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Lake Street Dive live@渋谷タワレコ→GROOVISIONS 5X27→エマーソン北村 live@渋谷タワレコ

渋谷タワーレコードにてLake Street Diveをみてきました。
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Lake Street Dive Plays "I Want You Back" On a Boston Sidewalk

Lake Street Dive: NPR Music Tiny Desk

ソウルのある歌声、小気味いいタンバリン、ギターの人はトランペットも。そしてウッドベースが魅力的で。演奏する指に魅いられました。あっという間の楽しい時間でした。

その後青山スパイラルへ歩いてGROOVOSIONS 5X27展へ。
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Chappieってこの人たちの作品なのかと初めて知って。自分の知ってるプロダクトのデザインも数多く手がけているのを知り感嘆しました。

中でも映像作品が良くて。透明な道路の下からみた映像図なんかは大和絵の逆で面白い。図形化された鉄道の映像作品はジュリアン・オピー展@外苑前MAHO KUBOTA GALLERYにも通じるずっとみれる感。この明るさと記号性は時代を創っているなとかこんな映像が自動生成されるアプリが出来たらヤバイなと想ったり。いいものみれました。

そして再び渋谷タワレコに戻ってエマーソン北村さんのインストアライヴを聴きました。
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帰り道の本 / エマーソン北村

エマーソン北村「ロックンロールのはじまりは」第3弾動画「スピニング・ホイール」

emerson kitamura live @ pyung2 biyori takutaku kyoto, 20120204 short.mov

初めてみる"エマソロ"。Diggin' the Carts的な感性での再発見と言うか、"こんなBGMのスーファミソフトなら名作ゲー間違いなし"というような温かみのある音がとってもよくて。

『スピニング・ホイール』のカヴァーも素晴らしかったし、アンコールまで!キーボードの打音や「へっ!」という掛け声が聞こえるくらい間近で演奏を観られる貴重な機会。すっごく好い時間を過ごせました。
by wavesll | 2017-01-16 06:58 | Sound Gem | Comments(0)

篠山紀信 / 快楽の館 at 原美術館 "ここにいた/今はいない" 裸身の幽体

振り袖を横目に原美術館で行われていた篠山紀信 / 快楽の館女性の裸を視て来ました。

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原美にて撮影された写真をその場所で鑑賞するというコンセプトが面白い。

ヌード・グラビアに雑誌や写真集だけでなく美術館というのは面白い発表の場ですね。山口晃や井上雄彦の美術館での漫画作品なども繋がって境界を跨ぐ面白い表現の形態でいいなと。

壇蜜やAV女優達のヌードはバカエロな明性の快楽を顕わした写真もあれば不安や慄きの淫靡さのある一葉も在ったり。

女性の裸身、これほど芸術で取り上げられ、そして欲望が向けられるモチーフもないでしょう。

篠山紀信が撮った裸体群像は会田さんとも繋がるようで異質な“目”があって。或いはクラーナハのS字な未成熟な小悪魔とも、ルノワールの豊満な裸体とも異なって。ヌード写真は"実在する女性の肉体"というのが大きな意味を持っているのだなと想いました。

実際、スタッフの方に「最近の週刊誌のグラビアは修正していると聞きますが体形のレタッチなんかはしているのですか?」と思い切って聞くと、「肌のシミなどの修正はあるかもしれませんが体形の修正はしていません」とのこと。このリアルな身体の実写、しかし"みられるプロの裸身"というのが興味深くみれました。

それこそ整形だとかなんだとかあるかもしれないし、演出や演技もあって"何をもってReal/本物とするか"というのはあります。実際いくつかの写真は同じ場所から角度を変えて撮った写真を接ぎ、同じ女性が一葉の写真に多数出現したり。そうしたRealとFictionの境が曖昧になる處に文学性を感じました。「快楽の館」という題名は仏文学から採ったそうですが、変態性の色香がライトに明るいトーンで表現されてました。

