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The xx at FUJI ROCK 2017 X 和かすみ 第103回酒と小皿と音楽婚礼

The xx at FUJI ROCK 2017 full set


c0002171_16245151.jpgThe xxは「凄い凄い」と言われているのを聴いてもこれまでイマイチ良さが分からなかったバンドだったのですが、今回このFujirockでのLIVE音源をみて自分の中で得心が行ったというか、”めちゃいいじゃん”とw Arcade Fire / Coachella 2014をみたときのような開眼でした。

ドラムレスで、James Blakeのような図太い低音。The xxはロックバンドのベースミュージック的アップデートだったんだなぁと。 そのエレクトロニックな音の太さと3ピースとしてのすっくと鼎立した音の芯の強さに、「おいおいこないだショーケンのライヴみてロックは年寄りに任せときゃいいって言ったけど、全然新しいROCK SOUNDが鳴らされてるじゃねえぁ」とw掌返しを惜しげもなくしてしまいました。

このROCK BANDの音に彩を添えるとしたら、和かすみを挙げたい。
黄桜がつくったこのホワイトエールの仄かに馨る柚子がThe xxのみずみずしさを増して際立たせます。

FRESHな音には柑橘系が似合う。この爽やかな音と酒に酔いました。
by wavesll | 2017-08-12 16:44 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

A Tribe Called Quest Full Set Panorama NYC 2017 X 和あかね 第102回酒と小皿と音楽婚礼

A Tribe Called Quest Full Set Panorama NYC 2017 (Part 1)


A Tribe Called Quest Full Set Panorama NYC 2017 (Part 2)


c0002171_15432251.jpgATCQのFreshで, 音は悪いんだけど臨場感が伝わるAudience Shot. HIPHOPのレジェンドである彼らのパフォーマンスはタイムレス。来年Rolling Loudが日本でも開催されるけれども、ATCQの雄姿がみられないのが悔しくなる、現在でも強度を持ったPerformance。特にPart2のドチャメチャにワクワクさせられる感覚がヤバイ!

アガりつつ半ばヤケな気持ちを酔わすのは黄桜がつくったペールエール、和あかね。これマジ美味いです。

軟水である京都の伏水を使用することでスッキリした味わいにしたということですが、しっかりとしたコクがある上での端麗、例えば同じ京都の地ビールである京都麦酒よりこちらの方が断然好きです。

夏の曇熱を昇華する様なMUSIC PERFORMANCEと美味いCerbeza. 夏来てんなーと言った感じを楽しむBon Vacation日でした◎
by wavesll | 2017-08-12 15:51 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Toshiyuki Tsuchitori, Ryuichi Sakamoto / Disappointmemt-Hateruma 2014年の波照間 第33回音の貝合わせ

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Toshiyuki Tsuchitori and Ryuichi Sakamoto ‎- Musique Differencielle 1


土取利行&坂本龍一/ディスアポイントメントハテルマ(綾)


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数年前、波照間島へいった。石垣から船で行くのだが、この海域は波が荒く、欠航することもしばしば。実際帰りは海が荒れ、GWで人が多かったため無理して出港したがぐわんぐわんに揺れた。

石垣島はマックスバリュが3軒あるくらい発展していて波照間を歩くと「あぁ、島に来た」と強く想ったのを覚えている。自転車でめぐれる大きさで、サトウキビ畑をどこまでも走った。

実際の波照間島は神聖なる田舎だけれど、この盤は極めて現代的な音。このジャケにはニシ浜を想起した。ディスアポイントメントとはオーストラリアの湖で、解説では沖縄音楽とガムランのペロッグ旋律との関連も触れられていて、フリーミュージックを志向したとか。

