欲望の資本主義2017 ルールが変わるとき 第1章~第3章 書き起こし

前編「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」20160103(Dailymotion)

"富や成功"への欲望 "資本"は自由自在に移動する "消費"が資本主義のエンジンだ わたしたちはいつからこんな世界を生きているのだろう?ヒトとモノの間をお金が行きかう、際限なく膨張してきた資本主義。

"経済的豊かさ それを求めるのは人の本能だ" "イブは『欲望』に呪われた"

より早くより遠くへより良いものを 飽くなき欲望が加速する世界 市場の論理にすべてが覆われ一瞬先も予測不能なこの世界 そして今

トランプ「メキシコとの間に壁をつくる!」

流れが変わったのか。"「闇の力」が目覚めたようだ" 消費・成長・富への欲望 私たちは何処へ向かうのか "アダム・スミスは間違っていた" 経済学の父はあやまちを犯したのか "もう一度ルールを書き換えろ" ルールを書き換えよ "ケインズは「悪用」されている" "ケインズだったら「クレイジーだ」と言うね" あの男を呼び覚ませ "日本が成長を追い求め過ぎれば資本主義の「死」を迎えるだろう 『KAROUSHI』という名のね" "資本主義の「死」を宣言するのはまだ早い"

資本主義は何処へ向かうのか 世界の経済のフロントランナー達が紡ぐ欲望と言う名の物語

「欲望」は満たされることを望まない 「欲望」は増殖することを望む

太古からヒトは所有と交換を繰り返してきた ある時お金が生まれ市場が生まれ欲望の交換はこの貨幣なるものに託された やめられない、止められない


第一章 資本主義の、現在

資本主義 それはお金、資本を際限なく投じ増殖を求めるシステム

安田洋祐(大阪大学准教授)
「今 多くの国が低成長に苦しんでいます。それでも世界経済は成長し続けられるのでしょうか?成長し続けていくべきなのでしょうか?」

ジョセフ・スティグリッツ(コロンビア大学教授 2001年ノーベル経済学賞受賞 アメリカ大統領経済諮問委員会委員長 世界銀行チーフエコノミストなどの要職を歴任)
「いま問題なのは世界の総需要が不足していることだ。そのせいで世界経済が減速している。それにはいくつかの原因がある。
まず中国の減速。"量の成長"から"質の成長"へ変化し世界に大きな影響を与えている。もうひとつはユーロ圏だ。数々の問題を抱えている。ユーロでは通貨の統合が成長を妨げてきた。

ただ全体としては別の要因が潜んでいる。不平等の増大だ。貧困層から富裕層へと富は吸い上げられ富裕層は貧困層に比べお金を使わない。これが全体の需要を押し下げ成長にブレーキをかけているのだ」

トマス・セドラチェク(チェコ総合銀行チーフエコノミスト 経済学者 24歳のとき初代大統領の経済アドバイザーに抜擢 チェコでベストセラーとなった著書『善と悪の経済学』は世界15か国語に翻訳)
「今の世界は資本主義かそれとも"成長"資本主義か。僕は"成長"資本主義だと思っている。みんな成長のことばかり気にしている。成長できなかったら「もう終わりだ」ってね。おかしいだろう、どこに書いてある?聖書に?空に?数学モデルに?過去に証明されたのか?ノーだ。資本主義が必ず成長するというのはナイーブな思い込みだ。

成長に反対なわけじゃない。いい天気が嫌なはずがないだろ。問題は社会 年金 銀行…すべて成長が前提となっていることだ。まるで毎日快晴だと決めつけて船を造るようなものだね。そんな船はダメだ。凪でも嵐でも航海できるのがいい船だろう。そりゃ天気がいいに越したことはない。でもそれを前提にして船を造ってはいけない」

スティグリッツ
「低成長は避けられる。もしもアメリカ ヨーロッパ 各国で考え方を変えることができれば成長は可能だ」

安田
「資本主義はこれからも持続可能だと考えますか?」

スティグリッツ
「市場経済はずっと続いていくだろう。市場経済のあり方には政治が大きく影響する。30年ほど前にアメリカをはじめ各国で市場経済のルールの書き換えが始まった。ますます不平等を生むようなルールに書き換えられたのだ。それだけでなく市場経済の効率性が下がり生産性の下落を招いたのだ。目先のことだけに人々が夢中になってしまうようなルールの変更だ。

長期の投資ニーズがあり長期の貯金をしている人々がいる。だが金融市場は目先のことだけで機能不全に陥っている。私たちの市場経済が招いた決定的な変化の一つだ。だから今再びルールを書き換えないといけない。これからのルールは繁栄を分かち合い、より成長しより公平な分配をうながすものでないといけない。実現できると思うし実行可能な目標だと思う」

セドラチェク
「共産主義だった国から来た身としては共産主義を捨てて資本主義をインストールしていたころ民主主義国家での資本主義は何よりも自由のためのものと信じていた。成長は良いものかもしれないけれどたとえるなら車の"最高速度"だ。それは大事なことか?そうだ。一番大事なものか?いいえだ。

確かに資本主義は"成長"のための豊かな土壌だ。しかしこの20年間で二つの関係がひっくり返って私たちは成長を資本主義の"絶対必要条件"だと信じ込んでいる」

東京の百貨店で
セドラチェク
「消費の大聖堂だね。いつもリュックひとつで旅をするんだ 僧侶みたいだろ。手でもてる以上の物は僕はいらない。自由はかつて"物からの自由"を意味していた。今や自由といえば"消費する自由"だ。消費できるほど自由を感じる。消費できないと自由じゃないと思ってしまう。だから毎日働かないといけない…。映画『マトリックス』でもあっただろ。いらないものを買うためにしたくもない仕事をする。エデンの園の呪いだね」

禁じられた果実 もうヒトは後戻りできない 消費への欲望 それを満たすための労働 果てしない欲望の無限回路がはじまる

セドラチェク
「『CUBE』っていう映画を知ってるかい?『CUBE』はカフカの不条理劇にも通じるんだが気がつくと四角い空間に閉じ込められていて…物語の終盤、実は自分たちが『CUBE』を造っていたことに気がつくことになる。

専門化した社会では自分のしていることが分からなくなる。フランスの哲学者ラカンはこう言った"分かっているけど止められない"。私たちの問題は分かってさえもいないことだ。どんなに働いても欲望を満たすだけのものは作れない」

第2章 成長は、至上命題?

