心と脳の白熱教室から感じた心のアクセルとブレーキ。悲観脳の出来かた。楽観脳のつくりかた。

もうずっと前に録画していた『心と脳の白熱教室』をみました。
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番組概要によると
自分はどうして、こんなに後ろ向きの性格なのだろう、そして、あいつはなぜあんなに楽観的なのだろう、自分の性格について思い悩み、どうしたら、もっと人生を有意義に生きることができるか、それは、古今東西の人類の永遠のテーマである。

オックスフォード大学・感情神経科学センターのエレーヌ・フォックス教授は、認知心理学、神経科学、遺伝学を組み合わせた独自の研究で、セロトニン運搬遺伝子と楽観性との関連を指摘する学説を発表し、一大センセーションを巻き起こした。

今回、同僚で私生活のパートナーでもあるケヴィン・ダットン博士とともに、最新科学で人類の永遠のテーマである性格の悩みを解き明かすとともに、実践的な性格改造に挑む特別授業を紹介する。
とのこと。

特にフォックス教授の『楽観脳・悲観脳』の話が非常に面白く"この内容を纏めたらBlogのネタになるぞ"と想ったのでした。

しかし再放送されるくらい反響があったこともあり、既に纏められている方がかなりいられまして。

例えば敏腕ビジネスマンなら押さえておきたいテレビ情報さん

心と脳の白熱教室|第1回楽観脳と悲観脳
心と脳の白熱教室|第2回本当の楽観主義とは
心と脳の白熱教室|第3回あなたの中のサイコパス
心と脳の白熱教室|第4回あなたの性格は変えられる

こんな感じで内容が詳細にスナップされているので、この記事では私がおっと想った所をノートした後コメントやらなんやらしていけたらなと想います。

I. 楽観脳(サニー・ブレイン)
・ポジティブで楽観的な考えに心を向かわせる脳の回路のこと
・側坐核(歓びや快楽を司る脳の領域)の働きが強い

II. 悲観脳(レイニー・ブレイン)
・ネガティブで悲観的な心の動きを生む脳の回路のこと
・扁桃体(危険を察知し恐怖のシグナルを発する脳の部位)の働きが強い

III. 認知バイアス
・自分の思い込みや願望、恐怖心のために論理的な判断を下せなくなる心理パターン。この繰り返しで我々は脳を楽観的or悲観的に調整している

・認知バイアスの種類は

1)帰属の誤り:物事の原因を"自分に問題があった"とするか、"他者/社会/世界に問題があった"と考えるか

2)注意のバイアス:ネガティヴな事の反応速度とポジティヴな事への反応速度の差

3)解釈のバイアス:"あいまいな事"への解釈 ex. ”これしかorこんなに”

4)記憶のバイアス:日常的な些細なことに関し、楽しいことばかり覚えているか、悪いことばかり覚えているか

・トラウマから悲観的な考えを持った人の認知バイアスを修正するにはネガティヴな考えを疑問視するのが変えるきっかけとして有用。

ex. 日記などで記録しておくと、後で読み返したときに選択的記憶バイアスがあったことに気づける。

IV. 恐怖のシステム(扁桃体)も快楽のシステム(側坐核)も脳には重要

・根本的な恐怖のシステムの方が快楽のシステムの方が強いシステム。

・脳の働きもあり、ネガティヴなニュースが頒布され、更に否定的なバイアスがかかってしまう。

・扁桃体が傷つくと恐れの感情がなくなったり、他者を妄信したりして危うい。

・適度な悲観主義が生きる上では必要。

V. 認知バイアスへの対処

・物事の解釈で状況の捉え方が違ってくる
ex.ウッディ・アレン『アニー・ホール』の"も or しか"

・根深い自分への負のイメージを解消するにはバイアスだと認識させること、そして事実だとしても些細なことを認識させることが有用。

VI. 幸福感をつくるもの

・安心感&愛情

・信頼でき、自分を認めて支えてくれる大人が(親でなくても)一人いることで、辛い状況でも子どもは楽観脳になれる

・金銭面の安心感は一定量では意味があるけれども、余分な富があっても他人と比較し幸福度が低下する
cf. 「お金はあればあるほど幸せ」か? 富・所得と幸福度の関係

・他人の夢や他人が望むことに付き合うのではなく、自分が本当に何がしたいかを自問し社会からの圧に屈せずに本当にやりたいことをやるのが大事。

ex. マイケル・J・フォックスの遺伝子的には中庸でも強い楽観主義

VII. 殆どの人間は鬱でも万事順調でもなくどっちつかずの"ぱっとしない状態"

・"ぱっとしない"から”万事順調”になるには

1) 非常に高いレベルで訓練を積んでいる忍耐力が強い人に真似ぶ

2) 友人や家族と一緒にいること、良い社会的つながりがあること

3) 具体的な目標を持っていること。それを達成するのが困難でも、何かしらの行動をとって挑戦すること(その為に(1)が大事)

VIII. 物事が困難な状況になったときに立ち直れる「心の回復力」を持つことが大事

・悪条件でも上手く対応できる人は感情をコントロールする術を熟知している

・ 「心の回復力」が高い人はポジティヴもネガティヴも関係なく経験してきた情緒的出来事が多い

IX. 楽観的な人に共通するのは"現実的な楽観主義"であること

・困難な現実に直面しても”物事はいつか好転する”と長期的な視点を持てる人が"健全な楽観主義者"