ほとんどは女の人のヌードだったけれど一室だけあった新日本プロレスのオカダ・カズチカのヌードはガチムチでゴツかったw

"実際に撮った場所で写真を見る"というのは"ここにいた/今はいない"という体験でもあって。裸身の幽霊が館を蠢くような気にもなる面白い鑑賞体験でした。『サンタフェ』みたくなったなー。

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by wavesll | 2017-01-10 00:02 | 展覧会 | Comments(0)

柳幸典 / Wondering Position at BankART Studio 生命と物語、憑喪神としてのGodzilla

馬車道BankARTStudioに柳 幸典「ワンダリング・ポジション」を観に行きました。

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ハムスターの歯車に翻弄される戦車:Project Red White and Blueには"人間は無意味な回転はシシフォスのような徒労を感じるけれどもハムスターや軍産複合体はテロメアのない癌細胞のように走り続ける"と想ったり、蟻が国旗に巣孔を貫通させるAnt Farm Projectには"蟻には国境はないけれど、それぞれの生息域を越境したら外来種にもなるよな"と想ったり。

そして最後、震災の放射能土砂と瓦礫に憑いたゴジラ:Project God-zilla。付喪神としてモノに宿る神霊への畏れ、災害≒ゴジラという視点にはシン・ゴジラへの想いも。

鏡を使った太陽の通路型作品やウルトラマンが集まって日の丸を形成する作品、フンコロガシから着想を得た巨大土球も。これだけポリティカルな批評性のある作品を展示できることがメタ的にこの国の自由さを示しているとも感じました。

生物と人工物、そして虚構と政治、物語を横断する見応えの有る展覧会、みれて嬉しかった。
by wavesll | 2017-01-07 22:32 | 展覧会 | Comments(0)

世界遺産 ラスコー展@国立科学博物館で"Lascaux3"をみた

Lascaux. Pinturas Rupestres. Arte.


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国立科学博物館に世界遺産 ラスコー展 ~クロマニョン人が残した洞窟壁画~を観てきました。

フランス・ラスコー洞窟。少年が偶々みつけたこの2万年前の藝術は、現地でも見ることはできません。
壁画保護のため洞窟は閉鎖されているのです。
しかし、その傍に"ラスコー2"という洞窟を完全再現したレプリカがあり、観光客はこれを観ます。

そして、此の度上野にやって来たのは"ラスコー3"、遠隔地での展示が可能な実物大の部分部分のレプリカ。これも素晴らしかったのですが、現地の写真や映像をみると、"洞窟壁画"というより"天井画"というか、水族館のチューブ回廊のように半球状に動物たちが描かれているのが凄くて。これを観るためにラスコーへ行くのはやっぱりアリだなぁと想いました。

驚いたのは壁画に獣だけでなく、四角で形づくられた紋章も描かれていたこと。2万年前から「四角」という人工的な「形」があったとは。四角の紋章は中央の黒牛の下に在りました。また"鳥人"のようなシャーマン?もいたり。とても興味深くて。

壁画は最初に輪郭が彫られ、そこに着色され、さらに線刻がなされたとのことでした。うーん、ほんと凄いなコレ。『ラスコー洞窟VR』みたいなPS4ソフトorスポットが出来たら「俺の金持ってけ!!」状態になりそうwというかそういうVRソフトを愉しめるVR喫茶とか出来て欲しいなー★

展覧会の大きな目玉は"ラスコー3"ですが、他にもオオツノジカの骨格レプリカがあったり、何よりもラスコー洞窟画を描いたクロマニヨン人に関する展示が充実していて。洞窟壁画を描くために使ったであろうランプや、獣のレリーフが彫られた道具なんかも興味深かったです。

後、何気に気になったのは2万年前のラスコーより更に以前、3万5000年前のショーヴェ洞窟にも壁画があるという記述があって。古代へのロマンが湧きたちました。

この特別展のチケットで常設展もみれるし、これで1600円ならアリ。金曜は20時までやってるそう。2/19迄。

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"ラスコー1"はみれなくても"ラスコー2"、いつかみてみたい!
by wavesll | 2017-01-06 22:15 | 展覧会 | Comments(0)