スティグリッツ
「経済成長について話すときは"成長"の意味をはっきりさせないといけない。GDPは経済力を測るにはいい指標とは言えない。環境汚染、資源乱用を考慮にいれてないし、富の分配も社会の持続性も考慮されていない。問題だらけだ。経済における成長の本質をこの先変えていくべきだと強く思っている。

すでに明らかなのは物質主義的経済ー天然資源をじゃぶじゃぶ使って二酸化炭素を大量に排出するようなことは持続不可能だという事だ。もうそのような成長はなしえない。だが他のかたちの成長がある。まだまだ反映できるし新たなイノベーションを生み出せるはずだ」

安田
「その変化を起こすには何が重要ですか?」

スティグリッツ
「政府の政策が必要だ。テクノロジーやインフラや教育にもっと投資をしないといけない。地球の気温を2度も上昇させてしまったことで多くの投資が必要になっている。経済を整え新エネルギーに移行し都市構造を変える。私たちには巨大なニーズがあるはずだ」

新たな需要を生む変化 その予兆はやはりこの地(サンフランシスコ)から生まれるのか

スコット・スタンフォード(シェルパ・キャピタルCEO 元ゴールドマン・サックス社員 2013年ベンチャー投資企業を設立)
「Uberへの投資がきっかけで今の会社の共同設立者と出会った。立ち上げのかなり早い段階で投資をした。ごく小さい会社だったがアイデアに魅力を感じた」

彼はアプリでクルマを呼べる新しいビジネスモデルに投資した それは従来のタクシードライバーの雇用を奪う事にもなる 創造と破壊は裏表

スタンフォード
「テクノロジーは経済を活性化するか雇用を奪うだけか。そういうことは考えてない。そういう心配をするのは僕たちの仕事じゃない。僕たちは5億ドルを運用している。そのお金は僕たちのお金ではなくて出資するパートナーたちのものだ。彼らは自らの資本を僕らの投資に委ねてくれている。僕らに収入があるのは投資がリターンを生んだ時だけだ。資本金をコントロールするボスがいるのさ」

安田
「以前はゴールドマン・サックス(投資銀行)に所属していたんですね。投資の戦略や考え方で何か違いがありますか?」

スタンフォード
「面白い質問だね。考えたこともなかったな。はっきり言えることはすべての仕事は資本主義システムの中にあるんだよ。そもそもゴールドマン・サックスでも今の会社シェルパ・キャピタルでも目的は同じだ。短期間でお金を稼ぐこと。ただ今は常に新たなビジネスのアイデアを考えている。誰かの起業を手助けするだけでなく時には自分たちで新しい会社を立ち上げる」

お金、投じれば増えて返ってくる そんな資本主義のセオリー だがいつでも通用するわけではない

安田
「利子率はますます低くなっています。もう投資も成長も見込めないと言う人たちもいますが…」

スティグリッツ
「ケインズを始め 多くの近代経済学者たちは利子率の役割 調整機能を強調しすぎた。利子率より重要なのは借り入れのための"信用"だ。低い利子率は不況を招いている政策の結果に過ぎない」

セドラチェク
「クルーグマン(経済学者)の主張で同意できないことがあるんだが、彼の主張は"低い利子率で借金すれば"、"経済が好転して"、”借金を返せるようになる”。真ん中の文を抜いたらどうなると思う?違う意味が見えてくるよ?"低い利子率で借金すれば"、"借金を返せるようになる"。これは銀行員だったら警報ものだよね。危険すぎる。火で火を消そうとするようなものだよ」

スティグリッツ
「テクノロジー、インフラ、温暖化対策に投資すれば利子率なんてすぐに上がるさ!」

セドラチェク
「ナイフや火のようなものだ。コントロールできる代物じゃないんだ。利子率っていうのはどう扱っていいものか本当にわからないものだ。どんなにいい投資でも、高速道路・大学・研究機関とかを作ったとしてもお金は必ず返さないといけない。教育レベルが高くて優秀な経済学者がたくさんいて大きな潜在力を持っている日本のような国でも借金を返せずに苦労している

文明社会は"安定"を売り払ってしまった。そして無限に"成長"を買っている。僕らはいつもではなくとも時々成長をもたらす経済を作り出したが今は崩れかかっている」

安田
「人々の成長への期待が膨らみ利子という概念が広まったことは成長資本主義のそもそもの起源なのかもしれないですね。人々の考えを変えたのかもしれません」

セドラチェク
「その通りだと思う。利子はアルコールのようなものだ。どちらもエネルギーをタイムトラベルさせることができるから。

金曜日の夜にお酒を飲んでいると突然歌いだしたり…ほら、この国は"カラオケ"好きの国だろう?お酒が入っていると歌いやすいよね。"このあふれるほどのエネルギーはお酒が与えてくれたものだ"って思うかもしれないが、ノーだ。それは間違いだ。お酒がエネルギーをくれるわけじゃない。お酒がしたのは土曜の朝のエネルギーを金曜日の夜に移動させただけだ。

二日酔いは間違いなく翌日に来るがお金は40年も50年も時を超えることができる。こんな風に危機につながったりするんだ。エネルギーが消えてしまうのだ本当に必要な時に…」

カネは時を越え時がカネを生む この錬金術を何故ヒトは欲望したのか

第3章 魔術の誕生

セドラチェク
「西洋の古い書物を読んでみると実に皮肉で興味深いんだが必ず利子について論じられている。聖書・ヴェーダ(ヒンドゥー教の経典)・コーラン・アリストテレス。否定的な感情とともにね。なぜかわからないが利子は禁じられていた。歴史を振り返ると利子は"禁断の果実"だったんだ。富をもたらす一方で問題を引き起こしてきた」

利子、それは未来の利潤のため休むことなくヒトを働かせる これも、禁断の果実

そこにはある男の欲望があった 14世紀イタリア メディチ家の始祖ジョバンニ・メディチは利子を禁ずる教会の目を避け、フィレンツェとロンドンの為替レートの違いを利用し莫大な利益を得た 

カネは時だけでなく空間の差を利用して無限に増殖していくことに


"貨幣は元々交換のための手段 しかし次第にそれをためること自体が目的化した" アリストテレス

昨日より今日、今日より明日 増え続ける 欲望 その欲望を正当化し免罪符を与えた男がいる 経済学の父 アダム・スミス(1723~1790) 『国富論』(1776年) "それぞれが自らの利益を求めれば見えざる手によって社会全体も富み栄える" その理論は人々に欲望を肯定したのだ

安田
「そもそも資本主義の推進力は何なのでしょうか?」

アルヴィン・ロス(スタンフォード大学教授 2012年ノーベル経済学賞受賞 市場の制度を設計する「マーケットデザイン」研究の先駆者)
「市場の最大の機能は誰が何を欲しがっていて誰が何を持っているかすべての情報を集めることだ。供給と需要が一致することで魔法のように価格が決まる。その難しさは 情報を得て計画することなど誰にもできないことにある。なぜなら情報は多くの人々に拡散するものだからだ。そしてまた情報が市場に集まることで最適な結果が生まれる」

安田
「世界の利子率は下がり続けてマイナス金利の国もあります。資本主義の終わりの兆しを語る人々もいますが?」

ロス
「資本主義の死を宣言するのは早計だ。資本はリターンを得続けているよ。シリコンバレーに住んでいるんだが多くのビジネスが集まっているのは今も新しい会社が利益を上げているからだ。もしもマイナス金利が続いたとしても新しい形の金融取引が発展し金融機関の資本はリターンを得られ続けるだろう」

スティグリッツ
「市場とはある日誕生したのではなく進化しつづけてきたものだ。何千年も前の市場経済はとてもシンプルなものだっただろう。私が思う大変化は産業革命だった。資本主義は科学と技術を両輪としている」

発明 イノベーション 大規模化 成功すれば競争相手に一歩先んじ生産効率を上げられる その加速は止まらない

スティグリッツ
「このダイナミズムによって人々が農作物を市場で買ったり女性が家で編み物をしていたような原始的な市場経済からより大規模な会社ほど有利で経済規模を拡大できることになった。そしてイノベーションが駆動する経済だ」