この若かりし日の坂本教授の関わった音盤、制作の主導は音楽評論家が行ったそうだ。フィクショナルな想像の波照間に鳴る、神聖なる古代都市の音として楽しめた。

◆Myahk's O Vol.1 池間島、砂山ビーチ、宮古レコードセンター、蛸丼・宮古島飯
◆Myahk's O Vol.2 前浜ビーチ、海亀シュノーケリング、パンプキンホール鍾乳洞、山羊刺し・宮古島飯
◆Myahk's O Vol.3 伊良部島、下地島、ヤシガニ、宮古島の浜辺、シークァーサーヴァイツェン・宮古島飯
by wavesll | 2017-07-21 01:04 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Fela Kuti - Zombie X Firestone Union Jack IPA 朱夏は此の道 第101回酒と小皿と音楽婚礼

Fela Kuti - Zombie [Full Album]

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今年の初泳ぎは元町プールでした。

週末のわいわい賑わう元町プール。木立の中で落ち着いたプールもいいけれど、こういう騒やかなのも良いですね。入墨の侠っさん達がかなりいたけれど、今年からはTバックが禁止だそうで。元町プールと言えば刺青とオッサンTバックだったのですが、時代は移るもの哉。

午前中泳いで、さっぱりしてUnionで弁当買って家で昼。最高な流れ◎

こううだる中に涼を与えて呉れる音楽もいいけれど、気持ちよく熱に酔うのも一興。

Fela Kutiはその感覚にうってつけ。
Miles Davis - Kind of Blueの時も画きましたが、この名盤も最近良さが直撃するようになった盤で。新たなロールモデルは此のマッシヴさだなと。

青春の靑を越えていくにはこの肉体性が道標になってくれる気がします。今年は體を鍛えたい。出来るだけ泳ごうと想う處。

それに合わせるはFIRESTONE UNION JACK IPA, 匂いたつアロマ、良い珈琲の基準が酸味に感じるように、最近はいい麦酒のクライテリアが香りに想うようになりました。

このアロマが加わることで『Zombie』の音が新たなディメンションに廣がる感覚があります。MassiveでAromafulな朱夏を重ねていきたい、そんな思いをアフロ・ビートの熱情に湧かして。
by wavesll | 2017-07-10 19:54 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Miles Davis - Kind of Blueに一杯の水 第100回酒と小皿と音楽婚礼

Miles Davis - Kind of Blue - Full Album (Remastered 96kHz.24-Bit. 1080p HD)
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酔いしぐれ、まどろんだ未明に出された、一杯の水の美味しさというか。透き通って優美な響きがこの盤にはあります。

『カインド・オブ・ブルー』、この名盤中の名盤の良さが分かるようになってきたのは実はここ1,2年のことで。Smoothなんですよね、この盤。

マイルス33才の作。奇しくも私も今年で33才。表現者の年齢とリスナーの年齢の連関ってあるのではないか、心の振動数とでも言うか。そう感じます。

2014年の秋にAjicoについて似たようなことを書きました。そして2015年初から本企画を始めて。今回で100本目。時が経つと、積み重なっていくものなのだなぁと感じます。

時代という時間軸と、アーティストの年齢という時間軸が、レコードの変遷には刻まれていて。音楽を聴くことは時間を旅をすることと譬えられるような気がします。

"あの時代の精神"、"あの人はあの歳でどんな表現をしたか"。そしてその前後の流れ。過去/歴史を聴くことは、自分の現在地と未来への羅針盤でも在り得る。この優しい響きを夜明けに聴きながら、そんな感慨を抱きました。

旅の途中で一杯のチェイサーを飲んで、また時の海へ。航海の幸運を音楽で祈って。
by wavesll | 2017-06-30 04:26 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Pygmy Rain Forest Music X 無何有 第99回酒と小皿と音楽婚礼

Pygmy Rain Forest Music


c0002171_2394765.jpgこの連載を続けて長いけれど、稀に特別な時間が流れる組み合わせがあります。

本当は毎回そうした本当に飛び切りの時だけを紹介したいのだけれど、そこまで届かなくても"この組み合わせは一応ライン越えてるな"と書いてることは、正直あって。

この音に、此の酒。熱い刺激がそこに存在するのに、なんとも円やかな、≪Nature≫が起ち上がる感覚。空梅雨の夜、蒸した空気が、此処を高密度の緑へ持ってかれる。

無何有、屋久島の酒でもこれはちょっと異なる位相にある酒だと想。密林の音に、本当によく合う。

20分、40分が数時間にも感じるような変性意識。音楽と酒が連れていける至高の奥地へ行った時間。

一番日が長い時期の闇に、心躍る。身体が形而上へ持ってかれる、天然自然と自我が調和する。そんな体験でした。
by wavesll | 2017-06-29 23:31 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