・楽観主義と少しの悲観主義が必要

X. 楽観主義とは単なるポジティヴ思考ではない。その要素は

1. ポジティヴな思考
2. ポジティヴな行動
3. 根気と粘り強さ
4. 自分の人生をコントロールしている感覚

・ポジティヴな思考よりポジティヴな行動が大事

・楽観度が高い人はすぐに諦めない。現実のビジネスで重要になるのはこの"粘り強さ"。

ex. エジソンの「我々は失敗したのではない、ただ上手くいかない1万通りの方法を見つけただけだ」

・自分の運命をコントロールできるという感覚が幻想であっても大いに力となり有益になってくれる

・修道女の医療記録調査では楽観的な人は悲観的な人より寿命が十年長く、健康的

・フィンランドで行われた5千人の調査では、深刻な人生の出来事がない時は楽観主義者の人と悲観主義の人で欠勤日数の差はなかった。
しかし深刻な出来事があった場合、楽観主義者の方が悲観主義の人より欠勤日数が少なく、打たれ強い。

XI. 楽観脳か悲観脳は遺伝子と環境の相互作用によって発現する
・遺伝子はたんぱく質をつくり、それが脳に楽観脳の回路や悲観脳の回路をつくる

・脳内で感情の安定を図るセロトニンの運搬遺伝子には長いタイプと短いタイプがあり、長い型はポジティヴな傾向、短い型はネガティヴな傾向がある。

・短い型のセロトニン運搬遺伝子を持つ人はネガティヴな情報に注意を引かれると"注意バイアス実験"で判明した。

・キングスカレッジのセロトニン運搬遺伝子とうつ病の相関関係を探った847人の被験者を3才から26才まで観察した実験によると

1) セロトニン運搬遺伝子が長いか短いかによっては鬱病の発症リスクの差はなかった。

2) 23年間にかなり深刻な出来事を3つ以上体験していた短い型の遺伝子の人は鬱病のリスクがぐっと高かったが、長い型の人は深刻な事態が起きても鬱病のリスクは平均値と変わらなかった。

3) (1)と(2)から遺伝子と、人生に起きる悲劇的な体験、この2つが組み合わさった時に鬱病が起きることがわかった。

XII. 私たちは悲観脳を楽観脳に変えられるのか?
・リスク遺伝子を持っていても、環境がいい時は寧ろより良好な行動を示すが、劣悪な環境の下ではそれに影響されアルコール依存症や鬱病など悪い行動に走る。これからリスク遺伝子は柔軟性遺伝子と呼べる。

・柔軟性遺伝子は環境により良くも悪くもなる。注意バイアスの訓練によりポジティヴになれるように脳に記憶を留め、注意バイアスをシフトさせることが出来る。
科学的に証明された、不安を取り除く無料ゲームアプリ『Personal Zen』(lifehacker)
「不安症状の治療にスマホゲームが有効」(ハフィントンポスト)

・人間の脳は時間がかかるがいつだってシフト出来る。

ex. レオナルド・ディカプリオの強迫性障害を演じることで強迫性障害に本当になってしまったこと

XIII. 脳をシフトするには

1.ポジティヴな行動
2.人生をコントロールしている感覚
3.粘り強さ

を大切にする。そして幸せであるかのように振る舞うと脳をシフト出来る。

・勿論だけれども、楽観脳と悲観脳、どちらを選ぶかは自由。

マインドフルネス瞑想を1日10分、8,9週間程行うと脳内制御に当たる領域が強化される。
ex.衝動を抑えられ、トラブルを避けられた男性

・メンタルトレーニングは毎日行い、数か月間続ける必要がある。認知バイアス(物事をどう捉えるか)は変えられる。

ここからコメント

エレーヌ教授の講義を"私は悲観脳のきらいがあるなぁ"と想いながらみていました。

物事のネガティヴな面を観がちで。番組中で行われた”楽観 or 悲観テスト"では悲観寄りのギリ中庸という結果が私は出てました。

中でも"打たれ弱さ"には悩まされていて…共感性羞恥の気もあったり、ストレス耐性が全然ないんですよね><

自己評価の低さと言うか、幾度の挫折から自分を道化なロールへ貶し込んでいた期間も長くて。

元々セロトニン運搬遺伝子がどうかは分かりませんが、注意・解釈バイアスにより悲観脳の回路を生み出していたのかもしれません。

今でも自分の運命を自分でコントロール出来ている気がしないのですが、プライヴェートのサイクルが足固めできているのか、新しいことに挑戦する気概が生まれてきている感覚があります。

ただ、これは悲観的な意見と言うわけではなく、これまでの反省からなのですが、今までこういう時に調子に乗ってアクセルを踏みすぎてしまうきらいが私はあるので、クラッシュしないように、こういう時こそ手綱を締めなければいけないなと想います。

結果として、人生の成果の量はインフレ出来ないかもしれませんが、自分の身体と対話しながら挑んでいけたらなと。

そういう意味でもマインドフルネス瞑想はやってみようかと想います。9週間は正直長そうですが、意識の問題に終わらせずに具体的な行動に落とし込んでくれたエレーヌ教授の講義から色々と滋味深い示唆を与えていただけました。

cf. ボケない!脳が若返る「めい想パワー」SP(ガッテン!)

個人的には社交がわからない風穴を開ける冒険 -電脳九龍城からの脱出と合わせ、外界へのアクセス/アクションに関する人纏まりなものを書いたなと想いました。
by wavesll | 2017-02-03 05:53 | 私信 | Comments(0)
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