実録!渋谷でスカウトされたよ顛末記
そう、それはテストも終わり、ひとりぶらぶら渋谷を歩いていたときのことだった。
スクランブル交差点に向かって歩いていると、日焼けしたにやけたあんちゃんが
「ちょっとお時間いいですか?」
「実は今スカウトをしていて」
「ちょっと怪しいとお思いですよね」
「もしよければ事務所のほうで20分くらいお話させていただけませんでしょうか」
怪しいとは思ったのだが、こーいう地雷は喜んで踏むタイプなので、事務所の入っているビルへ向かった。
事務所はビルの一室で、テーブルと椅子が並んでいた。
椅子に座ると、40代の女性が出てきて、「お仕事」を説明しはじめた。
なんでも、この事務所は日本音楽事業者協会に登録しているある事務所と提携しており、雑誌の読者モデルや、エキストラの仕事を、派遣のようなフリータイム制で紹介しているとのこと。
履歴書を書かされ、名前が書かれたボードを持ってバストアップ、横顔、全身の写真を取られてその日は終了。翌日に電話で合否を伝えるのでかけてこいとのことだった。
この時点で、相当俺自身は「ドッキリじゃないか」と思うほど舞い上がっていた。まぁお世辞にもかっこいいとはいえない自分にこんな話が舞い込むとは俄かには信じがたい話で、この状況は相当面白いなとは思っていた。
が、もちろん翌日には落選の通知を聞くと思っていたし、「レッスン料に○万かかる」とかいわれるのではないかとも思っていた。また、渡された名刺がペラッペラだったのも気になった。
そして翌日、電話をしてみると、なんと予想に反して書類審査に通ったと電話口で言われ、二次面接の日程を決めてくれと言われた。
これは完全に予想外だったので、思わずカメラを探してしまった。
さて、以下に記すのは、二次面接での問答である。
「君は個性があるってマネージャーのうけもよかったわよ」
「はい」(うれしいこと言ってくれるじゃないの)
「こないだ話した芸能界で守らなければならない3か条って覚えてる?」
「えーっと、時間厳守、誠実、やる気でしたっけ」
「真ん中がちょっと違うなぁ。思い出せる?」
「いえ、思い出せないです。」(めんでーなぁ)
「時間厳守、礼儀、やる気です。この3つがないと仕事が回ってこなくなるし、君だけでなく、事務所の信用も落ちてしまうから、もしこれが守れないようなら今言って」
「いえ、できます。」(まぁこういっておかなければ)
「敬語とか使える?」
「まぁ、失礼のない程度には使えると思います。」(昔、おまえは敬語がなってないって先輩にいわれたなぁ)
「やる気ってのは目に見えないものだけども、この世界でお仕事していく上では一番重要なものなの。それはあるって自信もって言える?」
「はい!あります!」(つーかまだどんな仕事かもわからんのにそんなんいわれても)
「よし、じゃあ次の話いくわね。今後の日程の説明に入ります」
「はい」(え?もう質疑応答終わりなの?二次選考じゃなかったのかよ)
「まず、君を売り出していくために、プロフィールというものを作ります。」
「はい」(あぁそうなの)
「プロフィールのどこを業界の人は見ると思う?」
「えっと、写真と経歴じゃないですか」
「そう。でも君には芸能界で働いた経験はないよね」
「ないです」(当たり前だろ)
「だから写真メインのプロフィールを作ります」
「はい」(ふーん)
「この写真は宣伝材料写真、宣材っていうんだけど、聞いたことある?」
「ないです」(どっかで耳にした言葉だな)
「これはとーても重要なのね。そこらへんのポラロイドでとったのじゃもちろん駄目で、プロのカメラマンにとってもらわなければならないの」
「はい」(なんか大変そうだな)
「ところで、君は唐沢利明さんや浜崎あゆみさんも最初はエキストラからはじめてたって知ってた?」
「いえ、知らないです」(まーそうだろうな。しっかし話飛んだな。)
「彼らも、最初は誰にも知られなかったんだけれども、宣材を使って、小さな仕事に本気でぶつかっていくうちにビッグになっていったのよ」
「はぁ」(なーんかきな臭くなってきたぞ)
「宣材がどれだけ重要なものかわかるでしょう?」
「まぁ、そうですね」(まさか。。。。)
「今回宣材をとってもらう際には、白い服は避けてね。バックが白だから、なるべく濃い色の服を着てきて。でも黒や茶やグレーは駄目よ。暗い印象になるから」
「はい」(つーか宣材とることがいつのまにか確定してるぞ)
「それでね、宣材をとる際には、プロのヘアメイクさんをつけるの」
「はぁ」(くるか?)
