カテゴリ:小ネタ( 402 )

地球生物の知性から未知の精神活動を想像する:<モーガン・フリーマン 時空を超えて>

最近一番楽しみな番組、モーガン・フリーマン 時空を超えて。

今回は色々な地球生物の"知性"から未知の知的生命体、つまり宇宙人の知性の形が想像されていました。
c0002171_1925842.jpg


1. 脳を持たない植物の知性。
コンスエロ・デ・モラエスとマーク・メスカーという二人の研究者によると、アメリカネナシカズラという他の植物に寄生植物は根もなく光合成もせずに、宿主から栄養を奪います。そして宿主が健康かどうかをなんと"匂い"で検知するのです。

植物は匂いによって情報交換をしています。例えばダイズは芋虫が葉を食べにやってくると蜂を引き付ける物質を放出し、蜂の助けを借りて芋虫を駆除します。そして周囲の植物もSOS信号を感知し物質を放出します。

2. 意識は感覚入力と身体運動から。ヒトの知覚の拡大
意識が五感の相互統合作用だとすると、感覚のベクトルが増えたら…?
認知科学者サスキア・ネーゲルの実験によると、方位磁石ベルトによって"北"で振動を感じるようにする訓練を6週間積んだ被験者は、ベルトの振動に頼らずに北を認知するようになるそうです。感覚は拡大・成長できるという実験により、未知の知的生命体はヒトの五感とは異なる感覚を基にした精神活動を行っている可能性があるのです。

3. 蟻の"超個体"における社会構造
宇宙人は脳の神経細胞の結合が"個人"を超えている可能性があります。
ナイジェル・フランクスによると蟻は集団になると"超個体"を形成します。小さく知的でない個体が集合すると、巨大な知的生命体となるのです。蟻のコロニー全体が一つの脳の様な構造物となり、その中で情報交換をしているのです。

一匹の蟻は限られた指示に従って行動しているのですが、超個体全体としては高度な問題解決や価値判断、効率的な行動を行えるそうです。蟻によっては個々の個体は細胞の様なもので、社会全体が重要だと。

そしてコンピューター科学者ジェームズ・マーシャルによると蟻のコロニーの意思決定モデルをコンピューター解析すると、なんと霊長類の意思決定モデルと極めて似ているそうです。蟻のコロニーと、霊長類の個体の脳の意思決定は似ていると。
となると、蟻のコロニー全体としては"精神"があるのでしょうか?

蟻のコロニーは目の前の事しかできず、自己認識と想像力がない点が人間の"意識"と異なるそうです。

4. ヒトの同じく自己認識する脳を持った地球生物・タコ
蛸は無脊椎動物ですが、哺乳類に匹敵する思考能力を持っています。考えが深く利口で計算深くさえ見えるそうです。知性を持つ宇宙生命体に最も近い地球生物はタコだというデヴィッド・エデルマンは言います。火星人モデルは正しかったのかw

タコには複数の脳があります。五億の神経細胞のうち半数は腕にあり、蛸の腕は小さな脳を備え、これら複数の脳がコンピュータの分散処理システムのように働きます。タコの腕から頭脳へデータが送られる。しかも蛸の腕は本体から切り落とされても独立した生物のように動けるという。興味深い。

タコの眼は脊椎動物の眼に形が似ていて機能も似ているように、脳も脊椎動物レベルに働いているそう。

例えばバーンズ迷路というラット向けの"学習・視覚のナビゲーション能力"のテストを蛸に使った実験。
18個の穴の一つだけに逃げ場所の海水を入れ、その上だけに十字マークを書いておきます。

そのテストに慣らした上で十字マークをズラすと、タコはもう海水はないのにその穴へ来るそうです。つまり視覚による学習がタコにあるということです。

タコに意識はあるのか、自己認識や"世界"はあるのか?
人間は常に言葉でモノを考えますが、視覚による思考というものがあったら、ノンバ―バルな"意識"があるのかもしれません。

5. 言語の進化
しかしまずは未知の宇宙人と意思疎通するために、地球における"言語"を考える必要があります。

伝言ゲームによる文章の変化は、"参加者の脳が文章を改変した"といえ、その改変こそが言語の文化的進化と実験したサイモン・カービーは言います。

奇妙な名前を付けた"宇宙の果物"の名を被験者に覚えさせ、覚えていることを次の被験者に伝えさせます。
最初の名前は全く覚えられないものだったのに、伝言ゲームによる改変が行われていくうちに、一度聞くだけで覚えやすいものに"進化"していきました。

このように"言語は世代を経るごとに分かりやすくなっていく"というモデルが正しければ、宇宙人の言語は分かりやすいものに洗練されている、と推測できるかも、といえます。番組では現在マイク・ドゥズムラが研究しているテレパシー技術に関しても取り上げられていました。

しかしそうした"文化的進化"が"生物的には退化"を招くこともある、と言う科学者は言います。今後私たちは文化的には賢くなっても生物的には愚かになるかもしれません。

そうしたときに旧来は手間だと考えられた"生の手応え"こそが人間にとっての最大の愉しみになるかもしれません。

6. 思考と感情は表裏一体
知性が優れた氷の様に冷静な宇宙人像がSFには出てきますが、"言語や記憶、理性的な思考さえも全て感情に依存している"そうです。

感情と理性は全く別のモノとされ、動物的本能と理性は異なる、とギリシアの昔から言われていますが、感情と理性は切り離せないとリサ・バレットは言います。

感情の基本にある状態、コア・アフェクトを本人が気づかない内に変えることが出来るのです。二つの画像を同時に見せて、潜在的に意識された知覚が意識された"美しさ"が変わることを実験したのです。つまり"情報を受け取るスタンス"は無意識的・感情的な影響を大きく受ける、と。

