新海誠監督のユビキタスな映画表現のアニマ性

映画『言の葉の庭』予告編映像


雲のむこう、約束の場所 予告編 (The Place Promised in Our Early Days)


この数日は日本アカデミー賞からフジテレビで放送された『アナと雪の女王』まで、映画な週末でした。

中でも金曜の深夜にテレ朝で放映された『言の葉の庭』と土曜の昼にAbemaTVで放送された『雲のむこう、約束の場所』は印象深くて。

新海誠監督のフィルモグラフィーの時系列では『雲のむこう~』の方が先の作品で。
初恋、宮沢賢治的詩情、軍事SF、そして光や雲の風景表現。新海作品のエッセンスがあって面白かったです。

そこから時を重ね、表現が洗練された『言の葉の庭』は『君の名は。』の前作。
冒頭の雨水のアニメーションから真に美しい映像美が素晴らしくて。そして憂いを秘めた物語がまた非常にマッチした作品でした。時間も50分くらいで纏まっていて、非常に好みでした。

フィルムの流れを見ると、最初はヲタ的な色が濃かったものから、文芸作品の詩情まで匂いを変え、そして『君の名は。』では憂いからポジティヴへとメタモルフォーゼし国民的大ヒットを創る。新海監督は地力と野心があるなぁと想います。

そして興味深いのは、飛行機でみた『君の名は』も面白かったし、AbemaTVをPCでみても素晴らしさが伝わる、新海作品は画面を選ばない点。

日本アカデミー賞で『シン・ゴジラ』の映像流れていましたが、TVでみても全然わくわくしない。映画館のサイズだからこそのあの血沸き肉踊る昂りと恐怖。『ゼロ・グラビティ』もそうですが、こういう映画は劇場でみてこそだととても想います。

一方で新海作品の魔法は主に映像の美しさからきている印象で、ストーリーは結構ベタというか、寧ろ現実的な理と色濃い感傷をヴィジュアルが魔術へ持っていくと感じるのですが、PCや飛行機の座席画面でみてもその魅力が損なわれない、ヴィジュアルの面白さが画面サイズを選ばないというのは凄い、物語と共に本当にアニマが発動していると感じます。

ヴィジュアルの凄さと音楽の素晴らしさというと『君の名は。』は『アナ雪』との関連で語られるところもあるかと想いますが、TV放映された『アナ雪』は"え?こんなものなのか?"という感じではありました。

確かに氷のCG表現の卓越さは魔法的な域へ達していて、『レリゴー』も改めていい歌だなぁとは想ったのですが、ターゲット層(女児)ではなかったというのと、やはりこの映画も劇場空間がなせる技が胆なのかもしれない、と。

勿論、そういう作品だからこそDVD待ちではなく映画館でみたくなると想いますし、実際最近は声出し上映や、MAD MAX 怒りのデス・ロード BLACK & CHROME at 川崎チネチッタ LIVE ZOUNDのような爆音上映など、劇場ならではのプロジェクトが実現されていて面白くなっています。私などはそういうのでないとあまり劇場では見ない人間だったり。

ただ、その上で新海作品の持つ"画面サイズを選ばない凄さ"は映画にさらなる革命を起こすのではないか、すぐに考え付くのはスマホメディアの国民的"映画"作品をこの人は創る最初の人なのではないか、なんて考えた週末でした。

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# by wavesll | 2017-03-05 22:28 | 映画 | Comments(0)

雛祭りはThe Books "A Cold Freezin' Night"

The Books "A Cold Freezin' Night" Video


音楽歳時記、ひな祭りに挙げたいのがThe Booksの"A Cold Freezin' Night".
"私が男の子だったらいいのに"って想うような女の子の為にひな祭りに音楽が鳴らされたっていい、そんな子に捧げたい。

ミュージック・コラージュの雄・The Booksはもう解散してしまいましたが、また再結成とかしたら後追いの私は嬉しくなって馳せ参じてしまうと想います。
おもちゃ箱がひっくり返ったようなサウンドに童心が刺激されます。

