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怪聖歌 入江陽 『SF』 & Bon Iver 『22 A Million』

中目黒のイルミネーション、『NAKAMEGURO JEWEL DOME 2016』を観にいきました。
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真っ直ぐに寄り添いながら金色の道が目黒川に伸びていくのは観ていて心持ちが好いもので。Xmas具合が12%~23%くらいにはなってきました。

ここ数年街の空気はハロウィンの方が盛んで、イマイチXmasの高揚がないような気もしますが、クリスマスソングが流れ電飾が灯り始めると、徐々に年の瀬になってきたのだなぁと、寒冷になっていく日々に想います。

Xmasというとキリストの誕生日というイメージがありますが本来の誕生日とされる日は別らしく、何でも12月25日は「イエスの生誕を記念する日」とのこと。バブリーな"恋人たちの夜"として消費されてきた日本でも、オーセンティックな"聖夜"として慈愛のある日になっていけばいいなぁ。今年のミュージックソンは斉藤由貴がパーソナリティだとか。

入江陽 - おひっこし (Lyric Video)


Bon Iver-22 A Million Full Album


それとは別に今年は"聖歌"が鳴り響いた一年でした。Chance The RapperとKanye Westが"ゴスペル・ラップ"を創り上げたのも達成点でしたが、個人的には九月にドロップされたBon Iver 『22 a million』は個人的は下半期のかなり大きな一枚になりました。

これまで私はBon Iverにはピンとこなかったのですが此の"ベースミュージック化した聖歌"ともいうべきアルバムには撃ち抜かれて。過去作も聴き漁っているところです。

そしてタワレコでキラートラックとして紹介されていた10 d E A T h b R E a s T ⚄ ⚄を聴いた時"こっれは凄いぞ"と想いながらも"でも入江陽のおひっこしも同じくらいの衝撃だったな!"と感じたのでした。

2015年の個人的ベスト・ソングに選んだ入江さんのやけど [feat. OMSB (SIMI LAB)]を含む名盤『仕事』に続き、2016年もやってくれました。バークリーのジャズ作曲科を中退して去年日本に帰ってきたTeppei Kakudaのドープなトラックに乗せて先端歌謡が唄われているのがすっごく好くて。

この『SF』は大谷能生プロデュースによる『仕事』からするとかなり緩めに感じたのですが、ele-kingのインタヴューだとそれは狙ったものだそう。ある意味、期待していた『SF』の音像は『22 A Million』だったかもしれません。その上でインタヴューを読むと次の一手が気になる。同インタヴュー中にライヴ盤の話が出ていて。3月の新宿タワレコのインストアライヴでのJAZZな『わがまま』が物凄く好きな人間としては是非ともライヴ・アレンジ・アルバム出してほしいなぁ。自分の中ではceroと入江陽は今の邦楽のブラックミュージック系というかD'angelo-J Dillaから伸びた枝では2トップな感◎来年からの動きも楽しみな限り★★★★★

cf.
◆cero MODERN STEPS TOUR at Tokyo Studio Coast

◆入江陽インストアライヴ@渋谷タワレコ & 『仕事』 ― 今最も優れたポップスとして街の営みに寄り添う音
◆新世紀リズム歌謡伝──入江陽、インタヴュー(ele-king)
◆緋色の豊饒 Chance the Rapper- Coloring Book (Chance 3) X 秋味 第80回酒と小皿と音楽婚礼
by wavesll | 2016-12-16 21:19 | Sound Gem | Comments(0)

Louis Hayes Group / Variety Is The SpiceからAnderson Paak / Veniceに連なるコラージュジャケの名盤感

Louis Hayes Group - My Favorite Things
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先日書いたMichael Naura Quintetの記事をきっかけに個人的にクラブジャズ熱が高まってきていて。