"宇宙人の知性"というフックから、ヒトの精神活動のありようが検証された面白い回でした。次回13日のテーマは「“生殖”は変化するのか?」、これもまた楽しみです。
by wavesll | 2017-01-11 19:26 | 小ネタ | Comments(0)

本音2.0

Bob Dylan - Like a Rolling Stone


先日、マスメディアのハレとケ。/TVのバラエティを叩くより報道検証企画を求めたい。という記事を書きました。

その中で最近のTVバラエティは悪意の面白さを追求しすぎているという様なことを書きましたが、これは具体的には月曜から夜ふかしだとか、イッテQだとか、スター名鑑だとかゴッドタンだとかそんなバカなマン辺りを指しているのですが、こうしてみると今の面白番組ベストラインナップじゃないかw

これはつまり旧来のTV番組のつくりだとネット等の辛辣な感性の批評から阿呆扱いされてしまうことから、毒気を増すことでエンターテイメントのつくりをアップデートした結果だと想います。

この十数年、TVのあらゆるところに"お笑い芸人"が蔓延し役者やミュージシャン、スポーツ選手なんかもかなり"面白いコメント"が出来る様になった感が今はあります。

一時期流行り言葉になった"空気を読む"なんかもお笑いがTVに飽和したことから生まれたのではないかと私は考えています。それは同時に旧来の笑いがコモディティ化した故にTVでの"お笑い"がエクストリーム化していると。

これは個人的には弊害もあると感じていて。というか、<みな"お笑い"をやれるようになってユーモアに満ち溢れた楽しい世の中>になるかと想ったら<窮屈な"空気読め"な国>になってしまった。

これはボケ・ツッコミの本質として<異端をマジョリティの立場から嗤うこと>を孕むからだと想います。ツッコミ或いは"いじり"というのがボケ扱いされた人間からするとハラスメントに感じる事、あるのではないでしょうか。オネエやハゲは嗤っていいと安全圏にいるつもりの人でも他者を嗤う人間は自分も一歩"普通"から外れると嗤われる。

"自分の中の絶対的な基準"に沿って行動できる人は良くても"空気を読む"小心者の人は誰が主導しているわけでもない、しかし集団が生み出す鵺のような"空気"に圧力を感じているのでは。

年を重ねオジタリアンやオバタリアンのように図々しくなれればいいけれども、ナイーヴな十代はかなり他人の顔を伺いながら息苦しさを感じているのではないか、そしてそういう"空気"をつくる一端はこの国を覆う"お笑いと悪意"なのではないか。というのはメディアのパワーへの妄信でしょうか?

実は"お笑いの害"への対策はかなり明確にあって。年壱で出川や山ちゃん、狩野辺りが集まってACとかのCMで「俺たちはお金を稼ぐためにショーとしてバカにされても楽しそうにしているんだ。今、笑われることで心につらさがあっても周りが喜んでいるから嬉しいと想おうとしていた君、つらい時はつらいと言っていいんだよ。怒っていいんだよ。空気を読むことなんかより、自分を大事にすることが大切な事なんだ」とかやるといいのではないかなーなんて思います。

しかし実際問題、他人が喜ぶって嬉しいことだし、私もtwitterやblogやるくらいには承認欲求をこじらせている人間ですから、ネタに生きるプライド、みたいなものも理解できます。とは言え、自分を犠牲にすることで笑いを取るのはやっぱり禍根を残してしまうのではないかと想うのです。

LINEとかで裸を晒してしまう女の子を例に出すまでもなく、後々思い返して自らに大きな傷を作ってしまう対価に"その場の快楽"では余りに足りない。もし人を喜ばせるとしたら"本当の芸"でするべきではないか、そう思います。

と、同時にTVに於いては"本当の芸"より"茶化したフリートーク"の方が数字を獲れてしまうのが苦しいところで。「神ってる」が「流行ってない」と言われるのが顕わすのは旧来の本物の芸の王様である"野球"が存在感を失い"趣味の一つ"になった今。

ネットによって趣味が細分化された現在に"大衆"を相手にするマスコミが最大公約数のコンテンツとしてお笑いフリートークに頼るのは理解できます。そして、本物の芸を持つ人が本当の芸を魅せることをしなくなることで更にTV芸しかないTVから人が離れていくという。

勿論TVは寡占事業ですから、パワーが完全消滅することはないでしょう。最近もフリースタイルダンジョン逃げ恥がムーヴメントを起こしていますし、TVは一定のプレゼンスを保持するでしょう。芸人の"人間力"はますます増していくことだと想います。ただ、"板の上のファンタジー"と”その人の素”は区別されるべきで、その人の素の人間性が酷いからと言って排除していった結果が、しゃべくり芸のみがのさばるTVなのだとも思います。

さて、TVのお笑いの害への対案はそんな感じですがTVの笑いをエクストリーム化させたもう一つの"悪意"、"2chに代表されるWebのヘイトな罵詈雑言"は2chを潰せばそれで済むということでもなく、カストリ紙のような"低俗の正義、悪辣の誇り"によって批判も蛙の面にションベンですし、何よりも不味いのがネットが無ければそういう罵詈雑言を知ることもなかった子供がいきなり悪い大人の言説に触れる状況が起きてしまっているということ。

