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セサミストリートが洋楽好きにはたまらない感じ

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Sesame Street: Bruno Mars: Don't Give Up


Sesame Street: Feist sings 1,2,3,4


Sesame Street: Pentatonix Counts (& Sings) to Five


Sesame Street: The Alphabet With Elmo and India Arie


Sesame Street: Norah Jones Sings Don't Know Y


Sesame Street: Sheryl Crow: Soak Up the Sun


Alicia Keys with Elmo on Sesame Street - Dancin' (Fallin')


Sesame Street: S is for Songs with Sia


Sesame Street: B is for Book (with Pharrell Williams)


Sesame Street: Ed Sheeran- Two Different Worlds


Sesame Street: One Direction What Makes U Useful


Sesame Street: Billy Joel And Marlee Matlin Sing Just The Way You Are


Elmo DVD - REM sings Shiny Happy Monsters on Sesame Street HD quality


Sesame Street - Ray Charles "Believe In Yourself"


Sesame Street - Little Richard sings "Rubber duckie"


Sesame Street: Paul Simon Sings Me & Julio


Sesame Street: B. B. King: The Letter B


Stevie Wonder - Superstition live on Sesame Street


セサミストリート: CBCC (Cookie-Butter-Choco-Cookie) クッキー・バター・チョコ・クッキー フルバージョン/ピコ太郎、エルモとクッキーモンスター


by wavesll | 2017-10-15 22:18 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

人間の会話の本質とは? 人間ってナンだ?~超AI入門~第一回から

ETV 人間ってナンだ?~超AI入門~を観ました。松尾豊(東京大学大学院工学系研究科・准教授)とチュートリアルの徳井がレギュラーの最新の人工知能の仕組みを解き明かし人間とは何か?考える教養エンタメ。第一回のテーマは「会話」でゲストは『コンビニ人間』で芥川賞を獲た作家の村田紗耶香さん。

現在は会話するロボットが増えましたが、最新の会話ロボットは心理学者ロバート・プルチックによる人間の8つの基本感情
「喜び」「悲しみ」「信頼」「嫌悪」「心配」「驚き」「怒り」「期待」
これらの分類を数値化して人工知能での会話に活かしてるとのこと。

けれど基本的にロボットの会話は「〇〇と入力されたらXXと返信する」というプログラム。

古くは半世紀前に開発されたイライザという対話システムでは基本的にオウム返しでの対応なのに、チャットをしている側は寧ろセラピーを受けるように真情を吐露したそうです。

実際セラピーの人がやっていることも、相手の話を反響させるとおりだとのこと。

現在はどういう発話の時にどういう発話があるかのデータベースが拡充しています。しかし、AIは言葉の”意味”が分かっているわけではなくてパターンを学習し、対話を打ち返しているだけとのこと。

そもそも”本心”がないのも勿論、コトバ一つ一つを”処理”しているだけで、”会話が成立しているように見えるだけ”とのこと。何も理解していなくてもやりとりが成立している、と。

ただ、例えば「疲れた」という言葉を言うと、何故人間は「疲れた」という言葉の意味が分かるのでしょうか。

それは人間は自分自身が「疲れた」状態を体験しているのと、その状態を「疲れた」という言葉で表すと結び付けているから。

しかし、例えば小説家は、自分自身で体験していなくても、詳細な観察と想像力をめぐらして「体験抜き」で物語を書くことがあります。この身体抜きで言葉を紡ぐ作用はAI的であるとも言えます。

今までAIは”表層の概念”は処理できても、”概念が指し示すもの”は理解できませんでした。しかし画像認識が出来る様になって、シンボル・グラウンディング問題(記号接地問題)はいずれ解決されるかもしれないそうです。

しかし、「林檎」や「馬」、「縞」といった画像で認知することができる概念なら簡単ですが、「自由」「勇気」「民主主義」といった抽象概念をどうAIに理解させるか。

例えば「自由」という言葉の定義を「禁止されていないこと」として、インプットされた「一般社会で禁止されていること」でない事とする等、環境とインタラクション(相互作用)することで概念を設定することが現在考えられているそうです。

