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Chino Amobi - Airport Music For Black Folk

Chino Amobi - Airport Music For Black Folk(Bandcamp link)
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上半期Best EPはTempalay 『5曲』で、上半期Best Albumは Jlin / Black Origamiで、さらに上半期Best3を挙げるならラスト1はKlein / ONLYでした。

そして、渋谷タワレコの試聴機で後ろの2枚と共に試聴棚に入っていたのがこの一枚。
南アフリカ発の新興レーベル、NONの主宰者であるチーノ・アモービの狂気を孕んだエレクトロニクス・ミュージック。

Soundcloudにある奴は音が悪くて、Bandcamp版はかなり良かったのですが、タワレコ試聴機で聴くと、自然音な採音サンプリングが本当に粒子が細かく感じて聴き入ってしまいました。

ただこれら3枚はCDリリースされる前にWebですでに聴けていて。
黒船Spotifyが日本の音楽文化を救う? 田中宗一郎インタビュー(FUZE)でタナソーが「ストリーミングサービスから取り残されて日本は孤立している」と尊大に語っていましたが、確かにCDショップが音楽の最前線ではなくなってしまったのだなと感じます。

それでも渋谷タワレコなんかはインストアライヴや、カツオさんのコーナー等店員さん企画のブースを設けているし、タワレコ新宿のNEW AGEコーナーやクラシックのタワレコ独自規格盤等かなり頑張っているとは思います。しかし洋楽に関してはリリース音源はまずSpotify等でCheckというのは私も基本になりました。

その上で、Spotifyではやっぱり音質が悪いというか、PCのオーディオ回り自体が弱いのもありますが音自体で感動することはあまりなくて。Webの音だとYoutube≦Spotify≦Sundcloud<Bandcampと言った感じ。個人的にはSpotifyよりもBandcampで好い音楽に出逢うことが多いです。

新聞がWebに速報性で負けても未だ一次情報に当たる面では優位性がありながらも、速報以外の”質”を高めようとする昨今。フィジカルメディアこそ"音質"に拘って欲しいと想います。

けれども最近は音が悪いCDが増えたというか、そもそも圧縮音源で最適になるように調整されたと想われるものが多くて。Rihannaの『Anti』なんかオーディオで聴いても全然よくないし、Frank Ocean / Channel Orangeは良いオーディオよりもラップトップで鳴らした方が良く聴こえ、逆にそれが面白かったり。

最近は”カセットの味わいがいい”みたいな方向性はありますが、昔の言葉でいう”原音再生”的な音質の探究から時代が変わってしまったのは悲しい所です。

個人的にバブル状態だった時にそこそこ好いオーディオを買って、その音づくりの方向性が生音が良く響くシステムで。その為ロック的なダイナミズムよりもジャズ等を好んでオーディオで聴くようになったのですが、音の繊細な粒立ちという面では電子音楽もモノによっては良く聴こえて。

上で挙げたところだと、KleinはラップトップでBandcampが良く聴こえて。Jlinは断然CD、Chino AmobiはSoundcloudは全然ダメで、Bandcampは良さが伝導されるけれど、CDの方がいいかな。Web音響だと工業的な響きだけれど、CD音響だと超自然性を帯びるというか。

こういうのは”音楽じゃなくて音質を聴いてるのか”みたいな話を吹っ掛けられそうですが、音量や音質も"音楽の内容"に含まれるのじゃないかと想うし、それこそカセットテープが流行っているような今は”この音源はこの環境で聴くと好い”みたいな視点でのガイドがあっても面白いんじゃないかなと想います。

個人的には近年で一番いい聴取体験だったのは宇多田ヒカル / 忘却 featuring KOHH を由比ガ浜の海景で聴いたとき。今、Webで誰でも膨大なアーカイヴから引き出せる故に"この聴き方が好い"っていう点が結構クローズアップされていくのではないかと想うし、そういう話で3,4時間呑み交わしたい感があります。

それにしてもChino AmobiといいKleinといいJlinといい、今のエレクトロニクス・アーティストの水準の高さには舌を巻きます。2016年のBest LiveもArca + Jesse Kanda @Wombだったし、充実する電子音楽、今後も愉しんでいきたいです。
by wavesll | 2017-08-03 02:54 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Gotch 『Taxi Driver』

