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ドキュメント72時間 福生カニ坂ロックフェスティバル回に出てた中原宙バンドがかっこ良かった

中原 宙@獏原人《満月祭 2015》福島県双葉郡川内村 2015-08-02


ドキュメント72時間「基地の町 大人のロックフェス」で取り上げられていた福生カニ坂ロックフェスティバル

正直高齢世代がロックに興じる様には”嗚呼、ロックは鄙びてきたんだな”とちょっと微妙な思いもあって。会場にはロックの魂は燻り燃え続けているけれど、Magicが画面からは感じられないのは残念。というか、自分自身が若者でも老人でもないどうにもどっち付かずな地点にいる者だと。

ただ、そんな中で最後に出てきた「宙バンド」がカッコよくて!

福生では知らぬ者がいないという中原宙さん。
このインタヴューでもそうですが、米軍の街で70年代を過ごした鐵が入ったROCKと、そしてレゲエ?的なワールドミュージック・グルーヴが快く、日本で血肉化され新鮮に鳴らされるマージナルなROCK MUSICになっていて。

Youtubeで映像を漁ってみるとまた最高。歳がどうだとか、貧乏くさいからとか金がかかってるかとかじゃなくて、良い音楽はやはり良いしすべてを解き放つのだということを改めて認識させられたのでした。こんなジジイになりたいもんだ。

福生カニ坂ロックフェスは今年で34回目。日本に息づくロックの地平の廣さを感じました。Good Musicに乾杯。
by wavesll | 2017-09-30 05:04 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

運慶展で彩色の仏像に開眼す+東博常設展・マジカルアジア展

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特別展「運慶」@東京国立博物館へ行ってきました。

運慶や父の康慶、息子の湛慶を初めとした慶派の作品展示。運慶の仏像の表情のなんと訴えかけてくることか。繊細な表現は特に小品に素晴らしいものがありました。

また父の康慶の豪壮さがまた絶品で。そして慶派の作品は極彩でも凄い!今まで色付きの仏像でいいと思ったのは少なかったのですが運慶・湛慶の≪聖観音菩薩立像≫(愛知・瀧山寺)や京都・海住山寺の≪四天王立像≫の素晴らしさには色彩仏像の感性が開かれました。

運慶・快慶というけれども、快慶展@奈良博&法隆寺大宝蔵院で観仏記 + Extra Tracksでみた快慶の作品と運慶の作品はかなり異なっていて。快慶の方が筋骨隆々としたダイナミズムと優美があり、運慶は端正で剛健。ここら辺ミケランジェロとダ・ヴィンチのような対比がありました。

会場に入ると先ず現れるのが運慶のデビュー作、奈良・円成寺≪大日如来坐像≫。丸みを帯びた顔やしっとりした体つきが印象的でした。

次の部屋にあった奈良・長岳寺≪阿弥陀如来および両脇侍坐像≫のしなやかな脚。そして≪毘沙門天立像≫(奈良・中川寺十輪院由来)の截金が美しくて。

そして次の間では早くもハイライトの一つ、康慶による奈良・興福寺≪四天王立像≫。これが凄かった!勇壮な武将天達の凄みを帯びた巨躯に目を見張りました。そしてその手前の同じく興福寺の康慶≪法相六祖坐像≫の表情の妙、侘び寂びの美がありました。

運慶≪毘沙門天立像≫(静岡・願成就院)は玉眼による実直な顔つきで。ドカベン的に安心できるフォルム。運慶≪不動明王立像≫(神奈川・浄楽寺)の木の肌の艶。運慶≪毘沙門天立像≫(神奈川・浄楽寺)は中国風のゴツい顔がコンパクトに締まって纏まってました。

そして本展の一つのピークが運慶≪八大童子立像≫(和歌山・金剛峯寺)!表情豊かな童の像X8!!!!
運慶は小品が殊に素晴らしい印象。本当に魅力的な表情をさせるのが上手い!ぷっくらした童子達の顔が可愛い。特に恵光童子と矜羯羅童子が好きでした。

