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Mount Kimbie, yahyel and Albino Sound live at WWW X

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Mount Kimbie、メッサメサ良かった!新曲の後にやった琴のよなスペシャリテな音!あれには鳥肌が立ちました。あれだけで来た甲斐あった!

流動的に楽器が変わるから4人以上に感じるこのバンドならではの音の感性!抜けがいい!バンド・アンサンブルの衝動も非常に良くて素晴らしかった!

Nonameが1hなかったから油断したら3h立ちっぱw足が棒wけれどMount Kimbieの音で三井のように何度でも甦りました。

最初に出たAlbino Soundはちょっと音の解像度が悪い気もしたけどフロアを一気にクラブの深夜2時位へ連れてってくれました。

そしてyahyelは予想外に強度のあるメロディーで良かった。これ、サカナクション超えるくらいのPOPとしての強さがあるのでは。日本語詞でないから国内ではリスニング層が限られるかもとも想ったけれど、今は英語で歌うバンドも日本語バンドも壁はないか。

今までYoutubeやTVでみていたのですが、生だと俄然良くなる解像度の高い音響性が素晴らしかった。只とみ田のようにどろどろに特濃で。その密閉間のキメな濃さに対してMount Kimbieは柚子香るAFURIのような風通しの良さや遊びがあった気がしました。最初のギターノイズからして突き抜けてて。

Albino Soundの最後の曲の時「このサウンドにECDみたいなラップ入ったら超良さげ」とか思ってたらMount Kimbieのアンコールラスト曲"Made 2 Stray"でそんな音像が実現し円循環を個人的に感じて。

何しろあの"Break Well"のアシンメトリーな音、あれは堪らなかった。ありきたりな音でなく未知の領域を魅せてくれて、Arto Lindsayの雷鳴の様なギターに迫る感銘がありました。やっぱりバンドは生でこそ本領を魅せてくれる、LIVEに来て良かった。欲を言えばMount Kimbieに2hくらいやって欲しかった!

Mount Kimbie - Break Well


Mount Kimbie - Made To Stray


Mount Kimbie Set list @ WWW X 2017. 10. 9.

(Poison)

4Years

Audition

Marilyn

You Look Certain

Bimo

Break Well

So Many Times

Field -> YTYT

Delta

Blue Train Lines

EN1 Tamed

EN2 Made 2 Stray
by wavesll | 2017-10-10 06:44 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

世にも奇妙な自販機

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センター街の入り口で『世にも奇妙な自販機』を体験。

「かおり」、「こく」、「にがみ」どれかのボタンを押して手を入れると奇妙な感触を味わって抽選券付きレシートがもらえるというもの。好みなアドでした。
by wavesll | 2017-10-10 00:12 | 街角 | Trackback | Comments(0)

Noname Live @WWW X

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Noname: Tiny Desk Concert


Noname LIVE @ Le Chiffre, London [UK Debut Performance]


Noname Gypsy Live in Chicago 11/21/15


Noname - Sunny Duet (Live in Phoenix)


Shadow Man x Noname 4/7/17 live


Comfortable x Noname Live


Yesterday Noname 4/7/2017


Noname - Telefone (Full Album)


NonameのライヴをWWW Xにてみてきました。

ずっとみたかったNoname、最高の一夜!たまんないパフォーマンスでした。生音だとこんなにもダイナミクスがあるとは!

最乃高のVery Good Music!Noname、とてもチャーミングで。盛り上げ上手で雰囲気めっちゃ良かった!語るようにRapへ入っていく感じがめっちゃ心地好くて◎"Noname Noname"コールアンドレスポンスも楽しかった◎!

WWWXの音の良さもすっげー良くて、本編最後から2曲目のビート音とか本当に極上で。ギター、ドラム、キーボードのバンドサウンドも最高に快かった。生バンドでHIPHOP、最乃高!楽しすぎてこの感想記事で「最乃高」としか書いてないw飴のように溶けていったあっという間の1h.