彼らのALだと私は日本の音声がサンプリングされたこの円盤が一番好きです。
ひな祭りにレモンパイなんてのも、甘酸っぱい思い出になりそうですね。

The Books - The Lemon of Pink (full album)

# by wavesll | 2017-03-03 20:16 | Sound Gem | Comments(0)

Steve Reich 80th Anniversary『Tehillim』at 東京オペラシティ

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初台の東京オペラシティホールにスティーヴ・ライヒの『テヒリーム』を観に行きました。

ニコニコ動画で『Tehillim I II III IV』を聴いて矢も楯もたまらず馳せ参じたのですが、魔法の域な一夜でした。

始まりは『クラッピング・ミュージック』(1972)。第一奏者と第二奏者が手拍子を重ねる。題名のない音楽会の挿入曲ですね。この帽子のおじさんがライヒだと謎のインタビューの時に気づくニワカだったのですが、手拍子と言うミニマルの極致は現代性がありながら時空を越えた普遍的感覚を想わせました。

次の『マレット・カルテット』(2009)はヴィブラフォン2台と5オクターヴ・マリンバ2台によるアコースティックエレクトロニカ。
ポストクラシカルってこういうことなのかな?現代音楽のコンサートは初めて来たのですが、こんなにも快いとは。

また東京オペラシティのホールも美麗な上、音も良くて。
『4分33秒』の意味が分かるというか、ホールの中での観客の呼吸自体が一つのレイヤーとして重なっているイメージ。

『カルテット』(2013)。2台のピアノと2人の打楽器奏者によるカルテット。最後の生命の躍動に有機体の力を感じました。昨今インディークラシックとか新たな芽が出てきていますが既にこんな樹があったとは…!

そして『テヒリーム』(1981)、完全にやられてしまった!
1981年作曲!?その時点で音楽はこんなにも進んでいたなんて…!クラシック器楽と声楽と、テクノの打音をアコースティックで…口あんぐりしすぎてエクトプラズム出そうになりました。

『テヒリーム』はヘブライ語で「詩篇」を意味し、女声4(ハイ・ソプラノ1、リリック・ソプラノ2、アルト1)、ピッコロ、フルート、オーボエ、コーラングレ、クラリネット2、パーカッション6(シンバルなしの調律された小タンブリン、手拍子、マラカス、マリンバ、ヴィブラフォン、アンティーク・シンバル)、エレクトリック・オルガン2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの編成。

音楽に酒とか合わせる企画やっているのですが、もはや水すら飲まなくていい位。『テヒリーム』の途中で音波のエナジーが鍾乳洞のように上へ伸びる幻影をみて、なんじゃこりゃ!!生だと臨場感とリズムが真に浸透してきて…至高の一時。

帰りにも水すら飲まず、余韻に浸っていました。エレキギターやエレキベースをフィーチャーした楽曲もあるとか。もうライヒの楽曲全部聴きたい!

NHKのカメラも入っていて、4/14(金)午前5:00~5:55にBSプレミアムで放送されるそうです。これはお薦めです。生だと音の重なりの分離がはっきりと聴き取れ、まざまざと感じられて。放送ではどうなるかが今から楽しみです。

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cf.
hr-Sinfonieorchester X Francesco Tristano X Moritz von Oswald による『Bolero』&『Strings of Life』

# by wavesll | 2017-03-03 08:38 | Sound Gem | Comments(0)

ZAZEN BOYS & ムッシュかまやつ - ゴロワーズを吸ったことがあるかい

ZAZEN BOYS & ムッシュかまやつ - ゴロワーズを吸ったことがあるかい

# by wavesll | 2017-03-02 07:48 | Sound Gem | Comments(0)

現代に蘇る『曽根崎心中』の"舞台裏" ー『杉本文楽』&『ちかえもん』

c0002171_2032898.jpg如月晦日、熱海へ紅白梅図屏風をみにいったのですが、展覧会が開かれたMOA美術館のリニューアルをディレクションし、自らの『海景』『月下紅白梅図』の作者でもある杉本博司さんが『曽根崎心中』を近松門左衛門のオリジナル版で上演したと聴いて。