番組では世界でトップ3に入る人工知能研究者であるフェイスブック人工知能研究所所長ヤン・ルカン氏にインタビューを行いました。

そこで語られた現在進行形のAIの学習方策が「敵対的学習」とか「敵対的ネットワーク」というアイディア。

これは2つのディープラーニング・システムを用意し一つ目の機械が予想したことに対して二つ目の機械が評価を下すというもの。

具体的に話すと、Generator(生成器)のディープ・ラーニング・システムとDiscriminator(識別機)というディープ・ラーニング・システムを用意し、例えばGに「山の画像」を生成させ、Dに「山の写真」と「Gが作った山の画像」のどちらが本物か判別させます。

そして次にD(識別機)が本物だと誤認する様なニセ画像をつくれるG(生成器)をつくる。そしてそれを見分けられるDをつくり、それを騙すGをつくり、これを繰り返しレベルを上げていく。

これは例えば日銀とニセ札犯がお札の偽造のイタチごっこを繰り返し精度を上げていくようなもの。これもそうなのかはちょっとわかりませんが、Alpha Goなんかも、Alpha Go同士で何万回も対戦して人知が及ばない領域へ切磋琢磨したという話を聴いたことがあります。

それによって「自然な会話」が達成された場合、例えばAIは「笑い」を生成できるか。これについては「自然な会話」が達成できた時、「会話のスムーズ度」を100ポイントから20ポイントに変えることで「意外性」を出すことは出来そうだという話です。

しかし「スムーズでない会話」が果たして面白いか。「笑い」を定量的に定義する必要がありそうです。

人間もデータから学習し、周りから影響を受けます。しかし「学習」の一方で「進化由来の本能・感情」がある。普通の人は本能・感情が出てくる一方で、学習した事しか大きく打ち出せない人もいる。

心とはなんでしょう?例えば「男ロボットに女ロボットを好きになる」というプログラムをすることはできる。でもそれは恋愛と言えるでしょうか?自発性がない命じられた恋。

自発性とは言うけれども、恋愛は種を残すために進化の過程で会得した本能ともいえます。色んな感情は進化由来で、食べ物を食べて美味しいのは生存に有効な成分が入っているからで、腐ったものが不味いのは生命に危険だから。

「感情や本能を持っているように見せかけること」は出来るけれども、神のプログラムのような「感情・本能」を人の手でプログラミングするのは相当難しいと。

ここまで聴いて想ったのはモテない男向けに『これで女を落せるデート指南書』みたいなものが出ていたり、もっと一般的に『心理学に基づいた相手を動かす仕草読本』なんかがあったりしますが、これはヒトの本能や”空気”を自然に理解できない人に、後天的に、そしてAI的に人の感情を学習させるメソッドなのかなと。

多くの場合イライラは睡眠不足や栄養不足の結果であったり、男女の間で好きになるかどうかは身体的接触であったり匂いに含まれる化学物質であったり、或いはキスはバクテリアの交換なんて話を聴くと、人間の心は化学反応と身体感覚の結果と言う面も大きいかもしれないと。

ノンバーバルなコミュニケーションが無意識的に作用する一方で、コトバの果たす役割は物凄く大きくて。同じ要望をするにしても言い方によって相手の反応が大きく変わったり。

AIの研究って「人間の理」の解析なのかもしれないと想わされた番組でした。そしてヒトがつくるヒトの写し身である人工知能と、人はコミュニケーションをどう取っていくのか。今まさに発展している分野、興味は尽きません。

この『人間ってナンだ?~超AI入門~』は全12回。第2回は明日の22時から。次回のテーマは「感じる」。

物をつかむ、動かす、目の前の物に反応する…。そんな何気ない行為にこそ人間のスゴイ力が隠れている?「フレーム問題」ってナンだ?考える前に反応する人間の本質って?人間の可能性と限界について感じ、考える要素満載の新感覚AI入門。ゲストは元陸上選手の為末大。

