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現代アート5展 マグリット/山口小夜子/ここは誰の場所?・ニーマイヤー/蔡國強/ディン・Q・レ

6月はみたい展覧会が多かった月で、美術館でのものだけでも既に大英博物館展@東京都美術館江戸の悪展@太田美術館シンプルなかたち展@森美術館とレポを書いたのですが、実はそれ以外にもこれまで書き漏れていた展覧会があって、このエントリでは"現代美術"5本の展覧会について書こうと思います。

一つが国立新美術館で開かれていたマグリット展。現在は京都に巡回しているみたいですね。

『光の帝国II』とか、『空の鳥』等、マグリットの代表作が展示されたこの展覧会で、私はこの19世紀生まれの20世紀の巨匠の絵画を初めて総合的に見たのですが、そこで感じたのは、とてもコンセプチュアルな絵画、つまり"概念"そのものがテーマになっている点で、現代美術っぽいなぁということでした。

現代美術が好きな子がマグリット大好きだと言っていたのも納得というか、芸術によって思想更新の歴史の最前線がまさに描かれていたのだなぁと想ったというか、20世紀の途中まではアートの王様は絵画で、最もセンセーショナルな概念の革命が絵画で起きていたのではないかと夢想させられるような展示でした。ただマグリット自体はそういった「概念が凄い」論には辟易していたのか、キャプションに『哲学ではなくイメージを書いている』と書かれていてうむぅと唸らされました。

ちなみに、美術館内カフェで飲んだスペシャルラテがマグリットというよりtwitterぽいなと楽しまされましたw
あと、これは7月末に撮れた写メですが、光の帝国は、カメラの露光の関係で実際に撮れるのかもななんてちょっと思いましたね。
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次に紹介するのはこの5本の中で一番内容的に充実していた展覧会、山口小夜子  未来を着る人展@東京都現代美術館。最終日近くに行きましたが、話題の展覧会だったからか、かなり混雑してました。
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この展覧会があるまで彼女の事をまるで知らなかった私が楽しめるか疑問もありましたが、可憐で巨大な美に圧倒されました。資生堂香水 琴の白秋想の火照った頬の魅力は、事前のイメージ展開では知らなかったので嬉しい驚きだった 。石原さとみも裸足で逃げ出すようなかわいらしさでした。

展示は写真と映像だったのですが、写真も妖艶だったりコケティッシュだったり、“天界の綺羅から地獄の魍魎まで”とは的確だ。おどろおどろしいのに華麗な、アンビバレンツな魅力がある女性だなと想いました。

映像はさらに彼女の魅力を伝えていて、ランウェイの姿の天才的なパフォーマンスや、資生堂のCMの天真爛漫さ、また観るものに深い精神性を投影するような映像劇など、希代の日本人モデルの姿に胸がときめき、80年代の日本のレベルの高さをまざまざと感じる展示でした。もはや惚れるというより恐れ多い感じすらしたかな、凄味がありました。

そして先月下旬にみたのが蔡國強展:帰去来


東横線でみた広告にガッと心を掴まれ、これはみたいなと想ったのです。
それがこれ。
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この作品はベルリンでの展覧会の為に作られたもの。99体の狼が透明な壁に飛び掛かり、跳ね飛ばされ、また飛び掛かりに戻っていく環状のインスタレーション。透明な壁はベルリンの壁、それも実際の壁が取り払われた跡も残る"見えない壁"を表したものだそうです。これは凄かった。展示室ぶち抜きで展開されていて、何が面白いかというと狼の間を観客が自由に歩けるのです。下から見上げることもできました。

この展覧会、大掛かりな作品が多いのもあって作品数自体は少ないなと感じたのですが、迫力があってかなり満足度は高かったです。狼の展示だけでなく、かなり感銘を受けたのが蔡さんの故郷、福建省泉州市の伝統工芸職人とのコラボレーションで制作された白磁の作品《春夏秋冬》。白磁で創られた花々のその精巧さ、薄さにもびっくりしましたが、蔡さんのトレードマークである火薬爆発跡が施されることで、水墨画の様な風や水の流れが焼き付けられ、これは見に来てよかったなと想わされる展示でした。

