<   2017年 06月 ( 33 )   > この月の画像一覧

長谷寺の紫陽花

c0002171_22105528.jpg

by wavesll | 2017-06-30 22:08 | 街角 | Trackback | Comments(0)

Miles Davis - Kind of Blueに一杯の水 第100回酒と小皿と音楽婚礼

Miles Davis - Kind of Blue - Full Album (Remastered 96kHz.24-Bit. 1080p HD)
c0002171_4463332.jpg

酔いしぐれ、まどろんだ未明に出された、一杯の水の美味しさというか。透き通って優美な響きがこの盤にはあります。

『カインド・オブ・ブルー』、この名盤中の名盤の良さが分かるようになってきたのは実はここ1,2年のことで。Smoothなんですよね、この盤。

マイルス33才の作。奇しくも私も今年で33才。表現者の年齢とリスナーの年齢の連関ってあるのではないか、心の振動数とでも言うか。そう感じます。

2014年の秋にAjicoについて似たようなことを書きました。そして2015年初から本企画を始めて。今回で100本目。時が経つと、積み重なっていくものなのだなぁと感じます。

時代という時間軸と、アーティストの年齢という時間軸が、レコードの変遷には刻まれていて。音楽を聴くことは時間を旅をすることと譬えられるような気がします。

"あの時代の精神"、"あの人はあの歳でどんな表現をしたか"。そしてその前後の流れ。過去/歴史を聴くことは、自分の現在地と未来への羅針盤でも在り得る。この優しい響きを夜明けに聴きながら、そんな感慨を抱きました。

旅の途中で一杯のチェイサーを飲んで、また時の海へ。航海の幸運を音楽で祈って。
by wavesll | 2017-06-30 04:26 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Pygmy Rain Forest Music X 無何有 第99回酒と小皿と音楽婚礼

Pygmy Rain Forest Music


c0002171_2394765.jpgこの連載を続けて長いけれど、稀に特別な時間が流れる組み合わせがあります。

本当は毎回そうした本当に飛び切りの時だけを紹介したいのだけれど、そこまで届かなくても"この組み合わせは一応ライン越えてるな"と書いてることは、正直あって。

この音に、此の酒。熱い刺激がそこに存在するのに、なんとも円やかな、≪Nature≫が起ち上がる感覚。空梅雨の夜、蒸した空気が、此処を高密度の緑へ持ってかれる。

無何有、屋久島の酒でもこれはちょっと異なる位相にある酒だと想。密林の音に、本当によく合う。

20分、40分が数時間にも感じるような変性意識。音楽と酒が連れていける至高の奥地へ行った時間。

一番日が長い時期の闇に、心躍る。身体が形而上へ持ってかれる、天然自然と自我が調和する。そんな体験でした。
by wavesll | 2017-06-29 23:31 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

スライムシンセサイザーはゲルVersionのテルミンなポテンシャルを秘めるか

ササノマリイ 『透明なコメット with Slime Synthesizer』Live


シンセサイザースライム @第18回文化庁メディア芸術祭


私自身もメ芸で触ったスライムシンセサイザー、これを楽曲に使用する人が現れるとは!?

鍵盤以外のシンセサイザーというと肉音でROLLYが披露したギターシンセサイザーなんかも印象的ですが、こちらはヴィジュアルがまた凄い。

正直音色はまだ独自性を感じる域にはないのですが、LIVEパフォーマンスとしては面白いし、この感触から演奏・作曲に独自なノリ/味が生まれたりしたらいいなぁと想います。

個人的にはさらに改良を重ねて、ゲルverのテルミンのような飛び道具な存在になったら面白いと想います。スライムシンセで弾き語りする電子系SSWとか生まれたら愉快だなぁ。
by wavesll | 2017-06-28 22:49 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを超えてー@都美

東京都美術館のバベル展へ行ってきました。
c0002171_18121629.jpg

ネーデルラント絵画のヒエロニムス・ボスからピーテル・ブリューゲル1世への流れが明示されていてストーリーを味わえました。こんなに白黒の版画に興奮しながら見入った展覧会は初めて。この展覧会の裏の主役はボスですな。そして≪バベルの塔≫。“何万画素なんだ?”といいたくなるような、遠目だとブレてみえるような、人の目を越えた細密さ。これは人類の宝。