是非みてみたいなぁと想っていたところ、DVDが出ているということで手に入れ鑑賞しました。
この『この世の名残 夜も名残 ~杉本博司が挑む「曾根崎心中」オリジナル~』、予想外にもメインはNHKの杉本の舞台製作を追ったドキュメント番組でした。ただ本編でも舞台本番映像があり、特典映像に30分強の舞台の様子が収録されておりました。

そもそも私が『曽根崎心中』に興味を持ったのは昨年にNHK木曜時代劇で放送された『ちかえもん』というドラマが契機で。

スランプに陥っていた近松門左衛門が大阪の街で起きた騒動に関わることで『曽根崎心中』を書き上げるまでをコメディタッチで描いたこの作品がとても面白かったのです。

実際に近松門左衛門が『曽根崎心中』のインスピレーションを得たという大坂堂島新地天満屋の女郎「はつ(本名妙、21歳)」と内本町醤油商平野屋の手代である「徳兵衛(25歳)」が西成郡曾根崎村の露天神の森で情死した事件を縦軸に様々な仕掛けがあるドラマで。

松尾スズキ演じる近松門左衛門が歌う昭和歌謡の替え歌がBGMで流れたり、アニメが挿入されるなど時代劇に馴染みがない人間でもとっつき易い演出と、松尾スズキや小池徹平等役者陣の好演、そして脚本の妙ががっちり嵌っていたのです。

"ちかえもん"のキャラクター造詣が、燻るアーティストで情けないオッサンというのが人間味にあふれていて。マンガ世代にも響くキャラクター性がありました。

私はスポーツを試合だけがっつり見続けるファンではないのですが、スポーツ漫画は大好きで。試合に至る人間模様には心打たれるタチでして。

『ちかえもん』は"創作の舞台裏"という点では『G戦場ヘヴンズドア』もかなり近いものがあるのですが、何よりもこの作品には『あしたのジョー』のような、"輝く表舞台の裏側のドラマ"が本当に見事に描かれていました。

さて、そんなこんなで『ちかえもん』を機に『曽根崎心中』に興味を持ったのですが、現在文楽で上演されているのは1950年代に復活したヴァージョンで、近松のオリジナル脚本ではないと。

そこにこの杉本曽根崎心中の話を聴いて。勇んでDVDをみたのですが、舞台製作のドキュメンタリーには大変興味深い"舞台の裏側のドラマ"が写されていました。

杉本さんにはちょっと複雑な気持ちも個人的にありまして。男の嫉妬は見苦しいですが、現代美術家全般に感じる"巧いことやりやがって感"とでもいうか、昨年の東京都写真美術館でのロスト・ヒューマン展でもコンセプトとそれを成し遂げる資本力は凄いけれども、実装はまだぬるいところがあるなぁと想ったり。

けれども流石写真の『仏の海』は本職仕事だったし、MOA美術館のディレクションも素晴らしくて。NYに拠点を置くことで"国際人としての日本文化理解"は転がる岩に苔は生えずとも、一種外側からの視点ともいうか、今回の『曽根崎心中』の原点に返る試みは古民家の黒ずんだ木材を彫刻刀で削ったような真新しい感触を古典に与えるとも感じて。

実際、現行の昭和verの『曽根崎心中』と比べ近松の原文verは字余り字足らずがあって節回しに難がありました。しかしこの"違和感"が"臨場感・リアリティ"に繋がると文楽の人間国宝たちに新鮮な風を吹き込んでいたのです。。

また杉本演出はただオリジナリティをなぞるだけではありませんでした。

通常文楽は人形遣いの腰から下が隠れる板の後ろで演じられ、縦の移動はないのですが、杉本は会場となったKAATの舞台を活かし、縦にも動く演技プランを提案。さらに文楽は通常明るい中での人形劇なのですが杉本は暗闇の中での劇を提示します。