昨日ぶらぶら美術館で蔡國強展が取り上げられていて、あれで1h番組を創れるのかなと思ったら、終戦記念日前とのこともあり、同時開催のコレクション展の戦争画展も取り上げていましたね。蔡さんが火薬を使うのも、武器として使われる火薬を平和利用できないかという発想があったらしいです。私が行った7月はコレクション展はほかのものをやっていたのですが、横浜美術館内に普通においてあった彫像がダリの手によるものだったり、見どころ多いなぁと横浜市民として嬉しく思わされました。

そして先月行ったもう一つの展示(正確には同時に2つ見たのですが)が都現美でのオスカー・ニーマイヤー展とここは誰の場所?展でした。

直接の赴いた理由は例の会田さんの騒動だったのですが、世界遺産ブラジリアを設計した建築家、オスカー・ニーマイヤーの存在はCASA BRUTUSとかで見聞きしていてこれはいいぞと観に行ったのです。

こんな感じのスペイシーな建築を創ったニーマイヤー、展示では大型の模型も多く、建築の展示をわかりやすくやってたなぁと思います。

中でも航空写真をプリントした絨毯の上に模型を設置して、その中を巨人宜しく歩ける展示はとても面白い試みだなぁと思いました。ちなみにほとんどの展示物は写真OK。この写真はもう一つの展示の順路で上から撮りました。

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ただ、一番感銘を受けたブラジリアの教会の天井にある女神像の写真は撮影NGだったので、会場に足を運ぶの、ありだと思います。

そしてもう一つが展示の改編要求で悪い意味で話題になってしまったここは誰の場所?展。
これは会田さん含め4人の芸術家が親子の為に創ったアートの展示。

会田さん以外にも最初に出てきた故ヨーガン・レールさんが石垣島の浜辺のごみでつくったアートや、子どもしか見れない美術館など、中々面白げなのが置いてありました。
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けれどやっぱり一番混んでいたのは会田さんの部屋。自分が観に行ったときは撤去されるかどうか判明していない時で、注目度が高かったのでしょう。

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会田さんの展示は、去年だったか一昨年だったかに森美術館で見た回顧展の方が全然良かったけれども、中二的なスピリットの再現はあいかわらずうまいなぁなんて思いながら見てました。

特に安倍首相に扮して国連らしきところで演説する動画は、スクリーンの下に、難読単語にルビまで振った台本の紙が貼られてあって芸が細かいなと思いました。演説の内容もトンデモにもトンデモなりの理論武装をしているさまがある種現実の反映を感じて、いい意味で悪質だなと思いました。

他にも楽器と机で創ったオブジェなんかも良かったですね。後会場に会田さん自身もいて、普通に作品の一部になってるのにそこまで騒ぎになってなかったのも面白かったwというか、あんな騒動の最中に現場にいるとは、会田さんも美術館側も懐広いなと思いましたね。

会田さんの展示が日本が戦争が出来る国へ向かおうとするのを諧謔するような展示だったのに対し、今週の木曜に森美術館で見たヴェトナムの現代アーティスト、ディン・Q・レの明日への記憶展はもっと禍々しく生々しいヴェトナム戦争の記憶を取り扱った展示で色々と感銘を受けるところがありました。

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最初に展示してあったのは、Ding Q Leで画像検索するとすぐ出てくるフォト・ウィービングという手法で作られた作品たち。これは二枚の写真を切り刻み、編んで一つの絵画として提示するというもので、ヴェトナムの竹編細工から着想を得たものだという事です。

例えばポル・ポトに殺された人たちの写真とアンコールワットの写真を編み合わせたり、レさんはアメリカに移住し学生時代を過ごしたこともあって、自らの混合する事情を表したのかパラマウント映画の写真とヴェトナムの写真を編み合わせたり。テーマ性もさることながら、単純に絵画としてみて美しいのが本当に素晴らしいなと想わされました。

他にも歴史的な写真を引き伸ばした画像を布で表現した作品も素晴らしかった。これも単純な美しさと社会性を両立している点が印象的でした。

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他にも、枯葉剤で生まれてしまった奇形の赤ちゃんをモティーフとした作品や、米国の大学でヴェトナム戦争の講義を取ったら退役軍人とか出てきて米国人の話しかしなかったことに広義の意味を込めて作ったポスター等、アートを通じてヴェトナムの近現代の社会を顕した作品が続きます。