厚木のケンタウレ

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by wavesll | 2016-12-23 14:43 | 街角 | Comments(0)

Ballet & Musical Art by Robert Heindel

日曜に代官山ヒルサイドフォーラムに
「現代のドガ」ロバート・ハインデルが描いたバレエ&ミュージカル アート展
をみにいきました。
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ロバート・ハインデルは2009年にテレビ東京「美の巨人たち」で、バレエ作品に焦点をあてて紹介されましたが、本年10月29日(再放送は11月23日 BS Japan)に再びミュージカル「キャッツ」の作品を中心に、80年代初頭のバレエ作品を加えて紹介されました。
本展では、放送で紹介された「キャッツ」、「オペラ座の怪人」を描いた作品や、このミュージカルの作曲家アンドリュー・ロイド・ウェーバー卿が、ハインデルにミュージカルの作品を依頼するきっかけをつくった、英国ロイヤルバレエ団のダンサー達を描いた作品など原画約60点で構成いたします。
バレエ、ミュージカルと異なる舞台であっても本番に向けて真摯にリハーサルに励む人間達の姿は、ハインデルにとって大いなるインスピレーションの源でした。この二つの舞台芸術に躍動する、現代性溢れる美しいダンサーたちの世界をご覧いただきます。
というこの展示。

ハインデルという画家自体をこの展覧会で初めて知ったのですが、「現代のドガ」なだけあって『オペラ座の怪人』そして『キャッツ』をテーマにしたそのモチーフ選びが素晴らしい。舞台画は立ち込めるアウラを顕せるなと。その"Real"は写真を越えるレベル。

私は前々から、現代の画家もミュージシャンであったり、舞台であったり、或いは映画やTVドラマを題材に絵を描かないものかなぁと想っていて。ドガだけでなくミュシャやロートレック、或いは浮世絵とか好きなので、現代の画家でこういうテーマで描いているのが嬉しくて。

マリア・カラスや陸上選手も描いていたり。こういうモチーフを描く人、もっと増えて欲しいなぁ。けれど中々見掛けないのは写真に負けてるからかも。単にモチーフの作品力に頼るだけでなく独り立ちできる綺麗さがあるというのはこのBlogみたいなサイトをやる人間としても感銘を受けました。

一番良かったのはコンテンポラリー・ダンス・カンパニー“H. ART CHAOS”の大島早紀子による『Death of Dance』を描いた『フローティングエンジェルHC-1』。吉田都の絵画など日本とも所縁が深いハインデル、その美藝の世界を堪能しました。
by wavesll | 2016-12-13 20:57 | 展覧会 | Comments(0)

SHIBUYA AWARDS 2016

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井上 智香子 / primitive babies
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森 今日子 / TENYAWANYA
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by wavesll | 2016-12-08 08:02 | 展覧会 | Comments(0)

ピエール・アレシンスキー展 at Bunkamura ザ・ミュージアム

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Bunkamuraにピエール・アレシンスキー展へ行ってきました。

ベルギーの現代の巨匠。日本の書にも影響を受けた黒、一方で鮮烈なカラフルさ。コミックから着想を得たコマ割は古代遺跡の趣。それらが結実した『至る所から』はアレシンスキーならではの偉大な絵でした。直に見るとその巨大さにも驚きました。

芸術集団コブラ時代の『職業』シリーズ、漁師、美容師、自動車整備士、樵、神父、兵士、消防士、ファッション・デザイナー、音楽家という具体的人物キャラクターをイマジネイティヴに描く。この具象と抽象のバランスがいい。『ネオン』『太陽』『稲妻』『錬金術』は篆刻な感性。日本での書の体験を咀嚼した『移動』はROVO『MON』の様、『夜』と合わせ絵画と書のフュージョン。

『根と脇根』のコマ割、『ときには逆もある』や『無制限の責任』のマティスな感覚。『新聞雑報』の頃はポロックのアクションペインティングにも影響を受けたとか。『仮面の下の三人の声』はミロを感じます。

