー・ポップ。これはceroのLIVEなんかが好きな人なんかも"おっ!"と想うかも。

詞もよくて。「文字をあつめて 評論家気取り 無難にまとめて 人を殴っている ~ 人をあつめて 神様のそぶり 冷たい仕打ちに 熱くなっている ~ 僕は船を編む ここで溺れてしまわぬように ぼんやりあおむけ もうすぐ夏が来るよ」中村さんの詞は短いのに思索が拡がるいい詩だと想います。

そして6曲目<口うつしロマンス>は中盤のクラマ。このみずみずしさ、綺麗だ。楽曲終盤でスクラッチが鳴りながらブレイクダウンするところなんか最高。

7曲目<72億人分のあのひと(もう74億だね ver.)>はNHK Eテレ『シャキーン!』で活躍する岩見十夢さんとの共作。岩見さんの弾き語り動画もありました。

8曲目<my blue>はピアノバラード。荒井由実「翳りゆく部屋」や椎名林檎「同じ夜」、入江陽「JERA」級のDrama性を感じる。9曲目の<どこまで>は冒頭で子供たちが「みんな死ぬ」といい、本編自体もちょっと童謡っぽいところが最初"不穏な感じでいきたいのかな?"と想ったのだけれど、聴き終わると寧ろエレファントカシマシ「コールアンドレスポンス」のような"どうせ死ぬからこそ生きる"って感覚を得ました。

10曲目<makes me crazy>はなんとスチャダラのBoseが参加するラップ曲。SSWのアルバムに普通にHIPHOPが入るのはラブリーサマーちゃん「202 feat. 泉まくら」もそうだし、ラブサマちゃんやDAOKOといい、ほんと良い新世代女性アーティストどんどん出てきてるなと。

そして11曲目<リピー塔がたつ(answer)>。鮮やかなラスト。あっという間の37分強で、まだ聴きたくなってリピートしてしまう。や~、いい円盤でした◎

渋谷タワレコでインストアライヴもあったのか~><と凹んだのですが、かなりライヴスケジュールもあるみたいで。一回みてみたいです。
by wavesll | 2017-01-28 21:44 | Sound Gem | Comments(0)
<< ノードラッグ・ノーアルコールで... 社交がわからない >>