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現代に蘇る『曽根崎心中』の"舞台裏" ー『杉本文楽』&『ちかえもん』

c0002171_2032898.jpg如月晦日、熱海へ紅白梅図屏風をみにいったのですが、展覧会が開かれたMOA美術館のリニューアルをディレクションし、自らの『海景』『月下紅白梅図』の作者でもある杉本博司さんが『曽根崎心中』を近松門左衛門のオリジナル版で上演したと聴いて。

是非みてみたいなぁと想っていたところ、DVDが出ているということで手に入れ鑑賞しました。
この『この世の名残 夜も名残 ~杉本博司が挑む「曾根崎心中」オリジナル~』、予想外にもメインはNHKの杉本の舞台製作を追ったドキュメント番組でした。ただ本編でも舞台本番映像があり、特典映像に30分強の舞台の様子が収録されておりました。

そもそも私が『曽根崎心中』に興味を持ったのは昨年にNHK木曜時代劇で放送された『ちかえもん』というドラマが契機で。

スランプに陥っていた近松門左衛門が大阪の街で起きた騒動に関わることで『曽根崎心中』を書き上げるまでをコメディタッチで描いたこの作品がとても面白かったのです。

実際に近松門左衛門が『曽根崎心中』のインスピレーションを得たという大坂堂島新地天満屋の女郎「はつ(本名妙、21歳)」と内本町醤油商平野屋の手代である「徳兵衛(25歳)」が西成郡曾根崎村の露天神の森で情死した事件を縦軸に様々な仕掛けがあるドラマで。

松尾スズキ演じる近松門左衛門が歌う昭和歌謡の替え歌がBGMで流れたり、アニメが挿入されるなど時代劇に馴染みがない人間でもとっつき易い演出と、松尾スズキや小池徹平等役者陣の好演、そして脚本の妙ががっちり嵌っていたのです。

"ちかえもん"のキャラクター造詣が、燻るアーティストで情けないオッサンというのが人間味にあふれていて。マンガ世代にも響くキャラクター性がありました。

私はスポーツを試合だけがっつり見続けるファンではないのですが、スポーツ漫画は大好きで。試合に至る人間模様には心打たれるタチでして。

『ちかえもん』は"創作の舞台裏"という点では『G戦場ヘヴンズドア』もかなり近いものがあるのですが、何よりもこの作品には『あしたのジョー』のような、"輝く表舞台の裏側のドラマ"が本当に見事に描かれていました。

さて、そんなこんなで『ちかえもん』を機に『曽根崎心中』に興味を持ったのですが、現在文楽で上演されているのは1950年代に復活したヴァージョンで、近松のオリジナル脚本ではないと。

そこにこの杉本曽根崎心中の話を聴いて。勇んでDVDをみたのですが、舞台製作のドキュメンタリーには大変興味深い"舞台の裏側のドラマ"が写されていました。

杉本さんにはちょっと複雑な気持ちも個人的にありまして。男の嫉妬は見苦しいですが、現代美術家全般に感じる"巧いことやりやがって感"とでもいうか、昨年の東京都写真美術館でのロスト・ヒューマン展でもコンセプトとそれを成し遂げる資本力は凄いけれども、実装はまだぬるいところがあるなぁと想ったり。

けれども流石写真の『仏の海』は本職仕事だったし、MOA美術館のディレクションも素晴らしくて。NYに拠点を置くことで"国際人としての日本文化理解"は転がる岩に苔は生えずとも、一種外側からの視点ともいうか、今回の『曽根崎心中』の原点に返る試みは古民家の黒ずんだ木材を彫刻刀で削ったような真新しい感触を古典に与えるとも感じて。

実際、現行の昭和verの『曽根崎心中』と比べ近松の原文verは字余り字足らずがあって節回しに難がありました。しかしこの"違和感"が"臨場感・リアリティ"に繋がると文楽の人間国宝たちに新鮮な風を吹き込んでいたのです。。

また杉本演出はただオリジナリティをなぞるだけではありませんでした。

通常文楽は人形遣いの腰から下が隠れる板の後ろで演じられ、縦の移動はないのですが、杉本は会場となったKAATの舞台を活かし、縦にも動く演技プランを提案。さらに文楽は通常明るい中での人形劇なのですが杉本は暗闇の中での劇を提示します。

