タグ:ART ( 153 ) タグの人気記事

宇宙と芸術展 at 森美

宇宙と芸術展をみに六本木ヒルズ、森美術館に行ってきました。

このメインヴィジュアル、直にみると水墨画のような色味でそそられます。
c0002171_22301939.jpg


初端の北山善夫『この世界の全死者に捧ぐ』の黒白の宇宙の綺麗。『グヒヤサマージャ立体マンダラ』のレゴ感は砂曼陀羅がにょきにょき生えた様。『ヤマーンタカ・マンダラ』のZ旗の様な鮮やかな四色は見れてよかったものの一つ。『十二天像』は焔(閻)魔天と羅刹天がツラが良かった。『伏羲女媧図』に藤崎竜『封神演義』のが頭をよぎりました。

向山喜章『Sanmon GCC - yupotanjyu + nupotanje』は金剛界曼陀羅を大円に、小円を丸く配置し胎蔵界曼陀羅を顕すミニマリズムが佳い作品。北脇昇『竜安寺の石庭ベクトル構造』は空中から庭を眺める趣が面白い。

そしてめっけものが国友藤兵衛重恭の『月面観測図』『太陽黒点観測図』。理科的筆致が掛け軸に描かれているのがギャップがあって好い。国友の『反射望遠鏡 銘一貫斎眠龍能当』の複製も展示してありました。

王致遠『淳祐天文図』の宝貝盤古幡感。『天地明察』の渋川春海による『天文分野之図』も好。『竹取物語絵巻』に高畑勲『かぐや姫の物語』はこの筆捌を出そうとしたのではと。隕石で造られた岡吉国宗『流星刀』もありました。
c0002171_22363896.jpg


レオナルド・ダ・ヴィンチ『アトランティコ手塙』も。本展覧会のみどころとなっているのが自然科学の名著の初版本。プトレマイオス『アルマゲスト』、ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』、アイザック・ニュートン『自然哲学の数学的原理(プリンピキア)』、ヨハネス・ケプラー『新天文学』、ニコラウス・コペルニクス『天球の回転について』、チャールズ・ダーウィン『種の起源』など。

本は情報こそ本体ですが、知識が焼き付けられた本物の物体はモノとしてのコレ性がありあました。
c0002171_2240412.jpg
c0002171_22402278.jpg


宇宙観測用具も。伝エウスタキオ・ディヴィーニ『望遠鏡』のアナコンダの如き太さ大きさがインパクトありました。ジム&ローダ・モリス『ガリレオ望遠鏡』の複製は金紋が美しい筒。マンフレッド・セッターラ『プトレマイオス天球儀』や大野規行『渾天儀』から古代の星の運航を夢想。

宇宙に着想を得た平面美術。18世紀初頭のアンドレアス・セラリウス『セラリウスのキリスト教天球儀』に星座をみて、21世紀初頭のアンドレアス・グルスキー『カミオカンデ』にニュートリノをみました。右下に浮かぶ舟が失われた神殿のような風雅さが。

立体作品も。メビウスの輪がさらに捻じれたような森万里子『エキピロティック ストリング II』は超弦理論やプレーン宇宙論にインスピレーションを得たそう。ビョーン・ダーレム『ブラックホール(M-領域)』は多元宇宙がモチーフ。『プラネタリー・ツリー』には中東神術を想起。
c0002171_22435116.jpg
c0002171_2244131.jpg
c0002171_22441158.jpg


コンラッド・ショウクロス『タイムピース』は機械仕掛けの神を思わせる時を刻むメカニカルな作品。セミコンダクター『ブリリアント・ノイズ』は太陽の画像を元にした映像に電磁波を変換した音を響かす作品。
c0002171_2246299.jpg
c0002171_22461148.jpg


杉本博司『石炭記』は太古の海のウミウリのジオラマを写した作品。数年前グルスキー展見た際も感じたのですが“写真のような絵”ならぬ“絵のような写真”が今面白い。
c0002171_224745100.jpg


ローラン・グロッソ『古の異邦人(エイリアン)』は国宝展でみた『仮面の女神』をもとにしている立像。この土偶のガチャ、持ってますw
c0002171_22485641.jpg
c0002171_2249626.jpg
c0002171_22492431.jpg