同じ夜に東京という都市でNonameとエリカ・バドゥがライヴしたのが個人的にはスバルとプリシラのボレロ対決みたいに感じて。シカゴの新星の夢の一時をしかと楽しみました。

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by wavesll | 2017-10-07 22:28 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

角銅真実とタコマンションオーケストラ(横手ありさ)インストアライヴ@渋谷タワレコ

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Embroidered Morning (刺繍の朝) / 角銅 真実とタコマンションオーケストラ


窓から見える(I Can See It From The Window) / 角銅真実とタコマンションオーケストラ


朝が夜を照らしている / 角銅真実(feat. 中尾美羽子)


角銅真実ソロアルバム「時間の上に夢が飛んでいる」リリースライブ@7th FLOOR 2017/7/15


角銅真実「時間の上に夢が飛んでいる」発売記念インストアイベント カツオ・プレゼンツ・熱い音ライブへ行ってきました。

cero, 古川麦、Doppelzimmer, 野田薫、小田朋美、石若駿等様々なセッション、録音、サポートで大活躍!!打楽器奏者の角銅真実さん。今日はシアターコクーンでの『羅生門』でのプレイ上がりで来てくれたとのこと。

角銅さんと横手さんが二人で出てきて声を重ねる始まりから、横手さんがピアニカ、角銅さんがピアノの曲、角銅さんがギター、横手さんがピアノの曲等、2人で音楽を紡いで。本編ラストは角銅さんのギター弾き語り。そしてアンコールでは再び二人で。

私は直接的には角銅真実ソロアルバム「時間の上に夢が飛んでいる」リリースライブ@7th FLOOR 2017/7/15の動画に惹かれて来場したのですが、角銅さん達が創りだす夏の山の朝のような音に聴き惚れました。

儚くとけてゆく霧のような綺麗な音。アンコールの歌、名前のない、海の朝の光景、消え入る、繊細な実存。美しい時間に魅了されました。

打楽器セッションを愉しむために公演にも足を運びたい。また一人楽しみな音楽家が増えました。
by wavesll | 2017-09-24 23:41 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Lianne La Havas live at 渋谷クアトロ

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Lianne La Havas - "Lost and Found" I LIVE Studio Session


Lianne La Havas - Say a Little Prayer (Live)


Lianne La Havas performs "Forget" for The Line of Best Fit


Lianne La Havas (full concert) - Live @ Casino de Paris


リアン・ラ・ハヴァスの渋谷クアトロでのライヴに行ってきました。

ルビーの様に甘く掠れる珠玉の歌声とGuitarの奏で。ギリシャとジャマイカの両親を持ち英国で育まれた陽性の美しさが弾けて。夢の様にあっという間に融けていく幸福な時間でした。

“Lost and Found"等のオリジナル曲も素晴らしいし、"Say A Little Prayer"のカヴァーも。"Tokyo"等で披露された高音の歌い上げ、物凄く上手くて、本当に玲瓏としていました。

オーディエンスは外人も多く、かなり盛り上がってノリが最高でした。Lianneの歌声と明るい人柄に心地よいポジティヴに心温まる上質な一時を楽しめました。

ずっとみたかったリアン・ラ・ハヴァスのライヴ。あまりに満ち足りると特に言うことも無くなるというかwこれが幸せな瞬間かと想うネオソウルの演奏に耳鼓を打ちました◎

cf.
第29回酒と小皿と音楽婚礼 休日の朝はLianne La Havasとコスタリカの珈琲で

by wavesll | 2017-09-22 00:01 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

ベルギー奇想の系譜 @Bunkamura 15世紀から21世紀まで連綿と続くコラージュの幻視

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ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまでをBunkamura ザ・ミュージアムで観てきました。

"ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを超えてー@都美をみているからあまり衝撃はないかな"と想っていたのですが、ボス、ブリューゲルだけでなく21世紀までのベルギーの美術が展開する、新領域を深堀する展覧会でした。