当時、Sunaga t ExperienceとかJazzinvadersとか、聴いたなぁ。ロックから背伸びしようとして、しかしコテコテのジャズは取っつきづらかった人間にはDJ的視点で選らばれた音源達は眩しく、JAZZ FOR MORE VOL.2なんかにドハマリし、横浜モアーズのタワレコのクラブジャズ試聴機や池袋タワレコのレアグルーヴ試聴機には音楽世界を拡げてもらえました。

大学の頃聴き漁ったそこら辺のアルバム、今は聴かなくなってしまったものも多いのですが、当時購入した中で今もこれは良い買い物だったなぁと想っているものの一つがLouis Hayes Group / Variety Is The Spice

Louis Hayes:drums
Frank Strozier:alto sax, flute
Harold Mabern:piano, electric piano
Cecil McBee:bass
Portinho:congas
Titos Sompa:percussion
Leon Thomas:vocal

デトロイト出身のドラマー, Louis Hayesがリーダーを執る暖かな夜景が似合う雅盤。”What's Going On”やLeon Thomasのヴォーカルによる"Little Sunflower"もキラー。そしてジャケがいい、このセンスはAnderson Paak / Veniceに隔世遺伝したのではないかと想っております。こんな感じのコラージュジャケって名盤感ある◎

珠玉のポップでありながら時を経ても瑞々しいHIPさを感じさせる好盤。クラブジャズのブームが去っても地力の魅力が飛びぬけたとっておきの一枚です。

Louis Hayes Group - What's Going On


louis hayes, leon thomas - little sunflower


Anderson Paak - Venice (Full Album)

by wavesll | 2016-12-15 07:44 | Sound Gem | Comments(0)

Michael Naura Quintet / European Jazz Sounds 於 12月の或る日

Michael Naura Quintet / European Jazz Sounds(澤野工房)

Michael Naura (piano), Peter Reinke (alto sax), Wolfgang Schluter (vibes), Wolfgang Luschert (bass), Joe Nay (drums)

Dr.Jekyll / Michael Naura Quintet(ニコニコ動画 link)
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Michael Naura Quintet / Down In The Village


心が乗って散髪したら髪切りすぎて寒くてw

まだXmasという気分にもならないのですがやっぱり12月なんだなぁと。

そんな冬の日に聴きたくなるのはこんな楽曲。
旧ソ連、リトアニア出身のピアノ奏者、ミハエル・ナウラが63年に残した記念すべきファースト・アルバムであり、間違いなくナウラの最高傑作である。それと同時にドイツのジャズ・シーン革新の先駆けとしても「歴史的に重要」な作品。(mother moon music)
ミハエル・ナウラというピアニストはジャズ批評別冊「ヨーロッパのジャズ・ディスク」(1998年)によると,ロシア生まれのベルリン育ち。ベルリン大学では政治ジャーナリズム,哲学を学ぶ傍ら,ジャズのクラブ,フェスティバルで活躍したそうです。60年代に入りモード手法も取り入れ,ドイツのジャズの牽引者として活躍し,63年に本作を発表。しかしその直後に健康を害し活動停止。71年には北ドイツ放送のジャズ部門のヘッドに就任したそうです。本作以外には70年代にはECMから数枚アルバムを出している(雨の日にはJAZZを聴きながら)
とのこと。

ヴィブラフォンの弾ける音、クールに内在する暖かみ。Europian Jazzの金字塔と言われるのも得心が行く名盤。

十年前に澤野工房さんがCD化してくれて、BEAMS RECORDとかで視聴して一気に気に入って。それから何度も冬の日に噛み締めている気がします。聴き〆るとでもいうのかなw

そんな名盤も今Spotifyで聴けるんですね。凄い時代になったなぁという感じ。キビキビしてるのに温かみもあるのがとても冬に合う。クラブジャズ的魅力もある上で、クラブジャズというブームを越えた普遍性がある名盤。これから先も幾度となく聴いていく、人生の伴侶にしていけそうです。
by wavesll | 2016-12-10 20:57 | Sound Gem | Comments(0)

cero MODERN STEPS TOUR at Tokyo Studio Coast

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新木場スタジオコーストでceroをみれる機会に与かってきました。これがとても面白いライヴ体験で!