とのこと。もしよければ◎
by wavesll | 2017-10-12 22:29 | 小噺 | Trackback | Comments(0)

ドキュメント72時間 福生カニ坂ロックフェスティバル回に出てた中原宙バンドがかっこ良かった

中原 宙@獏原人《満月祭 2015》福島県双葉郡川内村 2015-08-02


ドキュメント72時間「基地の町 大人のロックフェス」で取り上げられていた福生カニ坂ロックフェスティバル

正直高齢世代がロックに興じる様には”嗚呼、ロックは鄙びてきたんだな”とちょっと微妙な思いもあって。会場にはロックの魂は燻り燃え続けているけれど、Magicが画面からは感じられないのは残念。というか、自分自身が若者でも老人でもないどうにもどっち付かずな地点にいる者だと。

ただ、そんな中で最後に出てきた「宙バンド」がカッコよくて!

福生では知らぬ者がいないという中原宙さん。
このインタヴューでもそうですが、米軍の街で70年代を過ごした鐵が入ったROCKと、そしてレゲエ?的なワールドミュージック・グルーヴが快く、日本で血肉化され新鮮に鳴らされるマージナルなROCK MUSICになっていて。

Youtubeで映像を漁ってみるとまた最高。歳がどうだとか、貧乏くさいからとか金がかかってるかとかじゃなくて、良い音楽はやはり良いしすべてを解き放つのだということを改めて認識させられたのでした。こんなジジイになりたいもんだ。

福生カニ坂ロックフェスは今年で34回目。日本に息づくロックの地平の廣さを感じました。Good Musicに乾杯。
by wavesll | 2017-09-30 05:04 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

BS-TBS 『アメリカの町』が上質な朝を創ってくれた

平日朝は『モーサテ』から『キャッチ!世界のトップニュース』へ行く流れで過ごしているのですが、先週、朝のラテ欄に『アメリカの町』という番組がBS-TBSにあって。みてみると上質な朝を創ってくれる穏やかな番組でした。

水曜日に取り上げたのはイリノイ州 アーサー。アーミッシュの暮らす町。

アーミッシュは移民当時の生活様式を続けるキリスト教の集団で、TVやクルマのない、電気を一切使わない生活をしています。アーサーでは一家族平均6人家族で暮らしているそう。

アーミッシュは電気を使わないのですが、冷蔵庫や扇風機が。なんでもプロパンガスや圧縮空気を使っているということ。洗濯機もプロパンガス。電気を使わないというレギュレーションの中で色々と工夫しているというのが面白かったです。

またアーサーにはアーミッシュ以外の人も住んでいて、アーミッシュはアーミッシュ以外の人を「イングリッシュ」と呼ぶらしく、イギリス人でなくともイングリッシュになるとか。彼らの世界観を感じさせる話だと想いました。

街のお祭りではTractor Pulling Competitionというイベントも。
改造を施したトラクターで重りを引き距離を競う、農業地帯で非常に人気のあるモータースポーツ。
これがなかなかに迫力がありました。

Highlights of the Arthur Tractor Pull


金曜に取り上げられたのはサウス・ダコタ州 マウント・ラッシュモア国立記念碑 4人のアメリカ大統領の顔の彫刻で有名な地域。

この彫刻は観光客を増やす目的で彫刻家 ガットスン・ボーグラムによって造られました。

作業は失業した炭鉱労働者などによって行われ、吹き飛ばされた岩の欠片も文化財として爆破当時のまま保存されています。

建国150周年のアメリカでは様々な民主主義の試みがなされていました。
マウントラッシュモアがあるBlack Hillsという地域はネイティヴアメリカンの聖地で彼らの言葉でバハサパ(黒い丘)と呼ばれていました。

