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HAWAII SPRING BREAK 24-25.MAR

c0002171_1126132.jpg風呂に入って、遠雷を見ながらベッドに寝っ転がってふと思う。「あーあ、本場のクラブに行きたかったなー」すると隣から「行けばいいじゃん」との声が。行くか!そう言って着替えて深夜の街に一人繰り出した。
入り口でパスポートを見せ、手にスタンプを押されて入場。そこにはバーカウンターとビリヤード台ともちろん踊ってる人たちが。

あれ?1人でいるのって俺だけ?みんなグループでいるぞ。とりあえず歩く。やっぱりこっちの連中は踊りが上手いなー(日本でクラブにいったことないけど。あ、一度だけあったかもしれん)。というか腰のまわしかたが物凄い。胸を強調した格好といい、このダンスといい、アメリカは性に開放的だなー。

しっかし。。。これは。。。。俺踊れないし、あいつらダンス上手いし。コロナビールを飲みながらこの島に来てはじめて味わう疎外感の中で重低音に身を浸す。
でもクラブの本場とかそういうのって別に偉くもなんともなくないか?ただはじめただけだろ?確かに個々の文化には需要の差があるけど、別の土地で変質した者だって素晴らしくないか?そもそも西洋文明だってギリシア→アラビア→ルネッサンスと移り変わってきたものなんだからさぁ。オリジンである価値なんかたいしてないだろ。

とかやっかみながら席でぼうーっとしてるとHello!の声が。振り向くと黒人3人組がこっちを見ている。話を聞くとこの近くに住んでいる人たちらしい。
Do you wanna dance? Yeah!
拙いながら楽しくダンスしてきました。やっぱ周りは上手すぎる。俺も上手くなりてーなー。

クラブでは顔と顔を近づけてしゃべるから、すぐ仲良くなれる気がする。愛を語らいながら腰振ってるカップルが多数いた。

そろそろ寝ます。

c0002171_1128370.jpg8:00に起きて、着替えて、べーグルを食べた。今日は今までにない良い天気。これから帰らなきゃならないのが惜しいなー。

空港までのバス乗り場で待ってたら、なんとリムジンが来た。どーやらバスがこれなくなったらしい。ラッキー。

運転手さんとハワイの地価が上がっていることや、ハワイでは毎日1500組の日本人カップルが結婚式を挙げていることなど、世間話をする。

空港では、お年を召した一団がフラダンスをやっていたり、パイプを吸う白人の親父がいたりしていた。

あーあ、この国ともお別れかー。

免税品を受け取り、飛行機(リゾッチャ)に乗り込む。

機内で見たドリーマーという映画は、とてもよい映画だった。ソーニャドールという馬とそれを育てる調教師の一家の話なのだが、話がとても練られていて、「こーきたか!」って感じだった。又見たい。

その後やった「ようこそ先輩」も泣きそうになった。マギー四郎の回だったのだが、かなしみを含んだ笑いっていいなぁと思った。

その後のマスクオブゾロは普通だった。

『フラニーとゾーイー』読了。悩んで病んだ妹のフラニーに兄のゾーイーが励ましの言葉をかける内容なのだが、この作者一流の励まし方、悩み方は一筋縄ではいかない。
第一フラニーの悩みが、「他人がお金や名声を欲するのと、わたしが知識や知恵を欲するのは等しく卑しいことではないのか」「ならば絶対の価値とはなにか」「自意識過剰、自己演出過剰な世の中に辟易している私も辟易される人間だ」とかいちいち凄い。それをゾーイーは古今東西を問わない神の教えと彼の哲学でまるでやりこめようとするように励ます。むしろやりこめようとする。凄い面白かった。

ビンゴゲームでビンゴになって商品をもらった。なんか風呂場用品だった。

16:00成田着。荷物を受けとり、外へ出る。やっぱり肌寒い。あと日差しの関係か、ハワイに比べて日本はくすんで見えるなぁ。ただ携帯は日本のものが最高。あとトイレもそうだな。

反町の八龍でチャーハンとニラレバを食ってから帰宅。ラジオの番組が次々と最終回を迎えていた。
by wavesll | 2006-03-26 11:28 | | Trackback | Comments(0)

HAWAII SPRING BREAK 23.MAR

c0002171_1142527.jpg昨晩の大雨はおとなしくなっていた。今日起きたのは8時。8:30からパイナップルツアーズ(オプショナルを頼んでいるところ)から、ダックツアー(水陸両用車でのクルーズ)がくる筈なのだが、電話が鳴らないのでこっちからかける。どうやら天気が悪くて実施できないらしい。そこで潜水艦ツアーに切り替える。

近所で朝食。フレンチトーストにたっぷりメープルシロップをかけて食べる。ソーダが不味かった。というかアメリカの炭酸飲料は軒並み不味い。さすがドクターペッパーの国。だがパパイヤは美味かった。

天気がいいのでちょっと浜辺に行ってみる。うわー海キレーだな!波打ち際で遊んでいるうちにチノパンが濡れてしまったのでホテルに着替えに行く。

焼肉屋ヒロシの前でパイナップルツアーのおやじと落ち合い、潜水艦ツアー行きのバスを待つ。
先月で雨季は終わっているはずなのでこの季節にこの天気はおかしいらしい。だがまた日差しが出てきたぞ。

なんと「スイマセーンキョウノセンスイカンノツアーハゼンブキャンセルデース」しょうがないのでダウンタウンツアーに切り替える。

途中ナイキタウン(ここはショボかった)に寄った後、アロハタワーに行き、そこでツアーのトロリーバスに乗る。
ガイドは日本×イタリアのアサミさん。滑らかな日本語でダウンタウンの歴史ある建物を説明。カメハメハ大王像で写真をとった後チャイナタウンへ行く。チャイナタウンは中国をはじめヴィエトナム、タイ、フィリピン等、アジアの空気がたまっていた。市場はなんか六角橋商店街の乾物屋の匂いに似ていた。広場でアサミさんお勧めのマンゴージュースとあともういっこ白いジュースを飲む。生絞りって感じでうまかった。あと電車男(映画版)のDVDが売ってたw