(I found it)Back Beardで始まり、Yellow Magus、Summer Soulと一気に場を持っていくの刺激を受けながら、数日前にスタジオコーストでみた相対性理論が後期フィッシュマンズの発展形ならばceroは初期フィッシュマンズの発展形に感じて。フィッシュマンズの香りのするグループが自分は好きで、今Tokyoでハイレベルな楽団が音を鳴らしているんだなぁと想ったのでした。

とは言え、ちょっと不安だったのは去年"Obscure Ride" Release TourをZepp Tokyoでみていたことから、単純にその繰り返しや想定の範囲内だったら物凄く傲慢な話"面白味に欠けるな"と想ってしまうかもしれない、と。舌が肥えすぎてしまってる贅沢な話なのですが><

しかし彼らはその期待と不安をすべて昇華してくれる新モードを鳴らしてくれました。
トランペットとボンゴ・パーカスが効いている編成がラテン・モードで。これまでの3曲も”なんかNYっぽい感じがする”と想っていたのですがElephant Ghostにサルサを感じ、"これは新しいフロンティア拓くのをみれるのかもしれない"とわくわくさせられて!

かと想うと新曲「ロープウェイ」の"人生の次のコーナーが来る"という詩が沁みて、沁みて。ceroのメンバーと自分は同世代なので、尚更同時代を生きる人の言葉がすっと入って、心象風景が開ける気がしました。

さっきNYラテン/サルサと書きましたが、このライヴでのceroのモードはラテン以外にもエレクトロな音像にも試みていて。新曲「よきせぬ」や「Exotic Penguin Night」の突き進む感じ、一番想起したのは2015年bandcampで聴いたサイケデリック・サルサのLa Mecánica Popularでした。

電化サルサ。2015年のceroはD'angeloを始めとするブラックミュージックを日本のPOP/ROCKとして咀嚼するという形で一つの時代のテーゼを示して。"シティ・ポップ"という一段の中でも一つ図抜けた作品をドロップし、時代の空気を醸造して。その"J-POPにおけるブラックミュージック"という稲穂は星野源が刈り取った気がしましたが、まるでR&Bブームから颯爽と脱皮したUAのようにシーンに滞らずに"次"を貪欲に模索するceroの姿勢に勇気づけられました。鳥の声のサンプリングなんかはChassolとの対バンからの影響かな?

そして荒内君の新曲がモロに中南米なグルーヴが効いていて!こりゃたまらん!中南米音楽やるにしてもクワイエットミュージック的なものでなくゴリゴリのグルーヴものを嚙み砕くのは格好いい。心躍らせ驚嘆しました。ゴリっとしたまま出すのがFreshで好い!

そして「街の報せ」。どこかXmas Songのような靜な美しさをもった名曲。
さらにアンコールの「Comtemporary Tokyo Cruise」の祝祭!まるで既に新年がやってきたかのような多幸感に手をあげ、祭り拍子に跳ねました!

この美しさと歌心が一本通っているからこそ、ブラックミュージックやラテンで肉付けしてもぶれずに、軽やかに時代を越えていくのだなと。World Happiness 2014で惚れたバンドは現在地でもときめきをもたらしてくれました。TOKYO2020へ向けて"今の東京の音"ってこれだと想います。みれたことに感謝。

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by wavesll | 2016-12-03 08:27 | Sound Gem | Comments(0)

玄白Rock Breathing <Spinetta, CKB, Paul Simon, 桑田, 若大将, はちみつぱい, Bowie>

自分は暑いのは大好きな人間だと思っていたし、寒いより暑い方が断然好みなのですが、数年前に熱中症になりかけて以来というか、暑すぎるのも耐えられないかもしれんと想い始めました。

そこで近年は夏には酷暑を冷ますようなブリージン・ナンバーをかけるのが好きになってきまして、SPINETTAの『KAMIKAZE』やクレイジーケンバンドの『7時77分』とか『ガールフレンド』とかで"こりゃBrea爺ingもいいね"とか下らぬ駄洒落をやっていたものでした。

KAMIKAZE (1982) L.A. SPINETTA


CRAZY KEN BAND / 7時77分


そんな夏の夜にポール・サイモン 『Stranger To Stranger』 クラップ!クラップ!ら参加の冒険的/実験的な色彩帯びた新作.(Mikiki)という記事を読んで今聴いてるのですが、これがすこぶる良くて!