スタンフォード
「私たちはより効率化する方法を常に探しているんだ。経済学でいうところの生産性だね。労働力が変わらないのに成果物は増える。そして利潤 成長 波及 創造的破壊を追究する。いかにして効率的な進化がなされない古い産業を駆逐するか。市場をとれ。需要と供給が働きあって加速して規模の効果が働いて新旧交代が起こる。それがイノベーションだ。そして消費者をハッピーにするんだ」

思想 そして技術が 欲望を開放し 資本主義は成長がかかせないシステムへと変貌した

第4章~第5章
第6章~第8章
第9章~最終章
『欲望の資本主義2017 ルールが変わるとき』をみて

cf,
アダム・スミス 著, 山岡 洋一 訳 『国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究』 読書メモ

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読む
# by wavesll | 2017-04-03 22:15 | 小ネタ | Comments(0)

これぞ暁斎!展@Bunkamura -奇想の真骨頂

Bunkamuraミュージアムにゴールドマンコレクション これぞ暁斎!展をみに行きました。会期末でもあり大変な盛況で。

お目当てはこれ、『名鏡倭魂 新板』、堪能しました。
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そして他のも素晴らしい絵ざっくざくで。

入り口すぐの『蛙の学校』などの動物の擬人画は鳥獣戯画っぽくて愛らしい。中でも『山葡萄に猿』の猿がまたいい顔してて。ファンタジーだけでなく『カマキリを捉える子犬』なんかは立体的でリアルな筆致。『鯰の曳き物を引く猫たち』なんか『きょうの猫村さん』みたいなほのぼの感。

次が鴉の章。『枯木に鴉』『枯木に夜鴉』を並べるとウォーホルのような現代的な感覚が。啼いている鴉を描いた『烏瓜に二羽の鴉』もいいし、『月下 梅に鴉』の円の補完デザインは好い!

日本画は西洋画と比べると動物を主軸にした絵が多い印象ですが、暁斎の動物画はその獣の性格と言うか、キャラまでもが伝わる生き生きとした筆運びで。『象』なんかもそう。

『枇杷猿、瀧白猿』はこの展覧会随一の美をもった作品かも、やはり猿の顔が至高。画像LINK貼りましたが生は格別なのでみて頂きたい。『虎を送り出す兎』は鳥羽と書いてあって鳥獣戯画からの流れを感じさせるし、『眠る猫に蝶』のまん丸ネコの可愛いこと。『蛙の放下師』は生き生きとした大道芸をする蛙を水墨画で画いた作品。暁斎の作品はユーモラスな感性が流れていますが中でも『月に手を伸ばす足長手長、手長猿と手長海老』は最高に笑えましたw

現代的と言うか、ワールドワイドに画題を求めた暁斎は『鳥と獣と蝙蝠』ではイソップ童話に着想を得ています。『通俗伊蘇普物語』は黒でベタ塗りの迫力ある冊子。

なんというか、暁斎の絵って現代の漫画みたいなんですよね。『動物の曲芸』はちょっと『ビリーバット』っぽいし。『暁斎酔画』では寺田克也キム・ジョン・ギのような奇想天外なラクガキングぶりを魅せてくれます。

一方で『暁斎楽画』のようなリアリズムな兎を描いたり。『暁斎漫画』も素晴らしかったし、幅が広い!『雨中さぎ』では近代版画ポスターみたいな画風も。

でもやっぱり猿の表情が良くて。『松に猿』の赤いちゃんちゃんこ猿もいいし。

『とくはかに五万歳(徳若に御万歳)』・『蛙の鬼退治』・『舶来虎豹幼絵巻』・『西域舶来大象之写真』・『<天竺渡来大評判 象の戯遊>』なんてのは小学生が"こんなの描きたいな"と夢想するようなユーモラスで愛らしくもかっこいい擬人化作品。昔はカエルがこんなにも身近だったのだなぁと。

暁斎は幕末から明治維新を経る時代を生きて。当時のグローバルを描いています。『船上の西洋人』は蒸気船の上の光景。『各国人物図』は象を操るアフリカ人、ラクダと共にいるアラブ人、そしてエスキモーなんかも描かれていたり。流石訃報がフィガロに載っただけの事はある国際派。

『野菜づくし、魚介づくし』は当時の画家たちのオールスター合作で愉しい作品。『五聖奏楽図』はキリスト、釈迦、孔子、老子、神武天皇が一堂に会しています。『大仏と助六』は『聖☆おにいさん』みたいな筆さばき。

『町の蛙たち』『蛙の人力車』には電線が。文明開化の音が聞こえると共にファンタジーに技術が入るとちょっと『千と千尋の神隠し』のニュアンスを感じたり。擬人化だと『雀の書画会』の鳥人的ユーモラスもいい。

『墨合戦』はホーリー宜しくデカい筆で墨を塗り合う合戦場が描かれていて。一人一人の生き生きと板体遣いが本当に見事、素晴らしかった。また『放屁合戦』はもうアヴァンギャルドすぎるw屁がスペシウム光線のように出ているw『暁斎絵日記』は単行本のあとがき漫画みたい。

そして目玉達。『蒙古賊船退治之図』は波と火薬との迫力満点、戦後の少年誌の特集ページっぽい感じ。画像より実物はもっとイエローが鮮やか。『名鏡倭魂 新板』はいわずもがなの名作、逃げる妖怪には着物姿や洋装姿のモノも。『不可和合戦之図』は薩長との戦をメタファとして描いたようでした。

一方で遊女を描いた『<岡田屋内>於ろく』の美少女っぷりは漫画太郎先生が萌え娘を書いたときのような驚きがw背景のアヤメを描いたのが月岡芳年というのも興味深い。

遂に植物の擬人化というか、カボチャが人間のように等身を持つ『<家保千家の戯> 天皇祭/ろくろ首』なんてのも。『<新文教歌撰>』では骸骨が楽しそう。『<暁斎漫画> 第三号 化々学校』ではカッパが学び舎で勉強してましたw

暁斎はいわゆる吉祥絵も描いていて。『鐘馗と鬼』の荒々しさ。そして『鬼を蹴り上げる鐘馗』の、蹴り上げる動きが満ち満ちているダイナミックな画。『鐘馗と鬼/酒樽を盗む雷神』がまたイイ顔しててw『鬼の恵方詣』の鬼の表情がまたよし!『鷹に追われる風神』なんて画題も。『猩々の宴会』は今でもそのまんまポン酒のポスターに使えそうな感じ。『朱鐘馗と鬼』の朱がまた効いてました。

暁斎は春画も描いていて。性のなかに笑いがあるのがまた好い。『笑絵三幅対』には女陰のハンコが押されてて草w『松茸の絵をみるお福たち』は笑うしかないw『障子の穴』では『太陽の季節』がw『稚児男色絵巻』では享楽が、『連理枝比翼巻』ではぐっちょぐちょの乱交が。『春画絵暦豆判組物』『大和らい』『屏風一双の内』でも笑いの要素が好い感じ。

展覧会のメインビジュアルにも使われている『地獄大夫と一休』はクレイジーというかスレスレの危うい領域にいる二人が自在に魅力を放っていて。一休の怪僧ぶりと地獄太夫の色気が凄かったです。