雑誌に描かれた宇宙人の想像の姿の展示。火星人、異星人教授、水星人、土星人、金星人、冥王星人、海王星人、木星の衛星カリスト星人、木星の衛星ガニメデ星人、宇宙戦争の表紙。
c0002171_22531661.jpg
c0002171_22532866.jpg
c0002171_22535082.jpg
c0002171_22542452.jpg
c0002171_22545976.jpg
c0002171_22552557.jpg
c0002171_22554658.jpg
c0002171_2256336.jpg
c0002171_22572289.jpg
c0002171_22575698.jpg
c0002171_22591136.jpg
c0002171_22581829.jpg
c0002171_2305974.jpg


今回の展示の一番の話題作『常陸国鹿島郡京舎ヶ濱漂流船のかわら版ずり』『うつろ舟の蛮女』『小笠原越中守知行所着舟』。江戸の昔のUFO騒ぎ、銀魂感ある世界観。実録か東スポ的フォークロアか!?
c0002171_2322342.jpg
c0002171_2323397.jpg


パトリシア・ピッチニーニ『ザ・ルーキー』はヘンテコな生物。オッサンな顔がツボ。ヴァンサン・フルニエ『ロボット・クラゲ・ドローン(キアネア・マキナ)』のサイバネティックな宇宙船感や良し。
c0002171_2334820.jpg
c0002171_2335942.jpg


空山基『セクシーロボット』!これをみにきた◎
金属の艶。エアロスミスの"Jaded"世代には堪らないものがあります。
c0002171_2381428.jpg
c0002171_2382464.jpg
c0002171_2383725.jpg
c0002171_2385089.jpg
c0002171_239129.jpg
c0002171_239232.jpg
c0002171_2393383.jpg


ヴァンサン・フルニエ『火星砂漠研究基地 #11、火星教会、サン・ラファエル・スウェル、ユタ州、アメリカ、2008年』のポール・オースター『ムーン・パレス』感。
『ソコルKV2宇宙服、ソユーズ・ロケットのカズベック・シート、倉庫、ロンドン、イギリス、2009年』の揺り籠感。
c0002171_2311413.jpg
c0002171_23115460.jpg


これがみれるとは!
『アポロ11号任務記録(月着陸交信記録)』
“これは人間にとっては小さな一歩だが, 人類にとっては大きな飛躍である”
c0002171_2314040.jpg
c0002171_23141236.jpg


ロケット理論開発、宇宙旅行の父、コンスタンチン・ツィオルコフスキーの手塙
c0002171_23163265.jpg
c0002171_23164549.jpg
c0002171_23182137.jpg
c0002171_23185632.jpg


トム・サックス『ザ・クローラー』はチャレンジャー号の模型。野村仁『“moon'score:ISS Commander - Listening to it on Mars, now.』は月のクレーターを音符に変換した音楽と写真の作品。
c0002171_23202028.jpg


ネリ・オックスマン『カマール:月を彷徨う人』(橙)と『ズハル:土星を彷徨う人』(黄緑)
未来の宇宙服とか、そんな感じのプレゼンテーションでした。
c0002171_23213278.jpg
c0002171_23214437.jpg


サーチ/クラウズ・アオ『マーズ・アイス・ハウス』。NASAの火星住居コンペで賞獲ったものだとか。
c0002171_23225616.jpg


チームラボ『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく-Light in Space』
これも目玉でしょう。かなーり楽しくて計4回みたw!床と壁4面がスクリーンだから三半規管揺らすアトラクション!Real VR.こうなると天井もやってほしくなる。こんな映像体験でROVOを聴いたら気絶するかもw!ROVOもBjorkみたいなVR作品創って欲しい!


やー、かなり楽しかったです、宇宙と芸術展。
ポップさと知的刺激と現代美術性が鼎立していました。
科学と美術の関わりだけでなく、例えば音楽が音量によって体験そのものが変わるように、チームラボの展示のような空間に入り込む作品や世界史的初版本の持つモノの魅力によって、質的体験の認識宇宙が高められた気がしました。これで1600円なら満足満足~(←室井滋の声で。)。この隕鉄製の稀少な日本刀《流星刀》を、ファイナルファンタジー等のキャラクターデザインを手掛けた天野喜孝氏が擬人化し、描き下ろしたビジュアルを11/23(水・祝)より森美術館内にて特別公開するそうですよ。お薦めです★

c0002171_23311783.jpg


cf.
野尻抱影 『星と伝説』

世界が死んだ後、人はオルタナティヴな世界を生きられるのか -杉本博司 ロスト・ヒューマン展をみて
by wavesll | 2016-11-16 23:33 | 展覧会 | Comments(0)