現代の感覚で原点を演出する。ここは杉本さんの確固としたVISIONと、それを成すだけの実績があるからこそ実現できるなと。

そのコンセプトの企画を通すために、様々な舞台装飾の見識や、センスを裏付けするロジカルな部分、これは現代美術アーティストだからこその仕事だなと感嘆しました。

MOA美術館での展示でも映像作品に挑んでいましたが、杉本さんがあえてクオリティには目をつぶったように見えても新分野に挑むのは、いつまでもクロック数を若々しく火のような心を持ち続けるアティチュードなのかなと想いました。

そして『曽根崎心中』のプロジェクトには、杉本さんのアイディアを身体化する浄瑠璃の達人たちがいました。文楽の巨匠たちの手で無理難題の発想が実装され、夢のような舞台が創り上げられ、満員の観客を幽玄の熱界へ連れて行って。

歌舞伎もそうですが、浄瑠璃も"浮世絵の実写化"のように感じて。今の2.5次元舞台もそうですが、日本には二次元と三次元の狭間の感覚があるのかもしれぬと想いました。

最終的にはヨーロッパ公演まで舞台はロールし、まさに"国際的な日本感覚"が立ち上がっていたこの曽根崎心中。理想化された悲恋の物語、もし再演があるならば是非見てみたいです。"表の舞台"と"裏の舞台"、現実は物語とはまた異なるけれども、その"素の味"も含めて大変愉しめました。

cf.
俺たちの国芳 わたしの国貞展@Bunkamura ザ・ミュージアムに行ってきた

シネマ歌舞伎 『スーパー歌舞伎II ワンピース』をみた
by wavesll | 2017-03-01 21:32 | 舞台 | Trackback | Comments(0)

MOA美術館 熱海にて紅白梅図屏風をみる

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MOA美術館リニューアル記念名品展+杉本博司「海景-ATAMI」をみに熱海へ行ってきました。

東海道線車窓からのロスコな海写真
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杉本博司さんのディレクションでリニューアルされた館内。MOA美術館には初めて来たのですが、胎内くぐりの様なエスカレーターを抜けると万華鏡が映された天井が。
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ヘンリー・ムア / 王と王妃
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秀吉の黄金の茶室(復元)
紗でつくられた障子の赤と黄金は極楽浄土を顕わしている。掛け軸は秀頼によるもの。
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この石畳が敷かれる床と木戸の自動ドア、やるなー。
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柳橋図屏風
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平兼盛像 佐竹本三十六歌仙切
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吉山明兆 / 白衣観音像
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山水人物蒔絵箱
金色の山水画。
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染付草花文瓶 伊万里
このカタチにときめいた。
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色絵五艘船大平鉢 伊万里
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色絵花鳥文蓋物 伊万里
蓋の上にある獅子が可愛い。
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色絵牡丹文大皿 伊万里
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色絵桃花文皿 鍋島
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色絵橘文皿 鍋島
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手鑑 翰墨城
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継色紙
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藤原定信 / 石山切
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尾形光琳 / 紅白梅図屏風
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これは本当に凄かった。2017年のベストが早くも出たかも。
宗達が創った風神雷神からさらに創新を行ったという話を聴いて一度みてみたかった絵画だったのですが、琳派の特性である構図の妙だけでなく、色がいい!梅樹の茶と緑が混じる様や、ぽつぽつと咲く花たちも愛らしくアクセントを加えていて。さらに中央を流れる川紋が本当に存在感があって!生は凄い!こーれは弩偉いの見たなぁ!