『閻魔大王浄玻璃鏡図』の鬼の造詣が相変わらず素晴らしいし、『鬼の集い』の表情がまたいい。『変化の技を練習する狐たち』は『NARUTO』っぽさがあるw『三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪』はブルックだしw『百鬼夜行図屏風』もほんと顔がいい。『<暁斎楽画> 第二号 榊原健吉山中遊行之図』もいい顔!"いい顔"ばっかいってるけど、本当に人物像が伝わる表情が見事すぎて。

『<新板かげつくし>』ではついに妖怪がサザエさんEDライクな影絵になってしまったw

最後の「祈るー仏と神仙、先人への尊崇」の章では『祈る女と鴉』が素晴らしかった。すっきりと冴える遊女の気品と言ってもいい色気と、大きくホログラフィックに迫る鴉。

暁斎は確かに変わった絵を描きます。変わってる事は暁斎のとても大きな魅力です。ただ彼は“変わってる”と言われる事にアンビバレントな気持ちを持ったのではないかとも想ったり。単なる変わり種でなく、彼の中の本質的な美意識が根底にあって。しかしそれはナイーヴ過ぎる感想かもしれません。奇想で勝負するという覚悟の生きざまをみた展覧会でした。

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# by wavesll | 2017-04-03 05:05 | 展覧会 | Comments(0)

MonoNeon / SELFIE QUICKIE 2WOOO 跳ね回るGenius Bassist

MonoNeon / SELFIE QUICKIE 2WOOO (Bandcamp)
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毛玉のいしくろさんがTwitterで推されていたMonoNeon.

Dywane "MonoNeon" Thomas Jr.はPrince最後のベーシストで、メンフィスに生まれ4才から独学でベースを弾き始め、バークレーでDavid Fiuczynskiに音楽を習ったそう。

ジョン・ケージとメイヴィス・ステイプルズ、シュトックハウゼンとアルバート・キング、ヤニス・クセナキスとボビー ・ウーマック等、R&Bから現代音楽まで縦横無尽に跳ねる音。『John Cage on Soul Train』なんて作品もつくってます。

いしくろさんも"ピノパラぽくもThundercatぽくも弾けるのに、自分のソロとなるとテクを封じ、こんな調子でおかしな音楽ばかり作っているので好感度が高い"と"Thoughts In The Morning Time"を紹介されていましたが、そのサウンドは変態と天才を兼ね備えてる感じ。

私もすっかり嵌ってしまってSpotifyで聴きまくってしまいました。どうやらまだフィジカルリリースはしてないみたいですが、冒頭に載せた2017年作『SELFIE QUICKIE 2WOOO』とか最高すぎて早くも本年Best出たんじゃないかってくらい気に入りました。自在に蠢くベースとクリック音の連動が気持ち良すぎる!一回LIVEみてみたいな~!!!
# by wavesll | 2017-03-31 19:31 | Sound Gem | Comments(0)

ウユニ旅行記 6日目・最終日 リマの太平洋、『人間の値打ち』

1日目・2日目 南米の空 成田→LA→リマ→フリアカ→ラパス
3日目 UYUNIの町景、鏡雲、夕輝、宙星
4日目 パステルな暁・ウユニ塩原探索・塩のホテル
ウユニ旅記 5日目 ラパス 海を探すとき
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ラパスの朝。遂に観光最終日。高山病の頭痛は杞憂で、念のためコカ・キャンディーを舐める。

これがコカキャンディーとウユニのホテルに置いてあったコカの葉。
ボリビアではどこでもコカ茶が飲めるし、高山病にも効き味も緑茶みたいで悪くない。こうしたハーブ文化がアメリカ大陸の下地にあるのだなと彼我の政策を想。
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ただ昨晩から腹の調子が悪くて何度もトイレへ。水にあたったのだろうか?調べてみるとコカの摂りすぎも腹の調子を悪くさせるとか。正露丸を持ってきて良かった。
コカキャンディーとかはリマまでは持ち込めるけれどLAで見つかったら厄介なことになるので、入念に荷物をチェックして入っていないことを確認し、バスでエルアルトの空港へ。
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空港で塩チョコレートを買って飛行機を待っているとおじさんが寄ってきた。日本人の観光ツアー客で、なんでもこの後ヴェネズエラ&コロンビアに行くとか。鶴の折り紙を貰った。

俺自身は嬉しかったのだけれど、同じツアーの女の人が「あぁいう折り紙おじさん、鶴を白人の可愛い女性に渡したがるし、ありがた迷惑なとこもある」と。

自分自身を顧みるとスペ語のフレーズを知っていたことから結構連発して好意的な反応に喜んでいたのだけれど、もしかしたら現地の人もちょっとアレだったのかなと想った。

ただ、そんな時にガイドのノリコさんがメアドを呉れて。日本に6才までいたノリコさん。初見ではすっかりボリビアの人だと想っていた。"プラクティカしよう"とスペ語で話しかけてくれて嬉しかった。ちょっと単語だけでも話せると仲良くなれるから嬉しい。旅は道連れ、縁は異なもの味なもの。
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そして機上の人へ
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眼下にはティティカカ湖
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ところで飛行機から雲海を眺めて"あ、ウユニ行かなくてもこれでいいじゃん"って想ったことないですか?ただこういうのはウユニとは違うんですよ。下に雲が映ってたら上にも雲がないといけない。
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だから寧ろこういう光景の方がモノホンのウユニっぽい感じ。実効性が薄いトリビアとなりますがご査収ください。
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LANTAM航空の機内誌に載っていた路線図。ラパスとリマの位地はこんな感じ。北米のNEW YORKがNUEVA YORKになっているのが何気にポイント高し。
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グルビかと想ったらMARCERO CACERESという人のイラストレーションだった。
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リマ着。数日前まで大雨・洪水だったリマ。傷痕を残しながらも、此の日は晴れて、普段の生活が営まれていた。
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この花は結構咲いていた。酔っ払いの木というそう。
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リマのモナリザ
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街中には日本のパチンコみたいな感じでカジノがある。
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昼食会場はスポーツ施設と一緒にあるレストラン。なんかスカッシュみたいな競技が行われていた
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櫃は中華バイキング。
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南米に初めて行ったときペルー料理の美味さにかなり嵌ったので、"えぇ~中華かよ~"って感じだったけれど、ありました。セビーチェとピスコサワー。