展覧会に入るとまず「16世紀ネーデルラントの彫刻」群が。
アルント・ファン・ズヴォレ? ≪四大ラテン教父:聖アウグスティヌス、聖アンブロシウス、聖ヒエロニムス、聖グレゴリウス≫等の木彫像。西洋の彫刻で木というのはちょっと不思議な感覚もあって、初めにいいサプライズでした。

そして宗教画のエリア。トリコロールの効果が効いているマナの拾集の画家≪ユダヤ人の供犠≫、構図と建物の曲線の妙が光る作者不詳≪庭園に座る聖母子≫も良かった。

枝葉の刺繍の画家≪聖カタリナ≫と≪聖バルバラ≫に描かれた剣を持った殉教の聖人、アレクサンドリアのカタリナは他にもヤーコブ・コルネリスゾーン・ファン・オーストザーネン≪聖カタリナ≫にもその勇姿が描かれています。ヤーコブは≪聖母子と奏楽天使たち≫でも鈴・ハーディガーディ・リコーダー・ハープ・ヴィオールを奏でる天使とそれに嬉喜とする幼子のキリストを描いていて、この絵、とても好きでした。

マールテン・ファン・ヘームスケルク≪オリュンポスの神々≫の、ローマの古代遺跡に着想を得た水浴の楽園画も素晴らしかったし、顔はリアルで神経質そうな人柄が伝わるのに体は不釣り合いに雑な王家の肖像の画家≪フォンセカ家の若い男の肖像≫ヤン・ファン・スコーレル≪学生の肖像≫の聡明な顔も良かった。

ヘリ・メット・デ・ブレス≪聖クリストフォロスのいる風景≫で描かれたキリストを背負う巨人クリストフォロスという題材は他にも展示されていて、水色が美しい逸名のドイツ人版画家≪聖クリストフォロス≫や、ヒエロニムス・ボス≪聖クリストフォロス≫は木の中の小人や奇想が弾ける本展覧会の目玉の一つでした。これと並ぶ≪放浪者≫も意味深な画でした。

ボスの魔界のようなファンタジックな画風はネーデルラントで大流行し、そのスタイルは敷衍しました。

ヒエロニムス・ボスに基づく≪聖アントニウスの誘惑≫はこの展覧会の白眉にもなるような悪魔や魔物、頭人間が出てくる奇想の風景画。画家J・コック≪聖アントニウスの誘惑≫には空飛ぶ獣が描かれていました。

ヒエロニムス・ボス≪樹木人間≫の卵のような木の殻も面白いしヒエロニムス・ボスの模倣の≪様々な幻想的な者たち≫はボス版北斎漫画な趣。

ヒエロニムス・ボスの模倣で彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪最後の審判≫は剣のサイドの地獄と百合のサイドの天国双方に怪物が闊歩しているのが面白く、ヒエロニムス・ボスの模倣で彫版:コルネリス・コルト≪最後の審判≫は壮麗な天国と貧困な地獄が描かれていました。

同じくヒエロニムス・ボスの模倣で彫版:ヨアネスおよびルカス・ファン・ドゥーテクム≪象の包囲≫は『イノセンス』のパレードを想起させられ、ヒエロニムス・ボスの模倣で同じく彫版:ヨアネスおよびルカス・ファン・ドゥーテクム≪聖クリストフォロスの誘惑≫は魚のモンスター戦車な山車が。

ヒエロニムス・ボスの模倣で彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪ムール貝≫は女性器を暗喩する貝に男たちが入る不思議な味の作品。同じくヒエロニムス・ボスの模倣で彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪陽気な仲間たち≫も愉しい作品でした。

