カテゴリ:La Musique Mariage( 133 )

The Golden Cups X ドライプレミアム豊饒 ニュージーランド産モチュエカ使用 第98回酒と小皿と音楽婚礼

Videos of The GoldenCups


60sの本牧で生まれたバンド、ザ・ゴールデンカップス。
昨年のはちみつぱいに続いてFujirockへ出る彼ら、丁度この春にたまたま聴いたThis Bad Girlのギターの出音の良さに惹かれて最近ずっと聴いていて。

The Golden Cups One More Timeという伝記フィルムでは日本のロック界の錚々たる面子がいかにカップスのメンバーがワルでカッコよかったかが語られていて。後半の再結成ライヴ動画をみると、60年代の方が音が溌溂としていて好きだなと。

ゴールデンカップスは当時事務所から不本意に歌謡曲を歌わされたそうですが、自作では本来はブルーズが本領だと。実際、LSD Bluesなんか最高で。そして真価は海外のモノのカヴァーのギターワークな気がします。海外のロックを噛み砕くずば抜けた感性・嗜好そのものが魅力だったのではと。

G.S.の括りだったけれどその枠をはみ出す感性は寧ろ幻惑のペルーヴィアン・ミュージックに取り上げたような世界的なサイケ・ガレージ・ムーヴメントの一つだったのではないかと想います。

c0002171_2212096.jpg動画群を流しながら飲んだのは黄金に水色の缶も鮮やかなドライプレミアム豊饒 ワールドホップセレクション 華麗な薫り ニュージーランド産モチュエカ使用。

お中元用の限定醸造ですが、最近はコンビニでばら売りなんかもしているところがあったり。これ真面に美味しくて。スーパードライは炭酸水に劣る教信者だったのですが、前出てた金のドライプレミアムも美味だったし、コレなんか風味も最高でころっとやられてしまいました。

60s 70sのRockも最高だけれど、いいビールがつくられる時代に生まれて嬉しい限り。今はクラフトビール熱も上がり、消費者が行為で示せば時代の風も変わるのだと想います。生産者も消費者も文化の両輪、良い嗜好・感性が拡がっていく時代。私も横浜の片隅から個人メディアでそよ風でも発していけたら僥倖の限りです。

最後にゴールデンカップスの底知れなさをご紹介。The Golden Cups-Live Album-1971の4:53辺りから始まる楽曲、フルートが生かしたジャズ・ロックな味わいのある曲で"こんな引き出しもあるのか"と軽くショックを受けました。

私の父は当時ゴールデンカップスのライヴをみたことがあるそうで。今でも本牧にはゴールデンカップという箱があるとか。酒を飲み交わしながらロックの話を親父といつかしてみたい。その時は風味豊かな麦酒をいきたい。
by wavesll | 2017-06-26 22:22 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

daoko - Fog X 水曜日の猫 第97回酒と小皿と音楽婚礼

daoko - Fog (映画「渇き。」ver. new mix)【OFFICIAL】


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ホワイトビールの甘みと苦さがこのウィスパー・ラップに融けていくと、センチメンタルに青い想いが湧いてきます。

daokoの、この感傷的なウィスパー・ラップというキラーな「形」はDAOKOになってから姿を変えていった気がします。でも、アーティストとはそういうものではないかとも想うのです。

その時々につき合う女性によって「時代」を変えたパブロ・ピカソのように、またポーリングやドロッピングという必殺の「形」を手にしてもその後も新領域へのメタモルフォーゼの道を歩み続けたジャクソン・ポロックにしても、表現者は一処に留まれない。

それは同じことを続けることはより新たな挑戦をすることが刺激的ということでもあるだろうし、時の経過によって心身から出ずるものが変容していく。だからこそアーティストの「今」は今しかあり得ないのだと感じます。

故に「レコード」というものは貴くて。抽出された芸術の刻印は、芸術家自身が変わりゆくゆえに掛け替えのない記録なのだと。

そして、だからこそ今を噛み締めたいし、次の変化が待ち遠しくなる。そして、きっと昔の形はいつだって繰り出せて。もし深化したウィスパー・ラップが聴けたら、涙がちょちょ切れちゃうな。
by wavesll | 2017-06-22 23:34 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

