MAD MAX BEYOND THUNDERDOME ー FURY ROADへの一里塚

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マッドマックス 怒りのデスロード4Dx@新宿TOHOシネマズ感想&1・2観た後の追記からMAD MAX FURY ROAD BLACK & CHROME at 川崎チネチッタ LIVE ZOUNDを経てどっぷりと嵌ってしまったMAD MAXワールド。

そんなMAD MAXの三作目、『MAD MAX BEYOND THUNDERDOME』がBSフジで放送されていて今回映画全作をみることができました。

何でも『迷作』とも言われていると聴いていた『サンダードーム』。
確かにみてみるとマックスのいた1作目から繋がる非SF世界からの世界観と、バーターシティの輩たちの2作目的なヒャッハーな世界観に加え、オアシスで原始共同体を営むキッズ達の世界観があるため、ちょっと主題がぼやけてしまった感がありました。

またアクションの見せ場もMAD MAXの代名詞ともいえるいかついカーアクションは終盤にあっさりめに出てくる感じで、中盤のサンダードームでの格闘がメインのアクションの見せ場で、新しいことを試そうという気概は感じるものの、迷作とまでいかないまでも、TVシリーズの異色回のような実験作であったと感じました。

ただ、この三作目、特に『怒りのデス・ロード』に嵌った人にとってはそのプロトタイプとしての面白味にあふれていて。

ウォーボーイの原型となるキャラがいたり、甚大な砂嵐が登場したり。『FURY ROAD』はフェミニズム的な感性で創られたという論がありますが、既にそれは今回のラスボスがティナ・ターナーが演じる女支配者であるという点に萌芽があるようにも感じました。

この映画でのTry & ErrorがArtと言えるまでに突き抜けた会心の『FURY ROAD』に繋がったのだと想うと感慨深くて。

『ウォーターワールド』や、或いは『猿の惑星』もそうですが、現代の神話としての異世界構築モノが近年好きで。

ヨアキム・トリアー『母の残像』のように淡々と迫りくる演技の洋画は好きなのですが、今の日本のドラマのように戯画的な演技の現代劇はどうにも嘘っぽく感じて。それならば世界ごと造りこまれたSFが寧ろ本物らしく感じられるのです。

この『MAD MAX』シリーズの面白い所は第一作では実社会をベースにしたドラマだったのに、そこから2で核戦争後のヒャッハーな世界へBeyondしたところ。『Thunderdome』から『Fury Road』の間には三冊のアメコミのストーリーがあり、最新作の『FURY ROAD』も三部作構想の一作目だとか。拡大するMAD MAXワールド、さらなる跳躍がこれから起きるのではないかと、今から未来が楽しみです。
by wavesll | 2017-10-12 19:59 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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