トロリーバスでアロハタワーに戻った後、タクシーでアラマワナホテル経由でDFS(デューティーフリーショップ)に行き、徒歩でホテルに戻る。

その後ホテルの裏のL&Lでロコモコを食べる。中華料理みたいなソースだった。

しっかし今日は日差しが強い!まさに常夏!まさにハワイって感じで超泳ぎたくなったんでワイキキビーチに突撃した。

うっわー超海キレーじゃん!エメラルドグリーンじゃん!超テンション上がって水の中ではしゃぐ!でも足元がゴツゴツした岩だらけで痛ぇーなー。
遠浅の海なのでぐんぐん進む。気がついたら足がつかなくなってた。
うぇっぷ!うぇっぷ!溺れる!HELP ME! HELP ME!白人の親父が来たが「あそこまで泳げ」とかぬかしやがった。ふざけんな!HELP ME!!!!
命からがら足のつくところまで泳いだ。うわー、あやうく「wavesllハワイの波間に死す」ところだったぜー。もう深いところには絶対いかねー。

肩で息をしているとHelloと声。ふりむくと金髪の少女二人が。どーやらオハイオから来た姉妹らしい。あー俺?from Yokohama, near Tokyo. まぁ一応university student でspring vacation を使ってきてるんだ。あ、君らも春休み使ってきてるんだ。とか話すが、いかんせん英語のスピードが速くてなに言ってるかわからない。会話が続かなくなった。
なにしろあんなことがあったばかりで疲れてたんでbye!と離れてから、ありゃー実は専門用語で逆ナンと呼ばれるものだったのではないかと気づき後悔の念に襲われる。名前くらい聞いときゃよかったー。

水辺をさまよう。そのうちに日が蔭ってきたり日さしたりしてた。中国人の男と挨拶した後、関西から来たOLと少し話す。合言葉はAloha!

肌寒くなってきたのでジャグジーに入った後ホテルに戻る。その後DFSでマカデミアナッツを買い、ABCストアでプリッツ(ハワイ限定パイナップル味)を買う。

ホテルに戻ると途端にスコールが!これで2度目だ。ついてるなー。ゴーっという音を聞きながら日記を書いているうちに止んだ。

で、ホテルの前のチーズケーキファクトリーに行ったら1h待ちだというのでインターナショナルマーケットプレイスでTシャツを買ったりして時間をつぶす。雨がひどいので雨合羽を買って歩いていたら排水溝から水が吹き出ていた。で、それを外人が写真に撮っていた。

チーズケーキファクトリーでは生バンドの演奏と雷光の中でディナーを食べた。ここのステーキは旨い!サラダにしろポテトにしろ量が半端無い!もちろんチーズケーキも美味かった。
しっかし雨季みたいな降りかただなぁ。

最後に弟とワイキキの街を歩いた。大雨が大道芸人も道行く人も洗い流して、店も閉まっていた。寂しい気分だった。
浜辺を歩いて、クラブに入ろうとしてIDの提示を要求されて(ハワイでは21以上でないとアルコールが飲めない)持っていなくてNGとなり、すごすご帰り、ベッドの上でMTVを見る。明日は成田だ。

次の日
by wavesll | 2006-03-26 11:04 | | Trackback | Comments(0)

HAWAII SPRING BREAK 22.MAR

c0002171_10214326.jpg7:30 起床。

8:00 今日はオプショナルのオアフ島一周ツアーだ。リムジンに乗り込む。今日のガイドは日本語ぺらぺらのジェニファーさん。写真の韓国系のおばさんだ。しっかしリムジンがホテルに横づけされるとテンション上がるなー。

まずレナードというドーナツ屋で朝食を購入。ダイヤモンドヘッドに向かう。ハワイの緑は鮮やかで美しい。その後石原裕次郎の元別荘等、日本の芸能人のゴシップ話を聞きながらハナウマベイに行く。本っ当キレーだなー。

ハナウマベイは「曲がった湾」という意味で(ちなみにハワイ=命の水、ワイキキ=水が流れるところ)トカゲにも見える所だ。そこでマングースに遭遇。外人がやっぱいっぱいいる。同じくらい日本人もいる(--)。でも実は日本人のほうがオシャレだなー。外人は美人も多いけど(特にガキはかわいい)ピザ率が40%ぐらいあるのがヤバイw

その後ハロナ潮吹き岩で潮吹きを見る。曙のお母さんの店の前を通ってマカデミアナッツ屋でコナコーヒーとマカデミアナッツを試食。塩味とコーヒー味のナッツがうまかった。その後カイルアビーチに行く。ここの砂はとーっても気持ちよかった。

ハワイには結構自転車で走ってたり、ランニングしてたりする人がいる。けっこーいいチャリにのってんだよなー。

昼飯は海老揚げごはん。ガーリックバターの辛めの海老に舌鼓を打つ。その後サンセットビーチと海がめビーチに行く。残念ながら海がめは見れなかったが水がキレー。

その後ハレイワタウンという古き良きハワイの面影を残す街の情緒のないショッピングセンターで20分過ごす。ガラス工房のお姉さんに「Aloha」と言われたが無視してしまった。だって美人過ぎるんだもんよー。いかんなー。サーフミュージアムで超ビッグウェイヴの写真を見る。

車を走らせ、Doleの世界一デカイパイナップル畑の迷路があるセンターでパイナップルアイスを食べる。なんか赤いパイナップルもあった。

モラナルフガーデンに移動。そこには「この~木なんのき(気になる×2)♪」の日立の樹があった。実は何本もあった。アメリカ合歓の木、モンキーポッドトゥリーというらしい。

公園を後にしてダウンタウンに向かう。カメハメハ大王像と最高裁判所博物館を見る。この像は、カメハメハ一世には全然似てなくて、カラカラ帝の一番ハンサムな友達をモデルに作ったらしい。ちなみに一世は西郷隆盛みたいな顔だった。大王の服は金ぴかだった。

アラモアナショッピングセンターでジェニファーとお別れ。1日中マシンガントークで愉しませてくれた彼女に20$のチップを渡す。
アラモアナには一流ブランドが揃っていた。弟と一緒にサングラスを物色。プラダで一本買う。GAPでTシャツを買う。大体90分くらい見た後、JTBの無料のトロリーバスでホテルのそばに戻る。

一旦ホテルに戻った後、またリムジンで夜景を見にタンタラスの丘へ行く。凄い!凄い凄い凄い!天の川みてーだ!超~キレーだった。

その後市街に戻り、鉄板焼きレストランTanaka of Tokyoで夕食。サモアっぽいシェフと野球と相撲の話で盛り上がりながら食事を進める。シーフードは美味いけど牛肉は日本のほうが美味いなー。カードのトラブルのおかげで相席していた名古屋の一家と少し談笑する。

その後マーケットでCDやTシャツを物色し、アロハシャツとウクレレを買ってホテルに戻り、MTVを見ながら日記を書く。

MTVは「スペシャはこれをやりたかったのか!」って感じ。ばかばかしくてエロくてティーンが好きそうな感じだった。

ちなみに親は日本のニュースを見てた。
あとABCストアで大量にエログッズが売られてるのはどーいうわけなんだ?