野々村仁清 / 色絵藤花文茶壺
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本阿弥光悦 俵屋宗達下絵 / 鹿下新古今和歌巻断簡
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洋人奏楽図屏風
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長次郎 / 黒楽茶碗 銘 あやめ
この全てを吸い込むようなマットなブラックが良かった。
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吉州窯 / 玳玻天目鳳凰文茶碗
この橙と青の色味はスマホじゃ写せない。素晴らしかった。
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郊壇官窯 / 青磁大壺
このライトブルーとフォルムの妙。
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伝 本阿弥光悦 / 樵夫蒔絵硯箱
これも写真には写せない煌めきのある作品でした。
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尾形乾山 / 銹絵染付梅花散文蓋物
Crown of Fuzzy Grooveみたいな焼き物。
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伝 俵屋宗達 / 伊勢物語図 西の対図
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尾形光琳 / 紫式部図
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湯女図
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勝川春章 / 雪月花図
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喜多川歌麿 / 桟橋二美人図
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葛飾北斎 / 二美人図
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階段の縁の金の黒の入り方なんかも良かった。
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阿弥陀如来及両脇侍坐像
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金光明最勝王経註釈断簡 飯室切
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妙法蓮華経 授記品
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星曼荼羅残欠
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諸尊図像
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仁王経法図像
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北方天眷属像
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十一面観音立像
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釈迦八相図
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観音菩薩立像
金が青緑に錆びているのが美しい。
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菩薩半跏像
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阿弥陀三尊像
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康円 / 聖徳太子立像
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阿弥陀如来立像
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杉本博司 / 加速する仏
徐々にスピード上げながら切り替わっていく三十三間堂の千手菩薩の写真。宇宙と芸術展のチームラボを想起。此処までくると次は床面と天井もやって欲しくなる。
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杉本博司 / 海景 熱海
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杉本博司 / 月下紅白梅図
これもみたかった一品。紅白図屏風を銀塩に撮影したもの。オリジナルが金で膨張色で、こちらが黒色で締まっているからか、月下紅白梅図の方が小さく感じました。
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創設者である岡田茂吉氏の部屋に書や日本伝統工芸展でみたような品々が置いてありました。
岡田氏、世界救世教・教祖だとは。ただ
「優れた美術品には、人々の魂を浄化し、心に安らぎを与え、幸福に誘(いざな)う力がある」「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」(Wikipedia)
という志は良いですね。

真善美
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春光
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三代目徳田八十吉 / 耀彩壺「恒河」
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今泉今右衛門 / 色絵薄墨墨はじき時計草文鉢
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須田賢司 / タモ拭漆嵌荘箱「銀漢」
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大角幸枝 / 南鐐花器「海風」
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増村紀一郎 / 乾漆菊華鉢
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庭には移築された門や再現された光琳屋敷があったりしました。
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館内には能楽堂も。
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Exit MusicはIno Hidefumi - Love Theme From Spartacus.
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バスで熱海駅へ戻って美術館がある山をぱしゃり。8番乗り場から20分に一本出ています。
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素晴らしい展覧会でした。国宝・重文・重要美術品が非常に多く見ごたえがあったし、何気に一番感動したのが反射を抑えた新ガラス。すべての美術館はこれを採用して頂きたい。いい財産の遣い方だなぁ。熱海、先日も坂本慎太郎がライヴしたり、最近熱い。横浜から1300円だしちょこちょこ来たいです。

サンビーチから熱海城を眺めたり、寛一お宮の像をみたり、熱海の街をふらついた後、帰路につきました。
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by wavesll | 2017-02-28 22:13 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

篠山紀信展、横浜美術館コレクション展、デイトナ24時間レース優勝25周年記念 日産グループCカークロニクル

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横浜美術館に篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHINをみにいきました。

冒頭の三島由紀夫に圧倒され、山口百恵や 倍賞美律子、宮沢りえの綺麗さにドキドキし、海老蔵や歌舞伎役者達のポートレートにわくわくさせられました。

またコレクション展も写真特集で、アンリ・カルティエ=ブレッソンの『サン=ラザール駅裏、パリ』がみれたのは嬉しかったです。

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横浜駅へ歩く途中にNISSAN GALLERYに立ち寄り、デイトナ24時間レース優勝25周年記念「日産グループCカー・クロニクル」にてニッサンR86V/ニッサンR88Cの雄姿をぱしゃりしてきました。

第一期に撮ったニッサンR85V/ニッサンR91CP #23 '92年デイトナ24時間レース総合優勝車両と共にUL致します。

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by wavesll | 2017-02-26 16:44 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

春日大社 千年の至宝展 & 東博常設展

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春日大社展@東博に日曜行ってきました。
すっごいヴォリューミーな展示で楽しめました。国宝の鎧が四つ揃い踏みはこの日までということもあり、開館丁度食らいに着くと行列が出来ていました。

その国宝の鎧四領。

黒韋威伊予札胴丸は質実剛健な美、黒韋威胴丸はUに十文字の角が美しかった。
赤糸威大鎧(梅鶯飾)はクリーム色で、クワガタの様なVの角が勇壮。肩掛けがアシメ、梅飾はクロノグラフの如し。兜の獅子の睨みが凄い!赤糸威大鎧(竹虎雀飾)は一番カッコ良く、レッド。角はU字の月の様。虎や雀がボタニカルな装飾に躍る。またしても肩掛けはアシメ。

