2017年 08月 03日 ( 3 )

Tyler The Creator - Scum Fuck Flower Boy & Live at Panorama Festival NYC 2017

Tyler The Creator - Scum Fuck Flower Boy [Full Album]


アメリカでヒップホップとR&Bの売り上げが史上初めてロックを超えるという発表がニールセンからありましたが、確かに近年はROCKよりもHIPHOPやR&Bにいい新作が多い感覚があります。

Frank Ocean - Blondeもそうですが、先日リリースされたTyler The Creatorのこの盤も美しく刺激的なチルな壱枚でした。

HIPHOPとR&Bは現在混然一体の様を示していて、このアルバムでもそういったマージナルな音づくり。夏季の夕暮れが似合う様な、憂いが滴るメロウなサウンドにはリリックがわからなくてもEargasmへ導かれますが、日本盤に歌詞対訳が載ってるなら買っちゃおうかな。

Tyler The Creator Live at Panorama Festival NYC 2017


LIVEもイケるんだなぁ、この人。ドープにバーストするパフォーマンスが素晴らしい。的確にSweet Spotを突いてくるHIPHOP-R&Bの心地は堪りません。Frank Oceanといい、Tyler The Creatorといい、来日公演を待ちわびてしまうなぁ。
by wavesll | 2017-08-03 20:54 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Frank Ocean - Blonde

Frank Ocean - Blonde


変な時間に寝、深夜というより朝が近いような刻に起きています。数時間後の一日が心配だけれど、そのお陰でFrank Ocean『Blond』の良さが分かってきたかもしれません。

この盤、今まで引っ掛かりがあまり感じられなくて…。Nikes ft. KOHHにはすぐに魅了されたのですが。音楽って聴く時間や環境、体調や心境でリスニング体験自体が大きく変わりますね。

アストラルに潜行してゆく、究めて個人的な時空間がそこに在って。日々の喧騒や陽光の下では気づけなかった、心の柔らかい襞に触れられる、そんなSound。この音に沈みゆくには草木も眠るクリアな静謐が私には要りました。
by wavesll | 2017-08-03 03:59 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Chino Amobi - Airport Music For Black Folk

Chino Amobi - Airport Music For Black Folk(Bandcamp link)
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上半期Best EPはTempalay 『5曲』で、上半期Best Albumは Jlin / Black Origamiで、さらに上半期Best3を挙げるならラスト1はKlein / ONLYでした。

そして、渋谷タワレコの試聴機で後ろの2枚と共に試聴棚に入っていたのがこの一枚。
南アフリカ発の新興レーベル、NONの主宰者であるチーノ・アモービの狂気を孕んだエレクトロニクス・ミュージック。

Soundcloudにある奴は音が悪くて、Bandcamp版はかなり良かったのですが、タワレコ試聴機で聴くと、自然音な採音サンプリングが本当に粒子が細かく感じて聴き入ってしまいました。

ただこれら3枚はCDリリースされる前にWebですでに聴けていて。
黒船Spotifyが日本の音楽文化を救う? 田中宗一郎インタビュー(FUZE)でタナソーが「ストリーミングサービスから取り残されて日本は孤立している」と尊大に語っていましたが、確かにCDショップが音楽の最前線ではなくなってしまったのだなと感じます。

それでも渋谷タワレコなんかはインストアライヴや、カツオさんのコーナー等店員さん企画のブースを設けているし、タワレコ新宿のNEW AGEコーナーやクラシックのタワレコ独自規格盤等かなり頑張っているとは思います。しかし洋楽に関してはリリース音源はまずSpotify等でCheckというのは私も基本になりました。

その上で、Spotifyではやっぱり音質が悪いというか、PCのオーディオ回り自体が弱いのもありますが音自体で感動することはあまりなくて。Webの音だとYoutube≦Spotify≦Sundcloud<Bandcampと言った感じ。個人的にはSpotifyよりもBandcampで好い音楽に出逢うことが多いです。

新聞がWebに速報性で負けても未だ一次情報に当たる面では優位性がありながらも、速報以外の”質”を高めようとする昨今。フィジカルメディアこそ"音質"に拘って欲しいと想います。

けれども最近は音が悪いCDが増えたというか、そもそも圧縮音源で最適になるように調整されたと想われるものが多くて。Rihannaの『Anti』なんかオーディオで聴いても全然よくないし、Frank Ocean / Channel Orangeは良いオーディオよりもラップトップで鳴らした方が良く聴こえ、逆にそれが面白かったり。

最近は”カセットの味わいがいい”みたいな方向性はありますが、昔の言葉でいう”原音再生”的な音質の探究から時代が変わってしまったのは悲しい所です。

個人的にバブル状態だった時にそこそこ好いオーディオを買って、その音づくりの方向性が生音が良く響くシステムで。その為ロック的なダイナミズムよりもジャズ等を好んでオーディオで聴くようになったのですが、音の繊細な粒立ちという面では電子音楽もモノによっては良く聴こえて。

上で挙げたところだと、KleinはラップトップでBandcampが良く聴こえて。Jlinは断然CD、Chino AmobiはSoundcloudは全然ダメで、Bandcampは良さが伝導されるけれど、CDの方がいいかな。Web音響だと工業的な響きだけれど、CD音響だと超自然性を帯びるというか。

こういうのは”音楽じゃなくて音質を聴いてるのか”みたいな話を吹っ掛けられそうですが、音量や音質も"音楽の内容"に含まれるのじゃないかと想うし、それこそカセットテープが流行っているような今は”この音源はこの環境で聴くと好い”みたいな視点でのガイドがあっても面白いんじゃないかなと想います。

個人的には近年で一番いい聴取体験だったのは宇多田ヒカル / 忘却 featuring KOHH を由比ガ浜の海景で聴いたとき。今、Webで誰でも膨大なアーカイヴから引き出せる故に"この聴き方が好い"っていう点が結構クローズアップされていくのではないかと想うし、そういう話で3,4時間呑み交わしたい感があります。

それにしてもChino AmobiといいKleinといいJlinといい、今のエレクトロニクス・アーティストの水準の高さには舌を巻きます。2016年のBest LiveもArca + Jesse Kanda @Wombだったし、充実する電子音楽、今後も愉しんでいきたいです。
by wavesll | 2017-08-03 02:54 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)