最近の作品は映像作品も多く展示されていました。ヴェトナム戦争の爆撃の象徴だったヘリコプターを輸送や救助など平和利用するために自作した人や未だにヘリコプターを忌避する女性など、多世代のヴェトナムの人からヘリコプターについて語ってもらった映像や、親子2代にわたって戦争映画に出たアメリカの俳優の映像を並べ、父が見た戦争を自分も知りたいと思うアメリカ人の姿を現した映像、そして軍服コスプレで戦争を演じることで太平洋戦争を考えようとしている日本人など、世代ごと、国ごとの人たちが戦争にどのような距離感で接しているのかを描いた映像作品は見ごたえがあり、結局2h近く全部見るのにかかってしまいました。

日本人よりも戦争の記憶が生々しい国で創られたアートを、この季節に観たことはいろいろ考えさせられました。被害を受けた側の主張を被害を与えた側の国民はどう記憶していけばいいかとか。また昨晩金曜ロードショーでやっていた火垂るの墓をみて、歳を重ねてみた方がよりつらくなる映画だなとか、声高に米国を批判せず淡々と悲惨さを描くこのトーンは、戦争の悲しさを伝達する上でいい手法だななんて思わされました。子どもをこんなひどい目に合わせた大人や軍事指導者は断罪されるべきだと。一方で今BSプレミアムでやっている『日本のいちばん長い日』をみて、政策決定者たちもぎりぎりの状況で玉音放送へ辿り着けたのだと、俳優の目の狂気を持って感じました。ここまで人を狂わせた戦争。彼らに同情もすれども、日本人の民衆の手で当時の軍部指導者に対してやはり断罪をする時期に戦後70年という節目は来ていて、それをせずにあの戦争の総括はできないのではないか、その上でないとバーチャルな戦後思想が続いてしまうのではないか、フジタが駆り出されたようにアートがヴァーチャルを加速してしまうのではないかなどとも想いました。

さて、計5つ(6つ)の展覧会を見て、満足度で並べるとすると、(どれも良かったのですが)
一番良かったクラスが山口小夜子とディンQレで、次が蔡國強、その後にここは誰の場所?・ニーマイヤー・マグリットという感じでした。

私が現代美術を見始めたのはほぼ去年くらいからなのですが、それでも何となくどの展示にも知った顔が結構入るようになってしまうなぁと感じるようになっていました。どこか既視感があるというか。そんな感覚を特にディン・Q・レと蔡國強が吹き飛ばしてくれた新しさがあって良かったです。またキュレーションと企画の妙を山口小夜子展では味わえました。

今後もちょこちょこ同時代のアートを面白がってみていきたいなぁと想うくらいの好い展示が味わえて、いい刺激になりました。
by wavesll | 2015-08-15 15:04 | 展覧会 | Trackback(1) | Comments(0)

草間彌生 現代の浮世絵 「わたしの富士山」@アダチ版画研究所

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銀座ポーラ美術館アネックスでウルトラ植物博覧会を見た後、東京駅まで歩いて山手線で目白へ行き、目白駅からGoogleMap片手に歩いて10分ほど、下落合の瀟洒な住宅街の中にあるアダチ版画研究所目白ショウルームへ行きました。お目当てはこちら

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NHKの正月番組でやっていた草間彌生が富士山を描き、それを現代の彫師、摺師が浮世絵にした作品の展示が行われていたのです。

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夥しい水玉が、しかし清々しく映える橙の富士山。雲の輪郭に赤い水玉が使われているところなんか、ほんと痺れさせられました。

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正月のNHKの番組も会場では流されていて、その中で版画会社側が用意した色違いの富士山も展示されていました。草間さんも気に入ったようで、詩的な題名も付けられてました。黒富士やピンク富士なんかい感じですよね。

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その他の作品

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版木もみれたのは嬉しかった。楽しい展示でした。入場無料、8/9迄です。こちらもお薦めの展覧会でした。
by wavesll | 2015-08-02 19:00 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

ウルトラ植物博覧会 ~西畠清順と愉快な植物たち写真レヴュー

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銀座、ポーラミュージアムアネックスにウルトラ植物博覧会 ~西畠清順と愉快な植物たちを観に行きました。なんと写真OK!この星中から集められたフォトジェニックな植物たちを撮りまくりましたw
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パンフもかなりいい出来で、これがロハなんて豪気ですね◎西畠さんの言葉に、植物の目的は自分の種を遠くへ広げること。"外来種"なんて言葉で敵視するのは間違っているという言葉には、なるほどと想わされながらも、在来種が脅かされるのはどうなんだろう?ヒトの活動を"自然"と捉えるかどうかだよなぁといい意味でのモヤモヤを感じさせられました。