この四領揃い踏みは壮観でした。

そしてもう一つの目玉が国宝・金地螺鈿毛抜形太刀。ゴールデンボタニカルソード。金の竹林に猫が雀を追う装飾。華麗の極み。

この他にもこの展覧会は武具を始めとした国宝がわんさかあって。

『沃懸地獅子文毛抜形太刀』のシンプルな小気味良さ。『金銅柏文兵庫鎖太刀』、でかい!長太い!『菊造腰刀』は切れ味良さげ。梅花皮腰刀』はエイ皮がカッコ良かった。

『本宮御料古神宝類 鏑矢』や『本宮御料古神宝類 細身鉄鉾』、『若宮御料古神宝類 蒔絵弓(松喰鶴千鳥文)』、金の矢尻の『若宮御料古神宝類 金銅尖矢』、『若宮御料古神宝類 平身鉄棒』なども。

ぶつぶつが魅力的な平安時代の黒剣、『本宮御料古神宝類 黒漆平文飾剣(柄白鮫)』&『本宮御料古神宝類 黒漆平文飾剣(柄銀打鮫)』など、こんなにも数多な武具が国宝として祭られているとは知りませんでした。

春日大社の神様は様々な姿で現れます。

まずは鹿。『鹿島立神影図』神鹿と翁、そして月などが描かれたファンタジックな掛け軸群。『春日神鹿御正体』は銅製の神鹿像、五輪が美しい。『金銅鹿像』にアラビアを、木彫りの『白鹿』に北欧を、『鹿図屏風』に琳派を感じました。

神鹿以外にも様々な形で現れます。『春日地蔵曼荼羅』や『春日文殊曼荼羅』はそのカタチ。『春日赤童子像』てのも。『地蔵菩薩立像』は後光輪や足元の蓮と雲も良かったし、『文殊菩薩騎獅像および侍者立像』は水戸黄門御一行の如し。『十一面観音菩薩立像』も良かった。

また『春日宮曼荼羅』というものがあると初めて知りました。春日大社の全景を空から描くことで曼荼羅となるというもの。『春日大明神像・住吉大明神像』はキャラ立ちしてました。『春日龍珠箱』龍神の水の伝説を描いたこの箱、サントリー美術館でもみたけれど、やはりいい。

そんな春日大社には芸能も奉納されます。

『競馬図屏風』、くらべうまというのか。舞楽面では勇壮な『皇仁庭』、ピエロのような『新鳥蘇』、ペルシャ人顔の『納曽利』、新羅を破った祝いの『散手』、鯉のように口をすぼめた『貴徳鯉口』、霊鳥の『崑崙八仙』、怪しい笑いの『地久』等どれも良かった。

『打毬楽装束』や『散手装束』、『林歌装束』では布でできた兜が良かった。能面では庶民の翁の『三光尉』、竜神の『黒髭』が。『若宮御料古神宝類 笙』や『伎楽鼓』、超巨大な『鼉太鼓』といった古代の楽器もありました。

その他も逸品ぞろいで、『本宮御料古神宝類 蒔絵筝』蒔絵と螺鈿が麗しく、黒地が茶に移ろう時の流れがより美しくする。『黒漆平文根古志形鏡台』榊の形の鏡台。『古神宝類 瑞花双鳳八稜鏡』は歪みが良かった。『亀甲蒔絵手箱』は亀甲をモノグラムのようにデザインしたセンスが抜群。

書類・巻物も数多くありましたが黒地に金の『博物館不空羂索神咒心経』も良かったし、『御堂関白記 寛弘元年上』を書いたのはなんと藤原道長!道長の字は大学生みたいな悪筆でしたw

『四方殿舎利厨子』はこの展覧会で特A級に気に入った芸術品!仏教のキャラ達が扉に描かれ、青、赤、緑に描かれた厨子の奥には鹿のレリーフが美しかった。

『春日神鹿舎利厨子』は水晶が綺麗でした。『鹿座仏舎利および外容器』の白鹿も良かったし『獅子座火焔宝珠形舎利厨子』の焔水晶も美しく、『春日宮曼荼羅彩絵舎利厨子』は愛染明王、不動明王、四天王が描かれた美のある厨子でした。

また『春日大社丈尺之記』という大工の設計図や『獅子・狛犬』も。『瑠璃灯籠』は写真も撮れたりと、本当に量・質の両面で大満足な展覧会でした◎

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そして帰りに常設展に寄っていいのをFotoってきました。