スパイシーな魚介のマリネのセビーチェと、葡萄の蒸留酒のピスコを卵白で泡立てレモンかライムを絞ったピスコサワー。これこれぇ!これぞペルーに来たって感じ!
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バス停?のラジオ番組の広告に「ホモ野郎」の落書きが。ペルーはまだ結構そういう空気のある國なのかなーとか想った。
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日本人ペルー移住資料館へ。日本人移民の苦難の歴史。先達は本当に良く頑張ったのだと知る。日本だとユーモアの一つも言えなけりゃという空気があるけれども、偉い人が真面目に働いて、そしてそれが評価される真っ当な空気を感じた。
横浜港から船が出たらしく、横浜とリマは姉妹都市で、この女の子の像は横浜にもあるとか。
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街中にはペルーの歴史を描いたっぽい壁画が。
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新市街から旧市街へ。道路でアクロバティックなパフォーマンスをしてチップを稼ぐ青年が。凄かった。(バスだし金銭は払えないから写真は撮らなかった)
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サンフランシスコ教会へ。真ん中の黒い花崗岩のところのみオリジナルで、他は後世の再築のモノだとか。蝶々のオモチャの路上売りに遭遇。
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そこから歩いてペルー文学館へ。ステンドグラスが美しい。図書館みたいな感じで普通に使われているのが良かった。ふとみるとバルガス・リョサの名が!あぁ『緑の家』の!ペルーの人だったんだなぁ。
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大統領官邸を横目に歩く。
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アルマス広場。大聖堂には南米を蹂躙したピサロが眠っているとか。
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ペルーの国旗、真ん中の部分が描かれているモノは政府関係が掲げているもので、一般の人たちは真ん中の絵のないものを掲げるそう。
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政府の建物の前には洪水の被災者の方々が配給を受けていた。
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ガイドさんに「西洋の征服者の建物が世界遺産として保持されているのは正直ペルーの人としてはどんな気持ちを持たれますか?」と聴くと、「リマの人たちは混血が進んでいるから色々あるけれど、地方の先住民の血が濃いところはやっぱり考えが違って」ということだった。民族・血・文化の問題は非常に難しい。
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獅子のレリーフ。郵便局だそう。
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教会にてバスを待つ
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バスにて移動。新市街へ。
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海岸線。崖に当たった上昇気流に乗ってパラグライダーが飛んでる。20分7000円だとか。最高だな。夏の終わりの夕方のリマではピクニックを楽しむ人たちが沢山。湘南がもっとホットになった感じ。
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土産物屋へ。ピスコにも色々と種類があるのだな。
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土産物屋のそばのグラフィティ
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太平洋に夕陽が沈みゆく
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知覚のショッピングモールに来た
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飛び切り美しい夕陽。リマはめったに雨が降らないが、海岸では霧が立ち込めるそうで夕陽を観れたのはラッキーだったとか。
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ショッピングモールでのフリーライヴ。Lordのカヴァー等を歌っていた。
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スケボー・キッズとローラースケートガール。サーフだなw
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レストランへ。結構渋滞していた。こちらにヒトは運転が急で冷や冷やものだが、こういうのは中国で慣れたw
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ディナーはペルー料理店。最後のディナーでの話が盛り上がりすぎてメインの牛肉トマトを撮れなかったw

だってお婆さんとその娘さん、105ヵ国行ったことあるとかw!クルーズ旅行もお手の物。ウズベキスタン、バルト3国、カリブもケニアも行ってるしw!欧州は小国を2つ残してすべて行ったとか。ヨルダンは結構体力いるらしい。まさかサマルカンドリトアニアの十字架の丘の話ができるとはw後ナマクワランドのツアーなんてのもあるのを知った。チベット青蔵鉄道は高山病がかなりきついらしい、

代わりに此処の店のピスコ蒸留装置とピスコサワーをぱしゃり。ピスコサワーはパッションフルーツフレイヴァーだった。
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そして帰路。LAまでは『カルメン』等クラシックを聴いていた。『カルメン』、かなり良かった。
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LAではかなりの大型犬に荷物を嗅がれてびびったが、何事もなく通れた。

そして愈々成田へ。

映画『人間の値打ち』予告編

JALでみたイタリア映画『人間の値打ち』が大傑作で。
ひき逃げ事故をめぐって交錯する3組の家族の人間模様を描き、イタリアのアカデミー賞といわれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の7部門で受賞したサスペンス。『見わたすかぎり人生』などのパオロ・ヴィルズィ監督が、登場人物の欲望が複雑に絡み合うさまを通して、金と人間の関係について問い掛ける。キャストには『ふたりの5つの分かれ路』などのヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、『ブルーノのしあわせガイド』などのファブリッツィオ・ベンティヴォリオらが集結。


金を求める人間、芸術にすがる人間、そして愛を求める人間。人間の業が緻密に描かれた名作。『カルテット』が好きな人なんかには激お薦め。経済観念という線が入ることで物語が立体的になっていて。

特にディーノの卑屈さとルサンチマンは、適度な誇りは大切なのだと想ったり、カルラの"生きる実感のなさ"にはしっかりとした"言葉"と"仕事"の大事さを。また純粋な少年は今だってロックを聴いてるのだなと想ったり。心に感じ入った。

その他グラストンベリーを観たり、JAL名人会で講談とか聴きながら過ごした。ちょっと想ったのは音楽chにTechnoチャンネルとかあればいいのにということ。深夜機内が暗い中テクノ聴きたい人いると想うんだけどなぁ。
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そして旅のお別れ。添乗員さんやツアーの同行の方々に別れを告げ、成田を後にした。

人は何故旅をするのだろう?ある尊敬する先輩が以前「日常が楽しければ旅をする必要はない。自分は旅の価値がわからない」と言っていて。聴いた当時は衝撃を受けた。

確かに、以前よりも旅に人生をかける感じは俺自身も減った。その昔は旅をしている時だけが"生きている感覚"があった。其処は今もツアーとかよりも主体的に関わる方が"旅感"を感じる。

ただ“『武勇伝』って相手からすると迷惑だよね”と聴いて大人しく金を落とす貴さも知った。ライヴがダイヴやモッシュ目当てに行くことから音をじっくり聞くことにシフトしつつあることとも近いかもしれない。ある意味サーヴィスを堪能するというか。

とは言え、自由と主体性こそが旅が旅である所以だと想う。その意味で日常生活で自由と主体性がいかんなく発揮されていれば、かの先輩がいうこともそうかもしれない。

ただ、その上で、普段の自分の日常とは違う天地、違うルール、違う社会、違う自然に身を曝して味わう旅の化学反応は格別だ。素晴らしい地への冒険。

未知は魅力、人でも旅でも音楽でも、仕事でも。理解しきっているものが退屈なだけとは言わないけれど、未知は心踊る。未踏をゆくのは体力精神力がいるけれど、既知に引き篭るのは気脈が澱む気がして。新しさは、貴い。

ウユニ塩湖は浄土のような天地だった。やっぱり俺は、旅が好きだ。旅が好きな人が好きだ。ただ、人間の値打ちは旅だけでは、或いは愛だけでは、そして金だけではなくて、仕事だけでもなくて。すべてを統べたものなのだと想。

今まで旅先でTwitterとかやるのは旅気分が削がれることから避けていたが、今回はホテルのWifiでTweetもLINEもした。徐々に、旅が日常と融合しつつある気がしている。

「憧れは理解から最も遠い感情」というフレーズを何処かで聴いた。段々と、旅自体が己の中で血肉化されてきているのかもしれない。また新しいフェーズに入ったと感じると共に、さらに大きな人生と言う名の旅に還ってきている。
# by wavesll | 2017-03-29 06:40 | 私信 | Comments(0)

ウユニ旅行記 5日目 ラパス 海を探すとき

1日目・2日目 南米の空 成田→LA→リマ→フリアカ→ラパス
3日目 UYUNIの町景、鏡雲、夕輝、宙星
4日目 パステルな暁・ウユニ塩原探索・塩のホテル
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昨朝に続き頭痛が惨い。ホテルにあったコカの葉を噛み、コカキャンデーも舐めたが焼け石に水で再びバファリン。1日2X2錠なので10錠入りだが既に残りが心もとない。