やっぱり植物は手を加えずに展示するのがいいですね!パンフ片手にわいわいやるの、凄い楽しそうな博覧会だと思いました。落ち着いた照明で生命の濃さを感じられる展覧会。8/16まで。お薦めです。
by wavesll | 2015-08-02 18:13 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

シンプルなかたち展と鎌倉光明寺で行われた電子音響

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先日、森美術館で開かれていたシンプルなかたち展へ行ってきました。

ポスターにもなっているコンスタンティン・ブランクーシ/空間の鳥の他にも、素晴らしい作品がそこかしこにおいてあって、大変満足できました。

良かったものを羅列すると
シャルロット・ペリアン/ 木片 リ・ウファン/関係項ーサイレンス グザヴィエ・ヴェイヤン/光線 ヴォルフガング・ティルマンス/フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手) オラファー・エリアソン/丸い虹 仙厓/円相図 マルセル・ダッソー/プロペラ「エクレール」、空間の鳥 大巻伸嗣/リミナル・エアー スペース―タイム マルク・クチュリエ/半月 田中信行/イメージの皮膚:内界ー外界 ロベール・ル・リコレ/あらかじめ張力をかけたモンキー・サドル(#002) アントワーヌ・ペウズナー/30°の動的な投影 トーマス・ジェファーソン(発案者として)/土工板モデル 杉本博司/観念の形 0001 らせん体:極小曲面 ジャン・アルプ/大ばか者 アニッシュ・カプーア/私が妊娠している時 ノット・ヴィタル/頭 #4 メダルド・ロッソ/貧しい食事をする子供 エマニュエル・ソーニエ/独奏 忘却を忘却することなく カールステン・ニコライ/アンチ
と大漁な様相を呈しました◎

途中で実際に数学的なモデルの作品もあったのですが、フォルムを突き詰める過程で生まれた作品はどこか理知的というか、宇宙的な美しさや工学的な美しさがありました。

また、改めて思ったのは私は美術館の匂いが好きだなぁという事。いい匂いしませんか?美術館ってwあの甘い匂いが空間をより上質なものにしていると思います。

『シンプルなかたち展』のあの感覚を、どうにかして伝えられないかなと思っていた時に、「そうだ、あの音なら似たような感触を伝導できるかも」と想ったのが、この音源です。

Live at Kamakura Komyoji 12th April, 2014

96kHz, 24bitの揺らめきは、上質で、厳かで、心を蕩かしてくれます。先日教えてもらったこの音源、これを足掛かりに12kを掘っていくのもいいなぁ、なんて想いました。ただの水が美酒に変わるような、液体的な錬金術が心地よかったです。

シンプルなかたち展は7/4まで、六本木で開かれているので、もし良ければお薦めです。
音声ガイドがこちらで聴けます。

by wavesll | 2015-06-21 11:30 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

JOJO好き、漫画好きに薦めたい大英博物館展@東京都美術館

日曜は代々木公園のイベントで橋本環奈と玉袋筋太郎を遠目にチラ見し、ガチャピンムックを写メした後、『 博物蒐集家の応接間 蜜と毒 気配 』に行き、そこから原宿へ歩いて上野は東京都美術館へ大英博物館展を観に行きました。
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これ、圧巻でした。人類発祥のオルドヴァイ渓谷の石器から現代までを正に歴史的な“モノ”で目眩く展開。喧伝されるウルのスタンダードだけじゃ全然ないです。高校で世界史とった人は間違いなく楽しめるし、ジョジョ好きも必見です。なぜならオルメカの石仮面が展示してあるんですwまじ、こいつが石仮面か!WRYYYYYYY!!!!!ですよw

他にもシャーマンキングならオーバーソウルしそうな動物を象ったパイプや、大航海時代の品々、ダーウィンが世界一周したビーグル号のクロノメーターなんかもありますし、この星の歴史が凝縮した展示自体がグランドラインといえるかも。そこから見えるヴィジュアルとストーリーには漫画好きなら絶対にお勧めです。