この冷笑的な空気の蔓延が、呪いの言葉が呪いの言葉を呼び、「汚い言葉や欲望の発露が<本音>なんだ」となってしまって<本音>をあけすけに言うことが持て囃される。これは<空気を読む>ことが余りにも強いられることの裏返しかもしれません。

ネットに書かれる<本音>。2chに書かれる便所の落書きの他、今年の流行語にも選ばれた<日本死ね>への反発もニュースになりました。言葉の下品さに眉を顰める"一般人"、「これは社会の歪に苦しむ人々の魂の叫びなのだ」という"良識派"。目的を重視するか手続き論を採るか。私はこれに関しては言葉の裏にある社会の暗部に対するアクションこそが最も重要だと想います。

<日本死ね>というのはあくまで煽りで、本当に伝えたいことは働くためには保育園に入れないといけないのに入れられない苦しさ。言葉の裏側にある現実の苦しみを想像したい。

それと同時に「チョン死ね」等のヘイトの言葉が書き連ねてある2chに対しても「あいつらはクズだ」と断じ、唾棄するのみになるのは悲しみを生む構造の根本的解決を放棄していると言えます。個人的体験では、攻撃的になり人に対して呪いの言葉を放ち続ける人は大きなストレスを抱えていたり、社会や他者から否定され続けている状態だと想うのです。

これを「怠惰な連中のゴミのような繰り言だ」とするのは簡単ですが、Brexitやトランプ勝利はこうした"マイノリティにパイを奪われるマジョリティ側の不平不満"の発露、いや"魂の叫び"でした。それはこの国でも安倍氏が首相の座をこんなにも長く続けて居られることに既に現れている事象。

汝の敵を愛せよではないですが、ネトウヨに対してモラルを振りかざして非難するのは言ってみれば対症療法で、根本治療のためには2chを始めとしたネット上のヘイトの裏の社会のストレスを緩和することをして初めて解決があると想います。

"<日本死ね批判>批判"の人も、立場が変われば同じ態度を"異教徒"に取ってしまっています。2chねらーのみじめさ、哀しさに、保育園レスのママへの思いやりの1/3でも分けてやって欲しい。そう想うのです。

日本のTVお笑い文化とネットが醸造した<空気を読むことの強要、悪意な本音、冷笑>、それに対抗するには"本音2.0"が有効なのではないかと私は考えております。

思春期の頃なんかは捻った思考をして世の中を斜めにみることが格好良く感じる向きがあって。真面目がカッコ悪く感じたり、"賢しい"ことが格好よく"世の中をハックするのが格好いい"みたいなことがあったかもしれません。しかしその成れの果てがDeNAのような虚業だとしたら。

寧ろ真っすぐな正攻法こそ学ぶべきもので、オリジナルな捻りは自分自身から自然と出てくるものではないかとこの年になると想います。無論、新しい技術を積極進取するのは一番大事で守旧的なマインドになっては淘汰されてしまいますが。

そこで発言するときに"本当にそこまでの悪意を言いたいと想っているのかな"というのは自問したい。或いは"真面目とか真っ当って気恥ずかしいけれど、自然に<それいいよね>とか思うこともあるよな"ってことも。

今はSNSとかで"みられる自分"を意識して、自意識に苦しむ人も多いかもしれません。今現在承認欲求に苦しんでいる人は、捻じれた自意識を芸術作品に昇華させられたら勿論最高なのですが、それが難しい時は困ってる人を助けたりしたらすげー素晴らしいことだと想います。

Webではニッチなスウィートスポットを追求し、リアルでは感性合う人などSRなので承認要求を爛れさせるより"必要とされること"を黙々とやるのが格好いい。

何も物凄い社会問題のボランティアをしようというわけでなくて、身近な人の"必要としている助け"をすることは素晴らしく貴いことだと想うし、"ヴォランタリーな奉仕"に賞賛が贈られる社会って、全然いかしてると想います。そういった意味で気の利いたサーヴィスにチップを払う海外の文化って面倒だけど、好意/行為に感謝を示す風習というのは悪くないのかも。

そうして”無理に過激を装わない<本音>を見極めること”の上で、"衝突から逃げずに対話によって<本音>と<本音>を刷り合わせること"が一番大事だと想います。

この<対話>という部分が最も大切で。"ネトウヨ"だとか"パヨク"だとか、相手をレッテル張りして人間として扱わないことでは何も解決しないし、寧ろ政治的な部分だけをピックアップして話すから対立が激化してしまう。礼儀を忘れずにファクトベースで合意形成の論議をしていけばいい。

また友達との間のSNS疲れなんかでもそうですが、<言いたいことは言う。しかしちゃんと伝え方を工夫し、良い距離感を維持する>のが理想で。自己欺瞞せず、偽りをする必要はなく、そこで自分の意思を伝えて具現化させるのがコミュニケーションだと想います。

そういう"人間関係"をやろうと想ったら、自然と付き合える人数は少なくなってしまうかもしれません。人間が管理できる数は150人までである。さらに、最大で5人までの親友を持つことができ、仲のいい友だちは15人までが限界だみたいな話もあります。

そうなると"対話もいいけれど炎上して1:Nの関係で多数と相対しなければならなくなった時どうする?"と言う話があると想います。この時はまた別の方策が必要ですが、目に見える人間集団の中で"コイツめんどくさい奴だな"と想われても、本音を話せる対話の努力をする、或いは自分がつらくなった時につらいことの愚痴や相談によって伝えるスキルを磨くことは有用で。