そして奈良・興福寺の≪四天王立像≫はまるで巖のような荘厳さ。厳しい目と体躯の硬質さはギリシア彫刻の様。また運慶による≪無著菩薩立像 世親菩薩立像≫(奈良・興福寺)は人の悟りの先にある悲しみへの眼差しというか、泣いているような玉眼がとても印象的でした。

また東京・真如苑真澄寺≪大日如来坐像≫の心安まる金色と運慶≪地蔵菩薩坐像≫(京都・六波羅蜜寺)のたおやかな黒の対比も良かった。

その次のスペースにあった運慶・湛慶による≪聖観音菩薩立像≫(愛知・瀧山寺)はこの展覧会の中でも特筆すべきインパクトで。

源頼朝の三回忌でつくられた本立像は、白い肌に色彩豊かな衣をまとった菩薩像で、頼朝と同じ身長で、内部には頼朝の歯が収められているとか。彩色は明治時代に塗りなおされたそうです。言われてみると確かに明治的な感性を感じました。色味のある仏像でこんなにしっくりくるのが今までなくて。素晴らしい仏像でした。

京都・清水寺の≪観音菩薩立像 勢至菩薩立像≫のしなやかなボディー、京都・東福寺の≪多聞天立像≫は青い冠が綺麗でした。

そしてこの展覧会随一に心を打ったのが、康慶の四天王像を受けて作られた、≪四天王立像≫(京都・海住山寺)。数十センチの仏像で、最密な彩を為されていて。極彩と風化で木がみえるバランスが最高に格好良くて。もしこのクローン・フィギアがあったら4点セットで10万でも欲しくなっちゃいそうな出来でした。

そしてその後運慶の息子たちの作品が並んで。特に三男・康弁がつくった≪龍燈鬼立像≫(奈良・興福寺)がユーモラスにイイ顔をした鬼が良かった◎鬼たち、四天王に踏まれてばっかりだったからw同時に展示してあった≪天燈鬼立像≫(奈良・興福寺)もいい顔&いいケツしてましたw

そして最後に展示されていたのは≪十二神将≫(京都・浄瑠璃寺伝来)。十二支の干支の神将が全部一度に揃うのは42年ぶりだとか。子神、丑神、巳神、午神、申神、酉神、亥神が好きでした。

その後本館の常設展をみたのですが、湛慶による三十三間堂の千手観音菩薩立像や、運慶の孫・康円による愛染明王坐像などの作品が見れたので、運慶展に行かれた方は是非本館もチェックされてみてください。

そして刀剣ブームで水龍剣や三日月宗近には行列が。刀剣女子を始めて生でみました。

本館をみたあと東洋館へ。今「マジカル・アジア」という展示を行っていて。
通常の展示の中に特別なキャプションのついた「マジカル・アジア」モノがあるという展示構成。

エジプトのコーナーにはミイラや木乃伊を巻いた布、死者の書が展示してあったり、中国コーナーではウルトラアイみたいなアスターナ・カラホージャ古墳群の≪アイマスク≫やキルラキルLIKEなフォントの≪隷書六言詩横披≫があったりして中々面白くて。
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見逃せないのが地下一階の東南アジアフロアにあった異形な神仏像。

SDガンダムのガチャのような≪チャクラサンヴァラ父母仏立像≫
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ビックリマン的、モンスト的な3頭身の≪ヴァジュラバイラヴァ父母仏立像≫。
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≪八臂十一面観音菩薩立像≫、ラスボス感ある。
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最後は本館にあった可愛い奴、石川光明≪野猪≫。
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特別展「運慶」、本館常設展、そして東洋館のマジカル・アジアとじっくりみて、なんと4時間も眺めてしまいました。東博は一日楽しめるヴォリュームでほんと嬉しい。フードトラックなんかももっと入れてくれたらほんと8時間位いそうですw
by wavesll | 2017-09-29 00:02 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)

シャー・チェラーグ廟の様なしゃらりとした輝音が好きなんだ 第37回音の貝合わせ

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This Mosque Might Look Ordinary From Outside, But It Will Make Your Jaw Drop Once You Enter It