初代宮川香山 / 褐釉蟹貼付台付鉢
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葛飾北斎 / 信州諏訪湖水氷渡
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歌川広重 / 亀戸小室井梅園
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鳥橋斎栄里 / 梅窓美人図
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高円宮根付コレクションのイクラと幽霊の根付
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鬼面文鬼瓦
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黒糸威二枚胴具足
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沃懸地和歌浦蒔絵脇指
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この他に刀剣では写真NGだったけれど『金銅昼巻太刀』と『鰐皮包打刀』が良かった。

白糸威胴丸具足
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紅白梅図屏風
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織部扇形向付
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土方稲嶺 / 寿老・牡丹に猫・芙蓉に猫図
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最後にもう一度宮川香山の蟹を。いやー、春日大社展と常設展合わせて3hはいたと想います。大変楽しい一日でした◎
by wavesll | 2017-02-20 20:41 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Photographs of Musashino Art University Graduation Works 2016@Spiral

大山マリカ / 問い続けること
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稲葉麻衣 / わたし/だれか
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今藤静香 / 青の庭
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森田史奈 / 祈りのかたち
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酒井亜香里 / loop
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横手瑠夏 / 脳内の旅
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秋田優希 / サナギ
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門馬さくら / 服は武器だ
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竹林尚美 / GOMIYASHIKI
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KIM AHJIN / à souhait
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PARK JAE EUN / Shift of Paradigm
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CHANG HSIAO SHIEN / 思い出収納箱
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角埜汐里 / はなぐもり
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三好敦子 / 食の箱
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佐野珠子 / 海箱
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原澤周子 / poga
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柴田有紀 / still
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中島美由紀 / ハアク.
失望
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愛情
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山口ひかり / Draw
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濱田綾音 / 草むら
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HU CHENCHEN / invisible
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宣文彬 / 繋がり
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佐藤佑 / Dolce
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上原あゆみ / 山月記
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武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 クラフト専攻 卒業制作展@青山スパイラル。テキスタイル専攻も木工 金工 陶磁 ガラス専攻も逸品揃いでした。
by wavesll | 2017-02-07 22:55 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

第65回 東京藝術大学卒展 at 東京都美術館 Photographs

佐野圭亮 / 鉄象嵌蒔絵絵箱「生命の夜明け」
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池世煕 / 某月某日に起きた事
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いとうかをす / 自画像
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堀川詩保子 / Dew point
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島崎紗椰 / 巨獣の胃袋
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平井理乃 / 廻る
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岩城拓郎 / miu
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上田美緒 / 儚く、美しく
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上村早絵子 / coral blue
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塚田 楓 / 交錯結晶体
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森茉衣子 / 街
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福田拓郎 / Moon Chair
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遠渡李音 / それをなすもの
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二見泉 / knit space
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村尾拓美 / ひとつ
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山田高央 / ”鱟”自走置物
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村﨑謙介 / 流動
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長島友治 / 有限性の前に
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寺倉京古 / まほらま
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大﨑風実 / 走レ
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石槫祐奈 / Laye(a)rs
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石井淳 / Addiction
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吉野俊太郎 / 門
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出口果歩 / くじゃく
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出口果歩 / ゆり
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今井亮介 / 受容器
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野村絵梨 / 沁み込む身体
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佐藤風太 / 山は流れて ・ さび
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島田佳樹 / 暗闇の私
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小林かおる / 思い重ねる
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箕尾美佳 / テディベア
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鈴木彩香 / 臨書 高野切第三種
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松本美咲 / 臨書 光明皇后 楽毅論
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鈴木真未 / 創作 杜少陵詩「登兗州城楼」
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大橋直子 / 臨書 石門頌
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田中春菜 / 臨書 傳山 行草書李商隠詩
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佐々木愛理 / 西行の歌
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込山誉実 / 創作 李白詩「太原早秋」
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瀧澤花織 / Little armor
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岩上満里奈 / Human Lights
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三塚貴仁 / 砕けた石
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秋吉真悠子 / 蜜のかぐはし
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上田華奈 / Assemble
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佐瀬梓 / 手紙
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田中千晴 / 無垢の楽園
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有賀幸奈 / 心の塔
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島津速人 / LogisticStation
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沼田裕介 / Trace
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児玉慶多 / 絵画研究・絵画制作
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伊東日和 / よきかな、よきかな
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八木宏明 / MIDORI
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久保木愁也 / 白蟻の湧いた納屋に雷が落ちて燃えている
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長谷川馨香 / 北の神話
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佐藤華恵 / room
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新井毬子 / 闖入者
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岩崎広大 / 環境について
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齊藤理紗 / うつる・つらなる
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三輪奈月 / Landscape
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道家生真 / 内
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仁志麻里恵 / 隘路
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平本恵理 / 視力検査
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川中瑶子 / とある街の風景
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落合祥子 / 光織り
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神谷渡海 / 光跡
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中西智美 / repeat
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石山諒 / Blood line
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佐藤果林 / contrast
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速水駿 / 群衆
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諸橋花野 / ぞろぞろ
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小泉皓 / 生のまま
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新明玲奈 / 連なりの中で
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鈴木祐斗 / ひそむ
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三宅世梨菜 / 暁闇の葦原
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和田宙土 / 瘡痕
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寺尾美穂 / 天国のちょっと下
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髙橋瑞稀 / 驟雨に滲む
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東京藝大卒展を観に都美に行ってきました。
高水準の作品たち、立体や書、カブトガニのロボなんて作品も。抽象化された座禅像と円相の組み合わせなんて絶妙だと想いました。