『誕生する緑』の色彩!水色・緑が躍る。『魔法にかけられた火山』の鮮やかな緑。『手探りで』のカリグラフィーはタギングを先取りしているのはPatrick Hartlの先祖ともいえるかも。『見張り』の黄緑、『中庭への窓』の赤。『見本』のパステルと黒。『写真に対抗して』などの下部挿画(プレデラ)という発想はコミックからきたそう。『肝心な森』で彩りとコマ割りが止揚。

『氷の目』の色味の綺麗と試みの面白さ。『ブータン』・『真上から見たニューデリー』のマヤやトンパの古代絵文字感。『ボキャブラリーI-VIII』はオランダのデリフトを想。

『間接税の会計』や『言葉であり、網目であり』、『神聖ローマ帝国裁判官』・『あなたの従僕』等の基から何かの用紙に絵を描く作品群や『メトロポリタンの口』、『イースト川』、『ローマの網』といったマンホールを紙に押し付けて描く手法がフィールドレコーディング的なブリコラージュの面白さがありました。

『プリズム』の綺麗さ。丁度いい密度が素晴らしい。『ヴォワラン印刷機の大地』と『ヴォワラン印刷機の黄色』、『モンタテールのヴォワラン印刷機』の2003年の新たなるスタンダード。今世紀に入っても未だ瑞々しさを失わない、重くなりすぎない溌剌さに驚嘆しました。『直線的な廊下』福田平八郎『漣』に比するデザイン性。『ぼた山 VII』のシンプルさ。『最終撹拌』等の丸キャンバス作品も。『のぞき穴 II』 『のぞき穴 III』 『のぞき穴 IV』は2015年の作品、生けるレジェンドの姿、最上の平衡感覚と新鮮な感性に惚れ惚れしました。

コミックのコマ割りを絵画に落とし込むのは立体を絵画に落とし込んだキュビズムにも似た平面表現だと感じました。今、もしこれらと同じレベルの試みをしようと想ったらゲームやアプリを絵画に落とし込むとか…??インタラクティヴ性を出すという意味では展覧会自体がメディア・アートとは言えるかもしれませんね。

展示は明日まで。1400円。19時までやっていて粒揃いかつ軽やかな展覧会なので仕事帰りでも快く観れると想います。
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by wavesll | 2016-12-07 20:41 | 展覧会 | Comments(0)

ヘンミモリ『メタモルフォシスと飽和』に於けるエレファントノイズカシマシとのライヴペインティング@Buena

大久保/新宿のArt Space Bar Buenaにて催されているヘンミモリ 個展 「メタモルフォシスと飽和」に行ってきました。
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蜜蝋で描かれた「染みでできた穴」、会社の灰皿から着想を得たそう。

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「かびが生えた表皮」

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「かくされていたものがみえる」

2年ぶりにみたヘンミモリの個展。この日は初日イベントとしてエレファントノイズカシマシのLIVEでのヘンミモリによるライヴペインティングとおやすみホログラフの8月ちゃんとのトークセッションがありました。8月ちゃんは写真NGかと想って撮らなかったけれどOKっぽかったなぁ、撮っておけば良かった><(Twitterで検索すると二人の2ショット引っかかります。)

されどエレファントノイズカシマシによるライヴがとても良くて。コンビニ入店音等の身近な音から拡大して行きクラマは青黒い宙へ離陸する様なサウンド。チャンバーなノイズって初めてで。心地よい眠気からバリバリの刺激まで気持ち良かったです。
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エレファントノイズカシマシ「GIG AT KIN-ZOKU」ELEPHANT NOIZ KASHIMASHI