Gotch 『Taxi Driver』Music Video


とってもいい。快いナンバー。
アジカンはどちらかというと色眼鏡で見ていたのだけれど、この等身大から出た、それでいて今の風を拾っている音が素晴らしい。

ゴッチは今まで、どこかディスカウントしてみてたというか、アジカンが出てきたときは"ナンバガとくるり混ぜた感じ"に思ったのが大きくて。『未来の破片』とか好きだったし、スマッシュヒット群はいいと想ったけど、どこかで"ホンモノじゃない"みたいな気がしてました。

ただ、先日InterだったかJwaveでのFujirock特番聴いてて、トシローのふざけに辟易してたとこに次のゲストで出てきたゴッチのヘルシーな物言いに"ロックスターへの期待"という色眼鏡を外して真面目でいいなと想い、その時流れたこの『Taxi Driver』に”おわ!かっけえじゃん”と唸らされたのでした。

深い打音の心地よいトラックにギターが奏でられ、ブラックなヴォーカルが乗っていく。破滅的だったりヒリヒリする感覚ではないけれど、等身大の音楽が快く鳴っていて。ceroとか、それこそCorneliusなんか好きな人でも好きなんじゃないかな。

時代の幻想を背負って、自分の存在を限界まで肥大させるのもロックだけれど、さらっとこんなピースフルなナンバーを弾き鳴らすのもロックの容。『アイデン&ティティ』のYO-KINGの寄稿を想いだしました。
by wavesll | 2017-08-02 20:05 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

João Donato - Quem é Quem 都会的な夏の涼盤

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João Donato - Quem é Quem - 1973 (Full Album Completo)


DiskUnionのtweetで知ったジョアン・ドナートの初ヴォーカル作とのこと。音楽の園 music of my mindさんの記事に詳しいインフォメーションが載っていました。Muito à Vontade (1962)はMilton Banana参加作としても著名ですよね。

この盤、とっても気に入って。アーバン・リゾートな、夏の涼を感じて。Arto LindsayをWWW Xでみたときも想ったのですがブラジルの風が恒常的に、そして今また瑞々しく感じます。

今年はここ数年のVaporwave & Future Funkの流と、そしてJTNC的なThundercat - DrunkのBombからAORが一気に潮流として出現した感がありますが、大人の音楽、大人への過渡期の音楽としてブラジリアンはあり続けているのだなぁと。

ceroがMODERN STEPS TOUR at Tokyo Studio Coastでラテン的な蠢動を滲ませたことも含め、今年・来年あたりは南米音楽の動きが"AORの次"なる感性の萌芽があると感じています。

エヴァーグリーンで流麗な伯剌西爾の風、心地よさと実験性が素晴らしいハーモニーを奏でていて、心行くまで快い。素敵な夜になりました。

cf.
◆第八回 酒と小皿と音楽婚礼 - Marco Bosco / METALMADEIRA & アーモンドミルク

◆第35回酒と小皿と音楽婚礼 Milton Banana X Kona Coffee 馨りに揺蕩う秋、冬、その先に刻まれるビート
◆Marco Bosco - Frangmentos da Casa 端正な野性
◆Eddie Palmieri Salsa Orchestra LIVE at Blue Note Tokyo
by wavesll | 2017-07-26 22:18 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

川崎大師 風鈴市 Photographs & Sounds

川崎大師 風鈴市 ほぼ全出展 Wind-chime market at Kawasaki-Daishi


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川崎大師風鈴市へ行ってきました。
境内の一角でやっていた風鈴市、思ったより小規模だったけれど47都道府県風鈴の洪水のようなサウンドに魅せられました。

風鈴の御加護を祈って気分はミャンマー・カックー遺跡。楽しいドミンゴとなりました。

cf.
ミャンマー・幻のカックー遺跡を訪ねて


by wavesll | 2017-07-23 19:33 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Monaural mini-Plug live at 不忍池でタイのギターのような弦楽器、ピンを生で視る

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Monaural mini-Plug - Official Video #1


Monaural mini-Plug - Official Video #2


Monaural mini-Plug X ダノンビオはちみつジンジャー/タイの暑い音楽を冬に聴く 第85回酒と小皿と音楽婚礼を書いてから8ヶ月、元を辿れば△Animal△Vol.8 ~アニマル民謡 at Bar Bonoboに俚謡山脈民謡DJ Setを聴きに行ってきた!からのオンガク数珠つなぎで知った彼ら、あれから今では『バンコクナイツ』は公開されるはSoi48はFujirockに出るは、東博ではタイ展が開かれるは、どんどか盛り上がるタイ・ムーヴメント。