そしてコミュニケーション能力・政治力だけでなく<本物の芸を磨くこと>が世を渡っていく上で一番な戦略となってくれる、そう思います。本物の芸として板の上で歌舞くこと、そして素の旨みはレジリエンスの範囲で隠し味として効かせる。それが"伝達の力"で相乗効果を生む。そう<本音で>想うのです。

cf.
●続・アドラー心理学 <幸せになる勇気/黒い十人の女/天> ぬくもりという名の獣道

●自衛隊教官が教える「訓練を乗り切る隊員と急に折れる隊員の違い」とメンタルヘルス(togetter)
●おもてなし大国・日本の「思いやり指数」は世界最低レベル(DIAMOND Online)
●正義の人たちがインターネットを殺した(マイルドヤンキーにさよならを)
●2016年の音楽界を振り返る 西寺郷太 X 柴那典 X 宇野維正 X 田中宗一郎(WOWOWぷらすと)

Bob Dylan,My Back Pages, Glasgow, 9.04.1995


Bob Dylan, Lenny Bruce

by wavesll | 2016-12-12 21:49 | 小ネタ | Comments(0)

喜友名諒の空手の形 武と舞が交叉する身体表現

Karate 'KATA' Japanese champion Ryo Kiyuna 2015 "Suparinpei"


喜友名諒vs新馬場一世(第42回全日本空手道選手権大会)


karate KATA 'Ahnan' Team Okinawa in Karate premier leage Okinawa Japan


NHKBS1 アスリートの魂「沖縄の誇り 背負って 空手家・喜友名諒」をみて、この稀有な空手家、喜友名選手を知りました。

そもそも空手自体が琉球生まれだったことも初めて知って。
TOKYO2020で競技となる”形”も、実践的で護身術から始まった空手の神髄を表しているのだなぁと。
”むちみ”を魅せる喜友名選手の演武は身体表現としてもずっとみていられるし、カポエイラのような武と舞がクロスする真善美を顕わしているように感じました。TOKYO五輪で楽しみな種目が増えました。北青山のクラヴマガの道場も興味あったけれど空手、やってみたくなったなぁ。

cf.
シルヴィ・ギエムのボレロ 於 東京バレエ団創立50周年 祝祭ガラ

Compagnie Marie Chouinard 『春の祭典』を観に赴いた秋滲む金沢鑑賞旅行記
三点倒立もできない俺が生で体験してハマった、スポーツ興味ない人にこそ薦めたい体操観戦の魅力10ポイント
by wavesll | 2016-12-06 04:30 | 小ネタ | Comments(0)

ジュリアン・オピー展@外苑前MAHO KUBOTA GALLERY

c0002171_230615.jpg
c0002171_2302562.jpg
c0002171_2303689.jpg
c0002171_2304721.jpg

太い線のシンプルな絵は現代都市生活者の“気分”を写しているように想えました。そして静止画の一部が動く映像がGIF動画感覚というか、新時代の掛軸のようで面白かった。
by wavesll | 2016-12-03 23:09 | 小ネタ | Comments(0)

デブトラマン & ウルトラマン落語・柳家喬太郎「抜けガヴァドン」

柳家喬太郎・柳家喬之助 DVD「ウルトラマン落語」予告編映像


柳家喬太郎「抜けガヴァドン」


デブトラマン
c0002171_283348.jpg

cf.
commmons10 健康音楽でまったり大人のフェス遊び

by wavesll | 2016-12-03 02:10 | 小ネタ | Comments(0)

家事をしながらRadiko Time Freeで聴きたい音楽番組 +Alpha



フルタイムで働いて、土日もフルで遊ぶとぐったり疲労が蓄積してしまう人間なことにようやく気づきつつある今日この頃です。
運動とかで基礎体力を増やすのも必要かなと思うのですが、土日のうちの一日はぐっすり寝て半日くらい溜まった家事とかするのも心地いいですよね。

そんな家事をする時間を楽しくするのがラジオ。溜まった洗濯物干しやら掃除やら、或いはご家族で暮らしている方は毎日4,5人分の食器を皿洗いされる主婦(夫)の方もいると想います。ラジオをかけると、そんな"作業"をわくわくさせてくれるし、音だけだから目は集中できるしいいことづくめ◎

十月からRadikoはタイムフリー機能が実装され、放送から1週間はいつでもストリーミングで聴けるという最高なサーヴィス、今ラジオが熱い^^

そして他の作業をしながらならばトークより音楽系の方が聴き流せていいかなと。そんなわけで今回はRadikoで聞ける首都圏のお薦め番組をご紹介。家事を済ませてそのままRelaxing Timeへ入れるような良番組をお届けします。

オーディナリーミュージック (TBSラジオ) 日曜日&月曜日 早朝4:00-5:00
番組がお送りするのは、「オーディナリーミュージック=日常の音楽」。

番組のキュレーターであるカジヒデキさん、曽我部恵一さんが、毎回、様々なジャンルの方に選曲を依頼。その人が選ぶ、“普段聴いている音楽” “いつも流れていたらいいなと思える音楽” “日常いつでも聴ける音楽”を1時間きっちりとお送りします。
この番組があったことからこの企画を考えました。楽曲セレクターにはトクマルシューゴやMOROHAアフロ、鈴木恵一など素晴らしいミュージシャンたちが。