Paul Simon - Stranger To Stranger (Full Album)


ワールド・ビートを取り入れた音楽にヴェテランが試むというと夏の超・長時間音楽番組群でも披露されたヨシ子さんが思い浮かびますが、こちらはよりスマートな音の洗練さで、まさにSummer Breathin'. 『Sound of Silence』とかのイメージしかなかったのでこれは嬉しい驚きでした。御年74才でClap! Clap!を起用するところなんかも感性が今だなと。桑田さんがSeihoを起用するようなものですものね!まぁ日本にはPUNPEEにラップをOKする若大将がいますが^^

桑田佳祐 - ヨシ子さん


お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE


そうそう、日本屈指の爺バンド、フジロックにも出演するはちみつぱいが、今年のビルボード東京&大阪のライヴ盤を出しているのですがこれが年間ベスト級の出来で。
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歌唱はもちろんヴェテランのコクがあるのですが、バンドのサウンドが完全に今仕様。タワレコではフィッシュマンズの96年赤坂BLITZのライヴ盤と並べてあったのですが、ジャム感そして音感触がフィッシュマンズリユニオンに通じる煌めく感覚でした。

はちみつぱい at Fuji Rock Fes '16 「こうもりが飛ぶ頃」


そして今年はJディラ的なもたれたビートが日本でもどんどん組み込まれた年でした。
グラスパー以降の新世代ジャズがどんどん導入されて、Yasei Collectiveであったり、WONKであったり、TAMTAMであったり。Nao Yoshiokaのように2015年からもたれるビートを導入していたアーティストもいましたが、日本においてこれだけこのビートジャズが流行ったのは、やっぱりこの人のインパクトがあったからだと想います。

David Bowie - Blackstar (full album)


Cotton ClubでのLiveで超絶の域のドラミングを成したMark Guilianaのクァルテットを起用したこのアルバム、最期まで表現のアップデートを研鑽しトレンドセッターとして彼が時代へ与え続けた衝撃には舌を巻きます。

革新的な爺達、こんな形で年を重ねるの最高だなぁ。今年は日本の、そして海外の爺達のイノヴェーティヴな姿に刺激を受けた年となりました。
by wavesll | 2016-11-29 17:57 | Sound Gem | Comments(0)

馬喰町バンド インストアライヴ@渋谷タワレコ

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馬喰町バンド「ホメオパシー」MV(2016.11.9リリース 5thアルバム「あみこねあほい」より)


馬喰町バンドの渋やタワーレコードでのインストアライヴ。
今年はアラゲホンジ LIVE at 渋谷タワレコ!!!!!△Animal△Vol.8 ~アニマル民謡 at Bar Bonoboに俚謡山脈民謡DJ Setを聴きに行ってきた!と今の感覚で民謡を鳴らすミュージシャンに触れた一年だったけれども、この馬喰町バンドは細野晴臣さんな馨りのする日本のROCKを感じる旋律に民謡、そしてヒッブホップというのが香辛料として効いていて。何しろフリースタイルから始まるし◎「はらたいらさんに3000点」てキラーなリリックだw

ヒップホップは海外にいったときに現地のミュージシャンと絡むときに使ったらしく、“ヒップホップが民族音楽の共通言語になっている”とのこと。現地のガムラン少年のビートにフリースタイルって、私が妄想してた奴が現実に!聴きてー!