エルミタージュ孔雀時計の煌音

c0002171_15444751.jpg
Peacock clock horloge du paon Ermitage museum St Petersburg Tchasi Pavlin


Видео 360° | Государственный Эрмитаж, Часы "Павлин" | The State Hermitage, "Peacock" clock


音のソノリティという番組が好きで。イッテQの後にやっているミニ番組なのですが、フィールドレコーディング好きにはたまらないような、音に対するフェチシズムを刺激してくれる良番組なのです。

このBlogでもそういう音の玉、ドイツ、マイセン町の磁器製の鐘の音なんて記事を書いたことがありましたが、今回は時計第二弾。

エルミタージュ美術館にある孔雀時計の音です。黄金の煌きがそのまま音になったような音にうっとり。前述の音のソノリティとは異なる番組なのですが、内部構造が紹介されていて。孔雀の鳴き声もこの空気の蛇腹から生まれていたとは、面白い。

時計シリーズとして企画化してもいいかもw
時計と音楽と言うとやくしまるえつこの時計ちっくなんかもありますね。スポーツ音響楽曲群お料理音楽鉄道音車両に次ぐサウンドフェティズムシリーズ、やっていきたいです◎

c0002171_15262849.jpg
c0002171_1531468.jpg
c0002171_1532137.jpg
c0002171_15265228.jpg
c0002171_1527562.jpg
c0002171_15271422.jpg
c0002171_15321840.jpg
c0002171_15272496.jpg


cf.
INDUSTRIAL.JP 工場音楽

by wavesll | 2016-11-12 15:32 | Sound Gem | Comments(0)

『kocorono』のエフェクターが新宿タワレコに!?

c0002171_504751.jpg
c0002171_519776.jpg
c0002171_5192266.jpg

cf.
bloodthirsty butchers/kocorono(初回盤), (通常盤), (リイシュー版)の違い(I'm Swayin' in the Air)

by wavesll | 2016-11-07 05:10 | 街角 | Comments(0)

大田楽 いけぶくろ絵巻へいってきた!

南池袋公園へ大田楽 いけぶくろ絵巻に行ってきました!
c0002171_533950.jpg
c0002171_54165.jpg
c0002171_54314.jpg
c0002171_545368.jpg

平安時代から室町時代にかけて日本中で大流行し、忽然と消えた芸能”田楽”をもとに、狂言師野村耕介(五世野村万之丞、1959-2004)が舞踊家、音楽家、俳優、学者らと協働作業で創り上げた「大田楽」。
この秋、九世野村万蔵が演出し、池袋の街を舞台に繰り広げる。色とりどりの花を飾った笠や五色の装束を身につけた田楽法師たちが、いにしえの旋律と軽やかなリズムで舞い躍る野外パフォーマンス。
池袋の街と人が生み出す、新たな大田楽が幕を開ける。
というモノ。

第21回 山代大田楽


やるせなすの石井ちゃんがMCで"石井ちゃん久々にみたなーw"と想っていたら極彩の絵巻が繰り広げられました。途中では川劇のような変面ショーも!
最後は観客も赤絨毯の上へあがって踊り手を奏でました。上の動画よりもがんがんにドラムが効きながら、笛が吹き荒んで。ジャズフルート好きにも堪らない舞台でした。

そしてパレードは豊島区役所へ練り歩き〆。
フェスティバルトーキョーを内包する東京芸術祭2016の企画とのことでした。エキゾチックな平安のいにしえを味わうひと時を味わえました。
by wavesll | 2016-11-06 05:27 | Sound Gem | Comments(0)

菅実花 / The Future Mother @慶大日吉キャンパス来往舎 が産んだ波紋

c0002171_19101014.jpg
c0002171_19102190.jpg
c0002171_19103812.jpg
c0002171_19104865.jpg


先日に慶應大学日吉キャンパス来往舎にてみた菅実花 「The Future Mother」。ラブドールが妊娠したというセンセーショナルである種ディストピアなヴィジョンを示した作品。脇腹を割いて詰め物をするなどの制作過程が映されたビデオも展示してありました。
もしラブドールが「妊娠」したら…芸大院生が本当に伝えたかったこと(withnews)というインタヴュー記事を読むと複眼的な視点が理解でき、単純にマタニティーヌードとしても美しいなと思っていたのですが、クレームが来たのか展覧会途中で中止になってしまいました。