そして愈々ブリューゲルのエリア。やはり版画で、ボスの奇想の影響を模しているのが分かります。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪聖アントニウスの誘惑≫の人形的な怖み。ピーテル・ブリューゲル1世 彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪大きな魚は小さな魚を食う≫は弱肉強食を顕わした脚付きのサカナの絵。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版ピーテル・ファン・デル・ヘイデンの連作『七つの大罪』では顔風車が不気味な≪大食≫、魔欲が描かれた≪邪淫≫も素晴らしい。なんだか富樫が描く禍々しい世界をもっとヨーロッパなリアルな画風にしたような感じ。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版:フィリップ・ハレ≪希望≫は海原から陸地へ上がる姿がシリア難民を想わせました。希望、か。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪忍耐≫には木の卵殻が。同じく二人による≪最後の審判≫は魚が不気味。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版:フランス・ハイス≪アントウェルペンのシント・ヨーリス門前のスケート滑り≫では"農民の画家"としてのブリューゲルの顔が見れます。スケートに興じる農民のおどけた表情が良かった。

ピーテル・ブリューゲル1世本人が彫った≪野ウサギ狩り≫は淡い味わいが素晴らしかったです。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪冥府に下るキリスト≫の黄泉の風景。同じく2人で制作した≪使徒大ヤコブと魔術師ヘルモゲネス≫の魔物や≪魔術師ヘルモゲネスの転落≫の魔界な雰囲気も良かった。

ピーテル・ブリューゲル1世 彫版師不肖≪野生人≫はサイケロッカーというかヒッピーでしたw他にもピーテル・ブリューゲル1世 彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン≪金銭の戦い≫も金貨が入ったパンパンの鎧で闘うユーモラスな作品。またピーテル・ブリューゲル1世 彫版:ピーテル・ファン・ヘイデン≪石の切除≫は石が生えてくる奇病が描かれていました。

そしてついに「バベルの塔」エリアへ。

ブリューゲルの版元だったヒエロニムス・コックの≪コロッセウムの眺め≫。ブリューゲル自身もイタリア旅行し、コロッセオが『BABEL』のモデルとありました。

そして…ピーテル・ブリューゲル1世≪バベルの塔≫。
展覧会を観る前、"EUの崩壊やトランプ大統領の誕生など、世界は統合から亀裂へ向かっている中で≪バベルの塔≫をみる味わいはまた異なるかもしれない"とか"バブルの頃なら東京バベルタワーだけど今だったら軌道エレベータがバベルの塔だな、あれもテロの格好の標的になりそうだ"とバベルの塔の赤黒さに考えていたのですが、実際に本作品をみると、建設途中の塔の中でなんともか細く小さな人々が、暮らしを営みながら見果てぬ理想を打ち立てようと活動し、巨大な建築が伸びていく姿が鮮やかで。塔が届いた叢雲の描写も美事。

欲望の民主主義 世界の景色が変わる時で「民主主義は決して完成しない理想だ」とどこかの教授が言っていましたが、たとえ神の逆鱗に触れたとしても、雷を落されても、それでも積み上げていく歴史の努めを、階層ごと建築様式が変わり建設にかかる年輪を感じさせるブリューゲルのバベルの塔に感じました。

展示会場の外では大友克洋さんが描いた≪INSIDE BABEL≫が。水路が中に入っているのが古代人の工夫がみられて"ほう"と想い、そしてやっぱりその細密振りに驚嘆。
c0002171_19415312.jpg


その足で藝大でやってる立体バベルの塔「Study of BABEL」展へ。ここまで巨大にしても人が豆粒のよう。なんでも人の身長を170cmとするとバベルの塔は510mにもなるとか。ムハの≪スラヴ叙事詩≫を凝縮したようなものかと空恐ろしくなりました。この展示、音楽科の方でやってるのでスルーご注意を。中の映像展示も光の営みの映写が面白かった。都美、藝大共に7/2迄。
c0002171_1945278.jpg
c0002171_19451293.jpg
c0002171_19452346.jpg
c0002171_19453517.jpg
c0002171_19455387.jpg
c0002171_19461163.jpg
c0002171_19462831.jpg
c0002171_19464271.jpg
c0002171_1947197.jpg
c0002171_1947195.jpg
c0002171_19473674.jpg
c0002171_19475171.jpg
c0002171_1948425.jpg


Bonus track2
上野駅で先月撮ったレゴバベル。塔を上から見れたのが面白かったです。
c0002171_20492962.jpg
c0002171_20494396.jpg
c0002171_20495837.jpg
c0002171_2050916.jpg


cf.
ブリューゲルの魅力とブリューゲルの世界観・人間観(dezire_photo & art)

ジッグラト(Wikipedia)
by wavesll | 2017-06-27 19:22 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)

