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イチ消費者による広告のあれこれ

なんていうのでしょう?Amazonの「この商品を買った人はこんなのも買ってます」とか、コクーンとかの「今まで録画した番組からこの人はきっとこんな感じの番組が好きなはず」とかって非常にウザいというか、大きなお世話になる局面が多々あるようになる気がします。いや、僕はコクーン持ってないし、Amazonも使ったこと無いですが。

個人の今までの軌跡を分析しての広告の打ち方とかはマーケティング的にはたぶん基本中の基本なのだとは思いますが、それって人生のセレンディピティを著しく下げる気がします。将来TVのCMなんかも住所とかTSUTAYAやAmazonから得たデータで個人にピンポイントに配信されるようになるかもしれないけどそうなったらホント最悪ですね。たかだか数百のサンプルで未来を定められてたまるかっての。と思います。

データを扱うのならどちらかというとミクロな戦略でなくて長期的にはマクロなやりかたのほうが良いと素人的には思います。一言で言えば「モノ語り」を提供するようにすればいいと思います。

昨日TBSの番組で頑固なパン屋の話を見たんですけど、そのパン屋が使う素材にはいちいち物語があるんですよ。このチーズはオランダのどこどこの親父が頑固に作ってる奴だとか、この水は毎日清流から主人が汲んできてるだとか。それらの物語が集積され、その集積の過程もこのパン屋の物語として商品価値の一部になっている感じがしました。

その後もずっとTBSで『からくり』とか見てたんですが、昨日の『ウルルン』はイタリアの靴工場へのステイでした。で、そこの親父が「心をこめてつくれ」と日本から来たモデルに言うわけです。そのモデルもなかなかの曲者でとにかくわがままを言いまくって自分の理想の靴を作り上げようとして、で、出来た靴が物凄く素敵なんです。ここで思うのは、やっぱりこれが出来るまでの物語を見てきた分もこの素敵さの中に入ってるんだろうなぁと思うんです。

舞台裏を見るという喜びはたぶん多くの人が持っていて、例えばそれはプロボクサーの舞台裏を描いた『あしたのジョー』とかヒッチハイカーの表も裏も見せた『電波少年』とか、もはや全部身内話のような雰囲気の『どうでしょう』とかがスマッシュヒットを飛ばしていることからも読み取れます。今は容量無制限のwebという手段があるのだから、blogやらなんやらで「その商品が作られる過程とそれを作っている人の素顔」をみせていけばいいんじゃないかなぁと思うのです。

あと、どっかに会員制の『スパスパクラブ』みたいなショップがあったらいいなぁと最近思うのですがいかがでしょう。なんかまとまり悪いけどここらでお開きです。
by wavesll | 2005-03-07 18:12 | 小噺 | Comments(0)
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