ブラックヒルズに住むスー族の酋長 ヘンリー・スタンディング・ベアがポーランド移民の彫刻家 コーチャック・ジオルコウスキーに「自分たちの世界にも英雄がいる、白人たちにもそれを知って欲しい。彼の名はクレージーホース」という手紙を出し、「マウントラッシュモアより大きな彫刻を創って欲しい」と。

そしてコーチャックの人生をかけたプロジェクトが始まりました。

クレイジーホースはジョージ・カスター将軍率いる白人部隊を撃破したことで知られるが、白人に捕えられ1877年に非業の死をとげた先住民スー族の英雄。

このクレイジーホース・メモリアルは現在顔の部分だけが出来ていて、完成すれば世界最大の彫刻になるそう。

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政府の援助を受けず、住民や支援者に助けられながらゆっくりと進む、60年間続いている彫刻。現在はコーチャック氏の息子さんが手掛けています。米国の骨太な魅力にあふれる”もう一つの彫刻”、魂を感じました。

さて、”これは実にいい番組をみつけたぞ”と想っていたのですが、この番組は不定期放送のようで今週はやっておりませんでした。こうしたスローな紀行番組を朝に流す試みはNHKBSPで『世界ふれあい街歩き』なんかもやっていますが、心が整えられてとても良い気持ちになりました。

この『アメリカの町』はBS日テレの『小さな村の物語 イタリア』の米国版といった趣で。BSでは紀行番組が林立しているので放送時間という点でブルーオーシャンを開拓するのもありなのでは?と想いました。
by wavesll | 2017-09-27 05:51 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP & 動物の謝肉祭 / Saint-Saëns

TVアニメ『けものフレンズ』主題歌「ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP」


今期のテレ東は深夜でおそ松さんの再放送、そして夏休みの子ども達向けに朝の時間にけものフレンズを連日再放送していて、話題作を後追いでチェックしていました。

元芸人が脚本を書いたというおそ松さんはイヤミのお笑い論回とかですぐ面白さが分かったのですが、けものフレンズは「このアンビエントみたいな薄味のどこが面白いんだ???確かに実写パートとか可愛いし声の演技は濃いけれども」と物語の起伏のなさに戸惑って。

しかしあれよあれよという間に結局みちゃって、ミサイル騒動の中放送された最終話なんか涙ぐんじゃってwやっぱり制作陣はやっぱり上手かったのだなと思います。

けものフレンズを実際に見て「すっごーい」のイントネーションがようやく分かったのも収穫でしたが、何より収穫というか気に入ったのはこのOPナンバーでした。

ヲタ界隈から生まれる楽曲は強いメロのパワーチューンが多くて、古くはOVA 炎の転校生 OP (島本和彦&日高のり子 フルバージョン)とかMOSAIC.WAVの作品群とか、異様なテンションで好きな楽曲も多くて。この「ようこそジャパリパークへ」もその連峰に成る一曲だなと感じ、「ピンポン」以来久々にTVアニメを愉しみました。

さて、「どうぶつ」にかこつけて紹介したいのがサン=サーンスの『動物の謝肉祭』。

Saint-Saëns - The Carnival of the Animals (Argerich & more)


近年、飛行機で帰る時なんかはJAL名人会かクラシックchを聴くのが専らなのですが、この楽曲もそんな中で聴いた一曲で。クラシックの面白い所は、楽曲を意識して聞いたことはなくてもCMやらBGMやらで良く知っているフレーズが出てくるところ。

9:24からの『水族館』とか"あ、ここ聴いたことがある"という箇所が鏤められていて、楽しい組曲で好きでした。

この楽曲はそれぞれに動物の名前などが付けられた14曲の小品からなる組曲で。けものフレンズのノリでたつき監督に"ピアニストちゃん"がフレンズと旅する短編アニメ集とかつくってほしいwというかそういう同人誌つくってコミケとかに参加してみたいですw←お前云うだけ番長でやらねーだろ。

それにしても、クラシック聴くようになったのもそうですが、年を重ねると身体的にも変わってきますね。6時前に自然と起きるようになったのもそうだし、子どもの頃は母がドラマで泣いてるのをバカ受けしてた自分が今けものフレンズ最終回で泣く位涙脆くなってしまいましたw