現代の感覚で原点を演出する。ここは杉本さんの確固としたVISIONと、それを成すだけの実績があるからこそ実現できるなと。

そのコンセプトの企画を通すために、様々な舞台装飾の見識や、センスを裏付けするロジカルな部分、これは現代美術アーティストだからこその仕事だなと感嘆しました。

MOA美術館での展示でも映像作品に挑んでいましたが、杉本さんがあえてクオリティには目をつぶったように見えても新分野に挑むのは、いつまでもクロック数を若々しく火のような心を持ち続けるアティチュードなのかなと想いました。

そして『曽根崎心中』のプロジェクトには、杉本さんのアイディアを身体化する浄瑠璃の達人たちがいました。文楽の巨匠たちの手で無理難題の発想が実装され、夢のような舞台が創り上げられ、満員の観客を幽玄の熱界へ連れて行って。

歌舞伎もそうですが、浄瑠璃も"浮世絵の実写化"のように感じて。今の2.5次元舞台もそうですが、日本には二次元と三次元の狭間の感覚があるのかもしれぬと想いました。

最終的にはヨーロッパ公演まで舞台はロールし、まさに"国際的な日本感覚"が立ち上がっていたこの曽根崎心中。理想化された悲恋の物語、もし再演があるならば是非見てみたいです。"表の舞台"と"裏の舞台"、現実は物語とはまた異なるけれども、その"素の味"も含めて大変愉しめました。

cf.
俺たちの国芳 わたしの国貞展@Bunkamura ザ・ミュージアムに行ってきた

シネマ歌舞伎 『スーパー歌舞伎II ワンピース』をみた
# by wavesll | 2017-03-01 21:32 | 私信 | Comments(0)

MOA美術館 熱海にて紅白梅図屏風をみる

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MOA美術館リニューアル記念名品展+杉本博司「海景-ATAMI」をみに熱海へ行ってきました。

東海道線車窓からのロスコな海写真
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杉本博司さんのディレクションでリニューアルされた館内。MOA美術館には初めて来たのですが、胎内くぐりの様なエスカレーターを抜けると万華鏡が映された天井が。
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ヘンリー・ムア / 王と王妃
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秀吉の黄金の茶室(復元)
紗でつくられた障子の赤と黄金は極楽浄土を顕わしている。掛け軸は秀頼によるもの。
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この石畳が敷かれる床と木戸の自動ドア、やるなー。
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柳橋図屏風
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平兼盛像 佐竹本三十六歌仙切
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吉山明兆 / 白衣観音像
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山水人物蒔絵箱
金色の山水画。
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染付草花文瓶 伊万里
このカタチにときめいた。
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色絵五艘船大平鉢 伊万里
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色絵花鳥文蓋物 伊万里
蓋の上にある獅子が可愛い。
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色絵牡丹文大皿 伊万里
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色絵桃花文皿 鍋島
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色絵橘文皿 鍋島
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手鑑 翰墨城
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継色紙
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藤原定信 / 石山切
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尾形光琳 / 紅白梅図屏風
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これは本当に凄かった。2017年のベストが早くも出たかも。
宗達が創った風神雷神からさらに創新を行ったという話を聴いて一度みてみたかった絵画だったのですが、琳派の特性である構図の妙だけでなく、色がいい!梅樹の茶と緑が混じる様や、ぽつぽつと咲く花たちも愛らしくアクセントを加えていて。さらに中央を流れる川紋が本当に存在感があって!生は凄い!こーれは弩偉いの見たなぁ!

