行間が夜を深くする Cornelius『あなたがいるなら』& 鯖棒鮨 第91回酒と小皿と音楽婚礼

Cornelius - 『あなたがいるなら』"If You're Here"


c0002171_22362856.jpg

駅前で買った鯖棒鮨をコーネリアスを聴きながら。坂本慎太郎の詞が静寂に映えて。
「沈黙の次に美しい音楽」といったのはECMだったけれど、「クラブなどでは"深夜"は2:00過ぎ、22時等夕方」といったのはNight Drifterでのceroの会話だったでしょうか。

せわしないメディアに環われて。最近は小学生も『アメトーーク』をみるためにプライムタイムまで起きてるなんて話も聴きます。自分がガキの頃は21時には寝て、午前様まで起きれるのは大晦日くらいだったなぁ。いつからか夜が浅くなった気がします。

そんな折、最近DOMMUNEを19時台から流しっぱなしにすることがちょくちょくあります。カルチャーが仄暗いところで語られDJがレコードを回すのを長時間みていると、存外に夜の深さを感じて。20時でも25時くらいの深さ。

トーンが靜で、深く打音が繰り返される刺激。その隙間が夜の豊饒さを醸すのかもしれないな、と想います。

この『あなたがいるなら』も、行間をサーヴしてくれる楽曲。差し込まれる無音、紡がれるギターの打音。電子的な内省的ポップが日本にも表れてくれないかとずっと思っていたのですが、いよいよ現れたなと。PitchfolkでBNTをとったのも得心が行くWorldwideな現在系の名曲だと感じました。

2013年の「外は戦場だよ」からMETAFIVEを経て深化した此の曲。音の振動なのだけれども、それよりも寧ろ静寂が鳴っていると感じる音世界。これを聴きながら鯖棒鮨。なんか、本当に嬉しい時間が広がってる、そう感じました。
by wavesll | 2017-05-16 22:56 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kamomelog.exblog.jp/tb/26665969
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 淡優朝光に喜多嶋修『竜王』X ... Cigarettes Afte... >>