私の夢の一つがイランでのモスクめぐりでして。
イスファハーンのイマーム広場や”ばらのモスク”と呼ばれるナスィーロル・モルク・モスクと並び、いつかいってみたいのがこのシャー・チェラーグ廟、異教徒は基本的には入れなけれど門番に頼むといけることもあるそうで、一生に一度でいいからまなこに映したいものです。この輝き、素晴らしい。

輝きというと私はしゃらりと玲瓏に響く輝音が好きでして。金属の高い鳴りというか。なんと伝えればいいのか。こんな感じの音です。

Mandala - Pitha'ta (1976)


どうでしょうか?良きないですか?
この『Mandala』というバンド、Youtubeでみつけたのですが、アルバム全編も上がっていて。動画の解説を読むと投稿者の人がつくったバンドっぽいという。レベル高い!

こんな感じの音って結構アルバムの冒頭に配置されることが多くて。
サンタナの『Abraxas』の此の曲も好きです。

Singing Winds, Crying Beasts ~ Santana


段々傾向が見えてきたと想うのですが、ちょっと経路の違ったこんな楽曲にも同じ質感があると感じて。

Ø - Atomit


四月に逝ってしまったPan Sonicの片割れとしても活動したフィンランド人アーティストのMika VainioがØ名義で発表したこの楽曲。極致という言葉がぴったりな、研ぎ澄まされた音像が大好きな一曲です。

ここからTeebsShlohmo, あるいはANIMAL COLLECTIVEに流れてもいいかもしれないですが、よりコアな玲音を想うと、やはりブラジル音楽がいいかなと。

Carioca - 7 Dias 7 Instrumentos Música (1984) - Completo/Full Album

その名の通りリオデジャネイロ出身のギター奏者CariocaことRonaldo L. FreitasがEgberto GismontiのレーベルCarmoからリリースした逸品。これホント最高で。このアルバムはCDでも入手可能です。Carmoレーベルの作品たちはいつかコンプしたい。

Marco Bosco / METALMADEIRA


Marco Bosco - Fragmentos da Casa


この2枚の内、後者のアルバムはやはりCarmoレーベルから出た作品で、Marcoさんは90年代に日本に住んでいたりもしていたようです。

この繊細かつRhythmが跳ねる感覚、堪らないものがあります。
『METALMADEIRA』はアーモンドミルクと掛け合わせる企画を酒と小皿と音楽婚礼の八回目でやったことがありました。

さて、玲瓏な輝音特集も愈々最後のナンバー。上原ひろみとハープ奏者Edmar Castanedaの演奏を。

Hiromi Uehara Edmar Castaneda Kyiv 210517


このユニット、実はBlue Note Jazz Festival2017に出る予定で、大変楽しみにしていたのですがBNJFはドナルド・フェイゲンのキャンセルの為中止となってしまって。

残念でしたが、先日スッキリに出演しライヴを披露してくれたのを観て、Edmar Castanedaの情熱的でマッシヴなハープ演奏とそれに流麗で熱っぽい上原ひろみのピアノが共鳴するのを見ることが出来ました。「同じ言語の音楽をやってる」とのこと、いやー、改めて生で観たかった!

さて、書き綴りました。シャー・チェラーグ廟の様なしゃらりとした輝音特集、今後も取り上げたい楽曲が出来次第追記更新していければと思います。それでは。

cf.
ハープの原型ともいわれるアフリカの伝統楽器"コラ"で優美な朝を過ごしたい時に見るエントリ

by wavesll | 2017-09-28 02:01 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

CASIO AE-1200WHD-1AV フューチャー感と80sっぽさのあるメタルな逆輸入チプカシ

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今や腕時計のスタンダードなトレンド一つとなったチープ・カシオ。

そんな中でも最近ちょっと欲しくなってるのがこのCASIO AE-1200WHD-1AV

カシオ・スタンダードAE-1200WH-1Aの海外モデルであるこの時計、メタルなルックスがとても好みです。

80年代の多機能筆箱のように機能を詰め込んだヴィジュアルが嬉しくて◎なんと電池寿命は10年、生活防水で、アラームは5つ設定でき、勿論ワールドタイム表示OK。ライトはオレンジに照らしてくれるそうです。

