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極西紳士のAmbivalence

Sex Pistols 『God Save The Queen』
女王に神のご加護を
彼女のファシスト政体が
お前を間抜けにする
潜在的な水爆だ

女王に神のご加護を
彼女も人の子だ
未来はない
夢見るイングランドには

お前の望みを言っちゃいけない
お前の望みを言っちゃ駄目だ
未来はない 未来はない
お前に未来はない

女王に神のご加護を
俺たちは人間的なものを大事にする
俺たちは我らが女王を愛している
救いの神よ

女王に神のご加護を
観光客と金のために
そして俺らのおつむのために
彼女はそうは見ないけどな

あぁ神は歴史を護る
神はお前の狂った行進を護る
神の御慈悲を
すべての犯罪を代償に

未来がない時
何が罪になりうるか
俺たちはゴミ箱に突っ込まれた花々だ
俺たちは人間機械にとっての毒物だ
俺たちが未来だ お前の未来だ

No future (x3)
For you
No future (x3)
For me
No future (x3)
For you
No future, no future
For you



風邪引いた。最近伊達の薄着してたからなー、自業自得っすね。

そんなわけで今日は布団に包まりながら本を読んでいた。

まず一冊目は『真説シャーロック・ホームズ』ホームズが活躍した時期のロンドンの写真と共に、様々な角度からこの稀代の名探偵を追った本だ。

本業の探偵業のほか、ヴァイオリニストとしてもプロ顔負けの腕前、養蜂事業も行い科学的な論文も著すホームズは、自信たっぷりでありながら謙虚で、冷徹なのに優しくて、冷静なのに激情家だ。この相反する2面性の振れ幅がめちゃくちゃ大きいのが天才天才たる所以なのだろうな。

ちょうどその頃夏目漱石も通っていた19世紀末から20世紀初頭のベイカー街を舞台にこの推理小説を書いたアーサー・コナン・ドイルもあれだけ理知的な思考の持ち主なのに晩年は心霊主義に傾倒するなどアンビバレンツなところを魅せている。人ってのはほんと多面体で、一つの角度から見ただけでは全貌は絶対に捉えられないな。

次に読んだのは『ビートルズの軌跡』。リアルタイムにミュージックライフ誌に載った記事を編集したものだ。

そこから浮かび上がるビートルズ像も全く安定しない。死ぬほどマジなことを歌ったかと想えばおちゃらけジョークを飛ばしたり、ケンカした女の子に謝る歌を書けばインド哲学から見出した人生の英知を語ったりする。まぁこれは時間の経過という要因も大きいけれど。

さらに言えば、ビートルズの場合の支離滅裂さを生み出したのは、本人達の実際と周囲の期待のズレだったんじゃないか?「本当に凄いロックンロールの救世主」というパブリックイメージは良くも悪くも負荷だったに違いない。ミーハーなファンの黄色い声援ならまだいいけれども、無駄に物事を小難しくしようとする評論家やジャーナリストは彼らにとって害悪以外の何者でもなかったのだろう。

ずっと明るいだけの奴とか、ずっと暗いだけの奴とか、ずっと真面目なだけの奴とか、ずっと馬鹿なだけの奴がいるなんて俺は信じられない。そういう人はきっと周囲の人たちの期待にあわせて無理しているんだと想う。

自分自身の心のぶれをあるがままに受け入れられるようになれば、どんどん振り幅が大きくなって、面白い人間になりそうな気がするんだけどなぁ。そのためには過去に自分が言った言葉なんてどんどん覆しても全然かまわないと俺は想う。


Oasis 『Live Forever』
たぶん俺は本当は知りたくない
どうやって君が育つのか
ただ飛びたいだけだ
最近君は痛みを感じたことはあるかい
朝の雨の中
骨まで濡れるように

たぶん俺はただ飛びたいだけだ
死にたくない 生きたい
たぶん俺はただ呼吸したいだけだ
たぶん信じてない
たぶん君も俺と同じさ
俺たちは彼らが決して見れないものをみる
きっと君と俺は永遠に生きる

Maybe I don't really want to know
How your garden grows
I just want to fly Lately did you ever feel the pain
In the morning rain
As it soaks it to the bone

たぶん俺はまだ
俺がなりたい何者にもなっていない
でも今はまだ泣き出す時間じゃない
原因を見つけ出す時だ
きっと君も同じだよ
俺たちは彼らが見れないものをみる
君と俺は永遠に生きる
俺たちは永遠に生きる
Gonna live forever
Live forever
Forever

by wavesll | 2007-11-05 17:48 | 私信 | Comments(0)
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