The Golden Cups X ドライプレミアム豊饒 ニュージーランド産モチュエカ使用 第98回酒と小皿と音楽婚礼

Videos of The GoldenCups


60sの本牧で生まれたバンド、ザ・ゴールデンカップス。
昨年のはちみつぱいに続いてFujirockへ出る彼ら、丁度この春にたまたま聴いたThis Bad Girlのギターの出音の良さに惹かれて最近ずっと聴いていて。

The Golden Cups One More Timeという伝記フィルムでは日本のロック界の錚々たる面子がいかにカップスのメンバーがワルでカッコよかったかが語られていて。後半の再結成ライヴ動画をみると、60年代の方が音が溌溂としていて好きだなと。

ゴールデンカップスは当時事務所から不本意に歌謡曲を歌わされたそうですが、自作では本来はブルーズが本領だと。実際、LSD Bluesなんか最高で。そして真価は海外のモノのカヴァーのギターワークな気がします。海外のロックを噛み砕くずば抜けた感性・嗜好そのものが魅力だったのではと。

G.S.の括りだったけれどその枠をはみ出す感性は寧ろ幻惑のペルーヴィアン・ミュージックに取り上げたような世界的なサイケ・ガレージ・ムーヴメントの一つだったのではないかと想います。

c0002171_2212096.jpg動画群を流しながら飲んだのは黄金に水色の缶も鮮やかなドライプレミアム豊饒 ワールドホップセレクション 華麗な薫り ニュージーランド産モチュエカ使用。

お中元用の限定醸造ですが、最近はコンビニでばら売りなんかもしているところがあったり。これ真面に美味しくて。スーパードライは炭酸水に劣る教信者だったのですが、前出てた金のドライプレミアムも美味だったし、コレなんか風味も最高でころっとやられてしまいました。

60s 70sのRockも最高だけれど、いいビールがつくられる時代に生まれて嬉しい限り。今はクラフトビール熱も上がり、消費者が行為で示せば時代の風も変わるのだと想います。生産者も消費者も文化の両輪、良い嗜好・感性が拡がっていく時代。私も横浜の片隅から個人メディアでそよ風でも発していけたら僥倖の限りです。

最後にゴールデンカップスの底知れなさをご紹介。The Golden Cups-Live Album-1971の4:53辺りから始まる楽曲、フルートが生かしたジャズ・ロックな味わいのある曲で"こんな引き出しもあるのか"と軽くショックを受けました。

私の父は当時ゴールデンカップスのライヴをみたことがあるそうで。今でも本牧にはゴールデンカップという箱があるとか。酒を飲み交わしながらロックの話を親父といつかしてみたい。その時は風味豊かな麦酒をいきたい。
by wavesll | 2017-06-26 22:22 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Liam Gallagher - Don´t Look Back In Anger - Glastonbury 2017

Liam Gallagher - Don´t Look Back In Anger - Glastonbury 2017

Slip inside the eye of your mind
心の瞳に滑り込むと
Don't you know you might find
何をみつけるか知らなかったのか
A better place to play
もっといい遊び場を
You said that you'd once never been
お前は一度だってないと言っていた
But all the things that you've seen
けれどお前がみてきたすべては
Will slowly fade away
ゆっくりと消えゆくんだ

So I'll start the revolution from my bed
だから俺は寝床から革命を始めるんだ
Cos you said the brains I had went to my head
お前が俺は自惚れてるっていったから
Step outside, summertime's in bloom
夏真っ盛りの外へ出る
Stand up beside the fireplace
暖炉の横から立ち上がって
Take that look from off your face
そんなお前の顔はやめてくれ
You ain't ever gonna burn my heart out
お前は俺の心を燃やし尽くせないのだから

And so, Sally can wait
そしてそう、サリーは待てる
She knows it's too late as we're walking on by
彼女は俺たちが共に歩くには遅すぎるって知ってるから
Her soul slides away
彼女の心は離れていく
But don't look back in anger
けれど怒りに任せて振り返らないでくれ
I heard you say
そうお前が言うのを聴いたんだ