旅の間持ってくれないとヤバイと想いながら朝食は食えずに西瓜ジュースだけを飲んでテーブルを離れ身支度をし、ぐでえとなりながら空港へ。

Adios Uyuni. そしてi Hola La Paz !
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ラパスは坂の街。一番高い空港がある辺りは4000mでウユニ(3800m)より高く、下の3300mの辺りは高級住宅街になっている。

そこで市民の足として重宝されるのは今の大統領が造ったロープウェイ。
先住民族出身の初めての大統領は、多民族国家ボリビアを掲げている。少数民族の稼ぎを増やすために麻薬が増えたりもしているが、このロープウェイ事業は利用料金もそんな高くなく使えるし人々の役に立っていると感じた。
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リフトみたいに次から次へとやってくる
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ロープウェイ乗り場からみたラパスの景色。赤煉瓦の建物がひしめき合っている。何でもここら辺は地盤が安定していて全然地震がないとか。
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ロープウェイに乗り込む。壮観。
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街中には墓地も。こちらは火葬ではないそう。
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駅にて下車
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ウユニでもそうだったがラパスでも野犬がのっそりと街中を歩いている。デカい。何でも小さい時はペットで買うが大きくなると放してしまうそうだ。増えすぎて問題になっているとか。しかし吠えたりもしないし噛んできたりもせず、のっそりと歩いている。まさにLa Paz (平和)。
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ラパスはウォールペイントやグラフィティがそこら中にあって、さらにそのレヴェルが高い気がした。
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バスにて移動し洒落た小径で降りた。
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途中、こちらの画家のギャラリーに寄る。なんでもこの人、今年大阪で個展を開くとか。
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こちらの人の帽子が本当に格好いい。
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チャランゴ・コレクティヴ。このギターの小さい奴みたいな民族楽器、良い音するんだよなー。
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再びバスで移動。政治の中心、ムリーリョ広場へ。
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これがボリビアの"10時のおやつ"、サルテーニャ。これが旨い!中はグレービーな感じでi Muy Rico !
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バスにて移動。途中でさっきの画家さんによるウォールペイントがあった。
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土産物屋街にてフリータイム。ここで体調のヤバさが結構限度に達してどうするかと想ったらガイドさんにミュージックショップに連れてってもらってそこで音楽聴きながら座れる運びに。
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おっちゃんと仲良くなってぱしゃり。お孫の娘さんとも。「Me Gusta Musica Boliviana」と言ったら幾つか見繕ってくれて、2枚をそれぞれ10ドルにて購入。
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やっぱりこの街、グラフィティのレヴェル高いは。
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土産物ストリートで謎にマイクとアンプを身に着けロックを歌いながら闊歩するじいさんがいた。写真はなんか金取られそうだったから撮らなかったw
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ランチはラパスのレストランにて。チキンヌードルスープが美味かった。メインに選んだ鱒のソテー・キヌアソースも美味しかったし、ティティカカ湖産だとか。やっぱりどの国でも美味い店は美味いんだなー。

ただメインをチキンにした人の届きが遅いなと想ったらオーダーが忘れられていたり届いても半生だったりで南米クオリティwおかげでドリンクがロハになったw食後はコカ茶◎
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バスが停まっているところまで街中を歩いた。
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途中でデモに遭遇。火薬なんかも撃っている。汚職か何かの弾圧かと想ったらなんと"海を返せ"というデモらしい。海なし国のボリビアは戦争で海を奪われたことから、この日の2日後を「海の日」としているらしい。"海を返せデモ"とは切実な話ではあるが、ポエジーを感じた。
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ラパス市内には結構フジカラーがあったw
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バスにて2日目の夜にも泊まったホテルへ移動。
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買ったCD. "Famosa(有名)"だというチャランゴ・プレイヤーのはWikipediaの日本語ページがあった。"Tradicional"の方もCDR直販サイトが日本語ページであった。日本のワールド音楽事情、恐るべし。
個人的にはBOLIVIA TRADICION Y LEYENDA / WINNER CANDIA, オススメ★★★
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近所のスーパーに出かけたときに見掛けたタイヤに植えられた街路樹
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この日のディナーはホテルで。手違いでまたしてもメインが鱒だったが、『西瓜糖の日々』を読んだばかりだったので寧ろ嬉しかった。そしてまたドリンクが無料になったw焼き加減、俺のは最高だったけど一緒のツアー客の中には昼に続いて生だった人が。ラパスは鱒が半生が好きなのかw
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さて、明日リマへ移動し最後の観光をし、LA、成田へ。コカ関係は荷物に持ち込まないようにしとかないと。

BLANKEY JET CITY/海を探す


6日目・最終日 リマの太平洋、『人間の値打ち』
# by wavesll | 2017-03-28 05:56 | 私信 | Comments(0)

ウユニ旅行記 4日目 パステルな暁・ウユニ塩原探索・塩のホテル

1日目・2日目 南米の空 成田→LA→リマ→フリアカ→ラパス
3日目 UYUNIの町景、鏡雲、夕輝、宙星

塩のホテルで目覚めると頭痛が酷い。これは高山病だ…。

今までコカキャンディーでだましだましやっていたけれど、余りにつらいので持ってきたバファリンを投入。さらに頭が痛くなったが1時間もすると頭痛がなくなった。

ウユニの標高は3800m。富士山の頂と同じ高さ。富士登山の時も頭痛くなったものなぁ。

それでも朝食バイキングを済ませて再び塩湖へ。昨日と同じくらいのポイントから朝日を眺める。

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漆黒に浮かぶ赤と青。ケリンダ。
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空には半月
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現地ガイドのおっちゃんが様々なトリックフォト術アイディアを授けてくれ、こんな写真も撮った。
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やうやう白く明けていく空
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日の出
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明度を抑えてふたつの太陽を掌に
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一旦休憩ののち別のポイントへ。ここは鉄分やマグネシウムが溶け出した水が湧いているところ。
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この景色でちゃぷちゃぷやると楽園感が凄い◎!
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ウユニ塩湖の地面の塩が六角形に結晶化していた。この六角形からおそらくウユニの町の道路がデザインされているのだろう。
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きらきらとした塩の結晶が。ちなみに水をちょろっと舐めてみたが物凄くしょっぱかった。
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この日は水量が多くインカワシ島への上陸は難しいという事で塩原をドライヴ。

高山病の酷い頭痛で、塩湖ではしゃぐ仲間達を祝福したいんだけどその気力は出せずバファリン摂りに車内で休んだ。年や性別関係なくなる人はなる高山病になると、“俺もハンディキャッパーであるんだ”と。己に起きて初めて辛みを識る。バファリンが効いて復活。