それに呼応するヘンミモリのライヴペインティングも凄く良くて。というか、物凄くよかった、このヘンミモリXエレファントノイズカシマシ。流転する絵、金地に白で始めたのは釉薬を意識したそう。途中で応挙の雪松図屏風から、金地日本画による海の洞穴にみえ、ラストは濃溝の滝のような山景にみえて。あとで聞いてみると何でも人間がいるとのこと、そう聞くとそう見える。ライヴパフォーマンスとして次々に違ったイメージが想起されるように描いているそうです。
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このライヴペインティング、やー、面白かった!個展では煙になるスイカのポストカード耐水・貼ってはがせるアートシールの販売も。12/10(土)まで。入場FREE◎

cf.
nausea 3 - shotahirama chris watson Highrise -

Noisy 3 - 花電車, Jerzy Skolimowski / The Shout, Ametsub & shotahirama play @渋谷タワレコ
Phantasmagoria@代官山Unitで腰が砕けるほどのノイズ体験
八月ちゃん、初めての「聞き手」 12月4日(日) ヘンミモリさん個展「メタモルフォシスと飽和」@ART SPACE BAR BUENA(ヘンミモリ、八月ちゃん)(もしもし、そこの読者さま)
by wavesll | 2016-12-05 20:18 | 展覧会 | Comments(0)

クラーナハ展 & 国立西洋美術館常設展

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上野・国立西洋美術館へクラーナハ展―500年後の誘惑を観に行ってきました。

非常にいい展覧会。ドイツ・ルネサンスというのも初めて知る俄振だったのですが、クラーナハの画には時代を越えた感性を感じました。ルカス・クラーナハ(父)による『聖カタリナの殉教』のSFみたいな天変地異とデヴィッド・ボウイの様な銀金のスーツ。これが1508/09年頃の画とは思えない!

クラーナハ(父)による『正義の寓意(ユスティティア)』。一緒に行った子の“背景の黒のフォルムがとびきり”という言葉を聞きその通りだと想。この早筆で工房を率い絵画の大量生産を行った画家を素材にレイラ・バズーキが中国の複製画家達に6時間で描かせた複製現代アート『ルカス・クラーナハ(父)≪正義の寓意≫ 1537年による絵画コンペティション』も“ジャンプ漫画家達が描いた両さん”みたいで面白かったのですが、オリジナルは構図が頭抜けていて、その幼児体型もあいまってどぎまぎするような蠱惑で"正義"が描かれる非・バランスにやられました。

クラーナハの現代性は人物画の背景に顕著だと想います。父ナハの『ザクセン公女マリア』の水色、『フィリップ・フォン・ゾルムス=リッヒ伯の肖像習作』の黄色に浮かぶ首はSWANSのジャケの様。『ブラデンブルク=クルムバッハ辺境伯カジミール』の青緑もモダン、ゴッホの時代みたいな超越性。

父ナハ『ザクセン選帝侯フリードリヒ賢明公』の確かな筆致。この頃の貴族が着てる毛皮のジャケットが典雅でいい。父ナハ『夫婦の肖像(シュライニッツの夫婦?)』のしっかりした人間性を感じる描写力。父ナハ『神聖ローマ皇帝カール5世』、こんな顔だったのか!顎シャクレとるがな。

父ナハとゲオルグ・ペンツの『ザクセン選帝侯ヨハン・フリードリヒ寛大公』の二枚の顔がそっくりで本当にこの顔なんだなと。父ナハ『女性の肖像』の髪飾りと刺繍の美しさは子ラーナハ『ザクセン選帝侯アウグスト』『アンナ・フォン・デーネマルク』に通じ、この子ラーナハの二枚は序盤のピークの一つ。服飾の質感の美事さ。金糸刺繍や服の厚みの表現、素晴らしすぎました。

版画がとっても良くて。父ナハ『マグダラのマリアの法悦』、同じ題材をカラバッジョ展でみましたがより聖的で。マルティン・ショーガウアー『聖アントニウスの誘惑』の化物の良さ。父ナハの同題も化犬が可愛かった。あいつ五百羅漢図展にいたなwアルブレヒト・デューラー『龍と闘う大天使ミカエル』も見事。

父ナハ『聖ゲオルギウスと龍』なカッコ良さ。『聖ヨハネス・クリュソストモスの悔悛』の鹿の神々しさと植物の魔境感には舌を巻きました。父ナハ『ヴィーナスとキューピッド』『キューピッド』『ヴィーナス』の小悪魔な小娘の裸体の目の不健康な色気にやられました。父ナハ『パリスの審判』も魅力的な線で。『アダムとイヴ(堕罪)』の版画では輝かしいエデンが。絵画版『アダムとイヴ(堕罪)』では若い男女の悪い表情がロックな魅惑を放っていました。