その経過への反応は「ラブドールは胎児の夢を見るか?」シリーズを展示!展覧会「The Future Mother」2016年10月25日〜29日開催(togetter)にも集められていますが、慶應の広告学研究会の強姦事件などもありピリピリした時期だったのも影響しているかもしれません。私自身、写真を撮っていると慶應ガールから不審な目で見られまして(苦笑 エッジを利かせたことをやるときこそ身なり身振りなどをきちんとする必要がありますね><

とはいえ、社会に問いを投げかけるのが現代美術の一つの働きであるとすれば、途中中止になったのは逆に好かったかもしれません。Chim ↑ Pomは世間を騒がせつつもプロジェクトを大きくしているし、この作品は阿修羅骨格像デブトラマンのような視覚的な惹きがありながらも社会の湖に問いの石を投げかける価値ある作品だと想います。その波紋の一助になればと記事をしたためた次第です。
by wavesll | 2016-11-01 19:30 | 展覧会 | Comments(0)

Chim ↑ Pom / "また明日もまた観てくれるかな?〜So see you again tomorrow, too?〜"

c0002171_23543048.jpg
c0002171_23544123.jpg
c0002171_23595265.jpg
c0002171_00480.jpg
c0002171_002091.jpg
c0002171_003887.jpg
c0002171_011964.jpg
c0002171_014613.jpg
c0002171_015712.jpg
c0002171_02616.jpg
c0002171_021715.jpg
c0002171_025641.jpg
c0002171_03617.jpg
c0002171_031528.jpg
c0002171_032368.jpg
c0002171_05996.jpg
c0002171_061216.jpg
c0002171_06375.jpg
c0002171_055493.jpg
c0002171_054568.jpg
c0002171_053540.jpg
c0002171_051861.jpg
c0002171_052777.jpg
c0002171_084491.jpg
c0002171_085268.jpg
c0002171_092014.jpg
c0002171_092824.jpg
c0002171_093682.jpg
c0002171_094525.jpg
c0002171_095339.jpg
c0002171_010155.jpg
c0002171_0122784.jpg
c0002171_0123680.jpg
c0002171_0124324.jpg

渋谷駅にある巨大壁画『明日の神話』に福島第一原発を追加した現代美術集団Chim ↑ Pomが歌舞伎町振興組合ビルで開いた『また明日も観てくれるかな?』 〜So see you again tomorrow, too? 〜、解体されるビルをブチ抜いて使った展覧会、同じ千円だったこともあり、杉本博司 ロスト・ヒューマン展と秋口の東京において対を為すExhibitionだったと想います。

ピカチュウのスーパーラットは村上隆のスーパーフラットへの反応でもあるだろうし、ここら辺に会田誠さんが揃えば日本の現代アート4カードといった様相。というか二郎のビルだったのですね、歌舞伎町の二郎、どこに移動するんだろ?

水曜日のカンパネラ『アラジン』


漢 a.k.a GAMI x 菊地成孔 x DJ BAKU @ Chim↑Pom『また明日も観てくれるかな?』

by wavesll | 2016-11-01 00:24 | 展覧会 | Comments(0)

Nara古代路 III. 橿原神宮、大阪、帰路

I. 正倉院展 at 奈良国立博物館
II. 東大寺、正倉院

神武天皇が祭られている橿原神宮に来ました。
c0002171_5523516.jpg

一応2600年続いてるとされる“日本”という物語の起点。一度来てみたかった。
c0002171_553881.jpg

c0002171_5532111.jpg

紀元2676年とな
c0002171_5535431.jpg

神武天皇御陵(畝傍山御陵)を望
c0002171_5552260.jpg

荘厳美
c0002171_555587.jpg

神武天皇御一代記御絵巻が飾ってありました。高千穂で生まれ橿原に没した神武天皇。その伝説をアレして『ダビンチ・コード』みたいなのをアレを…!と想ったら『鹿男あをによし』がありましたね。
c0002171_5562031.jpg
c0002171_5563279.jpg
c0002171_6011.jpg
c0002171_601060.jpg
c0002171_603072.jpg
c0002171_604275.jpg
c0002171_611019.jpg
c0002171_612240.jpg
c0002171_61406.jpg
c0002171_615959.jpg
c0002171_621255.jpg
c0002171_622413.jpg
c0002171_623598.jpg
c0002171_624780.jpg
c0002171_625846.jpg
c0002171_63966.jpg
c0002171_632249.jpg
c0002171_633425.jpg
c0002171_635167.jpg
c0002171_64336.jpg
c0002171_641496.jpg