だから『僕(私)血も涙もないのかな』と悩んでる中高生がいたら『年を食えば勝手に泣けるようになるから安心し』といいたいです。昔は「Don't trust Over30」と想っていて、実際になってみると大人のバイオリズムを身勝手に子どもに押し付けがちなところも感じるけれども、案外オトナもいいもんだなとか想う8月の終わりでした。
by wavesll | 2017-08-31 06:21 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

日清焼そばU.F.O.のCMがヤバいw

昔のU F O仮面ヤキソバン~その後のヤキソバン


日清焼そばUFO CM  吉川晃司&水原希子 からの 梅宮辰夫


日清焼そばU.F.O. CM 「エクストリーム!ヤキソボーイ 篇」 120秒 / 中川大志・藤岡弘、


日清焼そばU.F.O. CM 「エクストリーム!ヤキソボーイ2 篇」 100秒 / 中川大志・藤岡弘、


日清焼そばU.F.O.上海オイスター CM 「日清 上海オイスター エクストリーム!上海ちょいスター篇」110秒


面白CM 未確認藤岡物体襲来ww 藤岡弘 日清焼きそばU F O


日清焼そばU.F.O. 「インチキ超能力者のうた 篇」 180秒 / エクストリーム☆マリック


友達から教えてもらったU.F.O.のCM群。これは見入るw最近TVCMのキレが落ちたと感じていたのですが、こーれはキレッキレですね。
by wavesll | 2017-08-13 23:48 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

『Particle Fever』”神の粒子”の意味を伝える、ニュースの裏の真実を映したドキュメンタリー・フィルム

PARTICLE FEVER - Official Trailer (2014) HD


BSプレミアムで放送されたのをHDに録っておいてみなかったままだった映画『パーティクル・フィーバー』を漸く観ました。

ヒッグス粒子を確認したCERN(欧州原子核研究機構)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)での実験を通した数年に渡るドキュメンタリー。

コメンタリーによると、この映画を企画したのはCERNの科学者で、だからこそ完全協力によってその内幕が赤裸々に映されていました。

ともすれば変人、あるいはお堅い白衣の人々と想われがちな科学者。この映画ではCERNの人達が人間臭く、そして遊び心を持ちながら、しかし真摯にこのプロジェクトにチャレンジする姿が描かれていました。

ヒッグス粒子が発見されて、ノーベル賞を獲得したというニュースはみていたけれども、こうしてそれに関わった人々の姿を知ると、ただのニュースが実際的な物語として伝わります。

そして、人間ドラマというだけでなく、ヒッグス粒子発見がいかに人間の歴史の中で位置づけられるかの「意味」が描かれていたのが大きくて。

この世界を成り立たせる素粒子。まだ未発見の素粒子の中で存在が予見されていたヒッグス粒子が実在することを証明できたことは勿論それだけで偉大な業績なのですが、実はヒッグス粒子の「重さ」が重要で。

と、いうのも物理学者の中で、この宇宙の成り立ちについて、2つの大きな視座が近年唱えられていて、どちらが正しいかがヒッグス粒子の質量によって示されるだろう、ということがあったのです。

一つは「この世界は超対称性によって美しくデザインされている」という視座。これは重力、電磁力、弱い力、強い力の統一理論にもつながる物理学者が追い求める、「世界は何故こうなっているかにはワケがある、それを解き明かしたい」という視座。

もう一つは「宇宙自体が無数にあって、こうしたマルチバースの中で、この宇宙はたまたま成り立ったものにすぎない」という視座。これは宇宙定数の不可解さからも予測されるところですが、完全な偶然、完全なカオスを認めなければならないことになる視座です。

ホモ・サピエンスという種が宗教という大きな物語を得たのは太古の昔ですが、ニーチェが「神は死んだ」といってから数百年、今心の底から信じられる大きな物語は"科学"であろうと私は思います。