そんな中Monaural mini-Plugが不忍池でバスカーライヴをするということで一路上野へ馳せ参じました。

タイ的な陽気の中で流れるタイ・ムジカ!気持ちのいい時間が流れてました。あのギターのようなエレクトリックな楽器はピンというのか◎

Tweet動画1 Tweet動画2 Tweet動画3

本日は寝坊だそうだけどケーン奏者も加わったとのこと!これはまたみたい。今後のMonaural mini-Plug、ますます楽しみです◎

cf,
◆ラオスフェスティバルで聴いたケーンでAcoustic Big Room Houseを妄想 & 爆風スランプ『RUNNER』ラオスver

◆トルン(ヴェトナム竹琴)奏者・小栗久美子Live @Vietnam Festival
◆元村八分の加藤義明さんと、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんによる「くたびれて」のセッションat大和町盆踊り
by wavesll | 2017-07-22 16:07 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Toshiyuki Tsuchitori, Ryuichi Sakamoto / Disappointmemt-Hateruma 2014年の波照間 第33回音の貝合わせ

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Toshiyuki Tsuchitori and Ryuichi Sakamoto ‎- Musique Differencielle 1


土取利行&坂本龍一/ディスアポイントメントハテルマ(綾)


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数年前、波照間島へいった。石垣から船で行くのだが、この海域は波が荒く、欠航することもしばしば。実際帰りは海が荒れ、GWで人が多かったため無理して出港したがぐわんぐわんに揺れた。

石垣島はマックスバリュが3軒あるくらい発展していて波照間を歩くと「あぁ、島に来た」と強く想ったのを覚えている。自転車でめぐれる大きさで、サトウキビ畑をどこまでも走った。

実際の波照間島は神聖なる田舎だけれど、この盤は極めて現代的な音。このジャケにはニシ浜を想起した。ディスアポイントメントとはオーストラリアの湖で、解説では沖縄音楽とガムランのペロッグ旋律との関連も触れられていて、フリーミュージックを志向したとか。

この若かりし日の坂本教授の関わった音盤、制作の主導は音楽評論家が行ったそうだ。フィクショナルな想像の波照間に鳴る、神聖なる古代都市の音として楽しめた。

◆Myahk's O Vol.1 池間島、砂山ビーチ、宮古レコードセンター、蛸丼・宮古島飯
◆Myahk's O Vol.2 前浜ビーチ、海亀シュノーケリング、パンプキンホール鍾乳洞、山羊刺し・宮古島飯
◆Myahk's O Vol.3 伊良部島、下地島、ヤシガニ、宮古島の浜辺、シークァーサーヴァイツェン・宮古島飯
by wavesll | 2017-07-21 01:04 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

UEFA Champions League 賛歌 & Olympic賛歌

UEFA Champions League official theme song (Hymne) Stereo HD


The Olympic Hymn - vocal version


オリンピック賛歌/Olympic Anthem


Olympic Anthem Nagano 1998 Closing Ceremony


合唱歌の壮麗さ、偉大なるスポーツ選手達への賛歌。福島の生徒の言葉による、惜別の震災鎮魂合唱曲 「群青」もそうですが、合唱の美しい調和と憂い、その神麗さに惹かれるようになりました。

Sports Fieldrecording スポーツ音響楽曲群という記事を以前書きましたが、サンプリング素材としてのスポーツのサウンドだけでなく、O.S.T.の一種としてのチャント、アンセムもDigり甲斐がある新天地かもと、最近感じている處です。
by wavesll | 2017-07-19 07:12 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

音楽歳時記 海の日 Beach Boys / Smile (Purple Chic Version)

The Beach Boys - SMILE(1966~67ver)
ビーチボーイズ - シークレットスマイル2

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苛烈な蒸し暑さが続く梅雨明け前の海の日22:47、いかがお過ごしでしょうか?