Take me to the place where you go
お前が行くところに連れてってくれ
Where nobody knows if it's night or day
誰も知らないところへ 昼夜問わず
But please don't put your life in the hands
けれどお前の手の中の人生を委ねないでくれ
Of a Rock 'n' Roll band
ロックンロールバンドの連中には
Who'll throw it all away
放り出しちまう連中には
I'm gonna start a revolution from my bed
俺は寝床から革命を始めるよ
Cause you…
だってお前が…

グラストンベリー・フェスティヴァル、旗がはためき発煙筒が焚かれ、正直現場にいる連中は舞台なんか見えないと想います。それでも"Rock"としか表現できない精神があふれていて。この大合唱なんか最高。いつかこの中に身を投じてみたい、そう思わせる旅してみたい夢の目的地の一つです。

昔、敬愛する先輩が「旅したいという感覚が分からない、結局逃げだろう?」とどこかに書いていて。けれど別の場では「NYには行ってみたい」と書いていて。

一方で私は旅が好きなのですが、NYにはあまり行きたいとは思わなくて。

それは例えばあの先輩は舞台が好きだったり、一方で私は自然の景観や歴史的・精神的な建築が好きだったりと言った表面的な違いもあるのですが、やはり「旅が好きかどうか」が大きい気もします。

NYは”現代の都市のアーキテクチャ”だとして、そこに在るものは質が高いかもしれないけれどそれも地球上に敷衍しているものに想えるのです。都市は何処へ行っても都市というか、生活したり、仕事したりするには魅力的だけれども、観光という面ではNYにわざわざ身銭を切っていくほどでもない。

実際NYの番組をみるのは私は好きで。ついこの間も”地球タクシー”でNYにハシド派のユダヤ人が現代大衆文明と隔絶した暮らしをしながらNYに棲んでいると聴き、興味を惹かれたりもしました。けれども、どこかでNYは自分から遊びに行くというよりも、必要に応ずることで行く街に感じて。

そういった意味で先輩が言っていた「旅に魅力を感じない」と「NYには行きたい」は整合するなと想うのです。

まぁ、自分は基本暑いくらいのところが好きで。南米とか。イタリアとか。そこでいうと欧米は寒くwドイツなんかは無機質なイメージがあったのですが、ベルクハインという世界最高峰に入るハードルが高いクラブがあると聴いて興味を持てました。グラストンベリーもそうですがやっぱり音楽があると興味を持てるのかもしれませんwただNYだけはなんか違うんだよなー。少なくとも現在は。

旅は自分にとって青い春の象徴なのですが、今こうして"Don't Look Back in Anger"を聴いて。最近"青春"に決着がついていく感覚を想っていて。

自分は中高一貫に行ったからか人間関係が舞台が変わるたびにリセットされていく感覚があるのですが、距離感を誤り衝突し、怒りに任せて切り捨ててしまったことが過去にあります。

もうこんな齢になると今更プライヴェートで無理するのはこちらにも向こうにも無しだろうと想って働きかけないのも礼かと考えているのですが、少なくとも自分の中では怒りは遠のかせるようにしたいと。

道は違えたけれど、俺は俺でこの星の上で暮らしを営み、そして、共に生きる人を大事にしようと。人生の不安定さは寧ろ増していくのだけれど、悪を心の底に認識しながら、魂の解放を音楽に託して。
by wavesll | 2017-06-26 05:47 | 私信 | Trackback | Comments(0)

AFRICA HIBIYA FESTIVALに行ってきた!

アフリカ日比谷フェスティバルへ行ってきました!
c0002171_938366.jpg

c0002171_9385226.jpg

日比谷公園につくと快いアフリカン・グルーヴが。このフェスの箱バン、アフリカヘリテイジバンド。これが最ッ高!!!!ヤッバ!ジェンべがヤバい最強リズムにエレクトロニクスみたいな音がする木琴みたいなも凄くて。そして踊り出す!一気にテンション騰がりました!