明日は朝焼けをみるぞ!

次の日
by wavesll | 2006-03-26 10:21 | | Trackback | Comments(0)

HAWAII SPRING BREAK 21.MAR

c0002171_10191029.jpg16:30 家を車で出る。

19:00 空港着。いなり寿司を食べる。辞書を持ってないというので、辞書を購入(念のため)。弟が持ってきたサリンジャーの『フラニーとゾーイー』を読み始める。(弟はツルゲーネフの『はつ恋』を読んでいる。)

20:30 飛行機に搭乗。

21:30 離陸。銀河の果てに燃え尽きるような情景。
食事。洋食を選択。ゆずジュースとエビスビールと赤ワインを飲む。
機内でゴルフの映画を見る。

深夜 気分が悪くなる。手洗いに行こうとCAさんのところに行き、「Where is the restroom」と聞いたところでブラックアウト。
気がつくと美人のCAさんに覗き込まれて介抱されていた。引き続き頭の中に気持ち悪い塊が。どうやら貧血を起こしたらしい。途切れ途切れに自分の座席番号をいい、家族を呼んでもらう。徐々に頭の気持ち悪いのが融けてくる。気がついたら眠りに落ちていた。

朝 CAさんに心配されながら席に戻る。朝食はマドレーヌだった。なんかCAさんたちの日本語の発音がおかしい。混血か。

9:30 ホノルル着。出国手続きで手間取る。指紋をとられる。(両手の人差し指)
やー、気温は6月並だな。椰子の木が眩しい。なんか全然英語使わないし日本人ばっかだからUSJかなんかに着たかのようだ。

10:40 アロハタワーのJTBのオフィスに着く。ホエールウォッチングの手続き、携帯の引取りをする。なんか外人って肌汚いな。服装もダサいし、第一デブが多すぎる。子供はあんなにかわいいのに。たまに凄いきれいな人がいるけどアベレージで言ったら日本人のほうが上だぞ。

ホエールウォッチングは予想以上に鯨が見れて超楽しかった。尾びれも見れたし、二匹同時に胴体も見えた。その後時差ぼけか眠ってしまう。

アロハタワーに戻ってきて昼食。バドガールみたいなユニフォームのオイスターのHOOTERSにいったん入ろうとするが、結局二階のレストランに入る。なんかハンバーグが異様に脂っこい。すずめが近くまで寄ってくるのはいいんだけど量が多すぎんなー。でもなんとか食った。でもコーラはバス停のゴミ箱で捨てた。ハワイは町のそこら中にゴミ箱がある。ここらへんは北京と似てるなー。

アロハタワーからトロリーバスでホテルに向かう。小一時間乗ってデューティーフリーセンターでマカデミアナッツとかを物色後オハナワイキキビーチコマーまで歩く。うわー結構いい部屋じゃん。しかも18階だから海も見える!こりゃいいや。

その後ペンと手帳を買いに1人で出かける。やっぱ1人だと外国に来たっていう緊張感があっていいな。近所のABCストアにはなかったので、そこの店員に教えてもらったスーパーに買いにいく。ちなみにABCストアとはワイキキのいたるところにあるコンビ二みたいな店のことだ。手帳を買いに出かけたのは、不覚にも持ってくるのを忘れたからだ。まぁ4ドルでペンも手帳も買えてよかった。

帰りがけにセブンイレブンに寄る。なんか落ち着くなぁ。ホテルに一旦戻った後、JTBのオフィス(DFSの二階)で鴎庵とmixiを更新。その後ホテルに戻り、ポリネシアンマジックショーを見に行く。

なんかグレゴリーさん(以前英会話を習いに通ったアメリカ人)家と同じにおいがするなぁ。とりあえず出された食事(鳥の焼き物、マッシュポテト、サカナの香辛料焼き)はとてもんまかった。

ショーは最初は歌手のお姉さんが出てきて場を盛り上げ、次にマジックが始まった。いきなりヘリがステージに現れたり、人と人が入れ替わったり、感動的なステージだった。(実は途中で寝ちゃったけど。いや、疲れてたんだよ。)また合間に入るポリネシアダンスの腰つきは蠱惑的だった。サモアの人のファイヤーダンスは凄かった。あと、隣の席の人がステージに上がったのだが、土下座したりアシスタントのおねえちゃんにさわったりステージ上に寝たりやりたい放題暴れてスレスレだった。JAPA~N!

ショーの帰りに小さいお嬢ちゃんが「あの人はやらせなの~?」と家族に聞いてるのを聞いてなんだか非常に寂しくなった。

部屋に戻った後、弟と街に繰り出し、インターナショナルマーケットプレイスでパチTを1枚購入。その帰り道に「チョットチョットオニイサンドコイクノー?」と声をかけられた。見たらグンバツのパツキンが。「No Thank you」と言うと「テングニナッテルゥー?」と言われた。なってねぇよ!

明日は早いので、ここらへんで就寝。

次の日
by wavesll | 2006-03-26 10:19 | | Trackback | Comments(0)

北京消息後書き きのうのきょうからはひと味、ふた味違うんだぜ

c0002171_19402523.jpg

ベッドの上でぐだぐだネットを観たり、本を読んだりして日常生活に向けて舵を切っています。
ニュース更新はしばらくは徐々に始めていこうと思います。
サービスレベルは低いですが、剥き出しのエネルギーが魅力的な国でした。なかなか楽しかったです。

転がる石のように生きるのはスリリングで非常に心地いいです。世間や、日常のくびきから解き放たれて、あたまがスッキリします。

H2Oは固体から液体、液体から気体と相が変わるに連れて、よりダイナミックに動き回るようになります。つながりが薄くなることで、水分子は大きな自由を獲得するのです。

でも、自由と孤独は表裏一体です。転がる石に苔は生えません。

"How does it feel?" "How does it feel?"
"To be on your own" "With no direction home"
"Like a complete unknown"
"Like a rolling stone?"

