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リアルとリアリティー

友人がいうことには、音楽にリアルはないそうです。なぜならリアルというのは常に沈黙を強いるものだからだそうです。音楽にあるのは、「リアルを感じさせるもの=リアリティー」だそうです。

これを聴いたときは、納得がいきませんでしたが、そして今もどこか釈然としませんが、それに近いことを感じます。

僕にとってのリアルとは行動です。僕にとってのリアリティーとは言論です。
Webは言論の世界であり、リアリティーの世界だと思います。そこに行動はありません。(ここで「webに打ち込む」ことを行動と捕らえるかで話は変わってくると思います。)webにかまけて、リアルをおろそかにしていると、僕のように学業不振になったり、リアリティーの世界を生きる余裕がなくなったりします。
リアルに生きる人は黙々と、しかし粛々となすべきことを実行しているのです。僕のような口だけ番長には立ち打ちできないようなストイックさがそこにはあります。

しかし、リアリティーに意味はないのでしょうか?そんなことはありません。リアリティーにも意味はあると思います。それは、リアルを推進する原動力を生み出してくれます。

甲本ヒロトさんは『ガキの使いやあらへんで』を観て、「俺まだ笑えるじゃん」と思い、自殺を思いとどまったそうです。そして生まれたのが『日曜日よりの使者』だというのは有名な話です。

確かに、リアルが厳しいと、リアリティーを楽しむ余裕がなくなることがあります。思えば911の時はジョークすら発せないような空気が世の中を包んでいました。

しかし、前述したヒロトさんの例のように、どんなときでも笑えるネタはあるし、どんなときでも心動かされる歌はあります。リアリティーが持つ力は、信じるに足るものだと思います。

もちろん、リアルで頑張ることは当然だし、それは人としての責任だとは思いますが、リアリティーも車輪の片割れとして、人生に大きな意味を持っていると思います。

リアルよりリアリティ リアルよりリアリティ リアルよりリアリティ リアル - 14歳/ハイロウズ


追記:
リアル=行動=事実
リアリティー=思考=想像
と書くともっと分かりやすいかもしれませんね。
by wavesll | 2006-03-12 04:20 | 私信 | Comments(0)
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