後でその木琴奏者の方に「なんという楽器ですか?」と聴くと"バラフォン"とのこと。下に瓢箪のようなものがついていてオーガニックな電子的響きのする楽器。ちょっと叩かせてもらったりしました◎

アフリカン・ジャズバンド聴いて、セネガルのビール飲んで。気持ちええ◎
c0002171_9453025.jpg
c0002171_9454617.jpg


なんか出てきた!
c0002171_9464350.jpg

ルンバ・バンド
c0002171_9493069.jpg

モカハイ(エスプレッソ×ウィスキー×ソーダ)、これイケる。
c0002171_9501679.jpg


コラとバラフォンの即興セッション。Zenith Soundの中でポエトリーリーディングな語りも。いいものみれたなぁ。
c0002171_9574216.jpg

Kora&Balafon コラ&バラフォン Africa Heritage Festival


レゲエ・バンド。なかなかにいい音鳴らしてました。ステージに上がったスタッフの女の子の踊りがSuperbでした★
c0002171_100754.jpg


そしてこの日最後に視たのはアブドゥバイファルによるセネガルの祝祭楽!黒汁最高じゃ!!ダンスヤッヴァ!ドラムヤヴァヤヴァヤヴァ!!!あー!楽しかった!ブラック・エネルギーを體いっぱいに浴びた一日でした!
c0002171_1048100.jpg
c0002171_1042669.jpg


cf.
Afro Begue live at 東京JAZZでセネガルの音塊を浴びてきた!

by wavesll | 2017-06-25 10:05 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Arto Lindsay live at WWW X

c0002171_6161668.jpg

電流が迸るようなギターのつんざき、こんなの初めて聴きました。そしてボサノバやサンバの気品。ラディカル・エレガンス。

アート・リンゼイ、ウッディ・アレンみたいな風貌でまるで座頭市みたいに電光石火に切り裂く十二弦抜刀術をみせるのが素晴らしすぎる。そしてバンドの音塊がまた強靭で!

Melvin Gibbs のぶっといベースにKassa Overallの気持ちの良いドラム、Marivaldo Paimはパーカスを撥でも叩いてて、そしてPaul Wilsonはピアノ音とコズミックなキーボード音。これにアートのギターがSolidに神鳴って。

美味い炭酸水みたいにずっと聴いてられるとでも言うか、バンドのグルーヴにアートの稲妻のような刺激音が無調気味に入ることでフィールドレコーディングみたいな自然な風合いが生まれている気がしました。終始アートは上機嫌だったし、最強の自然体とでも言うか、真最高。

何しろこんな雷のようなGuitarは初めて聴きました。これは観れて良かった!伯剌西爾の風を感じる芸術的なRock、こんな白秋を生きられたらどれだけ格好いいだろうという音に魅せられました。

1. Deck
2. Tangles
3. Ilha dos Prazeres
4. Vão Queimar Ou Botando Pra Dancar
5. Each to Each
6. Invoke
-Arto Solo-
7. Seu Pai
8. UnPair
9. Illuminated
10. Prize
11. Grain by Grain

Encore
12. Simply Are
13. Combustivel
by wavesll | 2017-06-24 06:30 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

daoko - Fog X 水曜日の猫 第97回酒と小皿と音楽婚礼

daoko - Fog (映画「渇き。」ver. new mix)【OFFICIAL】


c0002171_22433640.jpg
ホワイトビールの甘みと苦さがこのウィスパー・ラップに融けていくと、センチメンタルに青い想いが湧いてきます。

daokoの、この感傷的なウィスパー・ラップというキラーな「形」はDAOKOになってから姿を変えていった気がします。でも、アーティストとはそういうものではないかとも想うのです。

その時々につき合う女性によって「時代」を変えたパブロ・ピカソのように、またポーリングやドロッピングという必殺の「形」を手にしてもその後も新領域へのメタモルフォーゼの道を歩み続けたジャクソン・ポロックにしても、表現者は一処に留まれない。

それは同じことを続けることはより新たな挑戦をすることが刺激的ということでもあるだろうし、時の経過によって心身から出ずるものが変容していく。だからこそアーティストの「今」は今しかあり得ないのだと感じます。

故に「レコード」というものは貴くて。抽出された芸術の刻印は、芸術家自身が変わりゆくゆえに掛け替えのない記録なのだと。

そして、だからこそ今を噛み締めたいし、次の変化が待ち遠しくなる。そして、きっと昔の形はいつだって繰り出せて。もし深化したウィスパー・ラップが聴けたら、涙がちょちょ切れちゃうな。
by wavesll | 2017-06-22 23:34 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)