北京消息VII コミュニズムの倫理と資本主義の精神

c0002171_046552.jpg雪降ってる!まじかよ!寒い!冷たい!ずっと晴れだと思ってたから大して用意してない!アイヤー。
ミネラルウォーターが切れていたので近所のスーパーに買いに行く。いつもの道も雪でちょっと違う感じに見えた。ちなみに緑色の看板の店が、よく行っている新疆料理店だ。

今日はウィンドウショッピングをしようということでカルフールに行った。最初はバスで行こうかと思ったが便が来ないのでタクシーで行く。北京の足はタクシー・バス・地下鉄とあるが、タクシーに乗っても日本の基準だとたいしてかからない(初乗り10元で、寮から天安門広場までだいたい30元弱)ので、ほとんどの移動はタクシーで行っている。タクシーは赤いのが一般的なタクシーで、黄色だったり黒いタクシーも走っている。またバスは日本で走っているような型もあるが、同じくらいの頻度でじゃばらを中心に持っているバス(写真のバス)も見かけた。
カルフールの向かいのシャオチー(比較的小さな定食屋)で牛肉の煮込み鍋とチャーハンと麻婆豆腐丼と青椒肉絲丼を食べる。日本の中華料理店風の薄い味付けで、グルタミン酸のうまみにほっとした。
カルフールは白物電化製品からMP3プレイヤーから下着から家具から日用雑貨から生鮮食料品から菓子から化粧品からなんでも売ってる巨大スーパーマーケットだ。写真取ろうとしたら係員がやってきたので英語をまくし立てて退散した。
ぶらぶら店内を見た後、1回外にでて、2階の電気店に入る。うおー!海外の携帯のモックが凄い並んでる!!!携帯狂にとってはまさに悦楽の空間だった。角々したフォルムに幾何学的なデザインが施されているノキアの最新機種や、三菱のiPodっぽい機種、その他40種類ぐらいの機種を(モックだけど)手にもてるとは!やべぇ!北京にヴァルハラを見た!
連れにあきれられている事に気づいたので、2階にあがるとヘッドフォンやAV機器が売られていた。と思ったらそのブランド名が凄いことになっている。ヘッドフォンにでかでかに書かれたその文字は確かに「秋葉原」と読めた。AKIBA BRAND!!アキバ凄ぇなー。


c0002171_1194828.jpgタクシーを拾って秀水へ向かう。ここは前日にskypeで話したときに我々と入れ替わりに日本に帰った友人から勧められた場所で、地下のパチモン市場だ。彼はそこで数時間交渉してパチ時計と財布を買ったらしい。ところがタクシーが適当なところに停まったせいで、なかなか見つからない。そこで信号待ちしていた若い女性に場所を聞いたら、なんと日本語で教えてくれた。親切な人ってかわいいっす。
で、秀水である。パチロレックスやパチアディダスなど怪しげな商品が陳列する地下道を歩いてレコード屋に入る。中国の歌手も並んでいたが、眼目は洋楽と映画。KoRNやレディオヘッド、リバティーンズ等も売っていたり、レイ・チャールズの伝記映画や、レオナルド・ディカプリオ主演のハワード・ヒューズの伝記映画など日本未公開の映画がDVDで売っていたりした。結局『Hail to the Thief』とJETとノラ・ジョーンズのライヴDVDと『リリィ・シュシュの全て』を買う。しめて40元なり(安い!)。
地上に出て、界隈をぶらぶらする。マックにてマックシェイクを注文しようとしたが、なにかチャイニーズの工作員が言っているので"This one please This one please"といっていたら、何とかなった。ヴァニラではなくてストロベリー味で、多少不味かったが。
その後デパートをみたり、ビデオ屋に入ったりした。『ニュー・ネマ・パラダイス』等愉快ニホンゴなパッケージが並んでいた。ところでずっとシャウ・シンチーの『食神』を探しているのだが見つからない。なんで!?こっちがホームでしょ?

c0002171_1454642.jpgこの国のエントロピーは大きい、市場では100元札が断られるし、パチモンとモノホンが並べられてるし、信号はあってないようなものだし、雪なのに車は(バスやタクシーも!)チェーン付けないし。だからきっとタクシーの運ちゃんが道わからないと言うのも、道路の真ん中でエンストしていきなり下ろされるのもきっと普通のことだろう。そうさ、日常に違いないさ。
ということで必死に車を進めようと(なんと手で押している)する運ちゃんを横目に赤信号を渡ると、今晩のディナー、北京ダックを出してくれる大董火考鴨店の看板が緑のライトに照らされているのが目に入った。
北京ダック(中国語ではカオヤ、火考鴨という。太字の2文字は実際には1字)は脂っこいのが玉に瑕らしいが、ここは脂っこさをおさえた美味しいカオヤを出すと評判の店だ。しかし高級店なのでお財布と相談しながら注文しなければならない。メニュー(写真と日本語と英語の説明付き)を目で味わいながら、100元のカオヤと50元のスープを頼む。ちなみにここでは10%のサービス料を取られる。
まず最初に蟹味噌とフカヒレのスープが出てきた。れんげで1口啜ると、口の中に凝縮された海の旨味がしみわたる。ほえー、うめー。至福を感じているとコックが北京ダックを切り分け始めた。餃子の皮みたいのにパリパリの皮(少し肉がついていて美味い)を乗せ、お好みでたれや砂糖やきゅうりや葱や漬物のみじん切りやニンニクなどを載せて、折りたたんでぱくり!うめぇー、うめぇー。まじ幸福だわ。黒ゴマのとろっとした甘い椀と、上品な味のスープと、果物が勝手に出てきたのでそれも食べながら。ハオチー、ハオフーなひとときを過ごした。

寮に戻ってから、『エレガントな宇宙』を読み進めたり、買ったディスクを持ってきたパソコンでリッピング(税関対策)したりした。中国の英語のチャンネルでは米国人の銀行マンと中国人のコメンテーターがディベートをしていた。共産党はこうやって自己弁護するが、中原にくらす人々のエントロピーは共産主義では抑えきれないと思う。

『エレガントな宇宙』を読了する。宇宙に関する非常に思慮深い考察を提示してくれた良著だった。アル・ジャジーラでもムスリム風の女性や男性がアラビア語?で討論していた。

北京消息VIII
by wavesll | 2005-02-16 01:35 | | Trackback | Comments(0)
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