まず最初に展示されるヤン・ファーブル≪フランダースの戦士(絶望の戦士)≫からして1996年の作品。玉虫厨子の在りし日の姿のように昆虫の虹色に覆われた作品のフレッシュさにインパクトを食らいました。

そこからヒエロニムス・ボスに影響を受けた作品たちへ。白い怪物がぞわっとくるヒエロニムス・ボス派の≪聖クリストフォロス≫、同じ題材のヤン・マンデイン≪聖クリストフォロス≫は近代的コンクリート感のある作品。またヤン・マンデイン≪パノラマ風景の中の聖アントニウスの誘惑≫はペストの仮面が、ヘリ・メット・ド・ブレス≪ソドムの火災、ロトとその娘たち≫はボス風の卵型の建物が印象的でした。

そして愈々本展覧会の目玉、ヒエロニムス・ボス工房≪トゥヌグダルスの幻視≫

ボスに影響を受けた画家の絵画は、確かに奇妙なもので溢れかえって複雑怪奇にみえるのだけれども、この≪トゥヌグダルスの幻視≫は"七つの大罪"の要素を配置しながら全体としてはすっきりとした構図がシンプルに明瞭で。その頭抜けたコラージュ・センスに感銘が起きました。

さて、そこからのパートはヒエロニムス・ボスの模倣者の作品やピーテル・ブリューゲル(父)による「七つの大罪」シリーズと「七つの徳目」シリーズが続き、バベルの塔展と被るところがありましたが、「七つの~」シリーズはバベル展より拡充した点目でした。

そして、15世紀16世紀で終わらないところがこの展覧会のもう一つの山で。

ペーテル・パウル・ルーベンス(原画)リュカス・フォルステルマン(父)(彫版・刷)≪悪魔たちから貶められ、妻から苛まれるヨブ≫の鬼面、同≪反逆天使と戦う大天使聖ミカエル≫の『BASTARD!!』感。

またペーテル・パウル・ルーベンス(原画)スヘルテ・アダムスゾーン・ボルスウェールト(彫版)≪ライオン狩り≫レオナルド・ダ・ヴィンチ『アンギアーリの戦い』をも超える戦闘画!

ペーテル・パウル・ルーベンス(原画)ピーテル・クラースゾーン・サウトマン(彫版・発行)≪カバとワニ狩り≫のトロピカル・エキゾ感も素晴らしく、ルーベンスの絵画群はこの展覧会のハイライトの一つでした。

そしてフェリシアン・ロップス(原画)アルベール・ベルトラン(彫版)≪娼婦政治家≫もハイライトの一つ。欲望を顕わす娼婦と豚が学術・芸術を踏みつけるデザイン。ピンクでなくスカイブルーなのが凡作でない点だと感じました。フェリシアン・クロップスは着物の様な衣で踊る骸骨の≪舞踏会の死神≫も印象的でした。

19世紀の作品だと消え入るような美が描かれたフェルナン・クノップフ≪もう、けっして≫も素晴らしかったし、彩色写真作品であるフェルナン・クノップフ≪蒼い翼≫と≪アラム百合≫もコラージュな感性を感じて。

ジャン・デルヴィル≪レテ河の水を飲むダンテ≫に描かれる忘却の輝かしさと、同≪ステュムパーリデスの鳥≫の土埃と黒の対比も印象的でした。

ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク≪運河≫の、赤錆び窓が割れている工場?の前を流れる川と等間隔に立つ木々の侘しい風景が沁み、ヴァレリウス・ド・サードレール≪フランドルの雪≫ブリューゲル(父)≪雪中の狩人≫に比肩する上質で落ち着いた静謐な質感の絵画でした。