この間エントリで紹介したA. Lange & Sohne - Zeitwerk 機械式でありながら時と分をデジタルに顕わす腕時計であったりHYT H2 TRADITION WATCH ー液体で時間を表示する機械式時計は殿上人なアイテムでしたが、こちらは一回分の飲み代くらいでサクッと買えるプライス。

私自身はもう20年近くSeikoをベルトを代えながら愛用しているのですが、ちょっと遊びでチプカシなんかもいいかもな何て遂に完成!全モデル網羅のチプカシ・パーフェクトガイド!(カシオ腕時計マニアックス)を眺めながら思っている処。

時計雑誌を読んだりWatch情報をWebで回遊するのは好きなもので、”新たな一本”の探究にこういう腕時計記事をちょいちょい書いていけたらなと想っております。まぁ「チプカシ位は即買えよ」と自分でも思うのですが、何しろ十数年ぶりに新しく買う腕時計ですのでご容赦を<(_ _)>
by wavesll | 2017-09-27 18:31 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

BS-TBS 『アメリカの町』が上質な朝を創ってくれた

平日朝は『モーサテ』から『キャッチ!世界のトップニュース』へ行く流れで過ごしているのですが、先週、朝のラテ欄に『アメリカの町』という番組がBS-TBSにあって。みてみると上質な朝を創ってくれる穏やかな番組でした。

水曜日に取り上げたのはイリノイ州 アーサー。アーミッシュの暮らす町。

アーミッシュは移民当時の生活様式を続けるキリスト教の集団で、TVやクルマのない、電気を一切使わない生活をしています。アーサーでは一家族平均6人家族で暮らしているそう。

アーミッシュは電気を使わないのですが、冷蔵庫や扇風機が。なんでもプロパンガスや圧縮空気を使っているということ。洗濯機もプロパンガス。電気を使わないというレギュレーションの中で色々と工夫しているというのが面白かったです。

またアーサーにはアーミッシュ以外の人も住んでいて、アーミッシュはアーミッシュ以外の人を「イングリッシュ」と呼ぶらしく、イギリス人でなくともイングリッシュになるとか。彼らの世界観を感じさせる話だと想いました。

街のお祭りではTractor Pulling Competitionというイベントも。
改造を施したトラクターで重りを引き距離を競う、農業地帯で非常に人気のあるモータースポーツ。
これがなかなかに迫力がありました。

Highlights of the Arthur Tractor Pull


金曜に取り上げられたのはサウス・ダコタ州 マウント・ラッシュモア国立記念碑 4人のアメリカ大統領の顔の彫刻で有名な地域。

この彫刻は観光客を増やす目的で彫刻家 ガットスン・ボーグラムによって造られました。

作業は失業した炭鉱労働者などによって行われ、吹き飛ばされた岩の欠片も文化財として爆破当時のまま保存されています。

建国150周年のアメリカでは様々な民主主義の試みがなされていました。
マウントラッシュモアがあるBlack Hillsという地域はネイティヴアメリカンの聖地で彼らの言葉でバハサパ(黒い丘)と呼ばれていました。

ブラックヒルズに住むスー族の酋長 ヘンリー・スタンディング・ベアがポーランド移民の彫刻家 コーチャック・ジオルコウスキーに「自分たちの世界にも英雄がいる、白人たちにもそれを知って欲しい。彼の名はクレージーホース」という手紙を出し、「マウントラッシュモアより大きな彫刻を創って欲しい」と。

そしてコーチャックの人生をかけたプロジェクトが始まりました。

クレイジーホースはジョージ・カスター将軍率いる白人部隊を撃破したことで知られるが、白人に捕えられ1877年に非業の死をとげた先住民スー族の英雄。

このクレイジーホース・メモリアルは現在顔の部分だけが出来ていて、完成すれば世界最大の彫刻になるそう。

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政府の援助を受けず、住民や支援者に助けられながらゆっくりと進む、60年間続いている彫刻。現在はコーチャック氏の息子さんが手掛けています。米国の骨太な魅力にあふれる”もう一つの彫刻”、魂を感じました。