中でも最後に載せた日本画科が興味深かった。今の日本画、モチーフは現代的だけど透過するようなマチエールが後期フィッシュマンズ、ライヴでの相対性理論、リユニオンはちみつぱいの音像みたいな日本の美意識を感じられてとても良かったのでした。

馳せ参じたきっかけはTwitterでみかけた髙橋瑞稀さんの告知で。アポなしで行ったのですが髙橋さんとも話をすることが出来ました。

香港のトラムの絵。けれど仰々しい文字看板は薄め、旅を過ごす中で溶け込む風景を描いていてそれが普遍的な“光景の移動”に繋がっていて。離れてみると本当に車両の中の様にみえ、傍でみると顔料の厚みを愉しめました。

東京藝大の卒展は本日の12:30で終了してしまいましたが、現在様々な美大の卒展が各所で行われており、2月23日(木)〜3月5日(日)には国立新美術館にて多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学の東京五美術大学連合卒業・修了制作展が行われるそうです。

美術は梅の花のように冬に咲き誇るのですね。一つ一つの絵に込められた熱や思想・工夫を想い、大いに楽しめました。
by wavesll | 2017-01-31 19:10 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

火焔型土器のデザインと機能展@國學院大學博物館で縄文土器をたっぷりと

火焔型土器のデザインと機能展を観に國學院大學博物館へ行ってきました。
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やー!こんなに縄文土器をみれるとは!国宝・重文もあって写真もOK!さらに入場FREE!

縄文土器に火焔型と王冠型があるのも初めて知りました。新潟、富山、山形など日本海側エリアで300年の間火焔型土器は造られていたのか。生で見ると縄目が美しく、炎は流れ星のようにもみえました。これら土器には魚介などを煮た痕跡が残っているそうです。

太古のアートという繋がりでラスコー展@国立科学博物館と共に楽しむのもありかと。渋谷・表参道・恵比寿どこからも遠いですが、これは行く価値あり。2月5日まで。
by wavesll | 2017-01-21 16:05 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Lake Street Dive live@渋谷タワレコ→GROOVISIONS 5X27→エマーソン北村 live@渋谷タワレコ

渋谷タワーレコードにてLake Street Diveをみてきました。
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Lake Street Dive Plays "I Want You Back" On a Boston Sidewalk

Lake Street Dive: NPR Music Tiny Desk

ソウルのある歌声、小気味いいタンバリン、ギターの人はトランペットも。そしてウッドベースが魅力的で。演奏する指に魅いられました。あっという間の楽しい時間でした。

その後青山スパイラルへ歩いてGROOVOSIONS 5X27展へ。
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Chappieってこの人たちの作品なのかと初めて知って。自分の知ってるプロダクトのデザインも数多く手がけているのを知り感嘆しました。

中でも映像作品が良くて。透明な道路の下からみた映像図なんかは大和絵の逆で面白い。図形化された鉄道の映像作品はジュリアン・オピー展@外苑前MAHO KUBOTA GALLERYにも通じるずっとみれる感。この明るさと記号性は時代を創っているなとかこんな映像が自動生成されるアプリが出来たらヤバイなと想ったり。いいものみれました。