大英博物館展を貫く一つのテーマが“貨幣”。世界初の貨幣であるリディアの金貨(これ、カオナシが差し出す金の粒っぽかった)から、明の世界初の紙幣。そして現代のクレジットカードまで展示。“マニラ”と呼ばれる奴隷貿易で使われた奴隷貨幣は、50個で奴隷一つだという。今回の展示では人類共通の関心事として"戦争"、”金”、"SEX"等のテーマに沿って100のモノを選んだそうです。

他に好かったのは
ギルガメシュ叙事詩が刻まれた粘土板、ミノス文明の雄牛跳び像、アイルランドの金製半月装飾、花崗岩のラムセス2世像、アッシリアの戦士リリーフ、太陽の力を表す金で出来たコロンビアの戦士のヘルメット、動物を象ったアメリカ先住民のパイプ、ミトラス神像、インカ文明の黄金のリャマ像、紅白だったルイス島のチェス駒、古代のスマホ・アストロラーベ、ナイジェリア・イフェの頭像はガチャで出たwアリーの剣と呼ばれるシーア派の儀杖、ジャワの影絵人形、シエラレオネの真っ黒な儀式用仮面、バンクスが作らせたマオリのこん棒、羽がついて本来は赤いハワイの兜、ダーウィンと共に世界一周したビーグル号のクロノメーター、アフガニスタンの戦争柄絨毯etcetc見どころあり過ぎです。まじ、これ、必見。コンパクトに見れるから、イギリスで見た人も楽しめるかも。

世界から財産をかき集めたとの批判もありますが、ギャラリーフェイクでフジタが『アートは守る事ができる者が持つ資格がある』と言っていましたね。エジプトやシリアの近況も合わせて想起しました。それでも、実際に大英博物館に行った子が言うには現地では結構適当な展示がされてしまっているそうで、向こうの学芸員にはもっと頑張ってもらわななという感じです。土産にウルのスタンダード菓子買ったと想ったら、紅茶でしたw

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ちなみに今渋谷タワレコでカフェと8FでJOJOコラボやってるのですが、エレベーターの扉もJOJOなのでこっちも要Checkやw!
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by wavesll | 2015-06-08 22:11 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

『 博物蒐集家の応接間 蜜と毒 気配 』に行ってきた

渋谷、神南のビルの4F、noritaにて開かれた『 博物蒐集家の応接間 蜜と毒 気配 』という奇品販売イベントに行ってきました。

中世の錬金術師の部屋に入り込んでしまったような感覚、東京駅KITTEのインターメディアテクなんかが好きな人には堪らない催しだと思います。明日9日までとのことですので、ご興味ある方は是非!

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by wavesll | 2015-06-08 21:35 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Ukiyoe志向 『江戸の悪』展@太田美術館+Alpha

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今日は表参道の太田美術館で開かれている『江戸の悪』展へ行ってきました。石川五右衛門、鼠小僧といった盗賊や、お岩さんや玉藻の御前等の悪女、吉良上野介等の権力者、その他侠客、喧嘩屋、はては妖術使いまで悪人どもが鮮やかな気迫を放っていました。

一癖も二癖もある悪人どもの酷(クール)な顔つき。これはしびれました。発色が良いものが多くて、牛若と弁慶の浮世絵なんかアメコミかと想うようなヴィヴィッドな色使い。他にも絢爛たる艶やかさで、安土桃山から日光東照宮を経て、日本人の派手な感性が江戸に花開いていたのだなぁと想わされました。

以前北斎の『神奈川沖浪裏』を見た時は、「案外小っちゃいし、地の紙が変色しちゃってるなぁ」とちょっと残念だったのですが、(その時に太田美術館の規模も把握できたことも有り)今回の作品群には大満足しました。

また、歌舞伎をモチーフにした作品も多く、当時の松本幸四郎の絵なんかもありましたね。ほんとお勧めの展覧会です。次の展示の「浮世絵に描かれる戦争」展も面白そうでした。

処で常々思うのですが、現代アート界でも演劇とか時事ネタをモチーフにした絵画って現役なのですかね?浮世絵だけでなく西欧でもロートレックやミュシャなんかポスターで出世したように思いますが、映画の手書き看板も廃れた今、個人的な観測範囲内で確認できるのはビッグコミックオリジナルの表紙位ですかね。