さて、”これは実にいい番組をみつけたぞ”と想っていたのですが、この番組は不定期放送のようで今週はやっておりませんでした。こうしたスローな紀行番組を朝に流す試みはNHKBSPで『世界ふれあい街歩き』なんかもやっていますが、心が整えられてとても良い気持ちになりました。

この『アメリカの町』はBS日テレの『小さな村の物語 イタリア』の米国版といった趣で。BSでは紀行番組が林立しているので放送時間という点でブルーオーシャンを開拓するのもありなのでは?と想いました。
by wavesll | 2017-09-27 05:51 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

Marinho Castellar / Marinho Castellar & Bando Disrritimia ーBrazilian Acid Folk名盤

Marinho Castellar / Marinho Castellar & Bando Disrritimia(soundcloud)
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岡田拓郎さんのTweetで知ったこのBrazilian Acid Folkがあまりに素晴らしすぎて…!今年出逢った音楽の中でも特別な一枚となりました。

秋のピークアウトした熱気の中に紅葉・黄葉がマーブルを描くような、妖精的な夢幻の音楽。

このMarinho Castellarというアーティストを色々と調べてみたのですが、1957年にブラジルはPiracicabaに生まれた詩人・ミュージシャンで1981年にこの自主製作盤を発表し、1990年に33歳で死亡したとのこと。

かなり情報量が少なく謎に包まれた音楽家が響かす摩訶不思議で澄明なSoundは個人的にはPaêbirú - Lula Côrtes e Zé Ramalho (1975)に匹敵するほど気に入りました。

稀少植物のあふるる熱帯雨林のように未だ新しい発見のある伯剌西爾音楽、今後も探索していきたいです。
by wavesll | 2017-09-26 20:17 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

フィクションと現実の『真情と芝居』.

よくアメリカのドラマや映画に出ている役者がインタヴューで「これはフィクションなのだ」とか「現実じゃない」と話すことがあって。クリエーションへの客観的な目線はとても成熟していると感じます。

一方で日本のクリエイターの一部は自分の人生よりも自分の作品を大切にしている印象があります。

日本は"労働"が"労道"になって、犠牲を払うことが尊い、なんて不健全な意識がありますが、承認欲求や自己実現欲はあくまでそれ以前の三大欲求などが満たされた後に欲するもので、自分の人生を大切にして、自分の尊厳をダンピングしてほしくはないと感じます。

オタク的近視眼がクオリティの突き詰めに作用していることは否定しませんし、勝負する範囲の選択と集中を行うことで納得できる戦いを行える点はありますが、人生の在り方は広くて。クリエーションが寧ろ人生を押し潰すと感じたら、今いる狭い界隈だけが世界全てでないと認知することは救いになると思うのです。

私も藝術作品には黙示録的な未来視の意味を感じたり、現実の比喩としてその原型探しをしたり、クリエーションに”真実”を見出そうとしたりすることがあります。

のめり込ませる熱は貴いと想うし、例えば"ROCK"なんかは”真情の叫び”が表現の硬度になっていると感じるのですが、Ametsubの件でもそうですが、クリエーションとしての感性の評価と、アーティストの人としての社会的な評価は独立したものだと近年は感じます。双方大事なベクトルで。

メディアに顕れる世界は、あくまで『Performance』であると共に、実社会の職務での役割なんかも一種の『芝居』でもある。そして、外部からは表現された『芝居/Performance』がその人の社会の中での在り様にみえるし、そして核となる『真情』がないと薄っぺらく見透かされてしまう。

そういった意味でクリエーションに対して客観的な視点を持つと共に、『私としての真情』と『公としてのPerformance』の鬩ぎ合いの中で本音2.0が今求められていると想います。
by wavesll | 2017-09-26 02:36 | 小噺 | Trackback | Comments(0)