ラブリーサマーちゃん/あなたは煙草 私はシャボン(siroPd Remix)Xヱビス華みやび 第96回酒と小皿と音楽婚礼

ラブリーサマーちゃん - あなたは煙草 私はシャボン(siroPd Remix)
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ホントは画像だけでキメるとかっこいいかもと思ったけれど、一言だけ。

ラブサマちゃんは可愛い声や曲展開に相対性理論や90年代後半の日本のロックを感じさせて。それがインターネット・SSWとして華ひらいたのが21世紀だなと思って。そして10年代のアンセム、『水星』世代とでも言えるような、アオハルを強く感じるアーティスト。

だけれども、この『あなたは煙草 私はシャボン』がサウンドクラウドで数多カヴァー/Remixされているのが表しているのは、彼女が『新しい形』を示したということ。

絵の世界では、いかに『新しい形』をつくるかがその人のオリジナリティと直結していると想います。

私は琳派が好きで。彼の流派は俵屋宗達に始まる超隔世遺伝の日本美術。
宗達の『風神雷神図』は尾形光琳へと受け継がれ、酒井抱一へと続き、現代までつながるアート・ミーム。けれども光琳は風神雷神をカヴァーするだけでなく、それを咀嚼して『紅白梅図』を書いて。

そして尾形光琳が創った『燕子花図』、そして『風神雷神図』は抱一の弟子・鈴木其一によって『朝顔図』へとメタモルフォーゼしていく。

このカヴァーとオリジナルの連複が、ラブサマちゃんの表現には感じて。彼女自身の音楽体験の海から『あなたは煙草 私がシャボン』が生み出され、それ自身がインターネット・ミームへと改変連複していくのが、快い。

創作や閃きが、それまでのエクスペリエンスのゲシュタルトだとしたら。音楽も絵画も、連綿と繋がれる時の流れの結晶なのだと想います。その大河に浮かぶひとひらの花弁、彼女の歌にはそんな"キレイ"を感じる。
by wavesll | 2017-06-21 00:02 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

salyu × salyu / ただのともだち&生茶DeCafeでプラスティックな聖性を帯びる朝 第95回酒と小皿と音楽婚礼

salyu × salyu / ただのともだち from 「s(o)un(d)beams+」

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NHKFMサウンドクリエイターズファイルでコーネリアスがかけたこの楽曲、東京オペラシティで聴いたSteve Reich『Tehillim』の21世紀版のような、カテドラルに鳴り響く現代聖歌な感覚に衝撃を受けました。

Salyuは聴かず嫌いだったのですが行間が夜を深くする Cornelius『あなたがいるなら』& 鯖棒鮨 第91回酒と小皿と音楽婚礼の流れから聴いてみると今の自分に鮮やかに鳴って。一気に好きになりました。

さて、これに合わせたいのがデカフェ生茶。
生茶というとリシューアル前の香料たっぷりな甘さが実は好きだったのですが、このデカフェ生茶も一口飲むと微かにショートケーキのような風味があって。生茶の甘さマニアには堪らない感じw

このプラスティックな感覚は自分の中ではSalyuのイメージとも繋がって。自分の行動範囲だと山手線渋谷駅のホームでしか売ってないのですが、ついつい購入してしまいます。

朝の清冽がプラステイックというかトリュフな聖性の馨りを帯びる、なんて言ったら誇張が過ぎるかなw?夜だったらこの楽曲に大吟醸を合わせても良さそう。Salyu、これから聴き進めていきたいです。
by wavesll | 2017-06-20 05:32 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Glenn Miller Orchestra Live in London, 1971 X 西班牙ワイン 第94回酒と小皿と音楽婚礼

Glenn Miller Orchestra, Recorded Live, Royal Festival Hall, London, 1971 (Full LP-record/album)


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モンスーン気候の国々は夏至の辺りに雨季が来るから、最も遊べる日々が天気悪くて残念に想ったり、なんて話もありますが、今年の梅雨は結構晴れていて、あのじめっとした感覚が逆にアレはあれで味わいたかったりw

とはいえ、日が長いこの時期が晴れていると心浮き立つもの。気持ちのいい晴れた月曜の夜に、グレン・ミラーなんか聴いてみたいなと思ってYoutubeを回遊してみました。