また面白い画家だったのがジェームズ・アンソール。彼の絵画は暗い情念が込められてるのにユーモラスで明るい色彩なのが面白い。燃えるような、でもどこか滑稽さのある≪愛の園≫。ユーモラスな醜さのある≪ソフィー・ヨテコと話すルソー夫妻≫。明るい色彩とテーマの意外さが印象的な≪キリストの誘惑≫。あふれ出る自意識が爆発している≪オルガンに向かうアンソール≫。そしてエッチングの≪天使と大天使を鞭打つ悪魔たち≫はユーモラスな百鬼夜行といった趣でした。

そして遂に奇想の系譜は20世紀へ。
ポール・デルヴォー≪スケッチブック「赤い帽子の裸婦」≫のきれいさ。デルヴォーの女性画では骸骨と同じポーズをする≪女性と骸骨≫もコンクリートな歪みのある近代絵画で印象的でした。

そしてルネ・マグリット。≪大家族≫の荒天に青空が鳥形に抜かれるこのマグリットの代表作は20世紀ならではのファンタジックな絵画に感じました。≪マグリットの孤児たち≫よりIX、≪マグリットの孤児たち≫よりXIのコラージュ感。≪9月16日≫≪オールメイヤーの阿房宮≫の幻想。

この奇想の系譜を一つ貫くのはコラージュの感覚だと思います。コラージュというのは異なるものが組み合わされる、違和感と調和のせめぎ合いのアートスタイル。”奇想”の怪物的でファンタジックな芸術を行うには、現実と非現実を融合するコラージュの感覚が顕れるのだと感じます。

そしてマルセル・マリエン≪神秘の国ベルギー≫はまさしくコラージュ作品。森の中に魚が浮かび、青林檎に突き刺さる。マルセル・マリエンの単眼のメガネ作品≪見つからないもの≫も面白かった。

そしてリュック・タイマンス≪磔刑図≫の白輝にはちょっと吉岡徳仁 / スペクトル at 資生堂ギャラリーを想起しました。

この展覧会もフィナーレ、21世紀のベルギーが辿り着いた奇想は立体物が多くありました。
レオ・コーベルス≪ティンパニー≫は筆を咥えた画家?の骸骨がティンパニーに落下して音を鳴らす作品。死後も作品があり続けることの隠喩かもしれません。

ウィム・デルヴォワ≪プレッツェル≫は磔刑になったキリストがよじられ繋げられメビウスの輪のようになっている作品。キリストが永続的に苦悩を負い続けてくれることのメタファーでしょうか。

パナ・マレンコ≪スコッチ・ギャンビット原型≫は謎の水空両用船。頭が強大化しすぎて首からぐがんと曲がったトマス・ルルイ≪生き残るには脳が足らない≫も面白いし、金にひずむ髑髏に黒犬のトマス・ルルイ≪無限≫も魅力的でした。

ミヒャエル・ボレマンス≪The Trees≫は何の演技もない表情の絵画。奇想の中にあると、寧ろその閑けさが引き立ちます。そしてよく見ると手に持つ本が本でなく白い板物体だという。

冒頭にも作品があったヤン・ファーブルの≪第14章≫と≪第16章≫の金ぴかのイケイケ親爺の像に消費社会の栄華と虚栄を感じて、展示室を抜けました。

この展覧会、ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを超えてーをみていても価値あるし、さらに面白く感じれると想いました。また展覧会のヴォリュームが”もうちょいみたい”ってくらいの丁度良さで、仕事帰りなんかにサクっとみてもいいと思います。来週日曜9.24まで。


cf.
奇想天外なベルギー美術500年の旅へと誘う、『ベルギー奇想の系譜』展速報レポ!(Vogue)

by wavesll | 2017-09-15 21:25 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

H・R・ギーガー展 at タワーレコード渋谷

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渋谷タワーレコード8階に『エイリアン』のデザインで知られるH・R・ギーガーのポスター&アート展を観に行きました。

彼の描くバイオメカニクスというスタイルは、AIというより、ミケランジェロの大理石の彫刻や初期巨大コンピューターのような物理的な存在感があって。電子化される前の”システム”を太古からの人の視覚認識で描いた、その姿に想えました。