白沙が光って綺麗だ。
c0002171_672446.jpg

猿。七五三の子どもたちが沢山いました。
c0002171_691457.jpg

いい時間でした。
c0002171_610491.jpg

「土産物屋の癖が強いby千鳥ノブ」と想ったら、古墳があるから埴輪推しなのか。
c0002171_6111063.jpg
c0002171_6105987.jpg

近鉄の窓から見る奈良の平野。白銀に光るススキ。古代を列車で旅しているような不思議な感覚。タイのPart Time Musiciansの歌でもかけたい。

Part Time Musicians - Vacation Time


近鉄車窓から。奈良の平原は海のような空間的開放感があり、大好きです。また来たいなぁ、奈良。
c0002171_6143977.jpg


SKYLINE at OSAKA
c0002171_615844.jpg


なんば着。大阪、渋谷と新宿と銀座と中野が入り交じるみたいなエナジー満ちる街でした。駅や街にはハロウィン仮装組も。道頓堀で喰べた蛸焼き屋。前は屋台だったと思うけど今は屋台付の店舗になっていました。口上をレコーディングしたいwポンポン焼きの蒸気やらなんやら、道頓堀のフィールドレコーディングとかやってみたいがそういう時間の使い方は一人旅でないと無理そうw
c0002171_14234776.jpg
c0002171_6185156.jpg

道頓堀の夕
c0002171_6194977.jpg

心斎橋にこんな巨大なPUMAが
c0002171_6205118.jpg


c0002171_622872.jpg

羽田着。機内で聴いたヴィヴァルディ / フルート協奏曲「夜」モーツァルト / オペラ「魔笛」K.620 おお恐れることはない地獄の復讐が私の心臓の中でショパン / Nocturne、良かった。今年は旅に幾度も出掛けた年でした。もう明日は十一月。今年の限もみえてきました。
by wavesll | 2016-10-31 06:27 | 私信 | Comments(0)

Nara古代路 II. 東大寺、正倉院

I. 正倉院展 at 奈良国立博物館から歩いて東大寺へ来ました。
c0002171_574495.jpg

運慶快慶仁王像
c0002171_582160.jpg
c0002171_583136.jpg

良い面構えだ
c0002171_59262.jpg

東大寺
c0002171_593462.jpg

この真ん中の青い屋根が競り出でているのが良い
c0002171_5101540.jpg
c0002171_5103830.jpg

大仏(廬舎那仏)
c0002171_5113812.jpg
c0002171_5115573.jpg

虚空蔵菩薩もいい
c0002171_5122818.jpg

横顔
c0002171_5125229.jpg

廣目天
c0002171_5133498.jpg

廬舎那仏Back Shot
c0002171_514104.jpg

多聞天
c0002171_5145097.jpg

如意輪観音
c0002171_5152421.jpg

廬舎那仏ってThe奈良の人って感じ
c0002171_5165183.jpg

鹿路
c0002171_5182372.jpg

二月堂。お水取りのとこか。
c0002171_5185999.jpg

二月堂からの眺め。二月堂の階段、一段一段模様が違っていて良かった(撮り忘れた)
c0002171_5195269.jpg
c0002171_520575.jpg

天平の風合いに心馳せる
c0002171_5204772.jpg
c0002171_5205857.jpg

正倉院。空の青、芝生の萠色、そして年月を経た古木の黒の対比。特に建築の青みがかった深黒は正倉院展の宝物よりも美しい色みがありました。今日壱出たな。
c0002171_5215764.jpg

そして東大寺を後にしました。次は日本のはじまりの地へ

III. 橿原神宮、大阪、帰路
by wavesll | 2016-10-31 05:23 | 私信 | Comments(0)

Nara古代路 I. 正倉院展 at 奈良国立博物館

第68回 正倉院展に行ってきました!
c0002171_22331142.jpg

突然昨日父から「正倉院展行かないか」と伝えられまして。や、正倉院展の時季に奈良に行くのは長年の望みだったのですが"費用も馬鹿にならないし…"と今まで二の足を踏んでいた処だったのでこの大波には乗るしかないと五時起きし向かったのでした。