「で、プロのカメラマンさんに撮ってもらって、業界の人たちに配るために200枚焼き増しするの」
「はい」(くるぞ)
「で、それには8万9000円かかるんだ」
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
「これはね、適正な値段なんだよ。ほら、この美容室だと、成人式の時のセットだけで8万かかってるでしょ」
「はい」(うーわーーーーーーー)
「うちではフリータイム制をとってるから、登録だけして仕事してくれない人もいるから、フリーの人には宣材は自費でやってもらってるの。専属の人には払ってるんだけど。」
「はぁ」(うっけるなーーーーwwwwwww)
「でもうちでは登録料とか、レッスン料のたぐいはまったく取ってないのよ。あと、一年後に宣材を取り直したいって時は、ちゃんと働いてもらってたら、こちらがお金を出してます」
「はい」(いーやーーーーーーーwwwwwwwwww)
「まぁ、宣材費も自分で出せないようじゃ、やる気もたかが知れてるわね」
「はぁ」(うわっ!先に「やる気ある」って答えさせといてこういってくるとはストラテ張られてた!)
「で、宣材撮影の日取りなんだけど」
「話をさえぎって恐縮なのですが、やはり9万というのは高額であり、この場でお話をお受けするとは即答はできないので、一度考えさせてください」
「もちろんいいわよ。でも周りに相談しても、きちんとした説明を受けてない人はきっと反対すると思うわよ」
「どうしても即答じゃなければ駄目ですか?」
「いえ、こちらとしても、芸能界のお仕事ってのは頼んでまでわざわざ紹介するものではないから。続きを話す気になったらまたこの事務所にきてください。」
「今日はありがとうございました」
「今日はありがとうございました」
いやーーーーーーー、こいつは。。。。。。ベタ過ぎる展開過ぎるだろwwwwwwwwwwww
功名心と虚栄心を食い物にする産業ってのは怖いねー。
帰宅後「スカウト 詐欺」でぐぐると2chのスレがでてきたw
やっぱり甘い話は早々転がってはいないもんだ。まともにバイトでもしよう。
スクランブル交差点に向かって歩いていると、日焼けしたにやけたあんちゃんが
「ちょっとお時間いいですか?」
「実は今スカウトをしていて」
「ちょっと怪しいとお思いですよね」
「もしよければ事務所のほうで20分くらいお話させていただけませんでしょうか」
怪しいとは思ったのだが、こーいう地雷は喜んで踏むタイプなので、事務所の入っているビルへ向かった。
事務所はビルの一室で、テーブルと椅子が並んでいた。
椅子に座ると、40代の女性が出てきて、「お仕事」を説明しはじめた。
なんでも、この事務所は日本音楽事業者協会に登録しているある事務所と提携しており、雑誌の読者モデルや、エキストラの仕事を、派遣のようなフリータイム制で紹介しているとのこと。
履歴書を書かされ、名前が書かれたボードを持ってバストアップ、横顔、全身の写真を取られてその日は終了。翌日に電話で合否を伝えるのでかけてこいとのことだった。
この時点で、相当俺自身は「ドッキリじゃないか」と思うほど舞い上がっていた。まぁお世辞にもかっこいいとはいえない自分にこんな話が舞い込むとは俄かには信じがたい話で、この状況は相当面白いなとは思っていた。
が、もちろん翌日には落選の通知を聞くと思っていたし、「レッスン料に○万かかる」とかいわれるのではないかとも思っていた。また、渡された名刺がペラッペラだったのも気になった。
そして翌日、電話をしてみると、なんと予想に反して書類審査に通ったと電話口で言われ、二次面接の日程を決めてくれと言われた。
これは完全に予想外だったので、思わずカメラを探してしまった。
さて、以下に記すのは、二次面接での問答である。
「君は個性があるってマネージャーのうけもよかったわよ」
「はい」(うれしいこと言ってくれるじゃないの)
「こないだ話した芸能界で守らなければならない3か条って覚えてる?」
「えーっと、時間厳守、誠実、やる気でしたっけ」
「真ん中がちょっと違うなぁ。思い出せる?」
「いえ、思い出せないです。」(めんでーなぁ)
「時間厳守、礼儀、やる気です。この3つがないと仕事が回ってこなくなるし、君だけでなく、事務所の信用も落ちてしまうから、もしこれが守れないようなら今言って」
「いえ、できます。」(まぁこういっておかなければ)