その環境的というか、建築的な構築として顕わされながらもタナトスとエロスあふれる表現は、ミューズであるリーさんの存在を核としながら、元々家具デザインに関わっていたギーガーならではの意識が色濃く表れていると想いました。

バイオメカニクスのアートスタイルは電子化し幽体として置き換わる以前の”機械”としての”生命”であったり”環境”に於いて萩原一至や冨樫の描く異界のインスピレーションにも通じる魅力があって。

機械生命のハードな世界観の核に一人の女性のたおやかさと凶暴さがあるのが印象的であると共に、物理的機構描写は電子化され不可視化された環境の真実の姿を白日に曝した感覚もありました。

この展示のヴォリュームだと800円はちょっと割高、いいとこ550円ではないかという印象もありましたが先着限定のポストカードも貰えたし満足。なんとH・R・ギーガー直筆のサインが入った作品やポスターの18点は販売されてます。かなり高額ですが(笑)

展覧会にはスイスにあるギーガー・ミュージアムの写真たちも。この空間、禍々しくて凄かった。一度馳せ参じたいと思わされました。

展覧会は10月1日迄。最終入場は20:30とのことでした。

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by wavesll | 2017-09-12 05:14 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

これはヴァーチャルでない、人生の味がする選曲演奏ーECD IN THE PLACE TO BE:21世紀のECD on DOMMUNE

ECDの一夜。まさに私はDOMMUNEに釘付けになり、数時間に渡る"目撃"を体験しました。

私は熱心な日本語ラップのリスナーではないのですが、学生時代のある日下北のユニオンでECDとillicit tsuboiさんのライヴ盤『session impossible』を一聴惚れして買って。”なんかもうこのRealな感じ最高に渋くてがつんとくる”と衝撃を受けて。それからちょくちょくWebでECDさんのことを拝見して。近年は病魔との闘いをしていることも伝え聞いていました。

とはいえ正直なところこの夜に初めて「石田さんだからECD」なのを知る位の浅さなのですが、あの『session impossible』の「Buddha Brand以外にもこんなにも心身に響くラップがあるのか、なんてソリッドで直接日本語が鳴らされてるんだ」という衝撃に貫かれた音楽好きの一人だと勝手に想っています。

この日のライヴはスチャダラがECDにフックアップされたきっかけだという「スチャダラパーのテーマ PT.1 」からの「今夜はブギーバック」で開始して。

スチャのブギーバックは近年何度か見る機会があって、こういう決め曲は、勿論色んなステージそれぞれでプロとして本意気でやっているのだろうけれども、魂の込め方が群を抜く舞台が稀にあって。この夜のアニの歌唱からあふれるものにぐっと来て。

そして田我流。彼は今まで「やべ〜勢いですげー盛り上がる」くらいしか知らなかったのだけど、トチリも含めて己の舌で口腔でライム紡いでるのが伝わって、その身体性にRealを感じて。「言うこと聞かせる番だ俺たちが」

K-DUBの「ロンリーガール」も良かったし、YOU THE ROCKの「証言」からの迫力、音塊の圧は初めて高校生ラップ選手権でMCニガリをみたときのようなマッシヴな魅力がありました。DJ YASさんの無修正ブッダ等のレア・ヴァイナル回しも最高で。

そしてECD自身のRAP LIVEが。繰り出される硬質でPUNXなリリック。あの初めて聴いたライヴ盤と双肩を為す、全然衰えてないパワフルさ。なんと新譜に収録の新曲だそう。最高。リベラルなアティチュードが、楽曲だけでなく実際に官邸前デモで叫んでいたことからも覚悟が座っていて。

想うにDOMMUNEという場をWebで体験することは、生の現場の劣化版ではなくて、TLに流れるオーディエンスの呟き群や、本当はかなり狭いけれど全然それを感じさせないカメラ割りで、DOMMUNEという場が創造されていて。