父ナハの『ルクレティア』の狂った美人の美。透明なヴェールが艶めかしい。イスラエル・ファン・メッケネム『ルクレティアの自害』も伝統的で良かったのですが、デューラーといい、ちょっと正統派で押されすぎてクラーナハの革新性の引き立て役感がちょっとありました。

この展覧会ではクラーナハをテーマとした他の画家も展示してあって。マルセル・デュシャン『花嫁』も機械/器械での比喩表現は良。ジョン・カリン『スノ・ボ』はクラーナハ式の異様なS字身体で名カヴァーといった感じでかなり面白。

そしてこの展覧会の裏番がパブロ・ピカソが描いたクラーナハを基にした画で。『ヴィーナスとキューピッド(クラーナハにならって)II』のセンスの良さといったら!第1ステートと第2ステートがあるが白い方が好み。『ダヴィデとバテシバ(クラーナハにならって)』のサン・ラ感。ピカソの驚異的なディレクション感覚がクラーナハを媒介して伝わりました。

父ナハ『泉のニンフ』、これは凄い。男なぞ眼中にない野生の妖精の目、射ぬかれる。対する子ラーナハの『ディアナとアクタイオン』のアイドルとみまがう様なお色気もヤバかった。この2枚に『正義の寓意(ユスティティア)』の三枚が私的クラーナハ美人画三選でした。

“誘惑する絵-「女のちから」というテーマ系”コーナーの凄味。
父ナハ『不釣り合いなカップル』の若い娘の色香なやられる老人のみっともなさと金目当ての女。『ヘラクレスとオンファレ』のヘラクレスのだらしない顔wそしてオンファレがみつめるのは"こちら"。また『ロトとその娘たち』のビロードの描写とバックのソドムの滅亡描写をみれたのは嬉しいサプライズでした。

『洗礼者ヨハネの首を持つサロメ』の邪で得意気な笑み。『ホロフェルネスの首を持つユディト』、ポスターではクールネスを強く感じたが、実際にみると冷酷さというより正義を執行した“やってやったぞ”という紅潮が感じられとても印象的で、これは生でみれて僥倖でした。

クラーナハの描く赤ん坊は僧侶のような悟った目付きというか不気味さを感じて。父ナハ『聖母子と幼き洗礼者ヨハネ』・『幼児キリストを礼拝する幼き洗礼者ヨハネ』、『聖母の教育』、しまいにはダンシングベイビーのよな『メランコリー』、野性動物のような意志疎通の難しい生物としての子どもを感じたのは私自身が子供との付き合いが下手なのがあるからかもしれません。

ラストの部屋のテーマはルター。
クラーナハはルターの肖像画を目にした人も多いのでは。ルターの友人である父ナハによる『マルティン・ルター』の黄緑の背景に若々しいルター。聖職者でありながら妻を娶ったルター。父ナハ『マルティン・ルターとカタリナ・フォン・ボラ』これこれ!これみたことある!父ナハの挿し絵によるルター翻訳『新訳聖書(9月聖書)』は宗教改革の記念碑的書物、宇宙と芸術展でみた『種の起源』などの名著の初版を想起しました。