テーブルと椅子を拡げて塩湖でピクニックランチをしたり。
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塩湖に建っている大きな休憩所へ立ち寄った。中にはフードコートとトイレが。
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建物から何やら大きな石製のモニュメントがみえ、そこへ歩いてみた。
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後にペルーでのガイドさんが言うにはアメリカ人は水鏡のようになっている景色より雪原がだああっと広がる景色を求めてウユニに来るらしい。
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ウユニでみつけた音。水が浸ってるとこで雲の上でちゃぷちゃぷするのも最高だったけど、干上がった氷をしゃりぱきやるの、かなりいい。スマホで録ってみた。ウユニ塩湖のフィールドレコーディングとかあったら欲しい。
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ドライバーのココさんと。寡黙だがいい人だった。
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トラベラーズ・ハイでこんな写真も撮ってみたw
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塩のホテルはベッドも塩ブロックで出来ている。TVが部屋になかったけど景色が抜群なのと高山病もありすぐ寝たので気にならなかった。
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明日はウユニを発ち、ラパスへ。ウユニも名残惜しいが最高の景色も観れたし、旅も折り返し地点。

5日目 ラパス 海を探すとき
6日目・最終日 リマの太平洋、『人間の値打ち』
# by wavesll | 2017-03-27 06:11 | 私信 | Comments(0)

ウユニ旅行記 3日目 UYUNIの町景、鏡雲、夕輝、宙星

1日目・2日目 南米の空 成田→LA→リマ→フリアカ→ラパス
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ボリビア旅行記、いよいよ今日は本丸、ウユニ塩湖入りです◎

世界で一番高い標高にあるラパスの空港を出発、ウユニを目指す。
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ウユニ着。町ぶら。
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公園のバカデカい滑り台で遊んだりした。
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町の中心、時計塔
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市場へ。市場の中は撮影NG, ボリビアの人たちは写真を撮られるのを快く思ってないらしい。山の人々らしいなと想った。
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鉄道の駅。ラパス方面にオルーロというカーニバルで有名な街まで続いている。
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列車の墓場へ。打ち捨てられた車両の上に観光客達がよじ登ったり。ちょっとMADMAXっぽい光景w
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指が写り込んでしまったw
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ビクーニャがいた。この動物からはとてもいい毛織物がつくれるそう。
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塩工場へ。"工場"というからどんなものだろうと想ったらかなりの手工業だった。
食品としての塩も勿論作るし、ブロックの塩は建築に使ったりするそう。塩250g10袋を3ドルで購入。
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塩工場の処には売店通りも
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塩のホテル着。塩で柱や天井がつくられている。全部塩かと想ったらウッドなんかも使っていた。洒落たつくり。
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昼はバイキング。ボリビアはメシマズ情報があったがそこそこ食える。特にキヌアが意外と美味かった。
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塩のホテルの屋根
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さぁ、長靴を履いて愈々塩原へ!
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いきなりじゃぶっと入水!"こんな深いのか!?"と想ったら少し走ると水が干上がり、一面雪原のような白、白!
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塩湖に空が映ってる。数日前に雨が降って、その上で晴れたからこそ見れる風景
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来てしまった…ウユニ!
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塩の地面はこんな感じ
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やー、こんな写真も参加してしまったw
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夥しく撮っちまいましたw
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カメラの加減でファビュラスな太陽が撮れた。
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塩のホテルへ帰路。
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塩のホテルにて夕焼け鑑賞までしばし休憩。写真は部屋の天井。屋根が塩。
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ペルーとボリビアで時差が1時間あるのにスマホも電波時計も対応してなくて寝過ごしかける。がなんとか夕陽にヴューポイントに着くのに間に合う。良かったー><
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輝きを増しながら暮れ行くウユニ
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Twilight
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現地ガイドとドライバーのおっちゃん達が赤ワインを用意してくれた。これは嬉しいなー。こんな贅沢はウルルでシャンパン飲んで以来。
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昼のウユニも凄かったけど、夕暮れのウユニは桃源郷を越えて、何か超自然的な生き物が身を輝かせているようにも感じて。今までみた景色で一番美しい瞬間の一つだった。
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ウユニに陽が沈んでく時、七尾旅人 / サーカスナイトの“魔法が解けていく”って詞がふわっと出て。解けていく瞬間が一番めくるめくのかもしれないと想った。
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夜の帳がおりてゆく
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そして夜、満天の星空。
本当にミルクを流したような天の川。360°に広がる星空に、古代の人たちが宇宙を天球にみたのを得心。
さらに水面に宇宙が映り、球形の星界が広がっていた。
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夢のような景色に感動だった。今夜は塩のホテルに泊まり、明日もウユニ散策。

4日目 パステルな暁・ウユニ塩原探索・塩のホテル
5日目 ラパス 海を探すとき
6日目・最終日 リマの太平洋、『人間の値打ち』
# by wavesll | 2017-03-26 09:20 | 私信 | Comments(0)

ウユニ旅行記 1日目・2日目 南米の空 成田→LA→リマ→フリアカ→ラパス

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ボリビア/ペルー旅行に行って参りました!

これからちょこちょこ旅記を綴りたいと存じます。上の写真はペルーのフリアカという街の空港から陸路でボリビアへ向かう際にみた青空。”これが南米の空か”と心動かされました。

La La Land (2016 Movie) Official Trailer – 'Dreamers'


『LA LA LAND』をみながら到着したLAのイミグレーションが時間かかりすぎて危うく乗れないところだった。手荷物検査の黒人係員が俺のフィッシュマンズTに書いてある“I'm Fish”をみて“こいつクレイジーだぜ”と一言。海外でバンドTは気をつけねば。

その『LA LA LAND』。スクリーン向きの映画かも。飛行機の画面ではそこまで感動はせず。LA、スクリーンの向こう側の街の内幕の泥臭いとこ描いてたのはよかった。

渋谷や新橋だとTVの取材クルーがいて、ある意味スクリーンの向こう側を歩くことになるのだけれど、そのダイヤモンド効果の向こう側は案外"日常"で。

何度もオーディションに挑戦したり、弾きたくない曲を金のために弾いたり。"夢の舞台"の裏の色褪せ方に共鳴して。

菊地さんが気に入らないのは、まぁわかる感じ。でもそのダサさがこの物語の肝だろうと。

逆にその後で観た『逃げ恥』は、メディアが熱狂を巻き起こして二人が国民的カップルになっていく感じがLA LA LANDよりララランドしてた気がした。

LAのイミグレーション待ちの列で前の台湾の学生と話す。日本の統治の話も出て。こういう時自分が“日本人”としてみられるんだなーと想。横須賀にて軍艦をみてきたそう。台北、北投温泉の図書館はクールだと話をした。トランジットで焦ってて、スタッフに呼ばれガッと会話を打ち切ってしまったのが心残り。旅の縁っぽくはあった。

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LAで乗ったLANTAM航空の機内では中南米の音楽も充実していて。Spinetta / Obras Cumbres、名盤だった。またCamila SilvaのALも素晴らしかった。ペルーのビール飲みながら楽しんだ。