どう思う?どんな気がする?誰にも知られず、家も失くして、転がる石のようになることを。-Bob Dylan

それでも人は旅に出るし、僕は新しい景色をみたいと思っています。帰るべき場所があることのかけがえのなさと、自由奔放な暮らしの楽しさをこの旅で再確認できました。

初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 最終日
by wavesll | 2005-02-18 19:46 | | Trackback | Comments(0)

北京消息IX 僕には旅に出る理由なんて何一つ無い

旅に出た理由を挙げてみよう。1つ目は日本ではどうも息も詰まりそうだったこと。2つ目はいつかの風が俺を誘っていたこと。3つ目は車の免許を北米で取ろうと思っていたのだがびびって止めたこと。4つ目は友達が留学していたこと。5つ目は丁度春節の時期だということ。6つ目はくるりの『ハイウェイ』を聴いたこと。全部挙げていったら100個ぐらいになるかもしれない。

離陸前のノースウエスト航空の機内ではヴィヴァルディの『四季』が流れている。この曲は秋から冬にかけて、なんとも寂しい、きりきり凍える旋律が響いて好きだ。そして冬が明け、春がめぐり来る瞬間が最も好きだ。冬の終わり、季節の節目にこの国を訪れ、結局春の始まりの終わりと共に去ることになった。

c0002171_1151483.jpgAM6時前に寮を出て、タクシーを拾って北京空港へ向かう。この部屋から撮る北京の風景もこれで最後だ。
空港までは100元かかった。見慣れぬ中国語の看板にちょっと戸惑った為、インフォメーションセンターで質問して海関(税関)を通って中に入る。しかしこの国の空気は本当に乾いているなぁ。空気を吸うだけで喉ががらがらになってしまうよ。

c0002171_1215192.jpgロビーで搭乗時間を待ちながら『NINE STORIES』を読む。サリンジャーが描いた逸話群はミッドセンチュリーの乾いた空気を放っていた。


c0002171_124267.jpg席につくなり寝てしまった。起きたら丁度機内食が配膳されてきた。なかなか美味いなぁ。
映画『キング・アーサー』を日本語音声で観る。ハドリアヌスの長城付近を守るローマ帝国の軍人アーサーが、彼の部下の外人部隊と共にローマ帝国からの命令でアングロサクソン人と戦う中で、守るべき理想と許しがたい宗教上の迷信に気づき、ブリトンに自分の理想の国を造ろうと決意するまでが描かれていたはずだ(着陸のため物語の終盤でストップされてしまった)。
リーダーとして冷静に仕事を進める一方、それに反発する部下(しかし互いに信じあっている)の気持ちも理解できて自由と責任の狭間で悩みぬくアーサーの姿に畏敬の念を抱いた。
ただ、砂埃が吹きすさんでいるはずなのに、役者がそんなに汚れていないのはちょっといただけなかった。

成田に到着し、飛行機の外に出る。わー、空気が違う!湿り気があって暖かい!いくら吸い込んでも喉が渇かない!なんて空気がおいしいんだろう!
中国に慣れていたから、きれいなトイレにも、笑顔の役人にも(税関は簡単にパスできた。どうやら20万円以上の物品の持込みを調べるらしい)、コンビニの「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」にも感動を覚える。こんないい国に住んでいたんだなぁ。ただ、電車内のアナウンスがうるさいのと、機器が音を出しまくるのには違和感を覚えた。コドモ扱いされてる気がする。
横浜MORE'Sで連れと別れ、スタバでチャイを飲みながら『NINE STORIES』の続きを読む。このドライな文体にはJUDEの『バスケットロードからの脱出』やTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『赤毛のケリー』のような曲がとてもよく似合いそうだ。
スタバは比較的外人が多いので、日本のリハビリにはぴったりだった。実際、エスプレッソを頼む頃にはだいぶ日本に順応していた。どれくらいかというと、席に荷物をおいたままカウンターに注文しに行くくらい。こんなの中国では考えられない。
c0002171_147553.jpg日本の街はスペースを無駄なく使っていて、丁寧な細工を観ているような気分になる。気候や国土といった地理的な特性が、そこに暮らす人間の精神活動に与える影響はかなり大きいのかもしれない。

漫画『サトラレ』のように、「思念波」が存在すると仮定すると、やはり思念波は「思念子」というメッセンジャー粒子によって構成されているのだろう。その場合、目は口ほどにものをいうと言うように、表情などに代表されるノンバーバルな情報は、思念子によって伝わっていると考えられる。それを感じ取ることは「空気を読む」という言葉で表せる。しかし多民族が暮らす国ではもっと分かり易い「意見」を口にしなければならない。
けれども、大きなエネルギーの塊である「言葉」では、肌理細やかな「空気」は表現できない。だから外国では何か感覚が違うというか、鈍いというか、違和感を覚えてしまうのだろう。思念子の受容体はその人の人生体験によって形成されるものだから。

『エレガントな宇宙』は万物は絶対の光速エネルギーを時空次元で使い分けていると説明していた。全ての物体がある瞬間に持つエネルギーは平等らしい。その考えを飛躍させて、時間ベクトルと空間ベクトルのほかに、「精神ベクトル」を加えたい。
深遠な人間の精神、他者や、社会や、自分自身の思索の荒野を進むことで、より素晴らしい世界に出会えるかもしれない。当然、より遠くまで、地平線の彼方まで行くには、非常に大きなエネルギーを集中させる必要がある。普段はほとんどのエネルギーは時間次元に使われているが、多くの人は社会と関わって自己実現することで、精神次元を旅しているはずだ。だから本当はわざわざ旅に出る必要なんて無いはずだ。
でも、もしも自分のエネルギーを使いきれてないと感じたり、エネルギーが無くなったと感じたら。もしくはなかなか先に進めず同じ風景に飽き飽きしてしまったら、抽象的な旅を止めてもっと捉え易い空間的な旅に出ることをお勧めする。認識宇宙を広げ、自分のエネルギーを確認して帰ってきたらしれっとこう言えばいいのだ。

「僕には旅に出る理由なんて何一つ無い」


ハイウェイ くるり

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって
ひとつめはここじゃどうも息も詰まりそうになった
ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること
みっつめは車の免許取ってもいいかなあなんて思っていること

俺は車にウーハーを(飛び出せハイウェイ)
つけて遠くフューチャー鳴らす(久しぶりだぜ)
何かでっかい事してやろう きっと
でっかい事してやろう

飛び出せジョニー気にしないで
身ぐるみ全部剥がされちゃいな
やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる
全部後回しにしちゃいな
勇気なんていらないぜ
僕には旅に出る理由なんて何ひとつない

手を離してみようぜ
つめたい花がこぼれ落ちそうさ


SPECIAL THANKS
お世話になったY君。連れのS君。入れ替わりになったT君とK君。万里の長城の話を聞かせてくれたNさん。同じ寮のHさんとIさん。朝ソファーで寝ててくれた小姐。万里の長城バスツアーで英語で学生証のことを教えてくれたカップル。中国の情報を教えてくださったS先生とJd.さん。日本で幹事に電話番号を連絡してくれたI君。家族。新疆料理店。刀削面店の娘。中国で出会った全ての人たち。友達。SHARPのノートパソコン。PENTAXのデジカメ。変圧器。ほぼ日手帳。ARCADE。くるり。民生。ディラン。多くのミュージシャンたち。『エレガントな宇宙』の著者Dr. Brian Greene。『NINE STORIES』の著者Mr. J. D. Salinger。タイトルに使わせていただいた『倫敦消息』の著者夏目漱石先生。
そして全ての閲覧者のみなさま。ありがとうございました。

