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最強の無線通信網とは?

「最強」というものには様々な観点があると思いますが、こと実用性という面では現在最強の無線通信網はPHSです。「ピッチはつながらない」と思っている方も多いとは思いますが、DDIポケットはマイクロセル型基地局を地道に設置していき、現在山間部以外では十分使える通信網を作り上げています。現在PHSキャリアは当初の販売戦略の失敗もあって、DDIP、DoCoMoPHS、Astel東北、鷹山Astelとありますが、ほぼDDIPとDoCoMoのみとなっています。

携帯電話キャリアが提供しているFOMA(W-CDMA)WIN(1x EV-DO)といったサービスは確かに最高速度が速く、基地局がカバーできる範囲も広いですが、その分基地局あたりのユーザー数が多く、実質速度では結局AirH”(PHS)の方が早かったりすることもあります。

今度AUから発売されるW21CAはOperaを搭載し、PC用サイトも閲覧することができますがOperaを使う分はダブル定額の適用外です。それに比べてDDIPのAH-K3001VはOpera搭載で、端末単体で使う場合は6,000円で使い放題(通話基本料込み)、PCに繋いでも定額です。また年割りなどを使えば4000強で使い放題にすることも可能です。
この違いは、携帯キャリアが携帯のトラフィックを増やす方向でサービスを展開していることに対し、元々モバイル向けにサービス展開してきたPHSキャリアにとって携帯端末でのweb閲覧はトラフィックを減らす方向で楽に提供できるということに起因します。

市場規模から、携帯電話の端末開発費(100億)の1/10程しか資金を使えないためどうしてもスペック的に見劣りしますが、元々定評のあるクリアな音質や低電磁波(中段jpg)に加え、自由なブラウシングというウリを持ったPHSという規格は現在最強だといえるでしょう。

将来的には日本の無線通信基盤はどうなっていくのでしょうか?NTTは3.5世代規格と呼ばれるHSDPAへの移行を表明しています。またDDIPは来年2月にKDDIを離れ、WILLCOMという新会社で更に早い512kや1Mの通信端末を開発していくことを発表しています。またユビキタス社会が到来すると、電話だけで無く家電などもインターネットを使って管理していくことになるでしょう。そのときは4Gになるのか5GになるのかはてまたAPHSになるのかは分かりませんが、更に新しい規格によって支えられていくと僕は考えています。
by wavesll | 2004-12-16 02:35 | 小噺 | Comments(0)
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