人間の愚かさは数千年前から大して変わらなくても、科学は進んできた。そして宇宙を解明してきました。それは云わば神の御業を解き明かしてきた軌跡ではないか、私はそう想うのです。

神は自然を美しく創ったはずである、こうした予見は多くの物理学者に通ずるドグマだと思います。しかし、もしマルチバースだとしたら、この宇宙は偶然こうなったにすぎず、幾らでも他の宇宙は成り立ち、物理法則ですら”絶対的なもの”ではなくなる。そしてヒッグス粒子の実験は、この試みを左右する実験だったのです。

ヒッグス粒子が115GeV(GeV=ギガ電子ボルト)だったら超対称性理論で予測されていた数値、逆に140GeVだったらマルチバース理論が予測する数値。

HLCでの実験で得られたデータ分析から、当初「140GeVの結果が出ている」との報が洩れ聴こえてきました。しかし段々データが集まってくるとそれは有意な結論ではないと判明してきて。

そして、いよいよ実験報告の場。そこで明らかにされたヒッグス粒子の質量は約125GeVとのことでした。"自然"は超対称性とマルチバース、どちらの道も明確には示さなかった。科学の徒の径は、いまだ未知の荒野を進んで行く。

LHCでの実験で、一度大規模な破損が出たり、人生をこれにかけたポスドク、また自分の人生を丸ごと捧げた理論が正しいかどうかが審判が下される教授たち、これらのドラマ、さらに上に述べたような宇宙全体の真理、人類存在の意味すらがこの"神の粒子"の実験にかかっていたとは…!全然知らなかった!

報道メディアは賤業というか、無関係者への見世物として心のない"客観的なニュース情報"を日々届けます。それは毎日毎日新しい情報を矢継ぎ早に出さなくてはいけない”News(新聞)”が抱える構造的な問題でもあります。しかしその数分のニュースの内実にはこんなにも重要なドラマがある。

それをこうして半ばインサイダーから届けられるドキュメンタリーが補完するのは素晴らしいなと想いました。アーカイヴとして意識した”作品”であることも大きくて。

これを流したBSプレミアムでは、副音声として東京大学数物連携宇宙研究機構の機構長の村山斉先生と東大物理同期のNHKプロデューサー井手真也の解説があって。"放送"でありながら録画(アーカイヴ化)を前提としたつくりは、ネットでオンデマンド配信もしているNHKならでは。

この映画は、現在はNHKでは配信されていませんが、Netflixで「粒子への熱い想い」というタイトルで配信されるようになったそうです。私はNetflixは契約していないので確認はしていないのですが、もし良ければ。

また英語のリスニングが出来る方はYoutubeにフィルムがまるまる上がっているので、是非是非どうぞ◎

Particle Fever (Documentary Filmz 2013)

by wavesll | 2017-08-10 21:28 | 映画 | Trackback | Comments(0)

福島の生徒の言葉による、惜別の震災鎮魂合唱曲 「群青」

群青

福島第一原子力発電所から半径20km圏内に位置する福島県南相馬市小高(おだか)区は、東日本大震災による原発事故のため全住民が今なお避難生活を余儀なくされており、小高中学校も市内の別の学校に間借りをして授業を行っています。
「群青」は、その小高中学校の生徒たちが、離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、書き留めた言葉の数々を同校の小田美樹教諭が綴って曲をつけた作品です。
(パナムジカのHPより抜粋)
TBSの超大型音楽番組、「音楽の日」。様々な藝能の雄達が歌舞する中で、一段と素晴らしかったのは合唱団のパートでした。

全国の合唱団が声を合わせた「栄光の架橋」、素晴らしいハーモニーを聴かせた「あの鐘を鳴らすのはあなた」も良かったけれど、一際心を打ったのは福島の生徒が歌ったこの「群青」。