ソウルフラワーユニオンの中川敬。トラッドなグッドミュージックを聴かせてくれたりも。今後もシンリズム、シャムキャッツ夏目。そして、かせきさいだぁ、スカート澤部、cero高城とNiceな目の付け所で楽しませてくれそうです◎InterFMでやっていた『Pirate Radio』や『The Selector』が好きだった方にはたまらない番組だと想います。

SONAR MUSIC (J-WAVE) 月曜~木曜23:30-25:00
現場でしか体感できない臨場感あるサウンド、インターネットでもたどり着かない最新の音楽や独自のミュージックチャート、音楽の裏側から聞こえる生の声を元に、今聞くべきフレッシュな音楽を発掘していきます。
というこちらもこの秋から始まった音楽番組。中でもお薦めなのが火曜。DAOKOの声/トークが可愛いのもポイントなのですが、目玉はSONAR TO NEXTというコーナー。毎回一つの大学でアンケートを行いカレッジチャートを発表するのです。カレッジチャートって案外日本に根付いてないなぁと想うのでこういう企画は嬉しい。今の若者の感性を知りたいならCheck it!

荻上チキSession22 Music Session (TBSラジオ) 火曜23:40-24:00
発信型ニュース・プロジェクト~日本の新しい民主主義のためのプラットフォーム~様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。 あなたもぜひこのセッションに参加してください。
というこの番組。私はリベラルのニュース観点をこれ、保守のニュース観点をニッポン放送ザ・ボイス そこまで言うか!でチェックしているのですが、このSession22、音楽コーナーが結構よくて。以前はミャンマー音楽特集とか、クワイエットミュージック特集をやったりしていました。今月から始まった火曜23:40からのMusic Sessionも良いです。20分になってもJazz The New Chapterの柳樂光隆さんが最新モードを聴かせてくれるなどクールな音像を届けてくれています。

Tokyo Moon (InterFM897) 水曜23:00-24:00
『ふと耳にした音楽がその人の人生を大きく変えてしまうかもしれない…。』 日本のクラブカルチャー創世記の礎を築き、今もなお変わらない速さで音楽シーンを揺さぶるDJ・ブロードキャスター、松浦俊夫。日本発でありながら、世界水準で瞬間瞬間を切り取る、類まれなる才能に恵まれた彼が、InterFMから送るプログラム。"
我聴東京乃月。もうずっと聴いていて、一番好きなラジオ・プログラム。心地よいJazz & Crossoverを届けてくれます。松浦俊夫さん自身もUnited Future Organization / Loud Minority等の名曲を生み出しClub Jazzの一時代を築き、現在もHEXのディレクションやDJとしての活動など活躍されています。何よりこの番組の落ち着いて心から寛げる空間を創り出す選曲、ぜひ味わって頂きたい。

JAZZ ain't Jazz(InterFM897) 水曜22:00-23:00
DJ、プロデューサー、さらに「KYOTO JAZZ MASSIVE」としてのアーティスト活動も行う“クラブ・ジャズ・シーン”中心的存在の沖野修也が、番組が考える「現代のジャズ」の魅力を様々な角度から紹介。何となくジャズが好きな人、また「ジャズって何?」という 全くの初心者リスナーにも、それぞれに新たな発見が必ずある1時間。
InterFMの水曜はこれとTOKYO MOONで心弾む音楽充な日。昔はこの後ジャイルス・ピーターソンも流れて最強の3hだったなぁ。レア・グルーヴから、今の感覚で選りすぐったジャズまで快い楽曲をかけてくれる好番組。

菊地成孔の粋な夜電波 (TBSラジオ) 金曜深夜24:00-25:00
今夜もホストと客の痴話げんかを横目に、野良犬とおにぎりを分け合って散歩を楽しむ。そんな菊地成孔(音楽家/文筆家)が、ゆるゆるなトークとAMではめったにかからないビューティフルな音楽で、この国に粋な夜電波をピピッとお届けします。話すテーマは、音楽、映画、ファッション、都市論、格闘技、料理、時事ネタ、などなど・・・近頃、甘口のラジオが多いとお嘆きの貴兄に捧げる60分。
毎度おなじみ流浪の番組、ハイカロリーな衒学風味の喋りと極上の音楽を味わえる愉しみ。紹介する音楽もJazz、Funk、Soul、Hiphop、Pop、World etcetcと多岐にわたります。

「ヒップホップコリア: 韓国語ラップ読本」の著者・ヴィヴィアンさん(鳥居咲子さん)、SIMI LABのOMSB、Moe and ghostsのMoeさんを招いて韓国ラップを大特集。OPでは恒例となった(菊地さん、OMSB、Moeさんによる)オリジナルラップも披露があったり、アルゼンチン・ジャズ特集が行われたりしています。

JUN THE CULTURE (J-WAVE) 土曜14:10~(Seasons内)
時代をクロスオーバーする藤原ヒロシの選曲&監修でお届け。ミュージック、ファッション、カルチャーが有機的に結びつくプログラム
ちょっとブレイクでミニ番組を。藤原ヒロシによるカルチャートークと選曲でワールドワイドでラグジュアリーな時間を過ごせます。トークは番組サイトに文字起こしされるので、それだけでも面白いですよ、選曲もいい感じ^^

ORIENTAL MUSIC SHOW (J-WAVE) 金曜深夜26:00-26:30
中東、南アジア音楽のスペシャリスト、サラーム海上がナビゲートする、COOLなオリエンタルミュージックとリアルな現地情報とで綴る30分。「オンエアでもネットでもなかなか出会えない!」ここだけ感満載の音楽プログラム
NHKFM音楽遊覧飛行でもおなじみサラーム海上さんによるコアな中東音楽番組。"トルコの椎名林檎"が流れたりw最深夜のエキゾ・クルーズ、Radikoタイムフリーで聴く愉しみを^^

NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE…(J-WAVE) 日曜17:00-18:00
健康、乾杯のあいさつをあらわす言葉「サウージ」。懐かしさ、郷愁、人恋しい想いをあらわす言葉「サウダージ」。
この2つのポルトガル語をキーワードとして、ブラジルをはじめ、フランスなどのヨーロッパ、そしてラテンアメリカをめぐる音楽の旅にご案内します。
J-WAVE開局当時から続く定番プログラムです。
常に快い音楽を奏で「お・お・て・な・し」をしてくれる良番組。年末はリスナー投票によるその年の「ブラジル・ディスク大賞」が行われるのでますます聴きものです◎


LHR - London Hit Radio- (InterFM897) 日曜15:00-17:30
最新UK Hitsをはじめ幅広く、厳選された上質なUK音楽とともにUKの空気そのままに週末を彩る3時間。 英国紳士DJ Guy PerrymanとUK在住経験を持つ加藤円夏が、数々の豪華ゲストインタビューやUKファン必聴の耳ヨリな情報を交えてお届けします。
日曜の昼下がりを心地よく彩ってくれる良質音楽プログラム。昔帯番だったころからのファンで、こうしてRadikoタイムフリーで聴きやすくなって嬉しい限り。ガイさんのミックスも素晴らしいし、円夏さんの「チャオチャオ」には萌えますw

荒井商事 presents World Music Cruise (InterFM897) 日曜21:30 - 22:00
世界各地の都市を、その土地の音楽、情景、言葉、観光など様々なカルチャーの紹介と共にゆったりとクルーズします。お相手は、音楽評論家、関谷元子。日曜日の夜、新しい音楽・土地との出会いをゆったりとお楽しみ下さい。
というゆるりとした世界音楽クルーズ、いい時間を過ごせます。最新回は月に一度の「特別編」。クールなコーラスから厳かなコーラスまで世界のコーラス・グループを聴かせてくれます。

山下達郎のサンデー・ソングブック(TOKYO FM) 日曜14:00-14:55
山下達郎の個人コレクションを使って発信される日本最高のオールディーズ・プログラム!!
いわずと知れた老舗。達郎さんのサンソンのために楽曲にマスタリングし放送するというこだわりには脱帽。「棚からひとつかみ」ではご機嫌な音楽がかかる、聴いてると幸せにゆるりとできる好番組です。

DOMMUNE月曜~木曜19:00-24:00
アーティストの宇川直宏が2010年3月1日にDIYで開局した、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル。
番組は月曜~木曜日にかけて平日毎日配信され、国内外の様々なゲストを迎え開催される19時から21時のトーク・プログラムと、世界各国のDJやミュージシャンが演奏する21時から24時のミュージック・プログラム(BROADJ)の2部で構成されていて、日本だけでなく、世界でも圧倒的な人気とビューワー(視聴者)数を誇っています。
インターネットで気軽に見られるのはもちろんのこと、出演者の「生」の表情をDOMMUNEスタジオで体験することもできます。
Radikoではないのですが、平日の夜をコアな音楽/カルチャー漬けにしてくれるサイコーなプロジェクト。私は一度スタジオに行ったことがあるのですが、物凄いタイトな空間で、音も良くて楽しめました。国学院のあたりなので渋谷駅からも恵比寿駅からも表参道駅からも遠いのが難点ですが。タモリ倶楽部でも取り上げられた『デスメタル・アフリカ』もDOMMUNEの方が早かったし、『ヒップホップコリア』も早かった。先端感を愉しめます。最後まで現地にいると終電逃すので専らWeb Streamingで楽しんでおります◎

桑原茂一のPirate Radio金曜23:00-24:00
映画をつくるように、
ダンスミュージックをつくるように、
ガラスをぶち割るように、
私はラジオを作る。
桑原茂一のPIRATE RADIO!
私がラジオで音楽を聴く喜びに目覚めさせてくれた番組。ずっとInterFMでやっていたのですが、今はMixcloud上で番組が配信されています。

スネークマンショー仕込みのラジオ・コントあり、そして純粋にグッドミュージックをかけ続ける選曲。ダークな昭和歌謡からロック、ソウル、ファンク、そしてエクスペリメンタルでエクスクルーシヴな楽曲群、毎週金曜23時に配信開始され、Twitterでは配信と同時に"#ckpirate"といタグで実況で楽しむクラスタも愉しい。過去にはMELONの中西俊夫さんLIVE音源を含む特集などもありました。とびきり格好いい、そしてユーモアのある大人の社交場に入り込む気持ちです。

Radiko タイムフリーによりますます面白くなっていくWeb Music Life。Radikoプレミアムに入ると全国のラジオ局が聴けるとな!!京都のα Stationとか気になるんだよなー。でも聴ききれないし…悩ましくも家事がはかどる晩秋の週末です。
by wavesll | 2016-11-25 09:23 | 小ネタ | Comments(0)

雪天に聴きたい蠍団 HR/HM Ballads

Scorpions - you give me all I need


Scorpions - Rhythm Of Love


Scorpions - Believe In Love


Scorpions - Born To Touch Your Feelings


SCORPIONS - ALWAYS SOMEWHERE


Scorpions - Holiday


Scorpions - When You Came Into My Life (Lyrics)