今、「グレン・ミラーなんか聴きたいな」と書きましたが、とんだ俄でwフジロックでその名を知って、この秋に本家が来日すると聴いて"なんかレジェンドだしチェックしてみるか"と聴いたら"In the Mood"で"あ!この曲の人達なのね"とw新鮮な音として聴けました。

このライヴでは快いビッグ・バンドを聴かせてくれて、ワインに合わせたいなと思い、先日貰ったこのAltos Ibericosを。

スペインワインと言えばRIOJA. このワインも美味しく、スパイシーな味が楽団のシャープなドラムにあうあう◎

グレン・ミラー・オーケストラで葡萄酒飲み比べなんかやっても楽しそう。案外タイの甘い赤なんかも合う気がします。週の真初めから気持ちよくなってしまいましたw
by wavesll | 2017-06-19 19:51 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Luigi Tozzi@Paral.lel Festival 02:09:2016 X 露・オルダ水中洞窟のギドロコスモス 第32回音の貝合わせ

Luigi Tozzi@Paral.lel Festival 02:09:2016 (soundcloud)
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“世界一の美しさ” ロシア・オルダ水中洞窟のギドロコスモス(水の宇宙)
by wavesll | 2017-05-26 02:21 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Guns N' Roses - Appetite For Destruction X Coca Cola 第93回酒と小皿と音楽婚礼

Guns N' Roses - Appetite For Destruction Remastered HQ


c0002171_2132426.jpg私はメタルを通ってこなかった、なんならHR/HMとかバカにしてた人間で。それがサマソニでメタリカ見た辺りから変わってきて、ベビメタの2ndなんかも嵌ったりして。そして昨日のモトリークルーの流れからガンズ手を出してみるかなと想ったらサイコー過ぎてトビましたw!

「兄貴の位牌~ヤクザ!」もこうして聴くと明らかにBehindって言ってるしwベビメタも2回連続でリピート再生してしまったけれども、これも何度も何度もリピートしたくなる、HR/HMの魔力に魅入られそうです。

これだけ弩直球にいいのだと、もう何のてらいもなくコカコーラ飲みたくなりました。で、飲むとやっぱり美味い!ひっさびさにコカコーラ飲んでガンズ聴いて気分はアメリカw!

コカコーラも最初の一口は美味いのですが、500mlは多すぎて。甘ったるくて最後らへん"もういらねー"となってしまう。其処のところ瓶だと190mlなのでサイコーの気分でゴクりとやれます。唇の感触も、手の重量もやっぱりコーラは瓶が最高!

アクセルも一度生で見てみたいのですが、最近のLIVEだとちょっと声が変わっちゃってるかなー><今のアクセルを他山の石にしてぶくらないようワークアウトしてコーラも時々のご褒美にしようwそれにしてもこのパウダースノーを蹴散らす剛速球な爽快感、やっぱヤヴァ最高だなー★★★!
by wavesll | 2017-05-18 21:21 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Mötley Crüe - Carnival of Sins X クリスタルの洞窟 第31回音の貝合わせ

Mötley Crüe - Carnival of Sins [Full Concert]


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ここのところしっとりとした感性豊かな音楽を聴いていたので、時代劇のコピペみたいな気分で痛快無比な音を聴きたいとYoutubeにサーチを打ち込んだのは「Mötley Crüe 」。そこで出てきたこのFULL LIVE。まさしくサイコーなR&R Showでした。

このSex Drug R'N'Rにうってつけな風景として挙げたいのがメヒコにあるCueva de los Cristales(クリスタルの洞窟)

このヴィジュアルもロックしてる絶景だというのもあるのですがココ、洞内は非常に暑く気温は 58℃ に達し、湿度 90-100%という極限の場で、HR/HMにうってつけだなとw

そして「今時ヘアメタルなんて馬鹿らしくて聴いてられねーよ」という煩型の方に贈る聴き所は1h28mから始まるドラムソロを。特に宙に浮かんでからのパーカッションプレイは一聴に価すると想います。クリスタルをも凌駕するような綺羅綺羅を魅せてくれるので、是非シークでも何でもしてCheckされるの超御薦です。てか宙乗りてw!

cf. クリスタルの洞窟(wikipedia)
by wavesll | 2017-05-17 21:19 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

淡優朝光に喜多嶋修『竜王』X ピクルス丼で起動 第92回酒と小皿と音楽婚礼

Osamu Kitajima - Dragon King (full album)