私は今日ようやくこの歌を聴いて。14:00から22:00までみていましたが、この楽曲にめぐりあえただけでも十二分にその価値を感じました。

日本は本当に自然災害の多い土地で、幾度となく悲劇に見舞われて。歌が継がれていくことで、逝ってしまった仲間をずっと覚えているために、そして悲しみを僅かでも浄化させるために、音楽が昇華していく力を感じる、魂が揺さぶられる合唱でした。
by wavesll | 2017-07-15 22:05 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

世界へ懸ける人、日本で懸ける人、この國の仕事観・労働社会環境へ思馳せるTV3番組

 山路を登りながら、こう考えた。

 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。

 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。
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NHKBS1 柔道とJUDO~世界で進化する柔の道~を視ました。

現在、世界に広がるJUDO.

東京五輪無差別級で日本を破ったオランダのヘーシングも、世界選手権で日本を破ったフランス柔道も、戦後GHQに禁止され職にあぶれた柔道家が世界へ活路を見出した結果。

日本の閉鎖空間の中で牛後と燻るならば、海外で鶏口となった方が活きる。これには国内電機企業が不遇にした技術者が韓国へ行ったのを彷彿とさせられました。ヘーシングを鍛え技に力で勝つ柔道を作り上げた道上伯はその先駆けだったのだなと。

ロンドン五輪で金が獲れなかったのは世界各地でサンボやチダオバやモンゴル相撲など現地の格闘術が加味された新たな柔道が生まれていたから。

日本から飛び出した柔道指導者はフランス柔道育ての親である粟津正蔵をはじめとして個性教育を大事にするようです。コロンビアの女子選手を教える柔道家は「勝つことが恩返し」という。ワールドスタンダードになるとはこういう事。

それに対して日本柔道代表の井上康生監督は「異常な」レベルの鍛え方を目指して異種格闘も組み込みながら修業しています。先頭を走る伝統は革新をし続けなければならない、世界が追いかけてくる、追い越さんとするトップランナーの立場の厳しさがありました。

その後みた日曜美術館の萬鉄五郎回。藝大に首席で入学しながら、泥を被ってでも己の求める画業を突き詰めた芸術家。

当時先端だった後期印象派を追いかけてた頃は魅力をそこまで感じなかったのですが、故郷に帰り土に根差した辺りからオリジナリティーがぐんぐん出て。冒頭に載せた『裸婦(宝珠を持つ人)』など凄まじい域に達していました。

藝の道って、死ぬまで研ぎ続けることができる。黒田清輝展@東博を観た際も西洋列強に"坂の上の雲"を日本人は追いかけた感慨がありましたが、本当の個性は先端を越えた先の、心身の底からにじみ出てくる、人生そのものの藝で。

真似ぶことから研鑽は始まりながら、守破離の境地へ達した先に本当の藝術の開拓があるのだと。自分のアイデンティティと、その分野の先端の土地の技を合わせた美がそこにありました。

と、同時に日本ではこういう異端はかなり白眼視されたこともあったそうです。国外へ流出した柔道家たちに日本が脅かされることもそうですが、この國の全体主義的な"空気"が日本を弱めることにもつながるのではないか、そんなことを考えさせられました。

また地球規模でみれば、柔道が広がったこともそして逆に西洋絵画の技法が広まったのも人類の幸福量を上げたと想います。

そう思っていたところに、第26回FNSドキュメンタリー大賞 ノミネート作品 透明な外国人たち 彼らに支えられた街TOKYOは重く響きました。
東京で生活する中でよく見かける外国人労働者。そこにいることが当たり前になりすぎて、なのに、彼らのことを何一つ知らない……。彼らはまるで透明人間のように、“見えない存在”なのかもしれない。

中でも技能実習制度の外国人たちの職場は、日本の若者の働かない場所。彼らはなぜ日本に来て、どういう思いで生活しているのか? クリーニングと総菜製造。二つの現場で働くベトナム人を取材した。やがて一人が突然の失踪。再び巡り合った時、彼が語った失踪の理由は意外なものだった……。
経済格差を利用し、年収の数倍の費用を払って日本にやって来たアジアの人達を貧困に落とし込んで使役する仕組み。