奈良駅前。恐らく奈良は人生5度目。
今年は吉野の山桜 晩春爛漫熊野古道旅行での十津川村の玉置神社でも来ていて、今年は奈良によく来ていました。
c0002171_2236491.jpg

鹿。
c0002171_22371277.jpg

鹿。
c0002171_22373476.jpg

九時過ぎに奈良国立博物館着。長い行列ができていて、75分待ちとのことでしたが、結構するする進んだので45分位で入れました。
c0002171_22395862.jpg

正倉院展。通好みの中々の展示で初開陳を含み大分楽しめました。

メインヴィジュアルにも成っている『漆胡瓶』は聖武天皇お気に入りのペルシア風の水差しで唐からの舶来品。巻胎という板を円状に巻き、ずらして立体を創る古代の3Dプリンターのような技法で造られたというのが興味深い。天平のモノグラム。正倉院の品々は国際的状況の中の日本を伝えます。先日平城京にペルシャ人の役人がいたというニュースもありました。信長に仕えたモザンピーク出身の黒人、弥助もそうですが、『マッサン』みたいに外国人が主人公の大河なんてのも面白そうだなと想います。

『楩楠箱』はクスノキを組み合わせ角がアールになっている四角い箱。未来の潜水艇、或いはAppleTVのような感じでガジェットとして魅力がありました。『白葛箱』はアケビの赤が印象的で現場でも気になっていたけれど、現在でも製法が未解明だとか!?凄い。『粉地金銀絵八角長几』は檜製。これ脚が葉を模していて、設計思想がサクラダファミリアの内部の柱と同じだと思いました。

『赤紫臈纈絁几褥』の真紅の海。『布作面』は楽舞の時につけるマスク。楽器も『竽』と『笙』がありました。

『大幡残欠』。聖武天皇を弔うアヤという絹織物の幡(バン)。この厚み、質感が凄かった。そしてその幡の下部にあるのが今年の中でもTOP3な良さがある『浅緑地鹿唐花文錦大幡脚端飾』。天平の昔から奈良に鹿はいたのですね◎『大幡芯裂』の色。時が経たことがもたらした滲みが最上。

『平脱鳳凰頭』も鳳凰のシーサーの様でいいし、『銀平脱龍船墨斗』はシンゴジの第二形態みたいで可愛かった◎また『磁皿』の緑白斑の持つ古代のモダンな趣が美事でした。

『唐草文鈴』など鈴が沢山展示してありました。『梔子形鈴』、『瑠璃玉飾梔子形鈴』、『杏仁形鈴』、『瓜形鈴』、『蓮華形鈴』。また『瑠璃玉付玉』という碧玉のついた珠もありました。『露玉』がまた雫のような形で。

そして嬉しい驚が『和同開珎』が展示してあったこと!『神功開宝』という銭も展示してありました◎

そして『アンチモン塊』という変わり種も。それまでは中国から金属素材を輸入せざるを得なかったのがこのアンチモンがスズの代わりに銅の鋳造に使えたから金属加工を原料から国産化出来たそうです。

『牙櫛』の歯の細かさ!そして東大寺印の『革帯』。あの時代にベルトがあるとは!?『金銀絵花葉文黄絁』、『浅紅地亀甲花文臈纈羅』もつややかな美しさがありました。

撥鏤という、象牙を染めて削ることで造る細工が素晴らしくて。特に『撥縷飛鳥形』は是非生で実寸大で観てほしいです。『黄牙彩絵把紫牙撥鏤鞘金銀荘刀子』も見事な撥鏤刀剣でした。

そして書物も多数展示してあったのですが、『善見律 巻第三』の書の綺麗な事と言ったら!フォントデザイナーの藤田さんにこれで新しい書体をつくって欲しいレベル!!