The Golden Cups X ドライプレミアム豊饒 ニュージーランド産モチュエカ使用 第98回酒と小皿と音楽婚礼

Videos of The GoldenCups


60sの本牧で生まれたバンド、ザ・ゴールデンカップス。
昨年のはちみつぱいに続いてFujirockへ出る彼ら、丁度この春にたまたま聴いたThis Bad Girlのギターの出音の良さに惹かれて最近ずっと聴いていて。

The Golden Cups One More Timeという伝記フィルムでは日本のロック界の錚々たる面子がいかにカップスのメンバーがワルでカッコよかったかが語られていて。後半の再結成ライヴ動画をみると、60年代の方が音が溌溂としていて好きだなと。

ゴールデンカップスは当時事務所から不本意に歌謡曲を歌わされたそうですが、自作では本来はブルーズが本領だと。実際、LSD Bluesなんか最高で。そして真価は海外のモノのカヴァーのギターワークな気がします。海外のロックを噛み砕くずば抜けた感性・嗜好そのものが魅力だったのではと。

G.S.の括りだったけれどその枠をはみ出す感性は寧ろ幻惑のペルーヴィアン・ミュージックに取り上げたような世界的なサイケ・ガレージ・ムーヴメントの一つだったのではないかと想います。

c0002171_2212096.jpg動画群を流しながら飲んだのは黄金に水色の缶も鮮やかなドライプレミアム豊饒 ワールドホップセレクション 華麗な薫り ニュージーランド産モチュエカ使用。

お中元用の限定醸造ですが、最近はコンビニでばら売りなんかもしているところがあったり。これ真面に美味しくて。スーパードライは炭酸水に劣る教信者だったのですが、前出てた金のドライプレミアムも美味だったし、コレなんか風味も最高でころっとやられてしまいました。

60s 70sのRockも最高だけれど、いいビールがつくられる時代に生まれて嬉しい限り。今はクラフトビール熱も上がり、消費者が行為で示せば時代の風も変わるのだと想います。生産者も消費者も文化の両輪、良い嗜好・感性が拡がっていく時代。私も横浜の片隅から個人メディアでそよ風でも発していけたら僥倖の限りです。

最後にゴールデンカップスの底知れなさをご紹介。The Golden Cups-Live Album-1971の4:53辺りから始まる楽曲、フルートが生かしたジャズ・ロックな味わいのある曲で"こんな引き出しもあるのか"と軽くショックを受けました。

私の父は当時ゴールデンカップスのライヴをみたことがあるそうで。今でも本牧にはゴールデンカップという箱があるとか。酒を飲み交わしながらロックの話を親父といつかしてみたい。その時は風味豊かな麦酒をいきたい。
by wavesll | 2017-06-26 22:22 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

daoko - Fog X 水曜日の猫 第97回酒と小皿と音楽婚礼

daoko - Fog (映画「渇き。」ver. new mix)【OFFICIAL】


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ホワイトビールの甘みと苦さがこのウィスパー・ラップに融けていくと、センチメンタルに青い想いが湧いてきます。

daokoの、この感傷的なウィスパー・ラップというキラーな「形」はDAOKOになってから姿を変えていった気がします。でも、アーティストとはそういうものではないかとも想うのです。

その時々につき合う女性によって「時代」を変えたパブロ・ピカソのように、またポーリングやドロッピングという必殺の「形」を手にしてもその後も新領域へのメタモルフォーゼの道を歩み続けたジャクソン・ポロックにしても、表現者は一処に留まれない。

それは同じことを続けることはより新たな挑戦をすることが刺激的ということでもあるだろうし、時の経過によって心身から出ずるものが変容していく。だからこそアーティストの「今」は今しかあり得ないのだと感じます。