番組の中で"大人になってもらわないと"という言葉がありましたが、現状の苦しさを耐え抜くことが大人なのだという"空気"は日本人自身もどん詰まりに疲弊させているのではないか。それを強く想わされました。

これからAI化によってホワイトカラーが減っていくと、肉体労働者の比率が上がっていくとしたら。そうした時ブルーカラーの待遇を良くするのではなく外国人とロボットと競わせ、奴隷人民層をつくるか。"社会を成り立たせる"って何でしょう。

トリクルダウンが虚妄だったことが暴かれた今、国際競争力を奴隷依存のダンピングでなくイノベーションと自由闊達な"人間原理"から"成り立たせられないか"。意思決定層がみている景色と、下で働く人たちがみている景色は違うかもしれないけれど。

この番組のナレーションはなんと向井秀徳だったのですが、覆面リサーチボス潜入みたいな試みが階層の架け橋な仕組みとしてあったら冷凍都市にもぬくもりが少し発生するのかな。。

少なくとも現状の風土を変えなければ、日本は海外の人から働くに魅力的な土地から外れていくと想います。

グローバル競争の中で個人として出来ることは何か?度量の大きな社会なんてのは実現が難しいこの自己責任な割にきりきりいわれる國内を相手に疲弊するのは得策ではなさそうか?世界規模にニッチを見出しオンリーワンになるまで道を究めるのも一策か?

『草枕』冒頭を心に標しながら、そんなことを考えました。


cf.
◆『欲望の資本主義2017 ルールが変わるとき』をみて

◆欲望の民主主義 世界の景色が変わる時をみて
◆三木清『人生論ノート』@100分de名著
◆『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読む
◆『嫌われる勇気』は読まずに、関連文書を読む ~自己欺瞞を超えて <アドラー心理学に触れて>
◆アダム・スミス 著, 山岡 洋一 訳 『国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究』 読書メモ
◆マット・リドレー 『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』 交易と創新による10万年の商業史
◆常に最大の効用生産性を発揮するのが幸福なのか -ザック・リンチ/ニューロ・ウォーズを読んで
◆『日本教の社会学』読書ノート1 日本は民主主義でも自由でもない
◆パリ白熱教室 トマ・ピケティ講義 第1回(dailymotion)
by wavesll | 2017-07-04 20:34 | 私信 | Trackback | Comments(0)

PARK FujiTV On Demandの新たな音楽番組がいかしてる

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トリプルファイヤー「カモン/次やったら殴る/スキルアップ/おばあちゃん」@渋谷QUATTROワンマン


T字路s - はきだめの愛 (Official Music Video)


不滅の男 / 遠藤賢司


地上波で2夜に渡って放送されたフジテレビのPARKという番組がすっごく良くて。

上に挙げた以外にもネバヤンとかyahyelとかリーガルリリー、スカートなど活きのいい若手が出る一方でピーズやムーンライダースなんかのヴェテランも出てくるのが大変気に入りました。

FujiTVの音楽番組というとFactoryや僕らの音楽が思い浮かびますが、風変わりなライヴハウスはTOKYO SESSION -Rockin' Gamblerへ引き継がれ、このPARKのライヴセットの植物が生えたシャンデリアには僕らの音楽からの進化も感じました。今様なNEW BRANDとしての音楽番組。

そして二夜にわたってのベストアクトは遠藤賢司だったのですが、若手ではトリプルファイヤーが気に入りました。ジョイマンやユリやんレトリイバーを彷彿とさせるニューウェイヴな声ネタライヴパフォーマンスが久々に変人来たなという感じで凄い好きでした。

フジテレビはロックという価値観を背骨にしているのがひしひしと伝わって、音も良かったし、フジテレビは結構CS等の優良/有料番組を地上波で流してくれるのは嬉しい。ホントは地上波レギュラーでやって欲しいけれど、現場は頑張ってなぁと好感持ちました。
by wavesll | 2017-07-01 10:43 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)