野々村仁清 / 色絵藤花文茶壺
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本阿弥光悦 俵屋宗達下絵 / 鹿下新古今和歌巻断簡
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洋人奏楽図屏風
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長次郎 / 黒楽茶碗 銘 あやめ
この全てを吸い込むようなマットなブラックが良かった。
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吉州窯 / 玳玻天目鳳凰文茶碗
この橙と青の色味はスマホじゃ写せない。素晴らしかった。
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郊壇官窯 / 青磁大壺
このライトブルーとフォルムの妙。
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伝 本阿弥光悦 / 樵夫蒔絵硯箱
これも写真には写せない煌めきのある作品でした。
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尾形乾山 / 銹絵染付梅花散文蓋物
Crown of Fuzzy Grooveみたいな焼き物。
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伝 俵屋宗達 / 伊勢物語図 西の対図
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尾形光琳 / 紫式部図
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湯女図
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勝川春章 / 雪月花図
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喜多川歌麿 / 桟橋二美人図
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葛飾北斎 / 二美人図
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階段の縁の金の黒の入り方なんかも良かった。
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阿弥陀如来及両脇侍坐像
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金光明最勝王経註釈断簡 飯室切
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妙法蓮華経 授記品
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星曼荼羅残欠
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諸尊図像
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仁王経法図像
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北方天眷属像
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十一面観音立像
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釈迦八相図
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観音菩薩立像
金が青緑に錆びているのが美しい。
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菩薩半跏像
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阿弥陀三尊像
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康円 / 聖徳太子立像
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阿弥陀如来立像
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杉本博司 / 加速する仏
徐々にスピード上げながら切り替わっていく三十三間堂の千手菩薩の写真。宇宙と芸術展のチームラボを想起。此処までくると次は床面と天井もやって欲しくなる。
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杉本博司 / 海景 熱海
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杉本博司 / 月下紅白梅図
これもみたかった一品。紅白図屏風を銀塩に撮影したもの。オリジナルが金で膨張色で、こちらが黒色で締まっているからか、月下紅白梅図の方が小さく感じました。
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創設者である岡田茂吉氏の部屋に書や日本伝統工芸展でみたような品々が置いてありました。
岡田氏、世界救世教・教祖だとは。ただ
「優れた美術品には、人々の魂を浄化し、心に安らぎを与え、幸福に誘(いざな)う力がある」「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」(Wikipedia)
という志は良いですね。

真善美
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春光
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三代目徳田八十吉 / 耀彩壺「恒河」
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今泉今右衛門 / 色絵薄墨墨はじき時計草文鉢
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須田賢司 / タモ拭漆嵌荘箱「銀漢」
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大角幸枝 / 南鐐花器「海風」
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増村紀一郎 / 乾漆菊華鉢
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庭には移築された門や再現された光琳屋敷があったりしました。
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館内には能楽堂も。
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Exit MusicはIno Hidefumi - Love Theme From Spartacus.
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バスで熱海駅へ戻って美術館がある山をぱしゃり。8番乗り場から20分に一本出ています。
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素晴らしい展覧会でした。国宝・重文・重要美術品が非常に多く見ごたえがあったし、何気に一番感動したのが反射を抑えた新ガラス。すべての美術館はこれを採用して頂きたい。いい財産の遣い方だなぁ。熱海、先日も坂本慎太郎がライヴしたり、最近熱い。横浜から1300円だしちょこちょこ来たいです。

サンビーチから熱海城を眺めたり、寛一お宮の像をみたり、熱海の街をふらついた後、帰路につきました。
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# by wavesll | 2017-02-28 22:13 | 展覧会 | Comments(0)

アダム・スミス著/山岡 洋一訳 『国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究』第四・五編読書メモ

c0002171_1103964.jpg第一編 読書メモそして第二・三編読書メモ
から一年弱。度々の長期の離脱を経て、今朝方とうとう国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究 (下) を読み切ることができました。

下巻の内容は第四編「経済政策の考え方」では重商主義や重農主義を検証しながら、自由貿易こそが社会における真の富を増加させる方策と論じられました。

その論理から当時イギリスのものだったアメリカ植民地にも敬意ある自立を促した方がいいと導きされたり、統治を商人が行う東インド会社の害悪について論じたり非常に先進的な思想が語られていました。