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曇白天に射す光で起きた朝、自宅で漬けたピクルスを白米の上に乗せて海外の反応系サイトで話題になったこの一枚を。

喜多嶋修は49年神奈川は茅ヶ崎生まれ。慶應大学在学時より作曲家としてCM及びTV音楽業界で活躍、同大学を卒業後に渡英。現地の音楽を肌で感じるも帰国後は純邦楽の勉強に深く取り組み、74年に渡米。ロスに永住。同年日本人として初めて英国レーベル、アイランドUSAとアーティスト契約を結び、78年にMCAと契約、その翌年に当時の業界の"ドン"クライブ・デイビスに認められアリスタ・レコードと契約します。前置きが長くなりましたが、本作はそのアリスタより81年にリリース、氏の通算4作目のアルバム。(from まわるよレコード ACE WAX COLLECTORS

Youtubeのコメント欄で英語の感想を読むのはまた楽しいものですが、Squarepusherなんかが引き合いに出される一曲目がやはり白眉。Jaco Pastorius / KURU/SPEAK LIKE A CHILDのストリングスが効いたトラックに三味線が響き渡る完成度の高い和JAZZが展開されます。

ピクルス丼に合うのは寧ろその後に続く穏やかなトラック群。なんとも素敵な時空間を演出してくれます。琴、琵琶、尺八等和楽器がふんだんに使われたメロウ・ソウル達。朝の心身の起動にぴったりな快く、そして酸いも爽やかに効いた名盤でした。

Osamu Kitajima - Dragon King 1982 Alfa
A-1. HOT STRINGS INVASION 津軽攻め
A-2. LAKE SPIRIT 湖心
A-3. SAY YOU WILL
A-4. SHARE MY LOVE
B-1. DRAGON KING 竜王
B-2. WILLOW PATTERN 柳模様
B-3. YAMAME 山女

Personnel are;
Produced By - Richard Evans
Osamu Kitajima - Guitar, Koto, Biwa & Narimono
Kazu Matsui - Shakuhachi
Masayuki Suzuki - Acoustic Guitar
Takeo Takahashi - Shamisen
Victor Feldman - Rhodes
Geoffrey Hales - Percussion & Drums
Phil Perry, Rena Scott & Wendy Mathews - Vocals
Bunny Brunel & Larry Ball - Bass
Tom Brechtiein, James Gadson, Harvey Mason
& Carlos Vegas - Drums
by wavesll | 2017-05-17 07:06 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

行間が夜を深くする Cornelius『あなたがいるなら』& 鯖棒鮨 第91回酒と小皿と音楽婚礼

Cornelius - 『あなたがいるなら』"If You're Here"


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駅前で買った鯖棒鮨をコーネリアスを聴きながら。坂本慎太郎の詞が静寂に映えて。
「沈黙の次に美しい音楽」といったのはECMだったけれど、「クラブなどでは"深夜"は2:00過ぎ、22時等夕方」といったのはNight Drifterでのceroの会話だったでしょうか。

せわしないメディアに環われて。最近は小学生も『アメトーーク』をみるためにプライムタイムまで起きてるなんて話も聴きます。自分がガキの頃は21時には寝て、午前様まで起きれるのは大晦日くらいだったなぁ。いつからか夜が浅くなった気がします。

そんな折、最近DOMMUNEを19時台から流しっぱなしにすることがちょくちょくあります。カルチャーが仄暗いところで語られDJがレコードを回すのを長時間みていると、存外に夜の深さを感じて。20時でも25時くらいの深さ。

トーンが靜で、深く打音が繰り返される刺激。その隙間が夜の豊饒さを醸すのかもしれないな、と想います。

この『あなたがいるなら』も、行間をサーヴしてくれる楽曲。差し込まれる無音、紡がれるギターの打音。電子的な内省的ポップが日本にも表れてくれないかとずっと思っていたのですが、いよいよ現れたなと。PitchfolkでBNTをとったのも得心が行くWorldwideな現在系の名曲だと感じました。

2013年の「外は戦場だよ」からMETAFIVEを経て深化した此の曲。音の振動なのだけれども、それよりも寧ろ静寂が鳴っていると感じる音世界。これを聴きながら鯖棒鮨。なんか、本当に嬉しい時間が広がってる、そう感じました。
by wavesll | 2017-05-16 22:56 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)