創造と想像、或いは仮想はそれぞれ共通するところを持ちながら別個に物理現象の上に現実としてレイヤーを成していて。古代なんかは演劇がヴァーチャル・リアリティー芸術であったように、芸術家は社会の固定化されたシステムから遊離した存在として、その流動性がポリティカルな先端で機能するのだと想います。

しかしそれ故に「口先のレイヤーでしかない、所詮情報に過ぎないじゃないか」、そんな揶揄に、ECDはまさにリアルな身体の運動性を持って、社会性・経済性の赤裸々なボムを持ってリアリズムを貫いた。だからこそ彼の言葉は上滑りせずに芯を食うのだと思います。

最近の北朝鮮からの脅威も、どこかTVショーのような非現実感があって。

そこで想起するのがロングランし続けている『この世界の片隅に』。すずさんも破壊に合うまで半ばヴァーチャルな戦争体験な日常生活だったのではということ。だから先日のミサイルの黒塗り警告画面は“気付け”に良かったと個人的には想いました。現実に起きている事だから。

そしてだからこそあの映画ですずさんが身をもって示したように、国家につき合って、付き合って、大きな犠牲を払ってまで付き合った上に、梯子を外されて裏切られてから怒っても、遅い。

言うことをきかせられるのではなく、言うことを言う姿勢こそがヴァーチャルでないリアルな態度だと思ったのでした。

さらに、実はこれらのライヴの前に演ったECDのDJ PLAYこそがこの夜の音楽的なピークで。あんなにも心を打つDJはなかった。

誰しも知っている邦楽のオールディーズの、豊饒な音楽の山野から採りだされたとっておきのカヴァー。そしてエスプリの聴いた洋楽。みそ汁のように馴染むソウルフードな名曲群でありながら、それでいて気っ風の良さというか、ユーモアはあるんだけど全然臭くなくて。

良質で驚きの隠された日常の中の宝玉達のような楽曲群に、人生という最大のリアルの中で出逢う様々な味を感ぜさせる、そんなDJ演奏でした。ECDさん、いいものをありがとうございました。

この素晴らしい一夜は1000円で販売されていてその全てが石田さんの為に寄付されるそうです。あの伝説の夜を見逃した方は、是非とも。私はあの一夜の思い出を記憶の中で鮮やかに焼き付けるかどうするか今は逡巡しているのですが、何よりドネーションだし、観てない人に見せるために購入するのありだなと想っています。販売期間は10日間程とのことです。
by wavesll | 2017-09-05 23:13 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

太陽肛門スパパーン インストアライヴ@HMV record shop shibuya

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太陽肛門スパパーン - 青春!夢!仏教徒!


太陽肛門スパパーン-女子高生組曲


太陽肛門スパパーン - Viva! USA


ミサイル発射、Jアラートで戦争突入みたいな脅威が煽られた昨日、いかがお過ごしでしたでしょうか?

私は太陽肛門スパパーンの渋谷HMV record shopでのインストアライヴに行ってきました。

フジロックで「反日 反核 反五輪」の旗を掲げて練り歩いたとか聴いていたのですが、ソウルフラワーユニオンですら生温く感じる極左パフォーマンスは私には毒が強すぎました。

男根をモチーフにした聖火トーチを手に行進で入場し、黄ばんだブリーフ一丁でイッチャってる目でダンスしながら展開される演奏、幕間には生ケツを出して肛門みせながら尻をドラミング、安倍・昭代・小池・トランプetcを徹底的に馬鹿にしながら男男女女男で水を口から口へぶちまけるとか下品なパフォーマンスをやるのは露悪的で、MCも色々と濃すぎるし、今こうして書くだけでも消耗。

ただ、左翼な方がいい音楽をやる体感はあるのです。プログレッシヴ歌謡ビッグバンドで組曲的に展開される音は良かった。ヒメジョオンという別編成のフォークグループの歌も良かった。が、ぐったりw