P.S.
『NINE STORIES』を読み終わってスタバを出ようとしたら実にタイミング良く『四季』が流れてきたので、タワレコでカラヤン指揮の『Le Quattro Stagioni』をジャケ買いした後、家路に着いた。

後書き
by wavesll | 2005-02-18 01:51 | | Trackback | Comments(2)

北京消息VIII EASY RIDE

c0002171_2134841.jpgあれが何だか知っている。これが続くの知っている -GWD


バスに揺られること1時間弱、雪解けの水がきらきら光る山道を進む。巨大な建築が見えてきた。俺はあれが何かを知っている。これが続くのを知っている。


c0002171_053082.jpgそもそもの始まりはおとといの夜だった。乗ろうとしていたバスの便が春節で休みだということで、最近長城にいった人から話を聞いていると、連れがこう言ったのだ。「俺金ないからいかない。」そして世話になっている留学生の友達も「もう生活資金がやばいんで、パスです。」なんと中国語は「イーガ(1個くれ)」「ヤンガ(2個くれ)」「ブーチー(いらない)」「シェイシェイ(ありがとう)」「ハオチー・ハオフー(うまい)」「アイヤー(アイヤー)」ぐらいしか言えない俺1人で万里の長城に遠征することになってしまったのだ。

明日には日本に発つので今日しかない。七時起きして天安門広場に向かう。。はずなのだが全然タクシーが捕まらない。ホントこの街のキャブどもはファックだぜ。やはり短気は損気なのか場所を変え変えしても全然駄目。だけどそのおかげでだいぶカラダがあったまったぞ。
30分後ぐらいになんとか1台捕まえる。気の良さそうなおっちゃんに「天安門」と手帳に書いたのを見せて向かってもらう。昨日の雪はまだ残っていたが、今日は雪も雨も降っていなかった。そこにバスの停留所があるらしいので天安門広場の博物館の方の道を歩いていると、「遊2」の前で2人組みの男が声をかけてきた。どうやら万里の長城と明の十三陵へのバスツアーのチケットを150元で売っているらしい。のった。金を渡して、短髪の男の後についていく。道すがら"Where is the bus?" "When can I get tickets?"と聞いたが、男は「バス、バス」と繰り返すばかり。やっべぇー、英語通じてねぇー。もしかして危ない橋渡っちゃってる?人攫いとかに売られてドナドナの方向ですか?
タクシーに乗れといわれて乗っては見たが、メーターが回ってる様子が無い。おいおいもしかしてこいつもグルか?と、いつでも脱出できるよう身構えているとロケバスっぽい白いワゴンのところに人だかりができているところで降ろされた。あぁ良かった、白人の集団もいるぞ。ここで短髪の男はバスの運転手(ユリオカ超特Qを黒くした感じ。以下Qさんとする)に俺を引き渡す。「チャイニーズ?」と聞かれたから「I'm リーベンレン(日本人)」と答えたら、変な顔をされてバスの中に入れられた。うわ!バスの中全員中国人っぽいぞ。え!さっきの白人たち帰ってる!?マジで!?と焦っていたら、中国人のカップルが入ってきて、たまたま1人身が俺だけだったので助手席に移ることになった。Qさんがなんかまくしたてて笑っているがサパーリなのでとりあえずこっちも笑っておいた。ははははは。もう笑うしかないっすよ。はっはっはっはっは。
おばさんガイドが車内でマシンガン・トークをぶちかましている。何やら道の両側にある建物の説明をしているらしいが例によってサパーリなので外の風景を見ながら海馬のジュークボックスからGWDを取り出してひたすら回し続ける。

がなる われる だれる 風が がなる われる だれる 聞こえる


c0002171_054216.jpg道路標識とおばちゃんの言ってることを勘案すると、丁度ここが擁和宮らしい。チベット仏教寺院で、このへんにあるはずの孔子廟には歴代の科挙合格者の名前が彫られた石碑群があるはずなんだよなー。ここも行きたかったなぁ。


c0002171_0582884.jpgまず最初に降りたのは、なにかの博物館?の前だった。どうやら明となにか関連があるらしい。チケット売り場に並んでいると、カップルの男の方が声をかけてきた。"Are you student?" イエス、イエスっすよ!うわー良かった!英語が通じるチャイニーズがいたぞ!どうやら学生証を提示すると半額になるということらしかった。"Thank you! Thank you! "
中に入ると、どうもジオラマに等身大人形が展示されているらしかった。明の成り立ちから滅亡までを描いてるっぽかった。人形はよく出来ていたし、ガイドの小姐もかわいかったが、たいして面白くなかったのでうろうろしながら団体の最後尾あたりについていった。

またバスに乗る。そういや北京動物園行っても良かったな。まだまだマシンガン・ガイドは続いていたがこっちはレコードを取り替えてZOOを口ずさむ。

みてごらん、良く似ているだろう。誰かさんと。ほら、ごらん。吠えてばかりいる、素直な君を。


c0002171_123936.jpg次についたのは医療研究機関?だった。通路の壁には中国共産党や医療界のお偉いさんの写真やサインがかざられていたり、部屋に漢方薬の原材料となる薬草が飾られていた。ある小部屋にバスに乗っている全員が通された。座っていると、看護婦がドアをあけ、石坂浩次の顔を細長の長方形にして浅黒くしたような感じの医者がこっちにむかって演説を始めた。そしてそれが終わると数人の医者がわらわらと入ってきた。なにやら皆診てもらっている。ここで例の若者が「ここでは無料で体の悪いところを診てくれるんですよ」と教えてくれた。ノーマネーでフィニッシュできるのならと1人の医師の前に座る。そうすると何故か看護婦が「手を差し出してください」と日本語で言ってきた。静脈を計られ、舌を見せると「あなたは鼻と胃腸が弱いですね」と言ってきた。ぎょ!確かに俺は蓄膿症を患っている。最近はほとんど感じないほどに軽くなってきているというのに。東洋医学の神秘だな。と思ってたら「だからこの漢方薬を買いましょう」と来た。ぼったくり価格キター!!もちろん"I don't have money" "謝謝、謝謝"と言ってその場を離れる。


c0002171_173369.jpgバスで5分ほど移動し、今度は宝石資料館に着いた。原石の展示を見た後、またもや宝石売り場が現れたが、俺は無精ひげを生やしていたし、ボロボロの靴とジーパンを履いていたし、贈り物をするべき女性がいないというネガティブなオーラをおそらく出していたので誰も声をかけてこなかった。

