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@伯楽

塾講師をする上で研修で教わったのは、生徒の意欲を殺がずに引き出すためには、まず<否定・決めつけはしてはいけない>ということだった。相手のことを「どうせできない」とか決めつけては相手はやる気を失ってしまう。

そして次に<共感してやる>ということだった。授業を始める前のちょっとした雑談タイムでは相手の云う事に寄り添って盛り上がってあげる。これによって相手はどんどんアッパーな気持ちになっていく。

そして<成功体験を積ませる>こと。問題が解けるようになる楽しさが、また次の問題へ挑戦しようという気になる。これについては<適切な課題設定>も大事だ。あまりに最初から高い目標を与えると、それが壁となってしまって挑む気を失せさせてしまう。一段一段難易度をあげていかなければならない。

授業を週一で行うとともに、宿題を出すことによって勉強の習慣をつけさせること、こいつがまた重要になる。勉強習慣がつくことによって問題が解けるようになり、更に意欲が出るようになるからだ。

最近の塾は<やる気を出させる>ところからやるんだなぁというのは一種カルチャーショックだった。俺は勉強がもとから結構好きだった子どもだったし、塾に来るなら勉強意欲があるのは当り前だと思っていたが、そんなことはないんだな。あとは学習習慣の定着に関しては本来は家庭が担う事だと思っていたが、最近は塾が行うようになってきたんだなぁと想った。親御さんも最近はだいぶ様変わりしてきたんだなぁと想。ちょっと不遜だが、親御さんと協力していく事で、親御さんをコーチングしていく必要が、現代日本ではあるのかなと思ってしまった。

そう考えると俺の場合は随分といい家庭で育ててもらえたものだなぁと想った。大分甘やかされて育てられてしまったが、少なくとも俺への教育投資に関しては金を惜しまれた想いはなかったし、やりたいことはできたし、レクリエーションに関しても旅行やボディーボードや登山などやらせてもらえたし、美術館とかにも良く連れて行ってもらえたし、まぁ端的に言って今の俺があるのは俺の家族のおかげだ。

まぁ、別に何の問題もない家庭の訳はなくて、ばあさんと親父の軋轢とか、弟と俺の軋轢とか、色々あって、そいつも俺の人格形成に大きく影響を及ぼしたけれども、まぁ大体においてはいい家庭だったと想。

よく<自分は変えられる、しかし他人は変えられない>というが、教育と言うのは<他人を変えられる>職種だと想。やっぱり<先生>というのは生徒にとって自分より<先に生きている>存在であって、大きな存在だ。親並みかもしれない。と、いうか人格形成に影響できる立場と言うのはおそらく家族か教師かどちらかだろう。

社会にも先輩や上司がいる。コンサルもいる。メディアも広い意味でいえば先生なのかもしれない。
しかし、人生で直に影響を、それも多感なうちに影響を受ける存在と言えば、親と教師だ。
俺もバイトの身でありながらだけど、責任ある立場にいるんだなぁと身が引き締まる想いになった。

俺はロックンロールを推奨しているし、時に暴力的であったり性的であったりの発露もあるのが自然な人間であると想ってる。恥ずかしいところを隠し続けるのはむしろ良くない事でもあると思ってる。

しかし、真善美という価値観は揺らがない。悪徳の理もあるかもしれないが、それはあくまで<悪>なんだというのを子どもに伝えた上で、愛を持ってロケンローをやりたいw


有心論 RADWIMPS
by wavesll | 2011-02-19 01:35 | 私信 | Comments(0)
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