故に「レコード」というものは貴くて。抽出された芸術の刻印は、芸術家自身が変わりゆくゆえに掛け替えのない記録なのだと。

そして、だからこそ今を噛み締めたいし、次の変化が待ち遠しくなる。そして、きっと昔の形はいつだって繰り出せて。もし深化したウィスパー・ラップが聴けたら、涙がちょちょ切れちゃうな。
by wavesll | 2017-06-22 23:34 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

ラブリーサマーちゃん/あなたは煙草 私はシャボン(siroPd Remix)Xヱビス華みやび 第96回酒と小皿と音楽婚礼

ラブリーサマーちゃん - あなたは煙草 私はシャボン(siroPd Remix)
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ホントは画像だけでキメるとかっこいいかもと思ったけれど、一言だけ。

ラブサマちゃんは可愛い声や曲展開に相対性理論や90年代後半の日本のロックを感じさせて。それがインターネット・SSWとして華ひらいたのが21世紀だなと思って。そして10年代のアンセム、『水星』世代とでも言えるような、アオハルを強く感じるアーティスト。

だけれども、この『あなたは煙草 私はシャボン』がサウンドクラウドで数多カヴァー/Remixされているのが表しているのは、彼女が『新しい形』を示したということ。

絵の世界では、いかに『新しい形』をつくるかがその人のオリジナリティと直結していると想います。

私は琳派が好きで。彼の流派は俵屋宗達に始まる超隔世遺伝の日本美術。
宗達の『風神雷神図』は尾形光琳へと受け継がれ、酒井抱一へと続き、現代までつながるアート・ミーム。けれども光琳は風神雷神をカヴァーするだけでなく、それを咀嚼して『紅白梅図』を書いて。

そして尾形光琳が創った『燕子花図』、そして『風神雷神図』は抱一の弟子・鈴木其一によって『朝顔図』へとメタモルフォーゼしていく。

このカヴァーとオリジナルの連複が、ラブサマちゃんの表現には感じて。彼女自身の音楽体験の海から『あなたは煙草 私がシャボン』が生み出され、それ自身がインターネット・ミームへと改変連複していくのが、快い。

創作や閃きが、それまでのエクスペリエンスのゲシュタルトだとしたら。音楽も絵画も、連綿と繋がれる時の流れの結晶なのだと想います。その大河に浮かぶひとひらの花弁、彼女の歌にはそんな"キレイ"を感じる。
by wavesll | 2017-06-21 00:02 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

salyu × salyu / ただのともだち&生茶DeCafeでプラスティックな聖性を帯びる朝 第95回酒と小皿と音楽婚礼

salyu × salyu / ただのともだち from 「s(o)un(d)beams+」

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NHKFMサウンドクリエイターズファイルでコーネリアスがかけたこの楽曲、東京オペラシティで聴いたSteve Reich『Tehillim』の21世紀版のような、カテドラルに鳴り響く現代聖歌な感覚に衝撃を受けました。

Salyuは聴かず嫌いだったのですが行間が夜を深くする Cornelius『あなたがいるなら』& 鯖棒鮨 第91回酒と小皿と音楽婚礼の流れから聴いてみると今の自分に鮮やかに鳴って。一気に好きになりました。

さて、これに合わせたいのがデカフェ生茶。
生茶というとリシューアル前の香料たっぷりな甘さが実は好きだったのですが、このデカフェ生茶も一口飲むと微かにショートケーキのような風味があって。生茶の甘さマニアには堪らない感じw

このプラスティックな感覚は自分の中ではSalyuのイメージとも繋がって。自分の行動範囲だと山手線渋谷駅のホームでしか売ってないのですが、ついつい購入してしまいます。

朝の清冽がプラステイックというかトリュフな聖性の馨りを帯びる、なんて言ったら誇張が過ぎるかなw?夜だったらこの楽曲に大吟醸を合わせても良さそう。Salyu、これから聴き進めていきたいです。
by wavesll | 2017-06-20 05:32 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)