Led Zeppelin Physical Graffiti outtakes - Companion disc II 2015
所謂英米音楽をきちんと聴き始めたのが20代半ば以降だったので、レッド・ツェッペリンをしっかり聴いたのは私は最新のリマスター・リリース時でした。
そしてリマスター盤のボーナス・ディスクが当時のライヴなどが収録されていて聴きものだったのですが、最近『Physical Graffiti』のボーナスディスクをYoutubeでみつけて聴き入っています。
演奏が途中で終わったり、造り込みは粗すぎるのだけれども、そのラフな感じがとても気持ち良くて。
今年の夏はサニーデイ・サービスが『Popcorn Ballads』というラフ感にあふれたアルバム?をストリーミング・リリースしましたが、時代の趨勢がそういった風に成っているのかもしれません。
私自身のリスニングの選好を話すと、最初に音楽に嵌った中高生時代は疾走感が好きで、正規アルバム音源よりもライヴ盤やブートレグなんかが好きでした。走ってるくらいが好きで。当時はmp3の音質の悪さにも気にならなかったし、寧ろ演奏も荒い方がリアルな気すらして。
そこから時を経て、20代後半の頃は良いオーディオを持ったというのもあるのか、ライヴとかの音質の軽さが気になったり、逆にCD音源の音質の厚みと言うか完成度の高さを気に入るようになって。そして今、また嗜好が少し変わりつつあるのかもしれません。
ちょっと分野違いですが、例えばこのBlogに載せる用に良くスマフォで写真を撮るのですが、勿論美しい画面構成とか光の調整とかを目指したりするのですが、個人的には最近”キレイめの写真”よりも”素人な雑なショット”の方が面白いのでは?なんて気もしていて。
でもやっぱり綺麗な写真の方が現時点では強度を感じるのですが、いわゆるポストカード的なキメキメの美ではなくて、ちょっと焦点がボケたような、或いは構図がズレてるようなものに何かしらの付加価値を生み出せないかなと、裏で色々画策しています。
ヘタウマというか抜感のある格好良さは、真面目なハイクオリティにちょっと息苦しさを感じるからかもしれません。そういった意味でこのツェッペリンのアウトテイク集のチョイスの仕方はまるで未編集のような放り方が好みでした。
さて、それに合わせたいのは
KIRINの新・一番搾り。
この秋にリニューアルし、”日本人の味覚に合う、「澄んだ上品なうまさ」”を目指したとのこと。そうなんですよね、濃くなったわけではなく、寧ろ薄味になった気もするのですが、その味の研磨の仕方が絶妙で良い味をしていて。
最近はクラフトビールが流行りで私もクラフトビールには味のインパクトというかIPAなどのパンチの効いた麦酒を求めるのですが、普段飲みの麦酒にはこんな澄んだ味が軽やかですきっとして好きだなと。
重くなく抜感が良いんだけれども、スウィートスポットに打ち込んでいる。なんかちょっと自分がやりたい感覚をKIRINにやられた感じ。そんなわけで今回は感性繋がりでLed Zeppelin Physical Graffiti outtakesとKIRIN 新・一番搾りを選んでみました。
明日くらいまでは暑いようで。気持ちの良い秋晴れにZEPPと一番搾り、お薦めです。
cf.
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