三井記念美術館『国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング展』にて雪松図屏風・鳥類真写図巻・牡丹孔雀図剪綵衝立などをみる

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三井記念美術館『国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング展』に行ってきました。

開館とほぼ同時に入り、円山応挙≪雪松図屏風≫の展示室へ。しんと吸い込まれるような体験。遠目にはほわっと雪があふるる姿が近づくと尖端の線の筆遣いが劇画の様なインパクトがあって。エクスクルーシヴな時間でした。

最初に戻って展覧会をみると、まず展示前室にあった三井高福≪牡丹孔雀図剪綵衝立≫が素晴らしくて。 剪綵という表現方法、素晴らしい。三井家の人が盛り立てた技法、蒐集に留まらず創造行為を行うのが三井家の洒脱な處ですね。

本展はバードウォッチングがテーマということで鳥に纏わる品々が並んでいて。

≪孔雀卵香合 了々斎好≫や≪鶴卵香合 前後軒園中産≫、柴田是真≪稲菊蒔絵鶴卵盃≫といった卵を使った工芸品やモデル立ちのような鶴が描かれた円山応挙≪梅花鶴図小襖≫が好くて。三井高福≪梅花金鶏鳥図≫も華やかな美しさが熱を放っていました。

そして鳥のコレクションの中で白眉だったのが渡辺始興≪鳥類真写図巻≫!これが素晴らしくて。野鳥の描写図なのですが、その野帖さと確かな筆致が一編の絵巻のような趣きすらあって。非常に見応えがありました。

鳥以外だと河鍋暁斎≪花見の図≫が良かった。永樂和全≪扇面貼交風炉先屏風≫のエメラルドグリーンに黒の斑も中々でした。

そして改めて応挙≪雪松図屏風≫。少し離れたソファに座って眺めていると、”あぁ。左の松は山峰、右の松は滝を見立てているのかもしれない”と感じて。そしてぐっと近づくと屏風の立体性から松に奥行きが生まれ折の視座の面白さが感ぜられて。

松が遠くには山水図、近づくに松自身の存在感が露わになって。≪志野茶碗 銘卯花墻≫とも呼応する曙の金色に映えるWhiteの美しさが大寒のいいくゆりとなりました。

by wavesll | 2018-01-20 13:02 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)
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