ミュージシャンの音は好きだけれど、政治思想には差異がある場合、音だけを楽しむのは失礼なやり方な気もします。自分はどちらかと言えばリベラルかと想ってたけど極左の原液みたいな太陽肛門スパパーンのライヴにはきついものを感じ、"オルグはされたくねぇな"と想ったのも事実。

ただ、絶対的な位置間関係で俯瞰すれば、少なくとも音楽として興味を持つのはバンドにとって少しでもプラスに働くことだし、こと左翼は自分の主張への信心から妥協を許さないイメージがあるけれど、無関心よりかはマシかなと自分の中で折り合いをつけました。

ミサイルなんかで戦争が身近になると、精神の余裕は削られます。不真面目なことが許されない感じ。例えば“フェスに『参戦』”とかの平和ボケした表現を、浅はかだと実感する感じ。

けれど、こんな時こそそういう"遊び"をいとおしく私は想います。ヒトラーは抽象画等を退廃芸術と弾圧しました。過激性的表現に投獄されても挑んだマルキドサドのように、不謹慎表現は社会の自由の表れだと想うのです。

礼文の桃岩荘的な"カッコ悪いことはなんてカッコイイんだろう"的なアティチュードを闇鍋的に煮込んだような濃ゆすぎるパフォーマンスに精神力を苛烈に奪われて昨日はバタンQだったのですが、政治的で下品で過激で二郎並みにマシマシなステージ(これは否定的な意図ではありません)に、"やっぱ北朝鮮や中共と違って表現の自由あるわ、この国"と笑えてミサイルでふさぎこんでいたとこを打破してもらった感がありました。

それにしても体力使ったなと思ったらなんと全編で2hにも及ぶインストアライヴw HMVの攻めの姿勢は大変評価したいw 色々と感慨深いライヴ体験となりました。
by wavesll | 2017-08-30 05:52 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

山村浩二 『右目と左目でみる夢』@渋谷ユーロスペース

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山村浩二 右目と左目でみる夢 “怪物学抄” 予告編


山村浩二 右目と左目でみる夢 “サティの「パラード」"予告編


数々の映画賞を総なめにした『頭山』で著名な山村浩二さんのアートアニメ短編集、『右目と左目でみる夢』を渋谷ユーロスペースでみてきました。

終映後真っ先な感想は”あー楽しかった!”

アートスタイルが埋没的でないから多様なヴァリエーションでも一貫性があって、それでいてきっちり“楽しい”のがいい。高尚だけど退屈なのとは違ってエンタメとしての分かり易さの匙加減がハオでした。

予告編が公開されている『怪物学抄』や『サティの「パラード」』もそうですが、音楽にも感性を感じるのが好い。ジブリなんかもそうですが、名作には名曲がありますから。

そして勿論映像が素晴らしい。アニメって実写と違って描いたものしか写らなくて。だから抽象表現でも面白味の意図が出やすくて、そこで如何に偶然的なファンタジーを達成するかが腕の見せ所なのでしょう。

石川九楊氏が『書は筆遣いの軌跡、書する姿が立ち上がる』と映像的な楽しみを話してくださっていたけれど、山村さんのアニメはまさに筆のアニマというか、描書の姿が立ち昇る感覚で。

線と線の"間"が絶妙。短編には古事記や俵屋宗達などを題材としたものも。温故知新というか、本当にユニバーサルな価値は時の流れに淘汰され残ったものに在るのかもしれません。

盆の時期、私には認知症の祖母がいるのですが、祖母の妹であるおばさんが昨年亡くなってしまって。眠る祖母を訪ねると、目を開けて「今妹と話しているから」。心霊といいますが、霊魂というのは心の現象として実在しているのではないかと想ったり。私も昔の知己が夢見に出ることがあります。

imaginationが, REMの事象としてでなく、目が覚めている状態でめくるめく映像体験。真っ暗な劇場は現と夢の間にある空間なのかもしれません。

すっくと立ったARTとしてのフィルムを大変愉しく拝見しました。
by wavesll | 2017-08-14 17:33 | 映画 | Trackback | Comments(0)