また少し走って、昼食の時間になった。バスのメンバーで円卓を囲んでうまくもまずくもない中華料理を食す。魚の煮込みと、ふき炒めがなかなかだった。


c0002171_131070.jpgいよいよ遺跡っぽいところに来た。明の十三陵の中心の寺だ。王家の宝や、像が並んでいた。もちろんザパニーズも期待を裏切らなかった。


c0002171_215356.jpg万里の長城、英語名 THE GREAT WALLはさすがに大きいので、多くの観光地点があるが今回は最もポピュラーな八達連に行った。

c0002171_3252555.jpgバス停からリフトに乗り込む。結構急でしっかりつかまっていないと落ちそうだった。ちなみに帰りはこのソリをボブスレーみたいにして滑って降りた。
もう万里の長城に関してほとんどいうべきことはないのだけれど、とにかくでかいことと、とにかく急なことだけ言っておこう。八達連自体には区切りがあってそのリターンポイントまでは行ったのだが、もう階段が急で急で、ゼーゼー肩で息をしつつ登った。途中で同じバスのカップルのツーショット写真を、通訳のお礼に撮ってあげた。そしたらこっちの写真も撮ってくれた。いい気分だ。頂上でペットボトルのお茶を飲んで降りた。山の向こうのそのまた向こうまで続く長城は、もはや自然と同一のものな感じがした。

意識は遠のくまるで昨日の夢のよう
さっきまで気にしてた How to play the guitar 灰になる -HOW TO GO


c0002171_3351688.jpg帰りのバスのなかでうとうとしていたらいつのまにか都会に戻っていた。なんか道の途中で降ろされて面食らった。てっきり天安門まで戻るかと思ってたよ。線路を歩いて駅へ向かう。1時間弱かけて前門駅で降りる。しかし電車が停電するって言うのはオリンピック開催国としてはどーなの?前門で前回登れなかったところは今日はもう閉まっていた。残念。
天安門に戻ってタクシーを拾おうとしたが、全然停まってくれない。ASSHOLE. ようやく乗り込んだタクの運ちゃんが「この住所わからないアルヨ」とのたまう。このサノヴァビッチが。携帯電話で部屋にいる留学生の友達に話してもらってなんとか辿り着いたが、後で考えると闇タクだったなー。やはり生兵法は怪我の元っすね。

最後の晩餐はいつもの新疆料理屋で。今日は面と羊肉をたんまり頼んだ。面もコシがあって美味いし。なによりこの羊肉がジューシーでほんとにほんとに美味い!最高の夕食だった。

色々整理したり、音楽を聴いたり、本を読んだり、青島ビールを飲んだりして今夜は徹夜して、いよいよ明日の9時の便で帰国する。

さすらい 奥田民生

さすらおう、この世界中を・・
転がり続けて歌うよ。旅路の歌を。
まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
風の先の終わりを見ていたらこうなった。
雲の形をまにうけてしまった。
さすらいの道の途中で会いたくなったら歌うよ。昔の歌を。
人影見当たらぬ終列車、一人飛び乗った。
海の波の続きを見ていたらこうなった。
胸の隙間に入り込まれてしまった。
誰のための道しるべなんだった。
それをもしも無視したらどうなった。
さすらいもしないで、このまま死なねぇぞ。

さすらおう


北京消息IX
by wavesll | 2005-02-17 01:09 | | Trackback | Comments(0)

北京消息VII コミュニズムの倫理と資本主義の精神

c0002171_046552.jpg雪降ってる!まじかよ!寒い!冷たい!ずっと晴れだと思ってたから大して用意してない!アイヤー。
ミネラルウォーターが切れていたので近所のスーパーに買いに行く。いつもの道も雪でちょっと違う感じに見えた。ちなみに緑色の看板の店が、よく行っている新疆料理店だ。

今日はウィンドウショッピングをしようということでカルフールに行った。最初はバスで行こうかと思ったが便が来ないのでタクシーで行く。北京の足はタクシー・バス・地下鉄とあるが、タクシーに乗っても日本の基準だとたいしてかからない(初乗り10元で、寮から天安門広場までだいたい30元弱)ので、ほとんどの移動はタクシーで行っている。タクシーは赤いのが一般的なタクシーで、黄色だったり黒いタクシーも走っている。またバスは日本で走っているような型もあるが、同じくらいの頻度でじゃばらを中心に持っているバス(写真のバス)も見かけた。
カルフールの向かいのシャオチー(比較的小さな定食屋)で牛肉の煮込み鍋とチャーハンと麻婆豆腐丼と青椒肉絲丼を食べる。日本の中華料理店風の薄い味付けで、グルタミン酸のうまみにほっとした。
カルフールは白物電化製品からMP3プレイヤーから下着から家具から日用雑貨から生鮮食料品から菓子から化粧品からなんでも売ってる巨大スーパーマーケットだ。写真取ろうとしたら係員がやってきたので英語をまくし立てて退散した。
ぶらぶら店内を見た後、1回外にでて、2階の電気店に入る。うおー!海外の携帯のモックが凄い並んでる!!!携帯狂にとってはまさに悦楽の空間だった。角々したフォルムに幾何学的なデザインが施されているノキアの最新機種や、三菱のiPodっぽい機種、その他40種類ぐらいの機種を(モックだけど)手にもてるとは!やべぇ!北京にヴァルハラを見た!
連れにあきれられている事に気づいたので、2階にあがるとヘッドフォンやAV機器が売られていた。と思ったらそのブランド名が凄いことになっている。ヘッドフォンにでかでかに書かれたその文字は確かに「秋葉原」と読めた。AKIBA BRAND!!アキバ凄ぇなー。


c0002171_1194828.jpgタクシーを拾って秀水へ向かう。ここは前日にskypeで話したときに我々と入れ替わりに日本に帰った友人から勧められた場所で、地下のパチモン市場だ。彼はそこで数時間交渉してパチ時計と財布を買ったらしい。ところがタクシーが適当なところに停まったせいで、なかなか見つからない。そこで信号待ちしていた若い女性に場所を聞いたら、なんと日本語で教えてくれた。親切な人ってかわいいっす。
で、秀水である。パチロレックスやパチアディダスなど怪しげな商品が陳列する地下道を歩いてレコード屋に入る。中国の歌手も並んでいたが、眼目は洋楽と映画。KoRNやレディオヘッド、リバティーンズ等も売っていたり、レイ・チャールズの伝記映画や、レオナルド・ディカプリオ主演のハワード・ヒューズの伝記映画など日本未公開の映画がDVDで売っていたりした。結局『Hail to the Thief』とJETとノラ・ジョーンズのライヴDVDと『リリィ・シュシュの全て』を買う。しめて40元なり(安い!)。
地上に出て、界隈をぶらぶらする。マックにてマックシェイクを注文しようとしたが、なにかチャイニーズの工作員が言っているので"This one please This one please"といっていたら、何とかなった。ヴァニラではなくてストロベリー味で、多少不味かったが。
その後デパートをみたり、ビデオ屋に入ったりした。『ニュー・ネマ・パラダイス』等愉快ニホンゴなパッケージが並んでいた。ところでずっとシャウ・シンチーの『食神』を探しているのだが見つからない。なんで!?こっちがホームでしょ?