本当にこの展覧会、一見地味だけれどもきらりと光るArtが数多あるExhibitionでした。私は初めて来ましたが毎年内容が変わるからボジョレーみたいに『今年の正倉院展の出来は~』なんて会話もありそうですね^^

c0002171_23311272.jpg


II. 東大寺、正倉院
III. 橿原神宮、大阪、帰路
by wavesll | 2016-10-30 23:32 | 私信 | Comments(0)

世界が死んだ後、人はオルタナティヴな世界を生きられるのか -杉本博司 ロスト・ヒューマン展をみて

東京都写真美術館に杉本博司 ロスト・ヒューマン展を観に行ってきました。
c0002171_2128251.jpg
<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>という人類の世界が終わる33のシナリオを膨大な実物のインスタレーションで示した作品と、<廃墟劇場>と<仏の海>という写真インスタレーションの展覧会。

先ずその物量に圧倒されます。日本のポツダム宣言受諾を伝えた第一報の電文や、化石、隕石、国連の旗やリットン報告書公表を伝える読売新聞、歴代ローマ法王御尊影や初音ミクフィギュア等大量の”本物のモノ”が「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」という文句で始まる様々な人の手記と共に展示されます。個人的にはインスタレーションとしては雷神がとても印象的でした。またラブドールの一幕はラブドールが妊娠するという写真作品、The Future Mother / 菅実花、またからくり人形の頭部群には押井守『イノセンス』との共鳴性を想起させられました。

手記はそれぞれその分野の著名人が手書きで書いていて"コメディアン"役の極楽とんぼの加藤が結構字が上手かったりw実筆ってデジタルに落とし込めない魅力がありますね。

終わりのシナリオは千差万別で、資本主義を規制しても、進めても、欲を伸ばしても、或いは抑えても滅びがやってきます。この世に生を受けた人間が必ず死ぬように、世界も必ず終わると言わんばかりの作品。

この作品を観て想ったのは"人は2つ目の世界を生きられるのか"ということ。

この展覧会で語られるように"世界"は終わるけれども、この地球は太陽系に存在し続けるし或いは宇宙は膨張なり何なりを続けるでしょう。つまり“世界”は人の意識の中に存在する事象だということ。

膨大なコンテキストを持つ"本物のモノ"を配置し、杉本博司自身の造る物語で束ねることで"意識"を実体化させようとしたのではないか、そう感じました。

その上で思ったのが人は自分の人生そのものだと想っていた物語≒世界が終わったら、もう一度別の物語を生きることが果たしてできるのかということ。

311が起こり原子力発電という人生の物語が否定され、しかし今更生き方を変えられないと思い悩む人のインタヴューを思い出しました。或いは、Webによって全然儲からなくなってきてしまった本/雑誌/音楽業界とか。ダーウィンを持ち出さずとも淘汰に耐えうるのは変化出来た者。しかし、自分の人生そのものだった物語から簡単にオルタナティヴなものへ鞍替えするのは実際問題難しいだろうなと。

或いはそういうオルタナティヴな選択をするには時間が必要なのだろうなとも思いました。違和感を馴らしていく時間が。と、同時に革命なり維新なり改善なり創新なり、自分でオルタナティヴな世界に働き掛けないと"自分の新世界"としては受け入れられないのだろうなと思いました。

これだけの作品を千円で見れるとは驚きです。村上隆の五百羅漢図展スーパーフラット・コレクション展をフュージョンしたような感覚というか。逆にその豪勢なバジェットのエンジン馬力に対してレコードタイムが甘い気はしました。若さというか、詰めの拙さみたいのも感じたところはありました。

それに対して写真は流石本職仕事。<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>がカミュ『異邦人』の変奏だと明かされる<廃墟劇場>は一本分の映写の光を長時間露光で廃墟となった劇場を撮った実験性のある作品。そして7年がかりの交渉で三十三間堂の千手観音を幾何学的に撮影した<仏の海>はこの展覧会一の美があった作品でした。

企業の寿命は30年だと言われます。産業にも寿命があって、或いは幻想/時代精神にも寿命があって。それはヒトの寿命より短いとしたら。人は複数の世界に生きなければならない運命だと言えます。世界は終わる、それを前提として、終わった後の"世界"を我々は生きていく存在なのだ。そして杉本さん自身も究めた写真という世界から次へ進もうと挑戦を続けている…!そんなことを考えさせられる、想念が触発される展覧会でした。11月13日(日)迄。

cf.
人類滅亡後の地球では何が起こる? 3億年後までシミュレーションすると…(GIZMODO)

by wavesll | 2016-10-28 20:33 | 展覧会 | Comments(0)