また最終章である第五編「主権者または国の収入」は主権者が行うべきサービス(夜警国家としての防衛、司法、道路などの公共施設の経営)と税についての噺。

伝えたい理論を古今東西の夥しいファクトで実証し現実が仮説と違う場合もきちんと書いた実体のある理論書でした。

第四編で貿易において、一国との間で赤字となったとしても規制を掛けずに富を自由に動かした方が国の真の富は増加していると論じているのは、確かに輸送技術やインターネットによるトランスナショナル化等商業環境が18世紀とは大きく変わっている点はあるにせよ、現代の重商主義者である米国大統領なんかにも読んでもらいたいな、なんて思ったりしました。

また幹線道路などの整備は国全体の利益になるとしながらも、基本的には通行料などで黒になる計画として行うべきで、国は乱脈経営してはならない、という話は北海道新幹線を通した人間達に聴かせてみたいな、等と想ったり。『国富論』は経済学の古典ですが、現代においても聴くべき思考が書いてあると想います。

中でも最も心に残ったのは
施しやふるまいが度を超えることはめったにないが、虚栄心はかならず度を超える。
という一文。

アダム・スミスは地域の名士や宗教が人々の心を原初に掴み、尊敬されていたのに、今はその神通力を失ったことは商業の発展と密接に関係あると論じています。

古代、自分が食べられる分を大きく超える農作物を生み出す土地権益をもった者は、多くを周りの人々に振る舞って、人々を援けていた。そうして尊敬を集めていた。
しかし商業が発展して、交換価値が高い技巧が凝らされた"商品"が登場して、自分の産み出したものを自分で使い切っても足りないくらいの贅沢な欲望が生まれる環境が形成されました。
そうして権力者はそのパワーを自分のために使いきるようになり、"サービス"は"対価"を必要とするようになり、結果として民衆からの敬意は失われていった、と。

自分だけの利己的な楽しみに収入を使う場合には、どれほどつまらない楽しみでも、思慮分別のある人ですら、熱中しすぎて身を滅ぼすことがある。
(中略)
だが、贅沢にならないもてなしや見栄をはらない施しで財産を食いつぶした人は、あまりいないはずである。(贅沢なもてなしや、見栄をはった施しで身を滅ぼした人は多いだろうが)。


虚栄心とどう付き合うかは、例えばSNSで肥大化した承認欲求のコントロールへ繋がったり、現代人にも響くテーマとなっていると想います。

日々の愉楽が、労働の再生産に必要な分を超えたとき"浪費"になる。食っていける人が多くなればなるほど、社会は真の意味で発展しているのであり、真っ当にいきることが価値ある生だ。アダム・スミスはそう言っているようにも思います。

確かに消費が美徳になるというのは貴族的なアティチュードであって。それを身を滅ぼしながら行おうとするのは愚か者のすること。脳と躰を動かして創造を行うことは消費の螺旋から解脱することに繋がるのかもしれない。そう想いました。

無論、消費には社会的・個人的な効能があって。他者に奉仕する事だけが美徳とされる価値観は抹香臭いなと感じてしまいます。その上で"時間をかけて咀嚼する事が生み出すふくよかさ"に思いを馳せる読書となりました。

大学一年生の頃、教授から「砂や小石でバケツを満杯にしてしまったら岩を入れるスペースはなくなってしまう。しかし先に岩を入れれば、その隙間に砂や小石を入れられる、だから大学時代は古典を読もう」と言われたことが頭に残っています。

あれから十年以上を経て、漸く巖に手を伸ばす気になりました。そして今『国富論』を読み終わって。今、ゴールではなくスタートラインに立っているような気分です。

"いつか『国富論』を読んでみたい。『国富論』を読めば何かが変わるかもしれない"そう想っていたところがあったのですが、それは"インドに行けば何か変わる"というのと同じようなことで。