昔は絵画が担っていた役割は今は写真が担当するようになり、そしてさらに今は画像修正という形で写真にデジタル処理を加える形に変化している藝能画像ですが、もう一度芸能人を題材にしたステージ絵のシーンが生まれたら面白そうだなぁと思いながら太田美術館を後にしました。

その後代官山まで歩いて、帰宅したらTVでAKB総選挙が放送されていました。暫く見て、テレ東の特急旅番組へ行った後、もう一度フジテレビをみてました。

何考えてたか、想像つきますよねwそう、これこれ、このAKBの総選挙なんか画題にしたら面白いのにwなんて思いながら見ていたのですw

ただ、見ている内に上海に行った子とか、複数のグループを兼任している子とか、「与えられた立場を守れなかった」とか、、なんか転勤、左遷、職責とかいうワードがもたげてきて、この子達キャバ嬢かと想ってたけど実は企業戦士じゃね?とほとほと経済力には感服してしまいました。何しろ一億円プレイヤーガンガンでてましたからね。

そういう風な目で見ると、なんか彼女たちが『島耕作』のビジュアルで見えてきてしまったのですw弘兼絵の女性たちw浮世絵スタイルでなく弘兼スタイルでのAKB同人誌なんか出たらおもれーなーなんて思いましたwストーリー的には『キャプテン』ですが、そっちより『島耕作』で。さいとうたかおの『歴史劇画 大宰相』ならば合いそうだけど、池上遼一の絵じゃないな、等とおそらく自分でやらなければ誰もやってくれない企画が頭もたげてました。(こういう時が「私以外私じゃないの」の使いどころなんですかね)

そんな総選挙番組が終わった後、ゴッホの『星月夜』がテーマとラテ欄でみて楽しみにしていた『美の巨人たち』にチャンネルを回すと、なんと『星月夜』は『神奈川沖浪裏』に着想を得たとな!確かに絵を重ねるとあの空のぐるぐるが波浪にぴったり重なってました。

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浮世絵で使われた平遠、深遠、高遠と西洋の遠近法を組み合わせた北斎の構図を、ヨーロッパの架空の夜空に翻案したゴッホ。絵画の歴史は相互に技術を盗みあい、技の改善をしてきた歴史なのですね。しっかり一作品を技術的にも解説する美の巨人たち、良い番組だなぁ。と同時に今の音楽のシーンでCEROがやってるようなまんまな引用や技術的な面から音楽を創っていく姿勢、面白いなぁと想起しました。CEROはもっともっと剛腕を振るえると想うけれど(そしてあえて今のシェイプに今はしていると想うけれど)。

そういえばミュージックマガジンの表紙もアーティストの絵でしたね。CEROが表紙の最新号、シティポップでくくられるミュージシャンが広すぎだけど、あの記事結構面白かったな。彼ら、別の雑誌で、「最近の音楽シーンで、例えばドラムがマシンを人が模倣し更新するのは人形浄瑠璃を人が模倣して歌舞伎になったのとも通じる」とも言っていて、なんだか浮世絵を核に色々拡がった日でした。
by wavesll | 2015-06-06 23:47 | 展覧会 | Trackback(1) | Comments(0)

日本の妖美 橘小夢展 @ 弥生美術館

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根津駅で降り、弥生美術館で開かれている、日本の妖美 橘小夢展に行ってきました。

やぁ、この規模の美術館では、かなり好い方の展示だったのではないでしょうか。
このサイトで見た『地獄太夫』に魅かれ、ついつい観に行ってしまったのですが、他の作品も良かった。

橘小夢(さゆめ)さんの作品に関する具体的な解説は、NHK視点・論点にて学芸員さんが語られているので、個別に好かった作品の感想を。

『水妖』は蛇に巻き付かれた人魚の造形がクリーチャー感があり好感。『花魁』の妖美、緑の下唇にやられ、『着物図案 秋草に蝶』の幻想的な灯りにやられましたた。そして『地獄太夫』。瞳の真っ直ぐな輝きにしゃんとさせられる。60を越えて代表作を描くのは凄い。web上でみられる画像よりも生で見ると鮮やかだし、屏風絵なのでサイズも大きいし、なによりこの瞳の輝きは是非見てもらいたい。お薦めの展覧会です。