Scorpions - Love will keep us alive (Humanity)


scorpions - lonely nights


Scorpions (Gold The Ultimate Collection)

by wavesll | 2016-11-24 19:09 | 小ネタ | Comments(0)

三浦大知 at 川崎ラゾーナ、Night Wave at 由比ガ浜、スカート at 新宿タワレコ

三浦大知 (Daichi Miura) / Look what you did -Choreo Video-

ラゾーナに三浦大知視にいってきました。
ダンス、素人目でもキレが凄かったです。ぐにょと止めが素晴らしくて。跳躍が印象的でした。そしてある意味それ以上に黄色い歓声が凄くて。音は2Fからみたのでそこまでではなかったのですが、Youtubeでこうしてみるとトロピカルハウスで格好良いですね。ダンスミュージックの流行の日本化はAVEXの真骨頂。第一線のショービズの活気に触れられたのは楽しかったな◎

そして由比ガ浜で行われているNight Waveへ行きました。
c0002171_6173211.jpg




蛍烏賊のよう。海辺が夜光に波めいて。壮大なプールバーのようでした。これ、どうやってるのだろうと想ったら青い電燈で白波を照らしてたのですね。アイディアだなぁ。面白いアート・プロジェクトでした。

そしてその足で向かったのがスカートのインストアライヴ@新宿タワレコ。

スカート - おばけのピアノ @ 月刊ウォンブ! Vol.2


サニーデイとかスピッツの影響をまざまざと感じる音像だけどちゃんと仏に魂が入ってて、演奏する彼らの周りに漫画の効果線がみえるみたいなライヴ体験になりました。

"新しいこと"と"POP/ROCKであること"の重なりと差異を最近良く考えていて。

サニーデイやスピッツがこういう音楽を発明したわけではないけれど、自分の中で"この席"が埋まってしまっている感覚があり、でも新しいバンドをそのシュミラークルとするのは違うと感じていて。
実際スカートのギンギンの音に生でこの距離で見れるのは今ならではだと思ったし、"新しい/新しくない"みたいなことと"本当に好きな音楽"ってまた違うのではないかとも想うのです。いつ食べても炒飯は美味いし、炒飯に変わり種はあまり求めません。音楽はどうなのだろう?

"新しさの魅力"はすぐ塗り替えられてしまいます。ただ、帰りに手に取ったクラシックのFREE冊子くるりの岸田がオーケストラ向けの交響曲を書き、来月初演されるという記事が載っていて、そこは"流石だ…!"と思わざるを得ませんでした。グッド・リスナーとしての理想的な姿をみた気がしました。

個人的にはアルチザンとしても、シンプルにいい音楽をやるという意味でも、身体性という意味でもいいバンドはタイムレスに最近は感じていて。新しさ/実験性と普遍的な魅力の両立をうねうね考えるよりも音をガン!と鳴らすが易しなのかもしれない、キャッチコピーよりも鳴らす環境の向上の方が効果的なのかも。そんなことも想うこの頃です。

cf.
米国のミレニアル世代の間でクラシック楽団を部屋に呼んでパーティを開くのが流行っている(WIRED)

湯川潮音と音楽隊が限定10組の自宅へ、Xmasイブの訪問ライブ(ナタリー)
by wavesll | 2016-11-24 05:51 | 小ネタ | Comments(0)

千代の富士表紙のintoxicate #124を読む

千代の富士貢の表紙に惹かれ手に取ったintoxicateが存外に面白くて。カルチャー雑誌を電車内で読むのはいつ振りだろう?ちょっと時代から外れてる気もするし、逆にそれが誇らしい気持ちにもなったりしました。
c0002171_18283911.jpg

野村誠さんによる相撲と音楽の交わりの記事も面白かったし、冒頭のPierre Alechinskyの記事はちょうど行きたかった展覧会で。MOTOWN、ドイツ現代舞踊、Celtic Chrismas、Nanook、冨田勲/コッペリウス、渡辺貞夫/プラチナ・シリーズin東京文化会館、Chung Kyung Wha/バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ、チェンバロ奏者Mahan Esfahani、篠笛奏者佐藤和哉、Elina Duni Quartetのアルバニアとコソボの伝統民謡 X JAZZ、Vaudou Game、Aca Seca Trio、Ivan Lins、夢枕獏&スガダイロー、牧阿佐美バレエ団/ASKA、SUPERFLEX/液相in金沢21世紀美、池田亮司/KYOTO EXPERIMENT 2016、ダゲレオタイプの女、Pastacas/ポーラッド、Zomby/Ultra、D/P/I / Comporser、Melina Moguilevsky/Mudar、サラヴァの50年、Yokohama California、リリーのすべて、ディストラクション・ベイビーズ、ヒメアノ~ル、マジカル・ガール、柳家喬太郎、柳家喬之介/ウルトラマン落語etcetc…こんなに充実しててFREE PAPERでいいの!?いや、逆に広告情報記事ならば今の時代はこれが正解かもしれない。電車を降り帰宅して、誌内でも取り上げられたHiatus KiyoteのSoundcloudを聴きながら雑誌からの情報摂取を愉しめました。
by wavesll | 2016-11-21 18:32 | 小ネタ | Comments(0)

他人の脳をハッキングできるか 今、一番面白いTV番組:<モーガン・フリーマン 時空を超えて>

今、一番面白いTV番組と言えばETVで放送しているモーガン・フリーマン 時空を超えてでしょう。
俳優モーガン・フリーマンがあなたを未知の世界にいざないます。第一線の研究者が語る驚きのストーリー。果たして真実は?あなたはどう考えますか?
という番組。今回みたテーマは他人の脳をハッキングできるかでした。
c0002171_18414767.jpg