古典を読むことは旅に似ていて。或いは登山もメタファになると感じます。違う景色をみながら一歩一歩高まっていく。

けれど、今は古典読書はワークアウトに近い気がしています。効能がすぐめきめきとインスタントに現れる事ではない、一発逆転はない。けれど振り返れば、前とは違う起点へ進んでいる。そういう上下巻でした。
# by wavesll | 2017-02-27 19:05 | 書評 | Comments(0)

篠山紀信展、横浜美術館コレクション展、デイトナ24時間レース優勝25周年記念 日産グループCカークロニクル

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横浜美術館に篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHINをみにいきました。

冒頭の三島由紀夫に圧倒され、山口百恵や 倍賞美律子、宮沢りえの綺麗さにドキドキし、海老蔵や歌舞伎役者達のポートレートにわくわくさせられました。

またコレクション展も写真特集で、アンリ・カルティエ=ブレッソンの『サン=ラザール駅裏、パリ』がみれたのは嬉しかったです。

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横浜駅へ歩く途中にNISSAN GALLERYに立ち寄り、デイトナ24時間レース優勝25周年記念「日産グループCカー・クロニクル」にてニッサンR86V/ニッサンR88Cの雄姿をぱしゃりしてきました。

第一期に撮ったニッサンR85V/ニッサンR91CP #23 '92年デイトナ24時間レース総合優勝車両と共にUL致します。

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# by wavesll | 2017-02-26 16:44 | 展覧会 | Comments(0)

東京音大附属民族音楽研究所 2016年度ガムラン講座 発表会に行ってきた!

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雑司ヶ谷で降りて東京音楽大学へ。
民族音楽研究所のガムラン講座の発表会があったのです。

歓迎の曲(開演前に演奏)「コド・ゴレ」(儀式曲)
第一部
合奏「バイト・カンダス」(器楽曲)
舞踊「ゴレ・マニス」(美しい仕草を描く女性舞踊)
合奏「ラハ・ボロ」(器楽曲)
合奏「フスボキワン」(古典曲)
合奏「スウェ・オラ・ジャム」(歌のある小曲)
舞踊「レトノ・ティナンディン」(凛々しい戦いの舞踊)
第二部
合奏「ゴンドマストゥティ」(古典曲)
合奏「スカルブランギ」(新作)
合奏「チャラン・ガントゥン〜コンジン・ミリン」(古典曲)
舞踊「ガンビラノム」(女性への愛を描く舞踊)


という2h30m越えの大ヴォリューム。
ジャワガムランの麗しい音色に脳波が滾々し、うとうとしながら気持ちええ~と聴き入りました。

舞踊も帯を使うのとか初めて知ったり、弓矢や剣の踊りや男装の女性の武将の踊りがあることを知れ、とっても良かったです。生で聴くと楽団の様々な地点から鳴っているのだと分かって愉しめますね。

何気に一番の収穫はガムランの演奏or舞踊を週1で1年間10万円で習えると知れたことかも。
ガムランの社会人講座、いつかやってみたい!

またガムランの楽曲は数字で出来ているとの説明の後、ワークショップで数字を挙げてつくられたオリジナル楽曲なんかも演奏され、非常に愉しい一日となりました◎

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# by wavesll | 2017-02-25 20:51 | Sound Gem | Comments(0)

Theme Of Premium Friday

DJ Kawasaki - Bright Like Light


羽田沖に街の灯が揺れた金曜の晩、いかがお過ごしでしょうか?
ちょっと空気が外れたバブリーな感覚でチャラ派手な、"華金"なんてのが蘇ったらそれはそれで楽しそう。みんながプレミアムフライデーの恩恵に預かれる世の中になったら一番いいなぁ。

ただプレミアムフライデー、月末最終金曜日のテーマ曲と言うと個人的にはコレかな。

Jeff Newmann And His Orchestra - Positive Force

# by wavesll | 2017-02-24 22:09 | 小ネタ | Comments(0)