Blogの対価

Webに文章を書くことを表現活動というのはかなり烏滸がましいですが、一種のアウトプット・サーヴィスを行っているものとすれば、ではその”対価”は何だろう?とも思います。

実は私の中でそれは答えが出ていて、”藝仲間”がいること”共に情報を送ってくれること”が対価かなと。

アナクロなWebの住民としてはROM(Read Only Member)には何処か釈然としない思いもあって。鴎庵は特に縛りはないですが、Twitterのフォローは呟きもリアクションもない方は外したりしてます。趣味のアウトプットだからこそ拘れるものだと思うので。

面白い藝を提供してくれる人たちと繋がれるのは嬉しくて。昔は情報発信しない人にけしかけたりとかアレな行為をしていましたが、今は反響営業が主で楽しくやれています。

ただ、こうして好きなことをWebで発信できていると、飲みとか年賀状かの付き合いごとに対する意欲が落ちるところはありますねw

相手からすると「Webで遊ぶのはともかくちゃんと行事には付き合えよ」とか「ネットでなく現実を生きろよ」いう感じかもしれませんが、コミュ欲が情報通信で満たされていると「Webで非同期でコミュニケーションできればプレゼン的に後にも残るし一番よくないか?」とか。「飲みの誘いの前に面白い噺があるかWebで試聴させろよ」とかw不遜だw社会性が無いw

まぁ、忘年会でだけ会うのもナンセンスというか、今の時代コミュニケーションしたいことがあったらWebですぐやりとりできますし、そういった非同期の対話が呼び水となって会った方が形骸化してないかなと。実際、やりとりすると必ず発見がある友には感謝がたえません。

恋人や家族がいて、仕事もあって。中々コミュニケーションにリソースを割けない。それなら年一で一気にやりたいというのも、わからんではないです。だからWebのアウトプットは強いれるものではないと思います。

ただ自分は、未だに何となく普段から場を共有する関係が好きで、ある程度密度のあるコミュニケーションをしたい。

とはいえ余りに濃いコミュニケーションは少数相手では負荷になりますから。直接話すパートナーと言える人達がいれば、したい話をしてもどっかで受け止めてくれる人がいる位の大海にボトルメールが投げられている今の環境はありがたく、”みなに好かれなくてもいい”自由を愉しんでいます。目下の処Twitter社が倒産しなければいいなというのが願いです(苦笑

今思ったのは私が飲み会よりSNSを好むのは、酒や飯を肴にするより、音楽や画、映画や文章など文化的肴をアテに話がしたいというのがより精確な処かもしれません。普段の暮らしの面白話もWebに書いちゃう人間なのでwそういった意味でPCやオーディオでネタを引き出せる家飲みなんかは好きですね。

人のプライヴェートへの関心が薄い、人との折衝を避けるという意味で、"本当の人生を生きてない文化中毒者”という指摘は考慮すべきだとは想います。

これは今に始まったことではなく学生の頃も「このサークル飲みの金でCDや映画を払える…」とかアレなこと想ってた人間でしたから、中々に筋金入りで…。それでも月一で普段合わない人や新しい人との飲みは入れ、新しい血を入れるよう努めている感じです。

cf.
◆人付き合いとWeb同期 文字コミュニケーションの時間的レンジの広さの価値

◆何でも公開したいとみなが思っているとは限らないという当たり前の事実について
by wavesll | 2017-09-25 21:13 | 私信 | Trackback | Comments(0)

藝と支え Ametsub / Mbira Lights 1 EPに寄せて

Ametsub - Mbr / Flurries (Easy)


ametsub - mbr/mbirambient


Ametsub - Ajisai


Ametsubが音楽レーベルflauに空き巣に入ったことで逮捕された件を知り、何ともいえない気持ちになって丑三時までLogを読んでいました。

音楽は魔法を産むけれど、それを支える会社は人間が営む組織で、魔法ではなく労働と資金で動きます。その経営を危うくする程の損害を与えたのは犯罪です。

それでも、Ametsubくらい名の知れた人が窃盗をしなければならないほど貧すれば鈍す、というシビアな事象があったのではないかと想わざるを得ません。

私自身でいえばAmetsubは一度生でライヴをみたことがあり、またレコ屋やWebサイトで当然良く名前を観ていました。

今までは音楽はそこまでは嵌っていなかったのですが、今回の騒動から検索して知った今夏リリースの『Mbira Lights 1 EP』が特筆すべき音楽で、尚更茫然としました。