c0002171_1454642.jpgこの国のエントロピーは大きい、市場では100元札が断られるし、パチモンとモノホンが並べられてるし、信号はあってないようなものだし、雪なのに車は(バスやタクシーも!)チェーン付けないし。だからきっとタクシーの運ちゃんが道わからないと言うのも、道路の真ん中でエンストしていきなり下ろされるのもきっと普通のことだろう。そうさ、日常に違いないさ。
ということで必死に車を進めようと(なんと手で押している)する運ちゃんを横目に赤信号を渡ると、今晩のディナー、北京ダックを出してくれる大董火考鴨店の看板が緑のライトに照らされているのが目に入った。
北京ダック(中国語ではカオヤ、火考鴨という。太字の2文字は実際には1字)は脂っこいのが玉に瑕らしいが、ここは脂っこさをおさえた美味しいカオヤを出すと評判の店だ。しかし高級店なのでお財布と相談しながら注文しなければならない。メニュー(写真と日本語と英語の説明付き)を目で味わいながら、100元のカオヤと50元のスープを頼む。ちなみにここでは10%のサービス料を取られる。
まず最初に蟹味噌とフカヒレのスープが出てきた。れんげで1口啜ると、口の中に凝縮された海の旨味がしみわたる。ほえー、うめー。至福を感じているとコックが北京ダックを切り分け始めた。餃子の皮みたいのにパリパリの皮(少し肉がついていて美味い)を乗せ、お好みでたれや砂糖やきゅうりや葱や漬物のみじん切りやニンニクなどを載せて、折りたたんでぱくり!うめぇー、うめぇー。まじ幸福だわ。黒ゴマのとろっとした甘い椀と、上品な味のスープと、果物が勝手に出てきたのでそれも食べながら。ハオチー、ハオフーなひとときを過ごした。

寮に戻ってから、『エレガントな宇宙』を読み進めたり、買ったディスクを持ってきたパソコンでリッピング(税関対策)したりした。中国の英語のチャンネルでは米国人の銀行マンと中国人のコメンテーターがディベートをしていた。共産党はこうやって自己弁護するが、中原にくらす人々のエントロピーは共産主義では抑えきれないと思う。

『エレガントな宇宙』を読了する。宇宙に関する非常に思慮深い考察を提示してくれた良著だった。アル・ジャジーラでもムスリム風の女性や男性がアラビア語?で討論していた。

北京消息VIII
by wavesll | 2005-02-16 01:35 | | Trackback | Comments(0)

北京消息VI イデアと影と光

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起きたらグラミー賞の中継がやっていた。パフォーマンスはiTunesで買えて、販売金は津波の支援に使われるらしい。ボノやスティーヴィー・ワンダーが"Nothing gonna change my world"と唄っていた。

昼は近所の餃子屋で食べた。ホイコーローは肉がトントロみたいで旨く、チャーハンはさらっとしていておいしかった。水餃子や野菜炒めもジューシーで美味かった。

部屋でフランスのチャンネルをBGMに『エレガントな宇宙』を読み進める。世界で一番美しく響くように設計されたフランス語は極めてスムーズに振動するので本を読む時に流すにはおあつらえだ。
現代の物理学は時間と空間が一体であること、全ての力、つまり電磁力・大きな力・小さな力・重力は微視的なひもの振動であること、マクロな時空とミクロな時空は一体であることを数学的な近似と実験結果によて示唆している。物理学は数理的なソナーによって様々な角度から宇宙の本質、イデアを浮かび上がらせる試みだ。これは普段の生活で人と関わるときも行っていることだと思う。例えばある人は一方から照らされると父親という性質、影が浮かび上がるし一方から照らされると友達、一方からだと息子、一方からだと上司、一方からだと部下、そして一方からだと恋人という影が浮かび上がる。文字によって描かれる現実も同様だ。ただ、ライトにセロファンがかかっている可能性もあるし、ほとんどの場合、照らし出される影にはなにかしらの色がついているはずだ。メディアリテラシーとはそういった色味を排し、影からイデアを認識する能力のことで、人生はその理論と実験の試行錯誤なのだろう。また、量子力学ではミクロな範囲では空間は台風の時の海のように荒れ狂っているらしい。宇宙空間を滑らかな織物とみる相対性理論と整合性を持たすために、超ひも理論ではプランク長さというミクロな長さのひもを宇宙の最小単位にとる。こうすることで再び宇宙に平穏が訪れる。これは精神活動にも応用できるかもしれない。微視的なこと、非常に細やかなことに気を使うと、神経症気味になってしまう。たしかに繊細な精神を持つのは素晴らしいことだと思うが、自らを傷つけてしまわぬように心の中におのおののプランク長さのひもを設定するといいかもしれない。

夜は近所のタイ族料理店に行った。ベトナムの近くの雲南省に暮らす少数民族タイ族の料理は、唐辛子とトマトを味の基本としていて辛かったがどれも食べやすくて美味かった。特に鍋で出てきた牛肉の煮込みはなかなかの味だった。

部屋で万里の長城に行った人に話を聞いているとグラミー賞の再放送がやっていた。ノラ・ジョーンズやスティーブン・タイラーが"Something gonna change my world"と唄っていた。
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北京消息VII
by wavesll | 2005-02-15 00:44 | | Trackback | Comments(0)