ほぼ24時間近くかけて深夜にリマ着。この日は空港から徒歩で数分のホテルで就寝。

数時間の睡眠で起床。モーニングはバイキング。ペルーは飯が美味いイメージあったけれど機内食の辺りから自分で塩とか調整する感じだった。びっくりしたのが"シュガーフリージュース"。なんと全然味がしないwこれはなかなかにコアな食品だったw
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朝一番にリマから国内線に乗りフリアカという街へ。ここからバスでボリビアへ向かう。
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この空、アンドレス・ベエウサエルトのジャケのよう。南米に来たんだなぁ、俺。(バスの窓のおかげでちょっと青黒く空が写っています。)
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落書きしてある建物や壁が多い。このKEIKOというのは恐らくフジモリ大統領の娘で大統領選に出たケイコさんを指すのだろう。かなりそこら中に在った。
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フリアカからの道では三輪トラックを大量に見かけた。愛すべきフォルム且つカッコイイ感じ。
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町を抜けていく。
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真っ青に抜ける空をたっぷりと。
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郊外へ行くとレンガ造りの建物たちが。どこか馴染みがあると想ったら四川旅行でもこういう感じあったなと。やはり政治系グラフィティが多い。PKKというのはきゃりーぱみゅぱみゅっぽいけれどケイコ・フジモリの対抗馬で現在の大統領の略称とのこと。
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ティティカカ湖がみえてきた。ティティはピューマ、カカは岩の意味。琵琶湖の十倍の湖が3800m越えにあるとは。軽い高山病をコカキャンディーで緩めて、ツアーにライドオンだが旅っぽくなってきた。
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畑仕事をしていたり休憩しているペルーの人たちが美しかった。走行する車内からは中々撮れなかったけれど、特に女性たちの原色の服装が素晴らしい。帽子もお洒落だった。
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現地ガイドのおじさんに"Muy Bien (Very Good)"、"Que Linda (What a Beautiful)"というと"Amigo"といってくれた◎
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羊がよく放牧されていて。全然動かなくて、石か何かのオブジェの様な質感だった。
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スピネッタや、ジスモンチとかのあの複雑でロックしてるのに爽やかな風が根底にあるのは、南米の大地が為せる技なのかもしれない。
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ペルー・ボリビア国境の町へ。ペルーからボリビアに移ると一気に人々の服装の色が落ち着く感じ。この日は出店市場が開かれていた。
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途中の丘で天体観測。満天の星空!あんな夜空人生で初めてだった!南十字星も天の川もはっきりと!スマホじゃ写せなかったけど掛け替えのない体験だった。
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ラパス着。4000mでのトイレ休憩はなかなかにきつく、臭いもMalo Baño (Bad Toilet)だった。ここボリビアではトイレを利用するのに料金がかかるのが多い。大体1ボリビアーノ。
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ラパスは坂の街。上の方は4000m越えだけれども、本日泊まるのは下の方の高級住宅街にあるホテル。ウェルカムドリンクを飲み、早々に就寝。明日のモーニングコールは4:15。飛行機でいよいよウユニへ。愉しみだ!
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3日目 UYUNIの町、鏡雲、夕陽、宙星
4日目 パステルな暁・ウユニ塩原探索・塩のホテル
5日目 ラパス 海を探すとき
6日目・最終日 リマの太平洋、『人間の値打ち』
# by wavesll | 2017-03-25 18:40 | 私信 | Comments(0)

本日から8日間ボリビアへ行ってきます。

LOS KJARKAS : MIX EXCLUSIVO DJ. CRIS 2013 ...!! (AUDIO)


前回南米へ足を踏み入れた時は日本に帰ってきてすぐに311が。そして今回の南米旅行は3月11日の直後。
何かが掴みとれたらいいなという気持ちと、気楽にワクワクドキドキして楽しめたらという気持ちその両方を携えてボリビアへ行ってきます。

映像はボリビアで人気のフォルクローレバンド。チャランゴが効いてます◎

帰りは23日の予定です。それでは一時 i Hasta la vista !

cf.
ボリビア・スクレの聖女 X Tyondai Braxton / Central Market 第21回音の貝合わせ

# by wavesll | 2017-03-16 00:01 | 私信 | Comments(0)

yMusic ーBrooklyn発、Indie Classicalの俊英

Eleven


Son Lux: Beautiful Mechanical (yMusic)


TwitterやMikikiで八木皓平さんが推しているのを見掛けた「インディー・クラシック」というジャンル。

Pitchfolkにも2012年にMaking Overtures: The Emergence of Indie Classicalという記事がありました。ポスト・クラシカルがエレクトロニカやポストロックに影響を受けたクラシック的音楽とするとインディークラシックはもっと明るいポップスやインディーロック的な音楽との融合とのこと。

今年に入って雑誌LATINAで取り上げられたりして、愈々ブレイクかと想っていた處に成田佳洋さんのTwitterで紹介されていたyMusicというIndie Classicalのコレクティヴが素晴らしくて(今はバンドの事をコレクティヴって言うのですね)。

yMusicはブルックリンを拠点に活動する、管弦6人によるチェンバー・アンサンブル。NYP(ニューヨーク・フィルハーモニック)のメンバーを中心に、それぞれが多彩なキャリアと活動範囲を誇るリサイタリスト/編曲家集団である。インディー・ロックやジャズに至るジャンルを越えた先鋭的アーティストたちとの共演も多く、<インディー・クラシック>シーンの中核として多方面から注目を集めている。2011年作『Beautiful Mechanical』、2014年作『Balance Problems』はともに、タイム・アウト・ニューヨークが選ぶ<クラシック・レコード・オブ・ザ・イヤー>の第一位に選出。グループとしての共演歴を挙げるだけでも、ベン・フォールズ、アノーニ(アントニー&ザ・ジョンソンズ)、スフィアン・スティーブンス、ダーティー・プロジェクターズ、ホセ・ゴンザレス、ボン・イヴェール、マイ・ブライテスト・ダイアモンド…といった人気アーティストとの録音、ツアーでの共演も多数。2016年にはNYの殿堂カーネギー・ホールでもコンサートを敢行、ソールドアウト。いまやNYの幅広い音楽シーンにおける最注目グループのひとつといっても過言ではない。(NRT)
という音楽集団。

yMusic - Music In Circles (Official Video)


ギターのカッティングのような弦の響かせ方がRadiohead / Burn The Witchを彷彿とさせます。ここ数年私自身の関心もクラシックというか、オーケストラやチェンバー・ミュージックへ行っていたのもあり、面白く聴けました。

実は数年前から「インディークラシック」というジャンル名は見掛けていたのですが、Tyondai Braxton / Central Marketとかも含まれるとか、一時期の邦楽の「シティポップ」みたいにかなりざっくりした括りなんだなと想っていました。

そこにyMusicを認識し、Indie Classicalの真打と言うか、まさに名は体を表すコレクティヴが存在するのだなと。

彼らはBen Foldsと組んでアルバムを出したり、或いはPaul Simonと共にフェスに出たり。現在のブルックリンの先端のグループと言うのも頷けます。

Spotifyでも2011年の盤『Beautiful Mechanical』と2013年の『Year of the Dragon』が聴けます。NRTから今出ている『First』Soundcloud上にある『Balance Problems』と合わせて楽しみたい。個人的にはアルバムだと『Beautiful Mechanical』が好きです。

ジャンルの壁を越えたクラシックとして先日オペラシティで聴いたSteve Reich 80th Anniversary『Tehillim』に心臓を撃ち抜かれたのですが、今また新しい流儀で奏でられるクラシカル音楽の潮流に今後とも耳を澄まして行きたいです。

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# by wavesll | 2017-03-15 06:37 | Sound Gem | Comments(0)