そして再び渋谷タワレコに戻ってエマーソン北村さんのインストアライヴを聴きました。
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帰り道の本 / エマーソン北村

エマーソン北村「ロックンロールのはじまりは」第3弾動画「スピニング・ホイール」

emerson kitamura live @ pyung2 biyori takutaku kyoto, 20120204 short.mov

初めてみる"エマソロ"。Diggin' the Carts的な感性での再発見と言うか、"こんなBGMのスーファミソフトなら名作ゲー間違いなし"というような温かみのある音がとってもよくて。

『スピニング・ホイール』のカヴァーも素晴らしかったし、アンコールまで!キーボードの打音や「へっ!」という掛け声が聞こえるくらい間近で演奏を観られる貴重な機会。すっごく好い時間を過ごせました。
by wavesll | 2017-01-16 06:58 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

篠山紀信 / 快楽の館 at 原美術館 "ここにいた/今はいない" 裸身の幽体

振り袖を横目に原美術館で行われていた篠山紀信 / 快楽の館女性の裸を視て来ました。

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原美にて撮影された写真をその場所で鑑賞するというコンセプトが面白い。

ヌード・グラビアに雑誌や写真集だけでなく美術館というのは面白い発表の場ですね。山口晃や井上雄彦の美術館での漫画作品なども繋がって境界を跨ぐ面白い表現の形態でいいなと。

壇蜜やAV女優達のヌードはバカエロな明性の快楽を顕わした写真もあれば不安や慄きの淫靡さのある一葉も在ったり。

女性の裸身、これほど芸術で取り上げられ、そして欲望が向けられるモチーフもないでしょう。

篠山紀信が撮った裸体群像は会田さんとも繋がるようで異質な“目”があって。或いはクラーナハのS字な未成熟な小悪魔とも、ルノワールの豊満な裸体とも異なって。ヌード写真は"実在する女性の肉体"というのが大きな意味を持っているのだなと想いました。

実際、スタッフの方に「最近の週刊誌のグラビアは修正していると聞きますが体形のレタッチなんかはしているのですか?」と思い切って聞くと、「肌のシミなどの修正はあるかもしれませんが体形の修正はしていません」とのこと。このリアルな身体の実写、しかし"みられるプロの裸身"というのが興味深くみれました。

それこそ整形だとかなんだとかあるかもしれないし、演出や演技もあって"何をもってReal/本物とするか"というのはあります。実際いくつかの写真は同じ場所から角度を変えて撮った写真を接ぎ、同じ女性が一葉の写真に多数出現したり。そうしたRealとFictionの境が曖昧になる處に文学性を感じました。「快楽の館」という題名は仏文学から採ったそうですが、変態性の色香がライトに明るいトーンで表現されてました。

ほとんどは女の人のヌードだったけれど一室だけあった新日本プロレスのオカダ・カズチカのヌードはガチムチでゴツかったw

"実際に撮った場所で写真を見る"というのは"ここにいた/今はいない"という体験でもあって。裸身の幽霊が館を蠢くような気にもなる面白い鑑賞体験でした。『サンタフェ』みたくなったなー。

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by wavesll | 2017-01-10 00:02 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

柳幸典 / Wondering Position at BankART Studio 生命と物語、憑喪神としてのGodzilla

馬車道BankARTStudioに柳 幸典「ワンダリング・ポジション」を観に行きました。

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ハムスターの歯車に翻弄される戦車:Project Red White and Blueには"人間は無意味な回転はシシフォスのような徒労を感じるけれどもハムスターや軍産複合体はテロメアのない癌細胞のように走り続ける"と想ったり、蟻が国旗に巣孔を貫通させるAnt Farm Projectには"蟻には国境はないけれど、それぞれの生息域を越境したら外来種にもなるよな"と想ったり。

そして最後、震災の放射能土砂と瓦礫に憑いたゴジラ:Project God-zilla。付喪神としてモノに宿る神霊への畏れ、災害≒ゴジラという視点にはシン・ゴジラへの想いも。

鏡を使った太陽の通路型作品やウルトラマンが集まって日の丸を形成する作品、フンコロガシから着想を得た巨大土球も。これだけポリティカルな批評性のある作品を展示できることがメタ的にこの国の自由さを示しているとも感じました。

生物と人工物、そして虚構と政治、物語を横断する見応えの有る展覧会、みれて嬉しかった。
by wavesll | 2017-01-07 22:32 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)