霊性を帯びて深く響く金属製の楽器の音。そこに珠のように転がるンビラ?の音。山霧の様な通底音と、心地よく刻まれ放たれるビート。素晴らしい。こんな音を創れる人がよりにもよって窃盗とは…。

この事件は、金だけの問題ではないだろうけれども、やはり他者と他者との軋轢は金で解決できる部分は大きいだろうし、YoutubeやSpotifyでフリーライドしている"客"ともいえない者としては「残念だ」とか、とてもじゃないけど言えないというか。それを引き起こしたのは金を払わなかったお前にも一因があるだろうと自問してしまいます。

金を出すのは藝への一番のサポートで。特に今の時代、音源や活字の様な情報に金を出すのはその人の活動への投資といった色合いも大きく感じます。

ただ”アーティストを支える”というのは、大してあるわけではない可処分所得の中で音楽やアート、旅をやっている自分には重荷な所もあって。やはり藝そのものへの対価として藝を認めた人に出来る限り何か貢献したいし、”楽しんでおいて評価するだけ”でフリーライドしてるのは非情な行為だとは自認しておきたい。

中々システム作りが難しいのかもしれないけれど、数百円単位で軽く投げ銭できる仕組みができると一番いいなぁと。Bandcampなんかは結構理想に近い感覚はあります。国内市場で成り立たないならば全球的に広く浅くが理想だなと。いいYoutube動画やサンクラ音源には個々に100円以上は払いたいです。

鋭利な音楽を好む人間には演奏側にも聴取側にも一定の割合で人格破綻者がいて。灰域の美から排除されず、Ametsub氏がカムバックすることを外野として望むばかりです。

cf.
フィクションと現実の『真情と芝居』.

by wavesll | 2017-09-25 07:57 | 私信 | Trackback | Comments(0)

角銅真実とタコマンションオーケストラ(横手ありさ)インストアライヴ@渋谷タワレコ

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Embroidered Morning (刺繍の朝) / 角銅 真実とタコマンションオーケストラ


窓から見える(I Can See It From The Window) / 角銅真実とタコマンションオーケストラ


朝が夜を照らしている / 角銅真実(feat. 中尾美羽子)


角銅真実ソロアルバム「時間の上に夢が飛んでいる」リリースライブ@7th FLOOR 2017/7/15


角銅真実「時間の上に夢が飛んでいる」発売記念インストアイベント カツオ・プレゼンツ・熱い音ライブへ行ってきました。

cero, 古川麦、Doppelzimmer, 野田薫、小田朋美、石若駿等様々なセッション、録音、サポートで大活躍!!打楽器奏者の角銅真実さん。今日はシアターコクーンでの『羅生門』でのプレイ上がりで来てくれたとのこと。

角銅さんと横手さんが二人で出てきて声を重ねる始まりから、横手さんがピアニカ、角銅さんがピアノの曲、角銅さんがギター、横手さんがピアノの曲等、2人で音楽を紡いで。本編ラストは角銅さんのギター弾き語り。そしてアンコールでは再び二人で。

私は直接的には角銅真実ソロアルバム「時間の上に夢が飛んでいる」リリースライブ@7th FLOOR 2017/7/15の動画に惹かれて来場したのですが、角銅さん達が創りだす夏の山の朝のような音に聴き惚れました。

儚くとけてゆく霧のような綺麗な音。アンコールの歌、名前のない、海の朝の光景、消え入る、繊細な実存。美しい時間に魅了されました。

打楽器セッションを愉しむために公演にも足を運びたい。また一人楽しみな音楽家が増えました。
by wavesll | 2017-09-24 23:41 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)