北京消息V Across the Universe+

10時過ぎに寮を出発した。今までは現地に留学している友達に案内してもらっていたのだが、少し慣れてきたので今日は2人で出かけた。タクシーの運転手が無駄道通っていたので舌打ちを繰り返していたら天安門広場に着いた。

c0002171_0144856.jpg毛首席記念堂の行列の最後尾に並ぶ。1キロ程じりじり進んで堂内に入ると毛沢東の石像の前に献花がされていた。そして奥の部屋には毛沢東の死体が防腐処理を施されて安置されていた。人民の父、中国共産主義の巨人は、蝋人形のようにぷっくり頬肉をたるませてガラスに囲われて横たわっていた。

c0002171_0193863.jpg記念堂を抜けると前門の正面だった。上に上がろうと思ったが、どうやら1度に入れる人数が制限されているらしく込んでいたのでパスして昼飯へ赴く。セブンイレブンでおでんを買った。ロールキャベツは特にうまくなかったが、蛸と大根はだしがこれでもかこれでもかと染込んでいておいしかった。食べなれた味に出会うとほっとする。道端で作られていたクレープを買う。卵と香菜とカリっとしたパイ生地が包み込まれていてすっきりした味だった、が単調だったので途中で捨てた。北京の路上にはゴミ箱がたくさんあるので、露店で買ったものの包装とかはぽいぽい捨てられる。マックを覗いたが高かったのでパスしてケンタッキーに入った。

c0002171_0255552.jpgどこもそうなのだが、中国の店員は愛想が悪い。笑顔はないし、挨拶もないし、釣りは投げ捨てるように放るし、サービスの水準は非常に低い。ただこのケンタの味は日本と然程変わらなかった。あとトイレにトイレットペーパーがあったので驚いた。というのも中国のほとんどのトイレには紙が置いてないのだ。これはデパートがひしめく王府井でもそうだったので、トイレットペーパーがおいてなくて当然だと思っていた。なかなかやりおるな肯徳基。

c0002171_032239.jpg天安門広場では中国国旗がはためき凧があげられていた。

c0002171_0401990.jpg故宮である。天安門の奥にそびえるこの博物館は、元々は明の第三代皇帝永楽帝の命で皇族の住まい、紫禁城として建設されたものだ。天安門をくぐると広場になっていて、観光客が貴族の格好をして写真を撮ってもらっていた。入場料が学生は半額だというので学生証を出したが結局40元払わされた。強欲な奴らめ。
中に入ると石造りの豪奢な古代建築が一気に目に飛び込む。ところどころ工事中だったが、その空間の莫大さに圧倒された。

c0002171_0463337.jpg階段を上り、皇帝が朝礼をするときこんな光景を見ていたのかもしれないなと思いながら広場を眺めた。

c0002171_054221.jpg故宮には大きく分けて3つのエリアがある。中心のエリアが皇帝が一日を過ごすエリア。天安門から見て左のエリアが歴代皇帝の身の回りのものが飾られているエリア。右が中華帝国が蓄えた金銀財宝が飾られているエリアだ。最初に中央のエリアを歩いたのだが、大和門をくぐると皇帝が朝礼をする建物。次が休憩する建物。次が着替えをする建物。次が皇帝の家族が暮らす建物。次が皇帝の寝室となる建物。そして皇后の寝室となる建物があるのだが、どれもこれも絢爛豪華でスケールがでかい!正直これが一人の人間のために建てられたものだとは思えない雄大さだった。石畳の上には火事に備えた鉄の大きな水瓶や、亀や鶴の銅像が配置されていた。
一旦神武門まで行った後、みやげ物の物色と休憩を挟んで歴代の皇帝にゆかりのある宝物が飾られている西宮へ進んだ。

c0002171_192194.jpg故宮で使われている全ての瓦には龍が彫り込まれている。また門は綺麗な釉薬が使われた陶器で飾られていたり、屋根には人や牛や龍の彫刻が付けられていたり、部屋の仕切りがとんでもない細工が施された木だったり、絵が描いてあったり、とにかく行けども行けども新たな発見に満ちていた。そこに飾られている宝物も量もさることながら、質も凄い。宝石で作られた植物だったり、金の船だったり、何十もの龍が書き込まれた壷だったり。途方も無い宮殿を歩いていると、マクロとミクロが交差する理論宇宙を漂っている感覚になる。おそらく皇帝は地上に天を造ろうとしたのだろう。

c0002171_1185048.jpg西宮を抜けて珍宝館に向かう途中にスターバックスがあった。店内に入ると珈琲の良い香りがしたが、いかんせんメニューが漢字で書かれていて読めなかったので何も飲まずに店を出た。

c0002171_1365396.jpg珍宝館に飾られていたのはまさしく珍宝だった。水晶や貴金属で作られた食器。古代の漢字が彫り込まれた岩とその墨拓。古代漢字は現在日本で使われている漢字にそっくりだった。中国では簡易体が用いられているから、おそらく日本語を見たら中国人は古語みたいな印象を受けるだろう。また天井や扉にも金細工が施されていた。金印や宝剣、身の回りのもの、例えば急須なども金銀宝石で飾られていた。中国では花崗岩を花のように愛でるらしく(だから「花」崗岩というのかもしれない)、庭に飾られていた。ラマ教の仏像やマンモス?の牙や翡翠の一枚岩の削りだし彫刻や、地球儀のような中原の地図や、とにかくとてつもない数の財宝が展示されていた。まだまだ見たかったが、閉館のアナウンスが流れたので出口へ向かった。
ちなみに故宮では写真撮影は全然OKだった。周りではばんばんフラッシュがたかれていた。

c0002171_1515727.jpg故宮博物館の門をくぐって景山公園を撮ったところでバッテリーが切れた。景山公園は小高い丘を中心とした故宮の裏手にある公園だ。石段を登り、頂上に辿り着くと北京が東西南北一望できた。歩いていると、なにやら音楽がするのでそちらへ足を進めると、道端で合唱が行われていた。それも、普通の人たちがなにやら唱歌を口ずさんでいる。テノールの声の方に目をむけると、また別の場所で合唱が行われていた。このほかにもそこかしこで歌が歌われていて、みんな口を動かしていた。
景山公園を西門から出て北海公園へ向かった。ここは北海という人工の海と、それを掘った時に積んでできた山があって、また山を登った。北海も凍っていて、多くの人が園内を歩いていた。(さすがにここでは氷の上を歩く猛者はいなかった。)歩き疲れたのでタクシーを拾った。春節休みから明けてきた街を眺めている側で、ラジオからキロロの『大切な人』の中国語カヴァーが流れていた。

夜は寮内のレストラン『ギンザ』から北京丼と手羽先とおろしカツをデリバリーして食べた。一緒に燕京ビールというものを注文して、ひさびさに喉を潤した。だけど味が薄くてすぐ飽きてしまった。
花火の音が遠くから聞こえる中、みんなのゴルフで対戦したり、ストレッチをしたりして過ごした後就寝。

北京消息VI 
by wavesll | 2005-02-14 01:04 | | Trackback | Comments(0)