フィールドワークで民族音楽を採集してると聞きめっちゃいいなと。和柄の面白く格好いいギターだなと思ったら“六線”という創作楽器だったのか!?また“遊鼓”がめっちゃ最高で◎

アンコールの曲、抜群に良かったなぁ。オオルタイチとかHIFANAとか好きな人にもすすめられる好いバンドでした★★★

馬喰町バンド「わたしたち」MV(9/2リリース4thアルバム「遊びましょう」より)


馬喰町バンド : MUSIC SHARE#42@Reb Bull Studios Tokyo


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追記:
ヤッバイ動画みつけました!

島音流×馬喰町バンド×アラゲホンジ スペシャルコラボライブ!

by wavesll | 2016-11-27 06:19 | Sound Gem | Comments(0)

里国隆 黒声(クルグイ)の記憶

奄美の歌者 里国隆 「あがれゆぬはる加那」 2000年発売のCD『黒声(クルグイ)』から


フジテレビ 【FNSドキュメンタリー大賞】 黒声(クルグイ)の記憶をみました。
大正7年、奄美大島笠利町に生まれた里国隆(さとくにたか)。幼少期に失明しながらも祖父の手ほどきで島唄と三味線を身につける。17才の頃、樟脳売りの行商人に連れられ故郷を出奔。戦後も米軍統治下の沖縄全土を歩き、竪琴、三味線をかき鳴らし、生涯のほとんどを放浪で暮らした。里の路傍で鍛え上げられた独特の声は「黒声(くるぐい)」と呼ばれる。
「物乞い」、「リズムの天才」、「放浪芸の華」、様々に評される漂泊の唄者の実像に迫る。
奄美群島では歌の上手い人を唄者(うたしゃ)と呼び、きれいな声を白声(シルグイ)、太い濁声を黒声(クルグイ)と呼んだそうです。

17の時に奄美竪琴で生きていくと沖縄に出た里国隆氏。奄美、沖縄、米軍、辛苦の中で時代に揉まれ、笑みを失わない里国隆氏の歌は凄味を益していきます。

去年観た奄美竪琴の盛島貴男さんも里国隆氏の影響を大きく受けているとのこと。盛島氏の優しい響きに比べて里氏の歌は破天荒な野性味に溢れているというか、今年観たすみだ錦糸町河内音頭大盆踊りを想起。里氏のきらめく竪琴の音色と凄味のある歌の組み合わせの妙が、とても心打ちました。

歌が持つ命の燃焼、生きていくことの澁とさ、ブルジョワ趣味とは一線を画した生々しい音楽、Rhythmの蠢き、縄文杉の白古樹のようなクルグイの迫力に畏敬の念を抱かされ、Empowerされました。
by wavesll | 2016-11-23 07:16 | Sound Gem | Comments(0)

イ・ラン (이랑 / Lang Lee)インストアライヴat 渋谷タワーレコード

韓国ソウルのホンデ(弘大)シーンを象徴するSSW, イ・ランさんのインストアライヴへ行ってきました。
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素晴らしいライヴでした。SSWのイ・ヘジさんのチェロとの2人でのライヴで。この音像は日本のバンドでいうとFEED meets マレウレウみたいな妖精的な歌。

イ・ラン(이랑)- ハハハ (soundcloud)

グリーンランドのバンド, Nanook聴いた時も想ったのですが北欧語と韓国語って響きが似てる気がします。野性味と清新さが混じる感じ。ちょっと日本語の空耳にも聴こえるようなズレ感も別注アイテムのような感覚をさせているのかもしれません。

イ・ラン(이랑) - 神様ごっこ (soundcloud)

音楽が物凄く良くて、歌唱も素晴らしかったし、「ドネーションは外で」「タダなのに30分は長い」「無料だからアンコールなし」等本人のキャラも良かったw生で「ヘル朝鮮」って初めて聞いたwイ・ランさん、日本語もある程度出来て、詞の話もしてくれました。生々しい歌詩が分かったらまた違うのだろうな。