夏の夜半はビーチボーイズの『スマイル』が聴きたくなります。それも正規版でなく、60年代に掻き集められたヴァージョンのもので。

このパープルチックverは、狂気が深いというか、正規リリースされた『SMILE SESSION』はどこか毒気が抜けた笑顔なのに対し皮肉で冷たい笑顔な感じがするのがサグくて好きです。

浅夜から深い夜へ太陽が裏側を廻る時に聴く『Surf's Up』の美しさ。暗闇に煌めく耀波の得も言われぬ美しさに、心行くまで笑みを浮かべ、緊張と緩和を味わう、そんな海の日の夜を。
by wavesll | 2017-07-17 22:47 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

福島の生徒の言葉による、惜別の震災鎮魂合唱曲 「群青」

群青

福島第一原子力発電所から半径20km圏内に位置する福島県南相馬市小高(おだか)区は、東日本大震災による原発事故のため全住民が今なお避難生活を余儀なくされており、小高中学校も市内の別の学校に間借りをして授業を行っています。
「群青」は、その小高中学校の生徒たちが、離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、書き留めた言葉の数々を同校の小田美樹教諭が綴って曲をつけた作品です。
(パナムジカのHPより抜粋)
TBSの超大型音楽番組、「音楽の日」。様々な藝能の雄達が歌舞する中で、一段と素晴らしかったのは合唱団のパートでした。

全国の合唱団が声を合わせた「栄光の架橋」、素晴らしいハーモニーを聴かせた「あの鐘を鳴らすのはあなた」も良かったけれど、一際心を打ったのは福島の生徒が歌ったこの「群青」。

私は今日ようやくこの歌を聴いて。14:00から22:00までみていましたが、この楽曲にめぐりあえただけでも十二分にその価値を感じました。

日本は本当に自然災害の多い土地で、幾度となく悲劇に見舞われて。歌が継がれていくことで、逝ってしまった仲間をずっと覚えているために、そして悲しみを僅かでも浄化させるために、音楽が昇華していく力を感じる、魂が揺さぶられる合唱でした。
by wavesll | 2017-07-15 22:05 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Eddie Palmieri Salsa Orchestra LIVE at Blue Note Tokyo

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この5月、生誕80周年記念アルバム『Sabiduria』をリリースしたサルサ/ラテン・ジャズ/ファンクの生ける伝説、エディ・パルミエリのブルーノート東京2nd Setを昨夜みてきました。

円盤だと『Unfinished Masterpiece (1974)』が好きなのですが、生音の鮮やかさは素晴らしくて!音奔流の楽雅!情熱の極彩のサウンド・ヘヴン。ヤーばかったー!

「視やすい席が好い」と自由席予約で伝えるとカウンター沿いの堰を案内してもらえて、丁度前がそこそこスペースのある通路で。おかげで体を思う存分揺らせました。席の周囲はずっとサルサ・ダンスが起きていたし、最後は客席全体総立ちの大盛り上がり!こんなに汗かいたライヴ、久々!

ラテンのホーンの艶やかさは筆舌に尽くしがたい。そしてエディーの咆哮しながらのピアノソロ。そこに絡むベースも良かったし、最高のバンドサウンドで、個人的には生涯Bestクラスだったビルボードでみたジョージクリントンに近いくらいブチ騰がりました。ブルーノートとビルボードは大人の歓びですね。絶品。

ライヴの始まりからホーンで騰がって、そこから打楽器のリズムの奔流がぐわっときて(ドラムの腹の金属部分を叩くのが印象的)、エディの情熱的なSaudadeを感じるピアノ、燻し銀なベース、背中弾きも披露したギター、コンガ、パーカスも素晴らしかったし、ヴォーカルの熱情、クライマックスにつぐクライマックス!

アンコールはなかったけれど、ほぼほぼ90分のFULL LIVE!!「See You Next Year!」、是非またみたい!最高に楽しい音楽の魅力がはじけたライヴでした◎

Member

Eddie Palmieri(p)

Herman Olivera(vo)

Nelson Gonzalez(tres,vo)

Joseph Gonzalez(maracas,vo)

Luques Curtis(b)

Vincent "Little Johnny" Rivero(conga)

Nicky Marrero(bongo,timbales)

Camilo Ernesto Molina(timbales)

Jimmy Bosch(tb)

Joe Fiedler(tb)

Jonathan Powell(tp)

Manuel "Maneco" Ruiz(tp)

by wavesll | 2017-07-14 06:24 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)