I. 身体反応からの読心術
非言語的行動の専門家マーク・セイラムは相手の様子の変化を察知し、読心術を行う。人の考えることは身体的変化として現れ、それを観察することでギャンブラーのポーカーフェイスも破っていました。

II. 脳内反応辞書により視覚刺激を分析して言語化
このような特技を会得してなくとも、最新の科学装置で他人の心は読めるといいます。
神経工学者のフィリップ・ロウは脳内の思考を読み取る装置、アイ・ブレインを創っています。

人が筋肉を動かそうとすると脳内で電位変化が起きます。そのニューロンの活動を読み取ることでどの筋肉を動かそうとしているかがわかるというのです。これはALS(筋萎縮性側索硬化症)のように筋肉を動かせない病の人も脳で体を動かそうとすることでコミュニケーションを取ることができるようになるかもしれません。

さらに、カリフォルニアの研究所で人間の思考を脳波から文章として表すことができる研究が進んでいます。ジャック・ギャラントは脳内の活動を日常的な言葉に置き換える研究をしてます。
実際、視覚に関わる領域の脳の活動を読み取って、実験の結果として初歩的な脳の辞典をつくろうとしています。脳の血流の部位をスキャンし、特定の視覚画像が特定の血流パターンを示すことを解析したのです。

現在のシステムで、映像を見せると、脳の辞典システムをつかって、脳内パターンから単語として何を見ているかを解読できるようになってきています。そして勿論のこと、今後この装置はプライバシーに関わる問題を早晩孕むでしょう。

III. "ゾーン"トレーニング装置
脳をハッキングし、アインシュタインやネルソンマンデラのような才気を植え付けることはできたとしたら…?

クリス・バーカは神経学者であり企業の経営者であり発明家です。彼女はスポーツ選手が"ゾーン"と呼ぶ領域にヒトが入り込むのを助けエキスパートと同じ活動ができる様に脳をトレーニングする装置です。

番組ではアーチェリーを例にとって、脳の電気活動を分析することで、アーチェリーのチャンピオンの脳波の周波数の違いを分析、瞑想などで出るアルファ波とリラックスして出るシータ波が、完璧な競技活動をしているときによく出ていることを見極めました。

さらにアーチェリーのズブの素人でも、センサーで脳波を調べ、アルファ波とシータ波が増加したときに矢を放つと的を射ることができ、この集中の仕方を学ぶと1日のトレーニングで素人がプロ並みの腕前になったそうです。心とストレスのコントロール法を鍛えられたら、非常に困難な状況も脳をコントロールし、適切な行動をとれると。マトリックスの世界ですね。

IV. 催眠術実験
では、他人の脳を変容させることはできるでしょうか?

スタンフォード大学の精神科医デヴィット・スピーゲルは催眠術を治療に組み込んでいます。
催眠状態に入ると色の情報を薄めることができるそうです。つまり現実の刺激を、脳のハックでモノクロかえることができたのです。催眠術にかかると想像が現実を上回り、脳内情報処理を書き換えられるということ。まさに攻殻機動隊の世界。

V. 嗅覚により睡眠中の脳をハック
イスラエルのある研究チームは無意識に心を開く方法をみつけたと発しています。
イガーナ・ヘイアーストーンは心理学者で、睡眠中の学習の研究者。
人は睡眠で意識を失っても学習できるといいます。睡眠時、視床が外界からの刺激をシャットアウトするのですが、嗅覚の情報は視床を通さず、脳に直接入り込み、のみならず他の刺激も招き入れるといいます。

実験で、寝ている人にいい匂いと高い音、そして悪臭と低い音を一晩聴かせます。
起きた被験者に高い音を聴かせると呼吸が深くなり、呼吸する時間が長くなります。次に悪臭とセットになった低音をきかせると呼吸を止めています。実験者は睡眠中の記憶が全くないにもかかわらず、睡眠中の学習が心身に影響を及ぼすのです。

睡眠中の嗅覚刺激で、脳がハッキングされることがあるかもしれません。それどころかある科学者は光で脳をハッキングする研究が進んでいます。

VI. 光刺激埋め込みにより脳をハック
エド・ボイデルはMITで神経科学や生物工学の研究者。ニューロン一つ一つをON/OFFできる研究をしていて、ニューロンに光センサーをウィルスを使って組み込み、脳の様々な場所を操作できるようにしました。脳は痛みを感じないので埋め込めるのです。

マウスを光の刺激で快楽ニューロンを刺激すると、マウスはずっと光を求め続けたそうです。この技術が進めば精神の病に苦しむ人たちを救える、脳をピンポイントで刺激できる研究。しかしディストピアの危惧も感じてしまい餡巣。

VII. 番組情報
このような一線級の科学研究が紹介されるモーガン・フリーマン 時空を超えて。
『運命か?自由意志か?』という回では人間社会や宇宙をプログラムとして予測しようとする試みを紹介。
プランク長さの語を見、”超弦理論を知って<所詮宇宙は紐の震動か>と思ったなぁ”と想ってたら自由意志がないと伝えられると倫理観が落ちるという実験結果を知りぎょっとしたりもしました。

このお薦めの番組、放送は金曜22時から。明日18日のテーマは<ロボットはどこまで進化するのか?>とのことです。
by wavesll | 2016-11-17 19:01 | 小ネタ | Comments(0)