また、このチケットで姉妹館の竹久夢二美術館と、常設の高畠華宵の展示も見られ、これもなかなかでした。少女漫画の世界というか。中のパネルに大正・昭和の女学生の流行語が書いてあって、彼女たちは嬉しい時"ゆずゆずした"と言っていたそうです。可愛いなw流行らせたいww

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ちなみに、オマケで根津駅から美術館へ行く途中にこんな石碑がありました。弥生土器って弥生という所でみつかったから弥生なのですねー。知らなかった。
by wavesll | 2015-05-30 19:58 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Voy A ZEN-KO JI

6時前に家を出て、善光寺へ行ってきました。
7年に一度の御本尊の御開帳で賑わいを見せる善光寺、現地に着いたのは10時くらいでしたが、ご本尊をマジかで見れる内観の行列は2h Over待ちで、それはパス。本尊の指に紐で繋がる御柱に両手で触れ願いを祈り、遠目で眺めました。その後、5羽の鳩が隠されているという『善光寺』の看板がある山門に登り、参道を眺めました。

帰りに参道で食べたソフトが生乳感たっぷりで、コーンがクッキー生地で美味しかった。また川中島公園のわさび蕎麦、800円で(写真は大盛にしたので900円)本わさびを鮫皮で摩り下ろせ、蕎麦も締まってました。砂糖を入れると更に辛くなるというのは初めて知りました。西瓜に塩の逆verですかねw摩り下ろしたわさびは驚くほどまろやかで、大変美味でした◎

個人的に善光寺のフォルム、好きなんですよね。尖った丸みが格好いい。行けて良かったです。

そして善光寺横の西方寺がめっけものでした。チベットのマントラが描かれた5色旗が張られてるなーと想ったら、チベット祭りなるものをしていて、声明と楽器演奏による祈祷、砂曼荼羅、ダライ・ラマが開眼した仏像の展示と盛りだくさん。仏像の処では金髪のお兄さんがチベットの五体投置で祈っていて、うわー生で初めて見たと嬉しい驚き。こういう未知の出会いがあると旅感増しますね。善光寺はあんなに混んでいたのにこっちは空いていたのも穴場感があってMuy Bienでした★

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by wavesll | 2015-05-17 03:23 | | Trackback | Comments(0)

ガブリエル・オロスコ展@MOMAT

ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクルに行ってきました。

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一番目を引いたのがこのシトロエン。てっきり写真を加工したものだと思ってたら実物で出てきて、存在感有りました。鳥山明だったらこの後部にロケットエンジン付けたジェットカーをデザインしそうだななんて思いながら見てました。

このクルマの展示の前は写真作品だったのですが、日常の+αな光景を切り取ったような作風は以前ポパイで紹介されたポートランドの風景的というか、もっと言ってしまうとインスタグラムの面白ユーザー的オサレ感で、まぁいいんだけど今となっては陳腐化しつつある表現だなと想いながら見ていました。逆に言えば90年代にこのセンスだったのは物凄いです。メキシコという国に対するイメージも、少し現代的に修正されました。

これが例えば印象派の画家の絵が現代の写メのスナップショットっぽかったりすると「おぉ!すげー!」となるのですが、表現媒体が同じだと20年先取りしてるのに陳腐化だと思ってしまうのは不思議です。寧ろ最近だとスマホアプリで撮った写真を絵画っぽくとか漫画っぽくできる奴があるそうで、絵が自動化される時代に10年代はあるのかもしれません。そう言った点では蜷川実花のカメラアプリなんかは自身を自動化/プラットフォーム化するという意味で、今っぽい取り組みの一つなのだなぁと思います。分野は違いますが、NIKE+とかの自分で色の組み合わせを設定できる仕掛けにも似てますよね。CGM的な感じは。

クルマの後の円を使ったコンポジション作品、特にそれのヴァリエーションは面白かったです。特にスポーツ写真に変化をつけたのが。スポーツ繋がりなのか置いてあったピンポン台も実際に遊べて良かったです◎

まぁただこれで1100円というのはちょっと高いかな。もう一作品目玉が欲しかった。MOMATに行くなら山口小夜子展の方がお薦めな気がします。私もまだそちらは行っていないので、また清澄白河へ訪れる予定です。

あと、ガラガラだという記事が出ていたブルーボトルコーヒー、並んでましたよ。ただ、近くのジェラート屋の方が行列できてたかな。
by wavesll | 2015-05-10 22:39 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)