見どころの多い好い展覧会。来年1月15日迄。

常設展もみてきました。

スケッジャ / スザンナ伝
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聖ヴェロニカ
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聖ミカエルと龍
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アンドレアス・リッツォス / イコン:神の御座を伴うキリスト昇天
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シモン・ヴーエ / アレクサンドリアの聖カタリナ
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ジュゼペ・デ・リベーラ / 哲学者クラテース
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ペーテル・パウル・ルーベンス / 豊穣
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エドワールド・コリール / ヴァニタス-書物と髑髏のある静物
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エヴァリスト・バスケニス / 楽器のある静物
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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール / 聖トマス
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アレッサンドロ・マニャスコ / 羊飼いのいる風景
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ニコラ・ランクレ / 眠る羊飼女
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カルロ・ドルチ / 悲しみの聖母
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アリ・シェフェール / 戦いの中、聖母の加護を願うギリシャの乙女たち
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ジャン=バティスト・カミーユ・コロー / ナポリの浜の思い出
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ジャン=フランソワ・ミレー / 春(ダフニスとクロエ)
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ギュスターヴ・ドレ / ラ・シエスタ、スペインの思い出
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オノレ・ドーミエ / マグダラのマリア
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ギュスターヴ・クールベ / 波
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エドゥアール・マネ / 花の中の子供(ジャック・オシュデ)
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カミーユ・ピサロ / 立ち話
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クロード・モネ / 舟遊び
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クロード・モネ / しゃくやくの花園
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クロード・モネ / ウォータールー橋、ロンドン
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モーリス・ドニ / 雌鶏と少女
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モーリス・ドニ / ≪雌鶏と少女≫のためのスケッチ
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モーリス・ドニ / 「フィレンツェの宵」より《カンタータ》のための習作(?)
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モーリス・ドニ / 「黄金時代」より《浜辺》のための習作
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モーリス・ドニ / 久我夫妻の肖像
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モーリス・ドニ / 久我太郎の肖像
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モーリス・ドニ / ジャンヌ・ロネー
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モーリス・ドニ / レマン湖畔、トノン
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モーリス・ドニ / 池のある屋敷
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モーリス・ドニ / 《フィエーゾレの受胎告知》のための習作
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モーリス・ドニ / サン・ポール聖堂ステンドグラス《聖ジャンヌ・ド・シャンタル》のための習作
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モーリス・ドニ / 『エロア』のための習作
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ポール・ゴーガン / 海辺に立つブルターニュの少女たち
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ポール・ゴーガン / 水浴の女たち
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アドルフ=ジョセフ=トマ・モンティセリ / カシスの港
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ジョン・エヴァリット・ミレイ / あひるの子
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ポール・セリュジェ / 森の中の四人のブルターニュの少女
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エミール・ベルナール / 吟遊詩人に扮した自画像
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ポール・ランソン / ジギタリス
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ピエール・ボナール / 座る娘と兎
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エドゥアール・ヴュイヤール / 縫いものをするヴュイヤール夫人
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モーリス・ドニ / シエナの聖カテリーナ
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ジョルジュ・デヴァリエール / 聖母の訪問
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ピエール・ボナール / 働く人々
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フランク・ブラングィン / しけの日
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レオン・オーギュスタン・レルミット / 落穂拾い
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ヴィルヘルム・ハンマースカイ / ピアノを弾く妻イーダのいる室内
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アンリ=ギヨーム・マルタン / 縫い物をする女
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ピエール=オーギュスト・ルノアール / 帽子の女
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アンドレ・ドラン / ジャン・ルノアール夫人(カトリーヌ・へスリング)
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ヨーハン・ハインリヒ・フュースリ / グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ
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ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(派) / ある男の肖像
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ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ / 聖母子と三聖人
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ジョヴァンニ・セガンティーニ / 風笛を吹くブリアンツァの男たち
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アンリ・ルバスク / ハンモック
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ロジェ・ビシエール / 花を持つ婦人
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アンドレ・ボージャン / アルクマール運河、オランダ
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フェルナン・レジェ / 赤い鶏と青い空
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サム・フランシス / ホワイト・ペインティング
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ジャン・デュビュッツェ / 美しい尾の牝牛
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ジョルジュ・ブラック / 静物
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モーリス・ド・ヴラマンク / 町役場
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シャイム・スーティン / 心を病む女
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ジョルジュ・ルオー / 道化師
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ジョルジュ・ルオー / リュリュ(道化の顔)
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ピエール・ボナール / 花
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レオナルド・ビストルフィ / 死の花嫁たち
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cf.
レオナルド・ダ・ヴィンチ展*カラヴァッジョ展*国立西洋美常設展

黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝&国立西洋美術館常設展foto shots
by wavesll | 2016-12-04 17:47 | 展覧会 | Comments(0)