「敬語とか使える?」
「まぁ、失礼のない程度には使えると思います。」(昔、おまえは敬語がなってないって先輩にいわれたなぁ)
「やる気ってのは目に見えないものだけども、この世界でお仕事していく上では一番重要なものなの。それはあるって自信もって言える?」
「はい!あります!」(つーかまだどんな仕事かもわからんのにそんなんいわれても)
「よし、じゃあ次の話いくわね。今後の日程の説明に入ります」
「はい」(え?もう質疑応答終わりなの?二次選考じゃなかったのかよ)
「まず、君を売り出していくために、プロフィールというものを作ります。」
「はい」(あぁそうなの)
「プロフィールのどこを業界の人は見ると思う?」
「えっと、写真と経歴じゃないですか」
「そう。でも君には芸能界で働いた経験はないよね」
「ないです」(当たり前だろ)
「だから写真メインのプロフィールを作ります」
「はい」(ふーん)
「この写真は宣伝材料写真、宣材っていうんだけど、聞いたことある?」
「ないです」(どっかで耳にした言葉だな)
「これはとーても重要なのね。そこらへんのポラロイドでとったのじゃもちろん駄目で、プロのカメラマンにとってもらわなければならないの」
「はい」(なんか大変そうだな)
「ところで、君は唐沢利明さんや浜崎あゆみさんも最初はエキストラからはじめてたって知ってた?」
「いえ、知らないです」(まーそうだろうな。しっかし話飛んだな。)
「彼らも、最初は誰にも知られなかったんだけれども、宣材を使って、小さな仕事に本気でぶつかっていくうちにビッグになっていったのよ」
「はぁ」(なーんかきな臭くなってきたぞ)
「宣材がどれだけ重要なものかわかるでしょう?」
「まぁ、そうですね」(まさか。。。。)
「今回宣材をとってもらう際には、白い服は避けてね。バックが白だから、なるべく濃い色の服を着てきて。でも黒や茶やグレーは駄目よ。暗い印象になるから」
「はい」(つーか宣材とることがいつのまにか確定してるぞ)
「それでね、宣材をとる際には、プロのヘアメイクさんをつけるの」
「はぁ」(くるか?)
「で、プロのカメラマンさんに撮ってもらって、業界の人たちに配るために200枚焼き増しするの」
「はい」(くるぞ)
「で、それには8万9000円かかるんだ」
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
「これはね、適正な値段なんだよ。ほら、この美容室だと、成人式の時のセットだけで8万かかってるでしょ」
「はい」(うーわーーーーーーー)
「うちではフリータイム制をとってるから、登録だけして仕事してくれない人もいるから、フリーの人には宣材は自費でやってもらってるの。専属の人には払ってるんだけど。」
「はぁ」(うっけるなーーーーwwwwwww)
「でもうちでは登録料とか、レッスン料のたぐいはまったく取ってないのよ。あと、一年後に宣材を取り直したいって時は、ちゃんと働いてもらってたら、こちらがお金を出してます」
「はい」(いーやーーーーーーーwwwwwwwwww)
「まぁ、宣材費も自分で出せないようじゃ、やる気もたかが知れてるわね」
「はぁ」(うわっ!先に「やる気ある」って答えさせといてこういってくるとはストラテ張られてた!)
「で、宣材撮影の日取りなんだけど」
「話をさえぎって恐縮なのですが、やはり9万というのは高額であり、この場でお話をお受けするとは即答はできないので、一度考えさせてください」
「もちろんいいわよ。でも周りに相談しても、きちんとした説明を受けてない人はきっと反対すると思うわよ」
「どうしても即答じゃなければ駄目ですか?」
「いえ、こちらとしても、芸能界のお仕事ってのは頼んでまでわざわざ紹介するものではないから。続きを話す気になったらまたこの事務所にきてください。」
「今日はありがとうございました」
「今日はありがとうございました」
いやーーーーーーー、こいつは。。。。。。ベタ過ぎる展開過ぎるだろwwwwwwwwwwww
功名心と虚栄心を食い物にする産業ってのは怖いねー。
帰宅後「スカウト 詐欺」でぐぐると2chのスレがでてきたw
やっぱり甘い話は早々転がってはいないもんだ。まともにバイトでもしよう。
by wavesll | 2006-07-29 21:23 | 私信



