と想ったら日本語字幕付きの映像がありました。それも最も情念を込めて歌っていたこの曲。軽やかに笑い飛ばしながら、しかしその現実の辛みを真摯に歌うからこそ歌に本物が宿る。

イ・ラン − 世界中の人々が私を憎みはじめた


生歌の透徹とした凄味は、ぜひライヴで体験してほしいアーティスト。観れてよかったです。
バンドサウンドもいいみたいで◎またみてみたい。hyukoh(혁오)と対バンしないかな???Rock Korea、ちょっと熱いことに成って来ていますね★★★

[온스테이지] 309. 이랑 - 나는 왜 알아요+웃어, 유머에

by wavesll | 2016-11-19 20:53 | Sound Gem | Comments(0)

Wake me up (Avicii) - Rhapsody Philharmonic

Wake me up - Rhapsody Philharmonic

ハノイ市中で行われたフラッシュ・モブ。
The Vietnam National Institute of Music出身の彼ら、他にも色々と演奏しているようです。

POP/電子音楽をオーケストラでというと
1966カルテット / Smooth Criminal 吉松隆 / Tarkus,或いはモルゴーア・クァルテット / プログレ名曲選Jeff Mills & Montpellier Philarmonic Orchestra - Blue Potential等、名奏が沢山ありますが、この『Wake Me Up』はカントリーX EDMに本来の生成りの香りを取り戻す試みとしても面白いし、ハノイの勢いそのままにプレイしていて朝にぴったり◎がんばっチャージできましたw☆

本家も置いておきますね。
Avicii / True

Avicii Live @ Ultra Music Festival 2016 FULL SET


cf.
今新たにEvergreen馨る Mumford & Sons - Babel X 赤芋仕込み 明るい農村 第81回酒と小皿と音楽婚礼

by wavesll | 2016-11-17 07:36 | Sound Gem | Comments(0)

ROVO live at 代官山UNIT 2016.11.12 and 13

Kmara - ROVO - Imago [1999]


Rovo - Sai (Full Album)


ROVOの2Days@UNIT、行ってきました。

初日はナカコーのバンドとの対バンで。ナカコーバンド、ひさ子345沼澤さんといてかなり好きなメンツだったのですが到着が遅かったのかフロアに入れず。一番後ろで呑みながら聴いてました。数年前にサマソニ深夜でみたときより今のバンドの曲がいい、勝井さんと一緒にやったりもしたのですが、ラストの曲のノイズに達するかと言う位の爆音、好きでした。

そしてROVO。
ここは転換の時にフロアに入込、真ん中で躰揺らしながらみました。
KHMARAからドラムバトル入れて3,4曲辺りが一番ぐっと来たというか、ヤッヴェエエえええええ!!!!!!という感じ。REOMからLIEGEなんてteam.Labo『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space』をヴィジュアル無しで超えてくるっていうか、宇宙空間を翔る前後左右上下不覚な凄さで。銀河の最奥へ航行するドライヴ感覚ありました。

高校生の頃自分が巡り合った最高深度のアルバムは『live at liquidroom 2001.5.16』で。特に一曲目のKHMARAが大好きで大好きで。なので敢えてKHMARAと書いてます。

私はROVOのLIVEはフェスでは数回みてると思うのですが単独は初めてで。大学の頃日比谷野音WORLD BEAT 2006でみたときはKONONO No°1に食われてたという感覚があって。その後Tシャツつきの(そのTシャツの鹿のデザインマジカッコよかった)野音のDVD買ったのですが音圧が弱かったというか。でもリキッドのライヴ盤の良すぎ振りからして絶対にライヴハウスでみたら狂熱があるのではとずっと想っていたのでした。ただ、いつの間にか離れていて。今では時折『PYRAMID』を聴き返すくらいだったのですが今回ライヴチケットを贈ってもらえて。

そして聴くKHMARAのイントロ。生で見るのは初めて。"この音原田さんのハーモニカだったのか!?"と感動しました。ドラム・パーカスバトルも二人が仁王のような存在感。ギアが完全に入ったのはKHMARAからだったけれど、その前も熊野古道みたいな荘厳さがあって山本さんのギターが凄味にやられていました。

Encoreではナカコーも出てきてまずは共作曲R.o.Nを。幾何学的なギターフレーズが現代美術的なあって洒落てるなーと想ったら特別ゲストにU-zhaanが出てきてタブラぶちかまし一気に熱が帯び上がり!勝井さんのヴァイオリンが龍の様!

さらにラストはROVO+ナカコー+U-zhaanによるWhite Surf Style 5!!!!!!!これが格好良くて!このタイトさ!スーパーカーの曲を演ることでロック・バンド・サウンドとしてのROVOの強度がまざまざとわかりました。最高の一夜でした!

そして2日目!
昨晩で温まってたからか今夜は最初からガンガン入れました。今夜は益子さんのシンセの凄さが序盤から凄いというか。というか6人編成なのにこの音の密!音のソリッドさが最強!

そして音の瑞々しさ。大学の頃“ヤバいバンド”として訳もわからず圧倒されたのを想いだし、今聴くと“訳がわかるのに凄い”。今年、大学以来十年ぶりに『2001年宇宙の旅』『気狂いピエロ』を再観した時の感動に近いかも。名画は10代、20代、30代…と観たときにまた違った感動を味わえるのに相似な、経験を積んでわかる領域がありました。

高校の頃はロックバンドのライヴに行ってもモッシュやダイヴに気が行って酸欠状態で、その頃はSherbetsとかみてたのですが鑑賞なんて感じというより暴れるために行ってたような感覚で。その時中高の頃聴いていたBlankeyやTMGEから少し背伸びして聞いていたのがROVOでした。そこからクラブジャズ、レアグルーヴ、民族音楽、ジャズと聴くものを拡げ、ここ最近はR&B、ソウル、ヒップホップ、クラシックなんぞを開拓しようとしているのですが、ROVOのスペース・ロック / 人力トランスは"新しい種類の音楽を聴きたい"としてきたこの10年強の走りだったように想えます。

翻って今ROVOを聴いて、その音の快楽を浴びて、"あぁ、俺ってROVO世代なのかもしれない"と感じたのでした。"新しさ/新奇性"に依らない音楽そのものの魅力を浴びたというか、良いものは良い!読解力が増して、より凄味がわかる。本当に気持ちいいし、瑞々しい音に感じ入っていました。私にとって血肉となっているネオ・スタンダードはこの音かなと想いました。音楽聴きも三周目として、真っすぐに聴けるようになってきたと感じます。

そして今夜もスペースマウンテンみたいに上下左右前後不覚にトバサレテ。CISCO来航!これもうほんとにやっぱり音がいいハコでのROVO、最高すぎる!

そしてENは極星とSPICA. ここでROVOの本当の凄味というか、進化し続ける姿に昂揚!!!まさか上モノをたわんだリズムでくるとは!?音楽的進化潮流を血肉化して己のスタイルで料理する物凄く刺激的な瞬間でした。良いものがいいものであり続けるためには革新を起こし続けているのだなと。原田さんの煽りにがん騰がって最高の一夜、いや二夜連続で巨大な感動を得る最高のROVO20周年ライヴでした!

去り際に山精が「特にないです。好き勝手やってるだけです」。なんてカッコいいオッサン達なんだw!最上のエモーショナルと音楽的刺激を受けた週末になりました。


12日
Eclipse
XI
Palma
Khmara
Woof session
Reom
Liege

En.
R.o N
White Surf Style 5.


13日
Batis
Baal
Mattah
Loquix
MIR
Haoma
n'PoPo~Cisco

En.
極星
Spica

cf,
宇宙と芸術展 at 森美

by wavesll | 2016-11-14 04:31 | Sound Gem | Comments(0)